『夢と現実』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
たまに、夢と現実の区別がつかなくなる。自分の不甲斐なさや厚かましさのせいで友人に迷惑をかけ呆れられた夢を見た時は、しばらく夢だと思えなかった。数年前に大好きな子の家で遊んだ楽しい記憶は、実は夢なのではないかと今でも疑いを持っている。
[題:夢と現実]
春になってもそのサナギはサナギのままでした。しばらく兄弟の蝶が心配そうにひらひらと周りを飛んでいましたが、やがてそのサナギはもう永遠にサナギなのだと諦めてどこかに飛んで行きました。当のサナギはというとサナギの硬い殻の中でうとうとまどろんでいました。夢の中ではサナギは蝶になれていました。夢の中で蝶になれたサナギは突然の雨に濡れて湖のほとりに咲いているスズランにとまって羽を乾かしながらいつも見る夢に思いを馳せていました。夢の中で蝶になれたサナギはうまく体を作れずにサナギから出てこれないサナギの夢をよく見ていました。夢の中で蝶になれたサナギはその夢の中で蝶になれなかったサナギのことを思うと、夢の話だとわかっていても胸がキュッとするのです。春にしては冷たい風がスズランをゆらゆらと揺らしました。やがて羽が乾くと夢の中で蝶になれたサナギはうっすら立ち消えそうになっている湖のたいがんを目指して飛んで行きました。
秋になってもそのサナギはサナギのままでした。もう兄弟の蝶はいません。もう夢は見れません。今年の秋で一番冷たい風がサナギをゆらゆら揺らしました。
『夢と現実』
「現実が夢ではないとなぜわかるの?」と、【哲学と子供】という哲学の本で読んで以来、このワードに魅せられています。
夢を夢と認識できる(明晰夢)こともよくあるので、現実との区別は簡単なことのはずですが、よくよく考えてしまうと、そもそも「現実とはなにか?」になってしまいます。
小説で「現実とは、それを考えたときに現れる幻想です。」なんて格好いいセリフを見つけたとき、痺れました。
つまり、夢と現実は、どちらも幻想なのだと思います。
夢と現実
「なんで助けてくれなかったの!」
「そんなことを言われても……」
「私を置いて逃げるなんて、ひどいよ!」
弱ったな。結構本気で怒ってる。
「ちょっと落ち着いて。……あのねえ、夢の中のことで怒るのやめてくんない?」
「普段のあなたのせいで、私がこんな夢見るんだから仕方ないでしょ!」
「あーハイハイ」
これは今朝の話。君の夢と現実の僕。ホント理不尽だよな。
でも君が、こんなワガママを僕にしか言わないのもわかってる。だから時々だったらいいよ。
#108
あれ、こんなところにドアなんて有ったかな?
いつものようにリビングの掃除をしていた時、飾り棚の裏に小さなドアを見つけた。
掌と同じ位の、凝った装飾の茶色い木のドア。
恐る恐るドアをノックしてみた。
「はいってますよー」
間延びした男の声が中から聞こえてくる。 入ってるんだ……。
もう一度ノックをすると、煩わしかったのか強めにドンッと返された。
怒ることないじゃん、声の主に対して腹が立った。
ので、金色のドアノブを指で摘んで軽くひねる。
鍵は掛かってないようだ、不用心な奴だと嘲笑う。
そのままノックもなしにドアを勢い良く開けた。
知らない男、の生首が入っていた。
鼻の奥を刺激する腐臭に、鼻を服の袖で覆っていると腐り落ちた目玉と目が合う。
「はいってんだから、開けるなよっ」
黒い液を床に垂れ流しながら怒鳴り散らす生首。
「やめろ、ワックスかけたばっかなのに!」
バッと飛び起きて叫んだ。
テーマ「夢と現実」
「4個前のお題が、『泣かないで』だったんよ」
物語の妙案のひとつも浮かばなかった某所在住物書きは、天井見上げて大きなため息を吐いた。
「当時最初に浮かんだのが夢のハナシだったの。バチクソ書きたかったけど、読む方は確実に重過ぎて胃もたれするハナシ。結果『その夢を見た後』のハナシ書いて投稿したわ」
もちょっと柔らかい、引き出し多い頭が欲しい。
物書きは再度ため息を吐き、ぽつり。
「たとえその日書かなくても『こういうネタ閃いた』ってメモしとくの、大事よな」
――――――
過去投稿分に繋がるか気のせいかのおはなし。
9割以上のフィクションに、1割どころか5分も無いであろうリアルを混ぜた程度の苦し紛れ。
都内某所、某アパートの一室。部屋の主であるところの雪国出身者、藤森は、その日妙な夢を見ていた。
舞台は白い空の故郷。風雪に曇る雪原。
見覚えのある、数年数ヶ月前までは、ただ田んぼや小川だけが穏やかに広がっていたであろうそこ。
田を縫う道路に従う電柱程度が、「近所で最も高い人工物」に分類されていたに違いない。
ごうごう叫ぶ風に背中を叩かれる藤森は、ぽつん、ひとり雪原に立ち尽くして、
遠くに見える「新参者」、夢ゆえに吹雪の中でもかすむことなく、ハッキリ見えている十数機、百数機、
すなわち大型の風力発電機を、じっと見ている。
『万歳!万歳!』
藤森から離れたところに居るのは、ハゲとバーコードと部分白髪と、それから若い黒髪の男。
『風車が建った!これでわが町も金が増える!』
両手を上げるなり、手を握り合うなり、相手の背中に手を置くなり。歓喜と達成感を分かち合っている。
『子育てと福祉に回す金が、増えるぞ!』
よく見ればハゲは涙を流し、肩を震わせている。
それは藤森の故郷の隣町。藤森の故郷とふたつして、ながく仲良く生活圏を共にしていながら、
「金が少ない」の一点で、平成大合併の際、理不尽につまはじきにされた町の町長。
未開発、田んぼだらけの平原の活用は、山を開き野を黒灰のパネルで埋め尽くすより批判が向きづらく、自然と動植物への負担も比較的少なく、
なにより、雇用を生みやすい。
風力発電機の大量展開は彼の悲願だった。
……と、いう設定らしい。
現実の「隣町の町長」は別人だ。このハゲではない。
(分かっている)
夢のトンデモ設定と現実の事実とがごっちゃ。
しかし藤森は夢の中ゆえに気づかず、背中打つ風と雪の嘆くような音に耳を傾ける。
(田舎には金が無い。豊富な自然だけで観光客が来るわけでもない。若者は出ていき故郷に帰らない。
町を町として「生かし続ける」には、どうしても、たとえ景観や自然を少し犠牲にしようと)
金が必要なんだ。藤森はうつむき、涙を一粒。
……夢の中の藤森は風車に親でも殺されたのか。
いつの間にか、夢の中ゆえの突発性として、藤森の腕の中に子狐が抱かれ、おさまっている。
子狐の手には絶滅危惧種、一部地域では完全に姿を消した、春告げる黄色いキバナノアマナが一輪。
双方、利益を追求する人間の所業により、野生としての個体数を劇的に減らした。
ぺろんぺろん、べろんべろん。子狐は首をうんと伸ばし、藤森をあやすように、頬伝う涙を舐めた。
……エキノコックス等は夢補正により不問らしい。
『金が必要なのは、よく、分かる』
トンデモ設定とトンデモ設定でごった返し、ツッコミどころが行方不明なのも、夢ならでは。
『脱炭素が緊急課題なのも、事実だ』
藤森は顔を上げ、十数機百数機の風車を見る。
地平線を埋め尽くす発電機を。かつて冬ならば雪原と空と少しの住宅の気配ばかりであった筈の、そこに数十メートルの巨体で割り込み無条件に居座る巨人を。
『それでも』
藤森は再度涙を流し、
『それでも――』
ぽつり呟き、そして、
「…――どうして、
……ん?………んん?」
『どうしてあの、尊く美しかった風景をもっと守ろうと思えなかったのか』と、嘆く自分の声で、つまり寝言でパチクリ目を覚ました。
起きて気付くのは夢の中のアレとコレとソレ。おかしな設定に現実から離れた状況、等々、等々。
なんだ今日の夢。なんだあの設定と状況。
そして夢から覚めた視界を占拠する子狐の毛。
「子狐??」
おかしいな。藤森は混乱した。
何故己の頬を、今、子狐が舐めているのだろう。
『夢と現実』
目が覚めたから、ここは現実。
悪夢をみていた。
逃げたい逃げたいと足掻いて目覚めた世界。
信じて疑わなかった。
ここが現実の世界だと。
─いつもの朝の風景。
どうやら深夜に目が覚めたらしい。
もう少し眠ろう。
ガチャリ
扉が開く音が聞こえた。
鍵を閉め忘れた?
いや、でも、必ずチェーンもしてたはず。
大丈夫大丈夫。
私は再び布団に潜る。
すると、丸めた身体の上が何か、重い。
覆いかぶさる感覚。
これは、金縛り!
だってこんな時間に誰が部屋に入るの?
頭の中は大忙し。
夢なら早く覚めて…!
絶対夢だと信じ、目を瞑っても一向に景色が変わらない。
圧迫され続けてなんだか息も苦しい。
意識が遠のいた。
──
目が覚めると、また、ベッドの上だ。
すぐさま部屋の鍵を見に行く。
うちは1Kの小さな部屋だ。
部屋数も少なく、同じ階に2部屋のみ。
分かりやすいので部屋を間違えることもない。
うん、しっかりチェーンもかかってる。
寝よう。
『無駄だよ』
その声とともにまた、今度は確かに人。
首に手をかけられていた。
知らない男のひと。
さっきも夢ならきっとこれも夢なんだ。
早く夢から覚めて。
苦しさがどうしてこんなにリアルなの。
──
目が覚めた私は、スマホ、目覚まし時計を見比べる。
ここは狂った世界。
死ぬまで目が覚めないどころか、死んでループしている。
どうしたらこの悪夢から逃げられるか?
夢の中で夢を見続けているらしい。
あと少しであの男が現れる。
部屋の窓を開ける。
自分で死んだらどうなるのだろう。
─もし、これが今度こそ現実世界だったら?
永遠に抜け出せない
『夢と現実』を思い知る瞬間って、割と残酷だったりする
「レイ君!楽しいね!」
「そうだね、優花」
「お二人さーん、俺らも居るんですけど」
「優花ちゃん、これ、焼きそばとソーダ」
「瑞希先輩、ありがとう」
「ラブラブすんのもいい加減にね、」
「てか、先輩達受験生でしょうが、何後輩と夏休みに一泊二日で海来てんだよ」
「レイー、細かいことは気にすんなー、俺はテニスで大学行くんだよ」
「いくらテニス出来ても、勉強出来なきゃ大学入れませんよ」
「え?そうなの、今度勉強教えてよ、優花ちゃーん」
「人の彼女に手出すんじゃねぇよ、やんのか?」
「怖い後輩だなぁ、受けて立つぜ!優花ちゃんの為だかんな」
「おめーの彼女は私でしょーが、浮気野郎が」
「ごめんて瑞希ちゃーん」
「今夜は寝かせねーよ」
「レイ君私達も今夜は…」
「レイ君、うわっ水かけないでよ大悟先輩!この!」
「優花!部活遅れるわよ!」
「やばっ、はーレイ君と付き合う所かデートすら出来ない現実に戻って来てしまった」
グチュ、
「げ、この感触は…」
「優花ー?起きたの?うわー派手な世界地図ね」
「言わないでよお母さん」
「優花何歳だっけ?五歳くらい?」
「高2だよ!」
「お母さん片しとくから、お風呂入ってきなさい、部活遅れるわよ」
「分かってるよ!」
「片さないわよ」
「ありがとうね!お母さん!」
「いい子でちゅねー優花ちゃん」
「もうっ!」
~なんやかんやで家を出た~
(はぁーマジ最悪、デートは夢だし、おねしょしたし…高校生なのに…)
「おはよ、優花」
「レ、レイ君!」
「どーした?凄い顔してんぞ?おねしょでもした?」
「は、はぁ?私高校生だし!おねしょとかガキンチョがする事だし!そもそも、海行く夢見ておねしょとか、子供でもしないし!」
「もしかして図星だった?顔真っ赤だぞ」
(おねしょしてる優花可愛すぎんだろ、早く付き合いてぇ)
(おねしょしたのバレたかも…責任とって付き合ってよね!)
両想いの二人でしたとさ
身体が浮遊感を覚える。
(何だろう、この感覚)
ふわふわした、は何だか違うな。ぽわぽわした、も違うな。ましてやふわぽわなんてもっと違う。
言葉で表すことが存外難しいこの感覚に今から名前を付けようと思う。
『夢と現実』
人間って、時たま凄いよね。
夢の中でうつつを抜かしていたら、いつの間にか現実で過ごしているんだよ。これを凄いと言わず、なんと言えば良いのかってね。
別に、貶してる、馬鹿にしてる、なんて言わないさ。僕は本当に凄いと思ったんだ。純粋に、心の底から。
だけどさ、僕思うんだ。人間ってそういう現象、というのかな。そういうのに名を付けないよね。僕が知らないだけで、きちんと調べたら名が出てくるのかもしれない。でも僕は調べるとか、探すっていう細かい作業がどうも苦手だからさ。面倒だしね。
そういうことだから、僕が新たに名付けようと思うんだ。幸いにも、この世界には人っ子一人いやしないみたいだしね。この世界は、僕だけの世界ってこと。ちょっぴり寂しい時もあるけど、それなりに楽しくやってるよ。
話が逸れたね。
何の話をしていたんだっけ。
「あぁ、そうそう。名付けだったね」
何が良いかな。可愛らしい名が良いかな、かっこいい名が良いかな。それとも面白い名が良いかな。
「うーむ、悩むなぁ……」
「じゃあこんなのはどうかな、_____」
「それだとそのまんま過ぎて、ちっとも面白くない。もっとネーミングセンスというのを磨いてから出直してもらおうか」
「ははっ、何年になるやら」
あれ。僕は今、誰と話してたんだろう。
現実は
見ないふりで
叶える予定のない夢
語っては二人
理想に胸踊らせた
暑くても寒くても
帰る家が違う二人
分かり過ぎて
互いに
一番言いたい事
一番聞きたい事
言えなかった
聞けなかった
君を思い出すと
涙が
出る日もあれば
出ない日もあって
あれは
夢だったのかな
なんて
本気で思ったりする
今日も
見渡す部屋は
何も変わってない
君と笑い合ってた
8月の終わりから
「夢と現実」
夢を囮にする者
夢から覚めた午前3時
よく覚えていないが、
日向の匂いのする温かくて、ふわふわした心地の良い夢を見ていたような気がする。
現実は真っ暗で冷たく真冬の夜明けはまだ遠い。
でも、再び夢の中に戻るのはためらわれ、寝床からはいだし明かりをつけた。
「ちっ!」
舌打ちした何かの影が部屋の隅から消えたように思えたけれど、それは、気のせいかもしれないし、心地良い夢に乗じて私を連れてゆこうしていた者....なのかもしれない。
はっきりしないけど、このまま朝を待とうと思う。
知らぬ間に闇にさらわれないように....。
お題「夢と現実」
幼い頃の無邪気な夢に全く手の届かなかった現実。
少し大きくなって、冷静になって抱いた
ささやかな夢すら叶えられなかった現実。
やるべきことやれなかった。
努力が足りなかった。
私がダメだった。
夢を見た過去と、それでも続いていく現実。
ならどうにもならない夢を見よう。
宝くじに大当たりして、左団扇で暮らす夢でも。
積み重ねたパンケーキと高く彩る白いクリーム。
「こーゆーのってもっと平べったいパンケーキな気がする・・・何が違うんだろ」
「かなり分厚いね」
更に積み上げられたパンケーキはふわふわとしていて三枚も重ねたら口の中の水分は全て持っていかれそうだ。
「あとさぁ、クリームない」
「コンビニで見たことある」
「これから買いにいくの?生クリーム泡立てるやつないじゃん」
「振ればクリームにならない?」
「ならない。クリームになる前に腕がちぎれ飛ぶと思う」
あーだこーだ言っているうちに六枚目のパンケーキが完成。香りは最高。味だってキギョウドリョクでいいはずだ。
あとはお店のパンケーキのようにデコればいいのだが、
「コンビニで適当なケーキかシュークリーム買ってきてクリームをパンケーキに塗り付ける」
「それはない。マジでない。絶対ない。だったら腕ちぎる」
かわいい夢のようなパンケーキはかないそうもない。
でも目の前にこいつが笑ってる。
それでいいかな
2023/12/04 夢と現実
「夢と現実」
現実の中で夢を見ているのか
夢の中が現実なのか
夢の中では、その手を掴んで引き寄せるのに
実際は触れることすら諦めている
夢と現実を区別し弁えているから、とか
負け惜しみなんて言っていないで
指先ひとつ触れただけで
変わる世界もあるんじゃないの
(夢と現実)
夢と現実が
ごちゃごちゃになること
ただ多い。
なんだろう?
これは夢なのかな?
これは現実なのかな?
ってなること
多くない?
ただ悲しいことより
嬉しいことの方が現実で
悲しいことは
夢で終わらせたいこと多い
幸せだよね?
生きてるってことが…
感謝しながら…
前へ進もう🚶♀️
後悔しないで、
1歩ずつ進もう🚶♀️
#夢と現実
【 夢と現実 】
夜、寝るのが楽しみだ。
入院生活で、これといった楽しみもない僕には、
夢の世界だけが何よりも大事だった。
宇宙飛行士になって、宇宙遊泳したり。
体育教師のときは、子どもたちと本気でスポーツしたり。
デキるサラリーマンなんてのも面白かったな。
朝目覚めて、夢は夢に過ぎないことを痛感するのも、
もはやルーティンだ。
次第に夢を見なくなる日が多くなって、意識も朦朧状態。
自然と、自分の終わりが近いことを察するようになる。
もう、夢見た職業に就くのはもちろん、夢見ることさえ、
僕には許されなくなってしまうんだな…。
(来世とかあるなら、丈夫な体がほしいもんだ…)
意識を手放した僕は、目覚めるんだろうか?
恐怖を感じるよりも早く、僕は必然の眠りについた。
願わくは、これこそが夢であってくれと祈りながら。
#夢と現実
なにかに一生懸命取り組んで、夢叶えて
充実した生活送って
誰かと一緒に生活して……
一生懸命取り組もうにも出来ないことが多くて
夢も叶えられるか分からなくて
充実した生活を遅れるかも分からない
この先誰かと暮らすことも無いかもしれない
夢と現実、その差が大きすぎるし
現実でも分からないことが多い
でも夢は現実にできる
夢と現実。理想の自分を夢見たところで現実の自分は無気力な人間でしかない。
夢というと二種類あるな。将来なりたい職業、あるいはこうありたいという理想の姿。次に寝ている間に見る夢。
このお題はどちらとも取れるな。なら前者の方を書くか。
人には多かれ少なかれ理想の自分がいるはずだ。俺の場合はダイエットに成功して毎日小説を書く自分が理想の自分だ。
しかし現実の俺は食欲に負けて痩せられず眠気に負けて寝てばっかりで小説をほとんど書いていない。
現実とは実に残酷だ。何もできない自分しかいない。
じゃあ努力すればいいと簡単に人は言うが長年怠惰な人生を送った人間がそんな簡単に努力できるはずもなく、こうして今日も寝てばかり。
思えば子供の頃から否定されてばかりの人生。もっとまともな人間の親の元に生まれたかった。