夢を囮にする者
夢から覚めた午前3時
よく覚えていないが、
日向の匂いのする温かくて、ふわふわした心地の良い夢を見ていたような気がする。
現実は真っ暗で冷たく真冬の夜明けはまだ遠い。
でも、再び夢の中に戻るのはためらわれ、寝床からはいだし明かりをつけた。
「ちっ!」
舌打ちした何かの影が部屋の隅から消えたように思えたけれど、それは、気のせいかもしれないし、心地良い夢に乗じて私を連れてゆこうしていた者....なのかもしれない。
はっきりしないけど、このまま朝を待とうと思う。
知らぬ間に闇にさらわれないように....。
お題「夢と現実」
12/5/2023, 4:13:51 AM