『夢が醒める前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ピー ピー
そこに君がいる。君の背中を眺めながら昔のこと思い出す。
ピー ピー
なんだか寂しくなって君に向かって走る。
走る、走る、走る…。どんなに走っても、もがいても届かない。
『あぁ、届かないのか。最後、太陽に伝えたかったな』
ピー ピーーーー
「航?航、航… 勝手に先にいくなよ、置いていくなよ。まだ伝えられてないのに」
『夢が醒める前に』
「もし航の目が醒めたら」『「大好きだよって」』
「伝えたいなぁ」
航→『』 太陽→「」 二人→『「」』
お題:夢が醒める前に
「久しぶり」
夢で会ったのは、五年前まで付き合ってた元彼だった。
「…久しぶり」
気まずい別れ方だった。だからこんな挨拶しかできない。
勇気を振り絞って聞いてみる。
「今更、なんですか」
彼は、目を伏せるようにして応える。
「待ってるから。それだけ」
そこで目が醒めた。
ここで予知夢は本当にあることを知る。
寝てる間に、元彼から「会いたい」とメッセージが来ていた。
『夢が醒める前に』
悪夢を見たとき、
あなたと過ごしている幸せな夢を見たとき。
あなたが隣にいることを願います
夢が醒める前に
「夢が醒める前に」
夢の中でいいから会いたい、言葉を交わしたい。そんな願いをし続けて何度目の夜だろう。でも、そんなことはもうどうでもいい。やっと君が私の夢に現れてくれたのだ。君はあの頃と変わらない優しい笑顔を浮かべて、私の話を聞いていた。嬉しくて嬉しくて、涙を流しながら話をする私を、時に抱きしめてくれた。
やがて、君の姿はぼやけ曖昧になり始める。終わりの時が近いのだろう。その前に、伝えなければならないことがある。
夢が、醒めてしまう前に。
「あのね!私はずっと君のことが好き。これからも変わらない。でも、ちゃんと前を向いて生きて、行くから!だからきっと、きっと、待っててね」
伝えてしまえば認めることになる。けれど、これ以上君に心配をかけたくないと、いつか夢で会えたら伝えようと心に決めていた。
私の言葉に、君が何かを呟いた。その声はもう聞こえなかったが、ありがとう、と言ってくれた気がした。
「夢心地」
あなたがまだ私の側にいたあの頃の夢。
今は居なくなったあなたが私の側で笑う。
それだけで私の頬は優しく蕩け、赤く染める。
そんなあの頃の私だけの夢。
夢に堕ちる。
身体から力が抜け意識が朦朧とする。
夢に魅了され眠る時間が長くなった。
それでも夢に堕ちていく。
貴方に堕ちていく。
「おはよう。今日はいい天気だね。」
目を開けるとあなたがいた。
笑うと目の端に小さく笑い皺ができる。
校舎裏の端に誇らしく咲き誇る桜の木。
その下で私は寝息をたてて寝ていた。
授業をサボるのは悪いこと。分かってはいたがついつい4時間目を丸々この木の下で過ごしてしまった。
そこに購買のパンを2つ持ったあなたがやって来た。
毎日毎日ご苦労なことだ。
「どうせご飯持ってきてないんでしょ。はい。
メロンパン好きでしょ。」
イタズラっぽく微笑んだあなた。
当たり前のように私の隣に座った。
あなたはチョココロネを取り出し、食べ始めた。
何気無い会話をする。
パンはうまいのか。今度の週末遊ぼう。
ハマっているバンドがある。とか。
チャイムがなった。
「あっ。あと10分で授業はじまっちゃう。行こう?」
私に手を差し出した。
私は手を握り、立つ。
座ってばっかりだったからかスカートに少しシワがついた。
そのスカートが風に揺れた。
貴方の頭には桜の花びらが乗っていた。
思わず微かに笑い声が漏れた。
「付いてる。」私は言った。
貴方の頭に手を伸ばし優しくとった。
私よりも高い背。
甘いものが好きな貴方。
お節介な貴方。
全てが大好きだ。
照れたように頬を赤らめ頬を指で軽くかく貴方。
桜の木下2人で笑いあった。
その週の週末。
貴方と遊ぶ。
学校の最寄駅から3つほど離れた駅で待ち合わせた。
駅の端の柱。そこに身体を任せ空をみながら待った。
心が踊った。
「ごめん。待った?」
そこにあなたがやって来た。
走ってきたようで息を切らし、頬が淡く染まり、
おでこにうっすらと汗がにじんでいる。
「今来たところ。」
本当は20分早く来てしまって、少し待ったことは言わない。楽しみすぎてその間の時間も早く過ぎてしまったから。
「行こっ。」
その日行ったのは動物園。
あなたは動物が好き。特に白熊。
私も好き。ペンギンも。
動物園内の小さなお店でラムネ味のアイスクリームを食べた。まだ肌寒い春の日少し凍えながら、赤らんだ頬を少し冷やすためにアイスクリームを頬張った。
動物園を回りきり、最後にお土産やさんにやって来た。
そこでしばらく悩んだ結果。
白熊のキーホルダー。ペンギンのキーホルダーをお揃いで買った。
動物と氷とか魚の小さなキーホルダーが一つになっているやつだ。
一人だったら絶対買わなかったな。
とか思いながら2人で鞄につけた。
「お揃いっ」て嬉しそうに見せつけるあなたに私は
やっぱり好きだなぁ。って思わされる。
帰り道。すっかり暗くなった街。
駅まで歩いていく。
「楽しかったぁー」
「ね」
「今日はありがとね」
「こちらこそ。」
少し冷たいと思われてしまいそうな相槌を打った。
照れていてちゃんと話せないんだ。
私はキーホルダーに目を落とした。
揺れるたびにキーホルダー同士がぶつかり微かに音を立てる。
可愛い。
思い出だなぁ。とか思う。
「危ないっ!」
突然響いた貴方の声と同時に背中を押される感覚があった。
振り替えると少し微笑んだあなたがいた。
「え?」
そういった瞬間あなたが視界から消えていった。
いや正しく言えば横から大型の車が突っ込んできたのだ。
あなたは遠くに飛ばされて行った。
「ねぇ。ねぇ?」
そう言って私は走った。
走っている間、あなたが微笑んだ顔、声が脳裏を掠めた。なにより、振り返った瞬間に見えたお揃いのキーホルダーの激しく揺れ月明かりを反射した光景が目から離れなかった。
貴方の側についた。
「ねぇ。ねぇ!」
私は言ったもう下半身は血で見えない。
「あぁ。…無事でよかったぁ」
あなたが掠れた声で行った。
私の頬に血で濡れた貴方の手が優しく触れた。
「…ごめんね。楽しかったのに、嫌な、思い出に、なっちゃ、た?
私は頬に涙を伝わせ言った。
いや声になっていなかったかもしれない。
いやだ。そう言った。
あなたが私の涙に触れいつもの笑顔で言った。
「あったかいなぁ」
貴方の身体は冷たく冷えていった。
貴方の血は熱く流れていくのに。
貴方の涙も暖かかった。
白熊のキーホルダー。白熊かどうか分からないほど赤く染まっていった。
まぶたに少しずつ力が入った。
誰かが言った。起きるときだと。
気付けば手の先に力がこもっていた。
あの事故は私の最愛の人を連れ去った。
車は居眠り運転。これを聞いたとき怒りと呆れで何も言えなかった。
瞳を閉じると煌めき赤に染まる白熊のキーホルダーが頭に浮かぶ。
私のベットの下に小さな箱がある。
そこにはあのペンギンのキーホルダーが丁寧におかれている。
動物園。楽しかったなぁ。そんな思い出を感じる。
それと同時に貴方の掠れた声が浮かぶ。
「あったかいなぁ。」あなたは確かにそう言った。
夢が醒める前に。
あなたがいなくなる前に何か貴方に言えばよかった。
「好き」とか。なんでもいい。
今年も桜が咲く季節になった。
こんな日にはメロンパンを食べながら思い出に浸るのも悪くないのかもしれない。
「あったかいなぁ」
春の気温を感じ取った私の唇から微かに声が漏れでた。
夢が覚める前に/覚めないで
別れて後悔して
夢でしか会えない家族
病の業とはいえ
飛び出した私を許して
このまま家族でいたい
若いあなたと
小さいままの子どもたち
私のいない家族
私が病に気づいていたら
メンタルクリニックが誤診しなければ
夢よ覚めないで
覚めて責めないで
一緒にいない私を許して
まだ覚めない悪夢より
覚めないで美しい夢よ
夢が醒める前に
夢の中でなんだかとっても夢心地で、ちょっと目が覚めそうで「だめ、まだ覚めちゃだめー」って思うのにその願いはいつも叶わない。
明晰夢を見られれば起きなくていいのにって思うけど明晰夢も見られない。
他者との間に存在するそれぞれの役割のようなものを着たり脱いだり、それも夢と現実を行き来することに似ている。
大人として社会人として妻として母として。
私として。
数日1人きりになる時間を過ごしたあとやたまに1人で飲みに出たあと、夢から醒めるような気持ちになることがある。
「私」と役割の乖離がどうしても大きかったときに、切り分けていたのだと思う。
独身時代もそうであったし、子供たちが小さい頃もそうであった。
ここ半年1年くらいか、夢と現実のように感じていた境目を段々と感じなくなってきている。
もう夢から醒めるようなあの感覚を、現実の中で味わう日は来ないのかもしれない。
正直なところ、どちらが夢でどちらが現実か自分ではわからないくらい、どちらも世界が広がっている。
私と関わってくれている人たちと築いている世界と、私だけの世界。
その世界が混ざり合うことをうまく想像できずにいる。
おそらくそれは想像を超えてくるだろうし、驚きも含まれるかもしれない、身体ごとの大冒険が始まるかもしれないし、縁側で茶をしばくだけで世界と通じるようなことなのかもしれない。
楽しみー!
ベッドの中ではもぞもぞしながら、スマホを見たり、シーツのうえに放り投げた週刊誌を手探りで探し当てて、開いて見たりしながら
しばらくは休もう
どれくらい振りのお休みかはわからない
夢が醒める前に
夢が夢である事を
なんとく眺めては眺めてる
薄暗いマンションのエレベーター。
スマホの着信音がなる。
圭介は、メールを確認して、うんざりした顔でスマホをスーツのポッケにしまった。
今は、それどころじゃない。エレベーターが止まったのだ。動くまで30分かかるらしい。
「‥はぁ」
圭介は、一緒に閉じ込められた人を見て、肩を落とした。
(これが綺麗なお姉さんだったら‥)
買い物袋からネギの香りがただよう。
「地震の影響かしらねぇ」
「ですねぇ‥」
自分の母親と同じくらいだろうか。
他愛もない話で、時間を潰した。
30分以上たった。
エレベーターは動かない。
圭介は、おばさんに膝枕されていた。
めまいを起こして、ぶっ倒れたのだ。
「‥本当にすみません」
「いいから、いいから。困ったときは、お互い様よぉ」
残業続きで寝てないからか、対人関係が元から得意ではないからなのか。冷や汗がでて、身体に力がはいらなかった。
情けなくて、涙がでてくる。
「あら、大丈夫、大丈夫よぉ。」
おばさんは、赤ちゃんをあやすみたいに、圭介の肩を優しくトントンした。
短く浅い呼吸が、だんだん落ち着いて、意識が遠のいていく。
懐かしい匂いがして、記憶が蘇る。
熱を出して、学校を休んだ日。
台所で、ギュ、ギュ、とゴムが鳴る。
氷枕に水を入れる、母の後ろ姿。
2時間後、ようやくエレベーターは動いた。
「あ、アイス溶けちゃう!行くわね!お大事にぃ!」
「‥はい。ありがとうございました」
圭介は、深々と頭を下げた。
おばさんは、足早に帰って行った。
圭介の意識は、まだ、ぼんやりしている。
ポッケからスマホを取り出し、プッシュボタンを押した。
スマホから、ハイテンションな声が返ってくる。
「‥うん‥うん。元気、元気。今度の連休、家にいる?」
圭介は、数年ぶりに母に電話をかけた。
〜
元気にしていますか?
ご飯はちゃんと、食べてますか?
ベランダに菜の花が咲いたので、テーブルに飾りました。とても綺麗です。
母より
〜
お題「夢が醒める前に」(雑記・途中投稿)
久々に夢見たなぁ。
ラブレターを書いた。
中学3年の春。ずっと片思いしていた女子に。
僕はいつも通り早く、家を出て学校を目指した。部活動にも入らず、ましてやクラス委員でもない自分がこんなに朝早くに家を出ることを母親は不思議がっていたが、なんとか誤魔化せた。いや、母親のことだ、もしかしたら気づいていたのかもしれない。
こんな朝早くに学校に来ることなんてなかったから、生徒で溢れかえっていない昇降口というのは新鮮だった。僕は彼女の上履きが入っている場所を探した。棚の側面にピタリと立てかけて、正面からは見えない位置にセットした。安直ではあるが、映像作品ではよくある、下駄箱に入れておくという手法だ。もしかしたら僕以外の人が登校してきて後ろでこの様子を見られているのでは。そう考えて指先が震えていたと思う。
彼女はクラスの人気者というわけではないが、特別一人で浮いているというわけでもなかった。
誰にでも当たり障りなく接し、だからといって、群れているわけでもない。容姿は綺麗な方だと思う。恋愛経験がない僕にとって、当時の気持ちは今思えば興味に近かったのかもしれない。
教室に向かうときも静かだった。普段、生徒同士の会話や、職員室から漏れ出る先生たちの声、そういう物があまり聞こえない。その静けさが僕の心を落ち着かせた。
教室について席に着いた時、早起きの代償である眠気が襲った。誰もいないこの空間で、僕は机に突っ伏した。直にほかの生徒が来て騒がしくなるだろう。
僕は、覚めないようにと願って眠りについた。
お題:夢が覚める前に
終わりを内包した命が風に預けられて離れてゆく。
光を含んだ淡い群れ。
空にほどけてゆく薄い春の花びら。
息をすると甘い空気。
やけに静かなのに、満ちている時間。
こぼれ落ちるものを、
両手でそっと受け止めようとする君の仕草。
満開の木の下で、まだここにあるものが、
もう思い出へと流れてゆく。
題 夢が醒める前に
夢が醒める前に…
子供の頃に祖父…祖母…父と家族で、遊園地、水族館、映画、町並みなど色々なところに出かけた。
その記憶が夢となり、甦ってきた。悔いがないように家族と楽しく遊びたい。しかし、どのように接すればいいのかわからない。
あぁ~接し方を考えてるうちに...夢から醒めてしまいそうだ…
逃げよう逃げよう逃げよう
早くこの場から逃げよう
私が私であるために
私が私でなくなる前に。
三角頭の異形の物体を前に
私は無価値な返答を繰り返す
何も覚えていない
何も考えていないからである。
時計の軋む音が煩い。
これは単なる耳鳴りだと思う。
ここには声の一つさえない。
私はこの場から逃げたいと思う。
全てを奇妙に思う。
早くこの夢から逃げたいと思う。
早く、目醒めたいと思う。
夢が 醒める前に
今 この目の前に あるものたちを
しっかりと 味わっておこう
ずっと このまま いたいけれど
どうやら もう 終わりのようだ
何を したらよいか
ずっと 探し続け
何が しあわせか
ずっと 求めてきたけれど
ボクたちは すでに
しあわせの中に いたんだね
ボクたちは
ずっと 守られていたんだね
さあ
そろそろ 旅立ちのときだ
夢が 醒めるまで
もう少しだけ いま ここに
『夢が醒める前に』
夢が醒める前に、やらなければならない事がある。
——それは君を殺す事だ。
○○○
21XX年。
人類の在り方は大きく変化した。
もはや地球に人類は居ない。
宇宙に巨大な太陽光発電システムを飛ばし、
月にコロニーを建て、人々差はすし詰めにされて眠りにつく。
そして、仮想空間の中で生活するのだ。
——地球に似た土地、メタバース“アース”で。
決して人類は幸せになど、ならなかった。
戦争は無くならないし、民の差は埋まらない。
イジメだって、当たり前のように起こっている。
昔、人類には、こんな転換期があった。
工業発明だ。
人力でやっていた事が、機械作業になる。
それにより、多くの人が失業した。
が、それにより……物が溢れかえり、貧困する人は居なくなる。
……まぁ、そんな訳が無かった。
スーパーに売れ残った食材が大量に捨てられ、ハローワークには仕事がない仕事がないと、機械に仕事を取られた物が嘆く。
肉体的なイジメは、精神的なイジメへと変化した。
食べるものに困らないのに、物に溢れているのに、身体的なイジメは無くなったのに、……だから、なんだ??
人々の幸福度は、まったく変わらなかった。
これは、人類の進化……ではない、変化なのだ。
そして、それがAIでも起こった。
人々は、暗記帳を手放し、頭脳労働を止めた。
電卓が生まれソロバンを弾かなくなったように。
難しく考えることを、覚えていることを止めた。
そして、イジメの形態は変化した。
——無視、だ。
悪気がある訳ではない。おそらく。
それよりももっと酷い、のだろう。
好きの反対は、無関心だと、誰かが言った。
拳を振るう事が(自分の腕も痛めるという事を含めるなら)愛情で、誰かの陰口を叩くことが(その人のために自分の時間を潰し、その人が存在していることを認めるというなら)認知ならば、無関心は拒絶……いや、空気だ。
電子は単純だ。
見たくないものは、見なければいい。
だから、誰もが透明人間になれるし、
——誰もが、透明人間にされることを恐れた。
……ところで、だ。
自分の知覚出来ない範囲について、どれだけ知ろうと出来るだろうか、君は。
この国の外の出来事は? 太陽のことは?
太陽に寿命があることは知っているよね? それはいつ? 太陽が亡くなったら、どう生計立てるか考えている?
……居ないだろう。
人々は自分の暮らしで手一杯だ。
そんなことを考える余裕すら、無いのだ。
だから、忘れている。
自分の体の本体が“月”にあるのだ、と。
ここは、電子空間に作られた仮初の地球“メタバースアース”なのだと。
だから、みんな、今いる此処が“本当の地球”だと思いこんで疑わ無いのだ。
……月にある、コロニーは管理する人が少なくなっていて、もはや残るは私一人だ。
私が死ねば、君達の“メタバースアース”を管理する人が居なくなり、緩やかに、緩やかに滅んで行くことだろう。
——目を、覚ましてくれ。頼む。
夢が醒める前に、やらなければならない事がある。
——それは君を殺す事だ。
そして、本来の君を見つけなければいけない。
君が、死んでしまう、前に。夢から醒めるんだ。
そうでなければ、ギャップの差に生きていけないのだろう。
おわり
○○○
※この物語はSF系のフィクションです。自殺を促すような意図はございません。各自、ご自分の命と人生を、ご自分で大事になさって生きてください。よろしくお願いします。
夢が醒める前に
さぁ、楽しみましょう、夢から覚める為に。そして備えましょう、この眼が輝いている内は夢が醒めてしまわぬように。
夢から覚めた先には目も眩む数の夢が待っているのだから。
...だからどうか醒めないで、まだ醒めないでいて、命尽きるその日までどうか....
いつの日かその夢(想い)さえも醒めてしまうとしても、かの嬢はただひたすら希った。
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さぁさぁ今宵も猫が舞い蝶が踊る、我が舞台へ御来場くださり誠にありがとうございます!今日はいよいよかの有名な御伽話、夢誘う怪物のクライマックスたる討伐劇です!それでは今宵も幕開けと致しましょう。
夢が醒める前に
たんぽぽの綿毛 風にのって
あなたとふたり 世界を旅する
あなたとなら 喜びも悲しみも
怒りも癒しも 楽しさもつらさも
ふたりで 半分こ。
夢から醒めても ずっと 半分こ。
あぁ、どうか。
夢がさめる前に。
僕を、どうか。