蓼 つづみ

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終わりを内包した命が風に預けられて離れてゆく。

光を含んだ淡い群れ。

空にほどけてゆく薄い春の花びら。

息をすると甘い空気。

やけに静かなのに、満ちている時間。

こぼれ落ちるものを、
両手でそっと受け止めようとする君の仕草。

満開の木の下で、まだここにあるものが、
もう思い出へと流れてゆく。

題 夢が醒める前に

3/21/2026, 1:07:07 AM