蓼 つづみ

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2/13/2026, 12:31:53 PM

ねえ、ちいさな君。
そこで膝を抱えて、まだ震えてるんだね。
わかってる。ちゃんと見えてるよ。

「相手が未熟だっただけかも」
「仕組みが悪かっただけかも」
「私が気にしすぎただけかも」
そんな言葉で、何度も君を黙らせて来てしまった。

でもね、今日はもう少しだけ、
その説明たちを外に置いてみよう。

ただ、
「痛かったね」
「軽く扱われた気がしたね」
「大切なものが、また少し削れたね」
それだけを、ここに置いていい。

正しさの水に溶かさないで。
理由の布で包まなくていい。
そのままの形で、ここに置いておこう。

ねえ、ちいさな君。
それは弱さじゃないんだよ。
むしろ、折れなかった芯のかたち。
まだ自分を見失っていない証。

だから…
すぐに立ち上がらなくていい。
理解者になろうとしなくていい。

私はいま、
君の尊厳を、説明より先に抱きしめ直してる。

「大丈夫だったこと」に書き換える前に、
ちゃんと「大丈夫じゃなかった」と言える場所を作ってる。

ねえ、聞こえる?
君の痛みは、消されるために生まれたんじゃない。
君の尊厳は、証明が必要なものじゃない。

「君」は、
私の中にある本当の気持ち。
迎えに行きたい私も本当。
でも、君を庇うことが簡単じゃない現実も、
同じくらい本当なんだ。

ごめんね。
迎えに行ける日が来るなんて、
いまは約束できない。

もしかしたら、
一生たどり着けないのかもしれない。

それでも、
忘れない。
見捨てない。
ここに居ることだけは、やめない。

残酷だけど、
それでもなお
そこで、待ってて。

題 待ってて

2/12/2026, 11:01:35 AM

若者の皆さん、
ご卒業おめでとうございます。

「もう会えない」わけじゃないのに、
なんとなく胸が少しだけ凪ぐ感じがする。

卒業って、
何も考えなくても同じ時間を共有できた日常が、
そっと終わる瞬間なんだよね。

大人になるほど、
会うには予定を合わせて、時間を切り出して、
「じゃあまたね」は、
本当に“また”になる保証がなくなっていく。

だから卒業の切なさって、
未来への不安というより、
“無条件に重なっていた時間が
静かにほどけていく音”
みたいなものなんだろうな。

けれど、卒業ソングって、
これでもかってくらい『未来』を歌うじゃない?笑

これから先だって、
きっと楽しいことはあるし、
理不尽だってなくならない。
でも今は、ただひとつの区切り。

放課後にどうでもいい話をしたり、
一緒に教師に怒られたり、
机に突っ伏して笑いを堪えたり。

その瞬間はどうでもよかったはずの時間が、
あとから振り返ると、
「何者でもない自分でいられた証」みたいに
やけに光って見えてさ。

ただ、それが込み上げて、
気づいたら涙になってる。
きっと、それだけなんだ。

でも、それだけのことが
掛け替えのない瞬間なんじゃないかな。

終わりは、まだ少し先。
だからこそ今重なっている時間を、
どうか大切に歩いてください。
やがてほどけていく日常も、
きっとあなたの静かな支えになる。
その続きを、生きていくあなたへエールを。

題 伝えたい

2/11/2026, 10:59:26 AM

私は子供たちの帰る場所を守っている。

経済的に追い詰められた社会では、
大人は余裕を失い、
子どもは「迷惑をかけないこと」を
異様に早く学ばされる。

だからこそ、
条件も成果も問われず、
「ここにいていい」が成立する場所は、
命綱みたいな役割を持つ。

私が言っている「帰る場所」は、
甘えの温床でも、
自立を妨げる巣でもない。

外で削られた感覚を、いったん下ろせる場所だ。

それがあるかどうかで、
踏みとどまれる限界が、
文字通り変わる。

だからね、
私が離れられない理由は、
感傷でも自己正当化でもない。
静かな現実だ。

題 この場所で

2/10/2026, 10:31:00 AM

誰もがみんな、
自分の世界の真ん中に立っててさ。
でもその姿は、
別の誰かの視界じゃ
ただ通りすぎる景色だったりもする。
見えない荷物も、
まあ…みんな普通に抱えてるんだろうし、
完璧じゃないまんまで、
今日もなんとなく越えていく。
それでいいのかもな、って。
気づかないうちに、
自分の歩き方のままで、
誰かを少しだけ
ほっとさせてたりするのかもしれないし。

題 誰もがみんな

2/9/2026, 12:36:36 PM

共感や理解が、一本ずつ手の中に集まっていく。
尊重と信頼が、それらをほどけないよう、静かに結び、
確かな頷きが、やわらかな色を咲かせ、
余白と寄り添いは、目に見えない香りのように漂う。
やがてそれらは、腕に抱えられる重さになって、
私はそのすべてを、花束に束ねてあなたへ贈る。

題 花束

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