声が枯れるまで』の作文集

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声が枯れるまで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/22/2023, 8:00:17 AM

あなたの名を
叫びましょう
あなたが戻ってくるまで
この海の波に
消えてしまっても

【声が枯れるまで】

10/22/2023, 7:57:40 AM

天国へと行ってしまった彼に向けて毎日必ず想いを伝えている。本当は声が枯れるくらい叫びたいけど近所迷惑になるから写真立てに映ってる彼に向けて手を合わせて「好きだよ」って伝えてから始まる私の生活。二度と会うことは出来ないけど今日もこの先もずっと私の心の中で生きている。

10/22/2023, 7:56:01 AM

最近どうも寝ながら頻繁に怒鳴り散らしてるらしい。
誰かに対して鮮明に怒っているようだ。
たまに泣いたり、歌を歌ったりもするらしい。
ソコまでして全く目が覚めないのはかえってスゴいと
自分に感心してしまった。

おかげで起きたときは声が枯れていることが多い。
鼻呼吸テープ買おうかな。

10/22/2023, 7:54:01 AM

テーマ『声が枯れるまで』

ギターを掻き鳴らして叫び歌った。

休むことはあれど止めることなく、歌い続けた。きっと彼女は喜びも怒りも哀しみも楽しみも、全ての感情を歌として歌い続けるのだろう。フォークもバラードもロックだろうとギターを掻き鳴らし彼女は歌い続けるのだろう。

そして声が枯れるまで歌い、きっと満足するのだ。
心底音楽が好きなのだろう。
違う、もしかしたらそれしかないのかもしれない。

だが、一つの事を好きなだけ出来るという事は、夢も何も無い自分からしたら羨ましい事だと感じるのだった。

10/22/2023, 7:51:22 AM

【声が枯れるまで】


一体わたしはなぜ蓋をしてきたのだろう
いっそこの身が滅びるならば
その前にわたしはこの身を使い果たす

あめんぼの足音
アゲハ蝶の羽音
雲の動く音
なんでみんなそんなに忍び足なの
あなたが声を忍ばすから
わたしも思わず息を潜めちゃう

たとえ雷が落ちようと
あなた達は黙って逃げるだけ
あなた達は足音も立てなければ
怒って彼を止めることもしない

そんなあなた達の朽ちた身体が
わたしの心にひとつまたひとつと積もっていく
そして私もあなた達と同じように朽ちていく

それならば
どうせそうならば!

わたしは最後にあなた達を全て吐き出す
わたしは彼らに劣らぬ雄叫びを上げる
たとえお前らが屍になろうともわたしは構わない
わたしはお前らに生の命運など握らせない

わたしはわたしを生かす
わたしはわたしを殺す

10/22/2023, 7:47:40 AM

じゃあいいよ。勝手にすれば。
そんなに私の話を聞いてくれないなら、これ以上一緒に居ても意味がない。
1人で何でもできると思ってんでしょ。そんなわけないじゃん。思い上がりすぎ。
今までどれだけ私が助けてきたと思ってんの?まさか全て忘れたわけ?恩知らず。
私の存在なんて、あんたにとったらその程度だったってわけね。
ってか、ほんとに私を見捨てる気なんだ?信じらんない。あんたって、そーゆう人だったんだね。最後の最後に知れて良かったよ。

もういいよ、さよなら、バーカ。


踵を返しても追いかけてきてはくれなかった。振り向くと私から遠ざかってゆく背中が見える。
後ろ姿がこんなにも大きいなんて。いつもいつも、先を歩くのは私だったから、こんなに成長していたことに気づかなかった。あぁ、そうか。体も心も成長して、もう一人でやっていけると確信したんだね。だから私から離れようとしている。もうあんたには私は必要ない。

でも。
それはあんたにとってはそうだろうけど、私にとっては違うんだよ、まだ。
私にはまだ、あんたが必要。

こっちを向いて。
行かないで。

「おいてかないで!!」


その言葉だけを、ただひたすら叫んだ。
馬鹿みたいにおいていかないでを大声で発した。でもこっちに振り向くことはなかった。声が枯れるまで何度も叫んで泣き喚いたけど、何をやっても無駄だった。これじゃまるで私が子供みたいだ。
これでもう、本当に終わり。

今やっと気づいた。
依存してたのは、私の方だった。

10/22/2023, 7:43:29 AM

◤声が枯れるまで◢

『バイバイ……またね』
あの日なにか言いたげな顔をして、でも君はただ手を振った。
困ったように眉尻を下げた笑顔は、なにかを隠している表情だ。
それがなにかなんて本当はわかっていたのに。
俺も伝えたいことはあったのに、ただ笑って手を振り返した。
関係が変わるのが、怖かった。
もう会えなくなるよりも、怖かった。
あの時呼び止めていたら、どうなっていたんだろう。
去っていく君の背中に何度も何度も呼び掛ける夢を見る。
何度呼んでも振り向いてはくれなくて、それでも俺は何度も何度も、声が枯れるまでその名前を呼んで。
あの日出せなかった勇気を今頃になって出したって、もう遅い。
夢の中の君はきっと、一生振り向いてくれることはない。

10/22/2023, 7:27:34 AM

もしも私が、声が枯れるまで誰かに助けてを言うことができたら、辛いを言うことができたら、感情に任せて処女を失って都合のいい女になることもなかったのかな。
なんてね。全部私のせい。

10/22/2023, 7:23:05 AM

プァーー!!

電車が汽笛を鳴らしてやってくる。
小さな頃から乗っていた電車。

でも、もうこの電車に乗るのも最後だ。

大きめの肩掛けカバンを背負い直し、キャリーバッグに手をかける。

今まで住んでいた地元から、新天地で新しい生活を始めるのだ。
不安は勿論あるが、これも自分の夢を叶えるための第一歩と思えば、不安よりも楽しみという感情の方が勝った。

いつか洋菓子店を開くのが私の夢。
高校を無事卒業した私は、製菓学校に通いパティシエールを目指す。
そのため、学校のある所へ上京するのだ。

「忘れ物は無い?」

母は心配そうに声をかけてくる。
それを吹き飛ばすように私はニッコリと返す。

『大丈夫!!何度も確認したし!!』

母は私の笑顔を見るとフッと笑い、つられて微笑んだ。

「ならいいわ。いつでも、帰ってきていいからね。」

『うん!!パティシエールになって帰ってくるから!!』

ニシシッと自信満々にVサインを決めながら言う。


ガラッ

電車の扉が開いたので、乗り込む。

中は空いていて、大荷物でも余裕を持って座れそうで安心した。


「体に気をつけてね。」

『ありがとう。お母さんも無理しちゃダメだよ。』

生まれてから一緒にいた母との別れ。
またいつでも会えるとはいえ、毎日顔を合わせていた家族と離れる事に寂しさを感じた。

少し涙ぐむが、悟られまいとすぐに目元を拭う。


『じゃあ、行ってきます。』

「えぇ、行ってらっ」

「まてぇええええええええええ!!」


母の声を遮るように、誰かが大声をあげる。
そしてドタドタと走る音も聞こえてくる。
ホームに急いで入ってきているようだ。

声の主が姿を現し、私と目が合う。


『………てっちゃん?』

「い、いたぁあああ!!」

ドタドタと走って近づいてくる。

てっちゃんは隣の家に住んでいて、幼稚園から高校まで一緒だった幼なじみ。
よく喧嘩をしていて、昨日も些細なことで言い争いをしたっきり話していなかった。

てっちゃんがすぐそばに来て止まり、呼吸を整えながら手を膝につく。

「おめぇ……居なく、なるって……どういう、事だよ……」

息切れしながら言うてっちゃんの言葉に、母と私はキョトンとした。


「あんた、てっちゃんにお別れしてなかったの?」

母が不思議そうな顔で覗いてくる。
そんな母の視線から逃げるように、目を逸らす。

『いや、その……また喧嘩しちゃったからぁ……』

だんだん小さくなる言い訳を聞くと母は、「またこの子達は……」と、ため息をついて呆れていた。


「お前、ずっといたのに、なんで……」

てっちゃんの声が小さくなる。

そういえば夢の話、てっちゃんにした事なかったかもしれないな。
そう思い、きちんとてっちゃんの目を見て話す。

『私、パティシエールになって洋菓子店を開くのが夢なの。それを叶えに行くんだよ。』

てっちゃんはそれを聞いて、目を開く。
きっと今まで喧嘩ばかりして騒いでしかいなかったから、こんな真面目なこと話したこと無かったかもしれない。だから、まさかこんな夢を持っているなんて思わなかったのだろう。


『だから、もう喧嘩することもないと思う。ふはっ。清々するね。』

しんみりした空気が嫌でニコッと笑ってみせる。


てっちゃんはどこか寂しそうな顔をして俯いたと思ったら、急に顔をガバッとあげた。


「なら、応援する。お前の夢……応援すっから。」


真面目な顔で言うてっちゃん。
彼のそんな顔を見るのは初めてだった。

でもそれが、夢を認めて貰えたようで嬉しかった。


『ん、ありがとう!!』

「……お、おう。」

てっちゃんの顔が少し赤く見えた。
そっぽを向いてしまったので分からなかったが、走りすぎて暑くなったのだろうか。


ジリリリリリリ

発射ベルが鳴り、扉が閉まる。

母はただ手を振っている。
てっちゃんはなにかモジモジしていて、よく分からないがとりあえず二人に手を振った。

電車が動き出し始め、席に座って窓をふと見てると、

てっちゃんが走ってこっちに向かって何か言っている。

「は、ちょ、まって!!」


急いで窓を少し開けると、てっちゃんの大声が聞こえてくる。


「お!!れ!!お前と同じとこ!!行くから!!」

『は!?』

「一番そばで!!店もお前も!!支えられるように!!なるから!!」

『な、何言って……』


そして彼は思いっきり息を吸う。

「お前の隣に!!生涯立てる!!かっこいい男になって迎えに行くから!!待ってろぉおおおお!!」

そう叫ぶと丁度電車はホームを出て、見慣れた景色へと変わった。

私はもう顔真っ赤で、火が出るんじゃないかってくらい熱くなっていた。

『な、何言ってんだあいつは……』

心臓がドキドキとする。
これは上京することへの緊張なのか、それとも彼の発言のせいなのかは正直私には分からなかった。


後日母から手紙で、あの日電車が去って見えなくなった後でも、彼は私に対する思いを叫んでいたことを知った。
翌日、声が枯れてほとんど喋れなかったらしいけども、私は知ったこっちゃない。


#声が枯れるまで

10/22/2023, 6:57:02 AM

声が枯れるまで
 何度でも私は訴え続けるよ

 貴方が自分を嫌いでも
 私は貴方が好きだから

 貴方が貴方を好きになってくれるまで
 何度でも

 大丈夫だよって
 大好きだよって
 許すから



【声が枯れるまで】

10/22/2023, 6:46:26 AM

君がいなくなる。遠くへ行ってしまう。
 君が引越しする日。僕は君の家まで駆けていった。
 トラックに乗った君が「ばいばい」と手を振った。
 遠ざかる君に向かって、声が枯れるまで君の名前を叫びたかった。
 その日の僕は風邪を引いていて、声がほとんど出なかった。
 消え入りそうな声で、君の名前を呟いた。ぼろぼろに泣きながら呟いた。

 あれから何年経ったか――。
 思わぬ君との再会に、またあの日のようにぼろぼろと泣いてしまった。
「泣き虫なのは変わってないんだね」と君は笑った。
 まるで今でも子供のように、君は僕をぎゅっと抱き締めた。
 僕は今度こそ、声が枯れるまで君の名前を呼んだ。


『声が枯れるまで』

10/22/2023, 6:29:41 AM

今日は最悪だった。
 だから仕事終わり、この声が枯れるまで一人カラオケを満喫した。
 明日は休みだしヒトカラAll。
 最ッ高!

10/22/2023, 6:21:55 AM

4iya
私は、天月さんが大好きで〜す(#^.^#)💛
何でも、天月さんが歌われると天月さんカラーになります(*´∀`*)
4年前に、鬼滅の刃の善逸で、『かいしんのいちげき』を歌われていて私は、夢中になった。
まるで、レモンのような声で甘くてカワイくて、素敵すてきステキ❤だなーと、想った。
善逸君のかいしんのいちげきは、善逸君が色んなポーズで、歌って踊っているの。すご〜いな〜😍と、想った。
 もう、来月で、皮膚ガンの手術をしてから、4年が経とうしています。
左眼は、ちょっとだけ、形状は、歪かな〜🤔でも、殆ど、損失はない。あっ、私の左のこめかみの皮膚を左眼の泣き袋に皮膚移植もしました〜^_^♫
今、想うと、大変だっただな〜と想う。私は、基本、呑気なもので(笑)
でも、必死で、その時は駆け抜けたんだ。心の細い入院も、イケメンの看護師さんにトキメいたことも、一人ぼっちの入院の時にテレビをつけていて、鬼滅の刃の善逸君がなたぐも山編の再放送で、
ーー大好きな鬼滅の刃だけどもテレビを変えたことも。退院する時のイケメンの看護師さんにサヨナラの挨拶をちゃんと出来たことも、退院の日は、土曜日だったから、ガランとした1階の廊下も。
 退院して、情報番組で今、アドさんが流行っていると知った。触りを聴いた時。😱過激だな〜と、率直に想った。
でも、聞かない理由には、行かないような感じだった。
そんな時に、天月さんが歌ってみたで、『うっせえわ』を歌われるていた。大好きな天月さんが歌われるなら❢と、想って聴けた。
よかった〜ε-(´∀`*)ホッこれが今、なんだ。私の父は、アッサリとアドさんの曲を聴いた。それだけで超、尊敬した。
天月さんは、私の窓だ。天月さんというフィールダーを通したら、私は、抗える!!
夢を見ることも桜の季節を慈しむことも、ヒロアカのピースサイン✌の力強さも、さよならしなきゃならない、君に魔法をかけたも。声に出來ない声をを天月さんが『恋でした〜!!』と、
私の想いを代弁してくれるから、素直に涙したーー。おじゃま虫では、恋するドキドキをがステキ❤でした〜。猫の恩返しの『風になる』と、優しくて爽やかで大好き💛
ライフという曲も、退院してからいっぱいいっぱいお世話になったなぁ〜。語りかけるような天月さんの声。鬼滅の刃の『ベリーメリークリスマス』も、素敵でした〜❤鬼滅の刃のみんなが、それぞれ、幸せそうにしている。それだけで、胸がいっぱいになってしまう‥‥。(´;ω;`)
 昨年、天月さんが『可愛くてごめん』🙏を歌われた。うわあ~、女のコって強いな〜と、想った。
テレビに、天月さんが出演されていた時に、『お母さん、私の好きな歌手の天月さんだよぉ~。見て見て。』と、私は、興奮気味に母に声をかけた。『叫んでいるだけで、何処がいいの〜??』と、言われた。(^_^;)残念、母には、天月さんの良さが理解らなかったみたいだ。でも、私の周りには、天月さんの好きな方は、いっぱいいっぱいいる。❤
それだけで、イイの。今は、私は、ちゃんとメイクだって出来ている。可愛くてごめんの世界💛♫🙏ーー私も、そうやって強くなるんだ〜(#^.^#)V
ーー例え、神さまが、私の砂時計を逆さまに向けても。私は、天月さんの歌に支えてもらいながら前へいけると想んだ。天月さん、ありがとうございます^_^♫  
終わり

10/22/2023, 6:09:48 AM

声が枯れるまで

私にできる事と言えば、歌を歌うことぐらいしかない。誰かに認められたいなんて思わないけれど、誰かには聴いて欲しい。だから路上ライブで歌う。路上ライブで少しのお金が入れば、食べていけるし、ガソリン代を稼げれば移動もできる。歌は演歌からJ-POPと様々な歌を歌う。楽器はできないから、作曲はできない。だから、誰が作った素晴らしい歌を歌わせてもらってる。
YouTubeで私が歌っている所が流れているようだが、スマホも持っていないので、どう流れているのかわからない。
昨日は北海道で中島みゆきの「糸」を歌って、泣いてくれる人もいた。今日は青森で石川さゆりの「津軽海峡冬景色」を歌って、拍手喝采だった。食べる物も沢山頂いた。明日はどこに行こう。
声が枯れるまで歌う事ができ、ほんの些細なものが頂ければ私は満足だ。
そうだ!明日は岩手県にいって、大滝詠一の「君は天然色」を歌おう。きっと、喜んでもらえる。

10/22/2023, 6:09:11 AM

【 声が枯れるまで 】

もう、限界だよ。
いつからだったか覚えてないくらい、長い時間が経った。
ずっと、ずーっと、叫び続けてるのに。
誰一人、振り向いてはくれない。

聞こえないほど音量が小さいのか?
雑音にかき消されてるのか?

大事なことだ、心配になる、我慢しないで、なんて、
みんなが優しく教えてくれるのに。
届く気配が微塵も感じられない。

透明な耳栓なんて、この世にあるとは思ってなかったよ。
『助けて』の言葉は、そこに溶け込むものなんだね。

10/22/2023, 6:00:15 AM

お酒を呑んでゴキゲンな君がグラス片手に、椅子からフラフラと立ち上がるやいなや歌を歌いだす。

母国の言葉なのだろう、淀みのない流れるような歌声を聞いている内に「ああ、あの曲か」と把握。

気持ち良さそうに、高らかに歌い続ける君を肴にして、私はグラスを傾けた。

……だいぶ音を外しているようだが。

酔っ払いは音の外れなど気にすることもなく、一番を歌い上げるとすかさず二番目に突入。

歌詞がうろ覚えなのか酔いが回ったのか、途中から意味の無さげな音の羅列になって、しだいに呂律まで回らなくなっていき、かくりこくりと舟まで漕ぎだした。

立ったまま寝てしまいそうだったので椅子に座らせてやると、そのまま横になって寝入ってしまった君。

ブランケットを掛けてやり、君が歌っていた歌を繋ぐように歌う。

君を起こしてしまわないように、声量を抑えた声で。

for__auld__lang__syne__.

遠い日の思い出を再会した旧友と懐古する歌を。

テーマ「声が枯れるまで」

10/22/2023, 5:59:59 AM

叫んで、叫んで、声が枯れるまで叫んで。なのに無視されて、でも叫んで。うるさいとも言われ、頑張れとも言われ、どうすれば良いのか分からなくなって、やっと気付いて貰ったのに。私は生きてたくなくなったんだ

10/22/2023, 5:38:18 AM

【声が枯れるまで】

 誰もいないがらんどうの舞台で声を張り上げる。爆撃で床のあちらこちらがひび割れ、壊れた照明器具の転がる荒廃したステージの上。夜空に浮かぶ月だけが、私を照らし出していた。
 どうか、どうか、旅立っていった愛しい人にこの歌声が届きますよう。貴方が好きだと笑ってくれた歌が、少しでも貴方の心を慰めてくれますよう。
 愛しているよと囁いた貴方の腕の温度を思い出して胸が詰まる。掠れて震えた声を誤魔化すように声量を上げた。この声が枯れるまで、私は歌い続けよう。全身で、全力で、恥ずかしくて結局言葉にすることの最後までできなかった想いを。
(私だって、貴方を愛してたんだ)
 目尻から溢れた涙がぽとりと、焼けこげた床を濡らした。

10/22/2023, 5:36:40 AM

声が枯れるまで   #8



なんかの詩みたいな言葉。


歌といえば、

私もいい歳になってきた。

一緒に歳をとった歌手たちや俳優さんたちが

逝ってる

あの世では毎日、同窓会なんじゃないかな

なんだか楽しそうだ。

10/22/2023, 5:22:56 AM

声が枯れるまで、歌い続けたことがあるんです。夜の学校でした。
窓を開けると、暗闇の中にもぼんやりと何かが見えて、闇の中にも何かはあるんだな、なんてちょっと思っちゃいました。
窓枠に足をかけて、一気に身体を引き上げました。次の瞬間、教室は見えなくなって、私の前には、ただ夜がありました。
息を吸うと、秋風の味がしました。
そして、私は歌いました。遠いどこかにいる、「あなた」へ向けて歌う歌を。実のところ、私にとっての「あなた」は、そこから徒歩10分の一軒家に住んでいました。
でも、きっと聴こえない。あなたに、私は聴こえていない。聴こえたとしても、あなたはそれをただの騒ぎ声だと思うでしょう。名前も知らない誰かの。
それでも、私は歌いました。希望の歌を。愛の歌を。
届かなくたっていい。私が、あなたに向けて声を張り上げた、その事実を、私が忘れなければ。
結局何も変わらない。私の声が枯れて、あなたに「大丈夫?」と半笑いで言われたこと以外は。
また、歌います。きっと。

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