『善悪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題『善悪』
ものごころついた頃から俺は一人だった。両親の顔を知らない。人の死体があちこちに横たわってる街であてもなく歩いていたのが最初の記憶だ。
善悪の区別を教えてくれる親を持たない俺は、奴隷として売るために自分を捕まえようとしてくる大人を殺し、飢えを感じれば人が多い城下町へ行って金や食料を盗んだ。
そうでもしないと俺は生きていけなかったんだ。
あるとき、いつものように城下町へ盗みを働きに出るといつも盗んでいるパン屋の目の前に重たそうな鎧を身に纏った男に遭遇する。
見るからに強そうな男だった。強靭な筋肉をした足に蹴られてしまえば俺はそれだけで死ぬというのを感じる。
だが、腹は鳴るのだ。背に腹は代えられない。
俺は物陰から走ると、パン屋へ向かって盗みを働こうとした……が、ボロ布をかぶっただけの服の背中をつかまれて、持ち上げられてしまった。
「騎士様、このガキですよ! いつも売り物を盗むのは」
店主が俺に指を指して叫ぶ。俺は唸りながらじたばた暴れたが、次の瞬間首に衝撃を喰らって意識を失った。
次に目覚めた時は、柔らかいものの上にいた。今までに感じたことのないあたたかさを感じる。
目を覚ました俺は、ここがどこかを探る。暗い部屋にろうそくがついてるだけの簡素な部屋。
だが、べつに部屋があるようで俺はやわらかいものの上から降りると、そちらへ向かう。
いいにおいと、なにかがぐつぐついう音がして、その音の主は先程の騎士から発せられるものだった。
「目が覚めたか」
その言葉に俺は黙ってうなずく。
「まずは食事をしよう。君にいろいろ教えるのはそれからだ」
わけもわからずに騎士を見つめていると、騎士が鍋をかきまぜながら言う。
「君は俺が引きとる。俺も孤児だったから君のように悪さを重ねてきたんだ。だから放っておけなくてね。俺を育ててくれた親は亡くなったけど、天の思し召しなのかな? 君が俺の目の前に現れてくれてね」
火を止めて騎士が笑う。こちらを安心させようとしてあるのが感じられる表情に俺はなぜだか心があたたかくなっていくのを感じた。
#22 【善悪】
善悪
良いこと、悪いこと
何が良くて
何が悪いんだろう
他人の目を気にして
生きていくこと
他人の人生を歩いていくこと
自分の人生って
自分は何がしたいのか
どうしたいのか
分からない
ずっと他人の言いなりになって
生きてきたから
善悪の意味が分からない
善と悪とは、そもいかなるものなのか。一般論なのか、はたまた個人の主観による解釈なのか。
自己に益をもたらすものであれば善足り得るのか?
自己に害を与えるものなら悪足り得るのか?
否、それは善悪問答に過ぎない。単なる堂々巡りの思考実験に過ぎない。
犯罪者がいるなら、犯罪者になるものはそもそも生まれてこなければいいと考える。世界に革新的な、全体的有益な偉業を成すものが存在するなら彼らが産まれてくるのを待たなくてはならない。
ならば、その中間にあるものはなんだ。それらは善でもなければ悪でもないのか? 真ん中にあるそれは、毒にも薬にもならない無益なものなのか?
人は、考える。そんなものが、無駄であるととうの昔に知りえながらも。我らが古き記憶が知性を獲得し霊長と呼ばれるようになったはるか昔から。奪い、殺し合い。時に慈しみ、種を超えてなお愛を育む奇跡を知っていながら今なお思考し続ける。
「そりゃあ…ね。だって…。生きてもらわなきゃあ、困るでしょう?」
それが大人の答えなのだと。
突きつけられた言葉たちは、尖ってこそいないものの、鈍い痛みを音もなく私の奥底に残して消えていった。
。 。
。 。 そこはまるで 海のなかみたいな
。 まあるく たおやか ゆらゆらと 。
たゆたう水面 柔らかな日差しに 。
。 すべてゆだねて 海月のように
。 あおいろを眺めて 。 。
。 生きたいだけなのに 。
遡って五月、夏用のセーラー服でも少し暑いぐらいのあの日。忘れ物を取るために長すぎる階段を上って、ガラガラと教室の古びた重たいドアを開けた私の目を捉えたのは赤色だった。かっと照っている陽光の白でも、さわさわと揺れる葉桜の緑でも、小さな窓に切り取られた、手のひらサイズの海の青でもなく、鮮血の赤。そこにいる誰かの白い肌に、すぅと一筋、また一筋…。何が…起こっているのかと、不思議に思う私の心に、切迫の影はひとつもない。ただただ、慣れない空気に、時間の流れに飲まれてしまっていたのだ。随分長い時間、私はドアから半歩のところで立ち止まったままだったのだろう。風を受けて膨らみすぎたカーテンが机上のナイフを落とした音にふと目覚めさせられると、急に視界がぐらりと揺れて、黒板の端に腕をゴっとぶつけてしまった。
「…早く死なせてよ…。」
空気の波間を縫うように私の元に届いた声に、顔を上げる。逆光で顔は分からないものの、その声が誰からのものかなんて、彼女の声だけで十分だ。
「綾乃…一体何やって…。」
影がゆらりと揺れた。
カーテン越しに入る陽の光だけの薄暗い教室で、その左手に血が線を引いていくのだけ、何故か鮮明に見えたから。
その時ようやく全てを察した私は、逃げた。
「…ごめんっ……。」
それだけ残して走り去った。
。 。 。
。 。 。 。 。 。 。。 。
。 。 。。 。 。。。 。。
。 。 なにかを決めて なにかをえらばなければ 。
。なにかにしんじられて なにかを守って 。 。
。 。なにかを愛して なにかにあいされ 。 。
。 。 。 。 なにか… 。 。 。
。 。。 なにかって、なんだっけ… 。 。 。
。。 。 。。。 。。 。。。 。 。 。。
。。 。 。 。 。 。 。。 。。
。 。 。 。
あの日から数週間経ったが、まだ綾乃とは一言も話せていない。…というより、そもそも登校していないようで、顔ですらしばらく見ていない。
潮見綾乃は私が中学生になってからできた友人だ。三年生になるまで、クラスが別々になったことは一度もなく、更には同じ吹奏楽部に所属しているので、互いに親しくなるのに時間はそう要しなかった。彼女は、休み時間になるとほぼ毎回と言っていいくらい私の机のそばによってきては、自分の話を始める。少し不思議ちゃんなところのある彼女は時に私が考えたことのないような世界を語ってくれるから、二人きりの会話でも飽きることは一度たりともなかった。
「綾乃は話し上手で、私は聞き上手だから。最高の組み合わせだよね!」
私がそう言う度に、彼女は本当に嬉しそうな顔をする。風船は弾けないし、向日葵も咲かないけれど、それでも本当に、嬉しそうな顔。まるで、幼い子供が綺麗な落ち葉を見つけたときのような…そんな表情。
そんな無邪気な彼女が…肌に傷をつけていた。私はあのような行為をリストカットというのだと、後に調べて初めて知った。綾乃のために何かしてあげたい。そうは思うのに…、自分が綾乃のためにできることが、全く分からないのだ。低い校舎の渡り廊下を進みながら考え続けていると、六月のじめじめした嫌な空気がじっとりと肌にまとわりついてくる。それがふと不気味に感じられて、私は思わず
「嫌っ!!」
と叫んでしまった。その時、
「どうしたの〜。何かあった??」
と、話しかけてきたのは、我らが吹奏楽部顧問の林先生である。先生は今までに幾つもの中学校で吹奏楽を教えており、その界隈ではベテランと言われているような人らしく、一人一人に丁寧にコメントをくださる先生のことを敬愛している部員は、私含めて少なくなかった。部員全員に真摯に向き合う先生になら、と、私は綾乃のことを林先生に相談することを決めた。
「ああ、そのことね。」
先生から返ってきた予想だにしていなかった返答に、思わず衝撃を受ける。
「先生は前から、潮見さんのこと、何か知っていたんですか…?」
そう私が問いかけると、林先生は困ったような顔を窓の外に向けてこう言った。
「ええ。実を言うと彼女が四月から休部しているのもそのせいなの。建前は家庭の事情ってことにして誤魔化しているんだけど。それに…」
林先生から語られる事実の数々は衝撃的なものばかりだったが、それらが正しいであろうことは確かだった。綾乃が寒がりだからとはいえ、体育の周回走で一人だけ長袖長ズボンだったのも、授業中急に先生に呼び出されてどこかへ行くのも、面談の時間が出席番号十八番のくせに一人だけ最終日の最後なのも…。全てに納得がいった、いや、いってしまった。
視線を隅にそらすと、決して美しくない蛾が中ぐらいの蜘蛛の巣に羽を絡ませて動けずにいるのが見えた。バタバタと必死でもがいてもがいても、勝ち目はなさそうだ。そんな様子を見て、綾乃はどうしたいんだろう…なんて、考えてしまった私が馬鹿なんだろうか。
「先生。」
愚痴混じりになっていた先生の話を遮って言葉を発する。
「綾乃は、生きるべきなんでしょうか。」
あの蛾のように、この世を生き地獄だと感じているのかもしれない。私たちはその周りで悠々と飛んでいるから分からないだけで、捕らえられた側はすごく苦しい思いをして毎日を過ごしている…それなら。…そんなことを、考え込んでしまったのだ。
雨風を受けた木々がザワザワと騒ぐのを背景に、先生は口を開いた。
「そりゃあ…ね。だって…。生きてもらわなきゃあ、困るでしょう?」
そう言い終えた瞬間、林先生は大声で呼ばれて、じゃあねと残して部長のもとに駆けていった。
辺りが急に静かになる。蒸し暑いと感じていた潤沢な湿気も、なんだか今は底まで侵食しそうなくらい冷たく感じる。
困るって何…?何に困るのだろう。教師として自殺者が出たら傷になるから困るの?お金がかかったりするの?それともただ純粋に、綾乃の命を守りたいだけ…?
『困るでしょう?』その言葉がひどく頭に残って離れない。
生きるのが善で、死ぬのは悪なのか。
本当に、それでいいのか……。
答えを出す勇気を、持ち合わせてはいなかった。
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。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。いわないといけない。。。。。。。
。。。。。。わらわないといけない。。。。。。。
。。。。。あさおきて くちからたべて。。。。。
。。。。。。あるかないといけない。。。。。。。
。。。。。。。いきないといけない。。。。。。。
。。。。。。。。。 なんて。。。。。。。。。。。
。。 。。。。。。。 。。。。。。。。 。 。 。。。。 。。。 。
。 。 。。 。 。。 。
なにもかんがえなくていい
なにもおもわなくて かんじなくていい
なんてすてきなんでしょう
なんでしにたいのってそんなの
わかるわけないよ馬鹿
サックスをふくのはきらいじゃない
あの子とはなすのも きらいじゃなかった
それでもわたしは
くらげみたいにながれるままに
このままあおにそまりたい
ふらふらといえをでて じてんしゃをつかんだら
真下の海へ かけおりてしまおう
しょかのようきもきょうでお別れなら
ここちよくさえかんじられて
かぜがきもちいい
みみもとでおおきくいきをしている
眼前の海がズームアップされていく
もうすぐ……
「……って…。…ってよ!」
え?
「待ってよっっ!!!」
荒げた声が耳に響く
あの子だ。
「私は…っ綾乃と…もっと、一緒にいたいっ!」「だから止まって、話そう…?私が聞くがら!!」
「早く…ブレーキっ!ねえってば!!」
おつかいの帰り道で、綾乃を見つけた。
だんだん大きくなるその影を見て、立ちすくんだ。
なんていうスピードで走っているの…?
………速すぎる…。
その瞬間には駆け出していた。
バッグから大量のトマトが転がり落ちて行くのが視界にうつるが、そんなのどうでもいい。
綾乃に越されてはいけない。
声を、伝えなければ。
もはや思考など挟むことはなかった。ただ叫んだ。人生初めて、ありったけの声で。
何が正しいとか、善人はどうするとか、もはやどうだっていい。私はまだ終えてほしくない。
私がまだ、綾乃と一緒にいたいから。
自転車に負けじと坂を駆け下りていく。
足は思うように動かず、右も左もわかったもんじゃない。だけど…。
海はもう目の前なのに、彼女はまだ止まらない。
立ち入り禁止の鉄柵が近づく。
まさか。そう思ったときには、もう手遅れだった。
ガン、と鉄がぶつかる鈍い音がなったとき、綾乃は空を舞った。
彼女の影を浴びた次の瞬間には、そこにあるのは真っ白な太陽と、しぶきをあげる海水の青だけ。
ガハッ…ゴボ…
海に身を沈める寸前の彼女はまだ、生きている。
『溺れている人がいたら119番に連絡して、ペットボトルを投げましょう。』
それが世の言うところの善だろう。
でも、私はそうはできなかった。
見捨てるのは悪?普通はそのはず。
でも、それでも私はただ彼女を見るしかない。
だって…だってあまりにも、
彼女が幸せそうな顔をしていたから。
特に何もないので…
会社に新入社員がやってきてそろそろ1ヶ月が経ちます
真面目な女性なのだろう、返事は「はい。」としっかりする
入社後の初仕事では、緊張のあまりか貧血に陥り、午前中はほぼ横になって過ごす
おじさんの冗談には顔をひきつらせている
大切な事は「忘れてました、すみませんでした。」
俺が「ちゃんとこの紙を渡してからお客様をご案内してるの。」ってきくと怯えた顔をする
「忘れてました、すみませんでした。」
素直ならいいわけじゃないんだよなぁ
仕事なんだから
とにかく、人の話をきいていない
だから、イライラしてしまって意地悪してやりたくなる
若いから許されているだけだからな
『罪が燃える』
流れた血が鮮やかだから 君は間違えた 聖書とよぶあの詩は君を取り込み 悪魔に変えた 街は思考停止している 森は息をしている 浄らかな空気に触れて
今、君の罪が燃える
善悪の判断って難しい。
私たち高校で三人グループ、ずっと仲良かった。
でも、美奈子と、真由は割と意見の食い違いが多かった。
私はその度に仲をとりなしてたんだけど、結局美奈子と、真由は、離れてしまった。
美奈子は友達が沢山いたから、その友達といたし、そこに、私の共通の友人もいたから、そのグループにいさせてもらってけど、真由はもともと気が強く敬遠されていたから、一人で席にいることが多かった。
もちろん気になったし、話しかけたこともあったけど、裏切り者って言われて、拒絶された。
そしたら、何日か後、私と、美奈子が先生に呼ばれた。
「二人とも、真由を仲間外れにしてるらしいな」
ドキッとした。
私にも罪悪感があったから、先生の言葉が痛かった。
美奈子は先生に言い返す。
「違います。私と真由、意見が合わなくて、喧嘩が多いから一緒にいなかっただけです。花は真由に話しかけたけど、無視されたみたいだし」
先生の横にいる真由はうつむいている。
「そうなのか?でも、せっかく同じクラスのクラスメートになったんだから、話し合って、言い合いにならないように、考えてみたらどうだ?」
「だって・・・」
美奈子が言いかけた言葉を先生が遮る。
「いいか、これはいじめだぞ」
私はびっくりして先生の話を聞いていた。
これはいじめになるのかな・・・。
「いじめてるつもりは・・・」
美奈子がそう言うのを先生が言葉を重ねる。
「現に真由は教室で1人だ。今日も先生に相談してきたんだぞ」
「えっ」
私と美奈子は驚いて真由を見た。
気の強い真由が相談してくるなんて驚いたからだ。
もしかして、真由はけっこう精神的にストレスを感じていたのかもしれない。
いつも平気な顔してたけど・・・。
「じゃあ、仲直りしよう。ちゃんと喧嘩しないように話し合おうよ」
美奈子が声を和らげていった。
真由は静かに頷いた。
「よかったよかった、それじゃあ、ちゃんと話し合うんだぞ」
先生はホッとしたような顔で言う。
職員室を出た私達は、並んで歩く。
「仲直りしたいなら直接いえばよかったじゃん」
美奈子が真由に言う。
「言えたら苦労してないよ」
「まぁ、確かに。じゃあルール決めようね。また喧嘩するのやだしね」
2人で話して行ってしまうのを見ていた私は1人考える。
私達がしたことはいじめだったのかな?
私はいじめだと思わなかったけど、見る人が見ると悪だったのかな?
だとしたら、私は知らずに罪を犯していたことになる・・・。
それがこんなにも恐ろしい・・・。
私は今後、もっと自分の行動を振り返って考える必要があるな、と震える身体と共に実感していた。
難しいよなぁ
自分は正しいと思っても
他人からしたらダメってなるんよなぁ
今日に限らず、日々の職場で感じている、私は悪。そして、他の方々は善。
自分にやる事があっても、誰かの事を思って手を差しのべてあげる行動。
私は、自分本意に動いてばかり。
ありがとうを言われるより、
ありがとうを言う事の方が多い。
手を出せば喜ばれる事が分かっていても、やらない事の方が多い。
それと、どこかに欠陥があるのだろう。人とうまく関われない。しゃべれない。
こんな自分は、悪でしかない。
他の方々は、善。
あいつは悪い奴だ、悪魔みたいな奴だ
人を殺すのは悪いと決まっているのに
罪悪感なくやってのける
あいつは駄目な奴だ
悪と言えばあいつだ
だから僕はあいつを許さないんだ
彼はまだ若いんだよ
だからこの世の理で善悪の判断をする
彼の瞳を見たかい
生きる希望に満ち溢れて
濁りがない
あんな人間が、この世にあと何人いるだろう
あいつは妊婦を殺した
あいつは老爺を殺した
あいつは、何人も殺した
なのに誰も何にも言わない
それどころか泣いて悦ぶ奴さえいる
みんな頭が狂っているんだ
うん、狂っているね
ただ、狂いを指摘する人間がもういないんだ
だから狂いが狂いとして認められない
おかしいだろう?
私もそう思うよ
でも仕様のないことなんだ
あいつの元に、人が来た
「殺してくれ」と頼んでいた
僕は必死で止めたけど
手を振り払われてその人は死んだ
励ます僕を睨んだ鬼のような形相が
ずっと、消えないで残っている
この世界もおかしいよ
君がきっと、正解なんだよ
ううん、間違いはないよ
間違いを選ぶように、作られてはいないからね
君のどんな選択も、それは間違いではないよ
正解にたどり着くまでの回り道だ
それで、
正解は見つかったかい?
お題『善悪』
お題 善悪
私のお菓子を食べる時の脳内
善「健康のために控えるべきだよ」
善「食べちゃダメ」
悪「一つぐらいいいだろ」
悪「食べろ」
悪「栄養取らねーと」
善「夜ご飯入らなくなるよ」
善「栄養は夜ご飯で取れるよ。だから食べちゃダメ。」
私の脳内は毎日戦争だ
タヒねって言われたり
嫌いって言われたり
好きって言われたり
おれいを言われたり
この世は善悪ばっか
善悪だからいいんだ
題名善悪
注意
戦争表現があります。
実在する人物、国家、団体とは一切関係なく、政治的意図は一切ありません。
この話は、国が擬人化した話?です。
読みましたら下にお進みください。
ある話を2つしよう。
少年がいた。
少年は、正義を大切にしていて、沢山の人を助けた。
でもだんだん経済が苦しくなって他の国の資源を取るため戦争を始める計画をした。
そして戦争が始まった
少年は、自分の国民のため戦場に出た。
そして同じ考えを持つ2人の友達たちと戦った。
最初はたくさん勝っていたが、一人裏切った。
そして一人降伏した。でも少年は、やめなかった。
ある国に戦いに行ったとき、不意討ちに成功したが、戦いの申し出が遅れたため、相手の国は、とても怒った。
そして相手の国は、新兵器を使い勝利を得た。
そして少年は、負けた。
2つ目の話をしよう。
少女がいた。
少女は、家族や温かい国民たちが大好きだった。
ある日、ある少年が、たくさんの国を支配していったことを知った。
少女は少年にやめてと言ったが、
「俺は、正義のためにやってるんだ邪魔しないでほしい」と言って聞かない
そしてついに少女の国にやってきた。
それは今までとは、違い不意討ちだったが、それは問題ではなく戦争の申し出が来たのは、数時間後だった。
少女は、怒り、泣いた。
大切な人がたくさん消えたからだ。
少女は新兵器を作り上げ、少年に落とした。
それは、すごい威力で、沢山の命が散っていった。
でも少女にとってそれは、正しいことだった。
これで話は、おしまい。
でもこれどっちも正しくて、どっちも悪いよね。
これからもこのようなことを繰り返さないように
平和な世の中でありますように
“善悪”
私は人には親切でありたいと思っている
昔どこかで聞いたことがある
”人は強くなければ生きていけない
優しくなければ生きていく資格はない“
だから、人以外でもあっても
優しく接したいと思っている
いい人でいたいわけではない
人に嫌われても良いとも思っている
ただ、自分は誰かを嫌いにならないように
苦手な人にあったらその人の
いい所を見つける努力はしている
私が出来る事なら手を差し伸べたいし
力になりたいとも思う
けれど昔一度だけ私の心に
悪魔がやってきた出来事があった
私が密かに好きだった人へ
親友からラブレターを預かった
渡せないから渡してほしいと頼まれた
私はそのラブレターを
こっそり捨ててしまった
最低だ!
私は今もその事を後悔している
人は時に善悪の区別がつかない時がある
善悪の区別も難しい
善と思う事が悪と感じる事もあり
悪と思える事も人によっては
善と感じる人もいる
だから私は思う
もし善悪がわからなくなったら
相談出来る友人を作っておく事を
何が善で何が悪かなんて見方によって変わる。
絶対的な善悪なんてない。
では、私は、あなたは、善ですか?悪ですか?
善悪
はぁ はぁと息を切らして駆け出す。
追い付かれる前に遠くに逃げる。
「そこまでだ!」不意に目の前に警官帽を
被った男が現れる。
俺は横道に逸れようと方向転換する。
相手は、そうはさせず俺の背中に
タックルして俺の動きを止める。
俺は気が付いたらうつ伏せになり
腕を取られて手錠を掛けられていた。
俺の罪状は、窃盗 ほんの出来心なんて
言い訳にもならない事は分かっている。
お人好しの父さんと母さんが借金の
連帯保証人にならなければ、
きっと今でも幸せな毎日だったのに
何で どうして何で今 俺は、犯罪者に
なって居るんだろう....
俺が項垂れていると俺の横から声が聞こえた。
「山田....?」名前を呼ばれ視線を転じると
俺を捕まえた警察官が目を丸くして俺を
見ていた。
俺はきょとんとして警官を見つめる。
(何だ警察に知り合いなんて居ないのに...)
俺が戸惑っていると
そいつは、警官帽を取って髪を掻き上げる。
「わからねぇか 髪も黒く染めちまったしな ほら学生の頃うぜえ位にお前が屋上に
入り浸って授業をさぼってた俺を呼び
戻してただろう!」
(学生....屋上....もしかして....)
「田中か!」俺は目を見開く
そいつは思い出したかみたいな嬉しそうな
顔でニカッと歯を見せて笑った。
そうこいつの名前は田中 学生時代
喧嘩にばかり明け暮れていた不良だった
そんなこいつをいつも見つけて授業を
さぼらせまいと呼び戻していたのが
俺だった。
田中は俺を護送中にも関わらず
俺に気安く話し掛け
「あの時お前だけが俺の事をうぜえ位に
気に掛けてくれただろう....
あの時のお前があって今の俺があるんだ
だからありがとうな!!
なぁ何があったか知らないけどちゃんと罪を償って刑務所からお前が出られたら
どっかの古びた居酒屋に飲みに行こうぜ
待ってるからな!」
そんな今は俺を咎める側に立って居る田中が気軽に同級生を飲みに誘うテンションで
言うから 思わず俺は涙が出た。
「うん!」と俺は頷いて
田中と約束したのだった。
血腥い匂いが当たりに広がる。
彼らはまいにちのように鉄パイプ金属バットなど
あらゆるものを武器にして
相手を殴り倒していた。
10代20代の大人にも関わらず
そこには彼らを止めるヤツなど誰一人もいなかった。
でもあの日は違った。
相手のトップをやったあとに気づいた。
俺たちを見上げる小さな子供がいた。
まだ善悪の見分けを知らないのか
俺たちを純粋な目をしてこっちを見ている。
善悪の見分けというよりも
これを悪として見ていなかったら
コイツはイカれているけれど
そのくらいこの状況はおかしかった。
「お兄ちゃんたち大丈夫?」
「なんでいるんだ。
ここは子供が来る場所じゃない。」
少し威圧感のある声で言ったが
コイツは何も感じていないようだった。
「ママとパパは迷子だよ。」
一瞬何言ってるか分からなかった。
「...お前迷子なのか。」
「違うよ。ママとパパが迷子なの。」
おかしな子供だと思った。
警察署までは少し遠い。
しかし俺たちのこの格好では面倒なことになるため
近くまで連れていくことにした。
コイツは俺たちに
なんの恐怖も感じていないのだろうか。
「お前はこんなやつになるなよ。」
そう言って子供の背中を押した。
「ここ真っ直ぐ行けば警察署だから
迷子だって言えよ。」
アイツは最後まで笑顔だった。
俺達そろそろやめ時かもな。
そう言いながらアイツと反対方向に歩いていった。
─────『善悪』
善悪の
シーソーゲーム
いつまでも
悪なる善も
善なる悪も
お題☆善悪
善はお人好し 悪は人でなし
人間の感情は、作り上げられたもの。
そんな安っぽい感情など、AIなら簡単に持つことが出来るだろう。
『善悪』
良かれと思ってやったことで相手を傷つけた。
私にとってはその人を思ってやったことだった。
良いと言ったのに余計なお世話を焼かれた。
その人は、あなたを思ってやったのよと言った。
離れられない状況なら飲み込んで居続けるだろう。
時間が解決することもある。
同じ相手といて楽しいことはもちろんある。
時間が解決せず、積もりに積もって、距離を置き疎遠になることもある。
第三者がいて初めて知ることもある。
善悪とは。
人と接したときに生まれやすい。
自分一人で起こした悪はより一層心に残り続ける。
#ずいの雑記