『君の目を見つめると』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
春だと言うのに、肌寒くなってきたこの頃。
それなのに、私は薄着でベランダに出て、夜空に散りばめられた星を眺めていた。
適当に、目立った星たちを目でなぞってみた。
すると、隣から聞きなれた声が聞こえてきた。
「あれは、しし座っていう星座なんだよ」
星柄のパジャマを来ている、茶髪の女の子、私の妹が無邪気にそう言った。
「へぇ、そうなんだ」
そう言って、君の顔を見た。
でも、君の目を見つめると、なぜだか途端に涙が流れた。
どうして、どうして君が、ここにいるの?
君は、5年前、病気で死んだのに。
君の目を見つめたら、思い出しちゃった。
何を考えてるか私には分からないけど
共に過ごす時見つめる優しい目が
この一時だけは
君の頭の中に私がいちばん多く居ると信じさせてくれる
いつもの放課後。
僕はホームルームが終わって、すぐ、美術室に向かう。
美術室には1つの人影。
夕焼けに照らされて、君が、絵を描いている。
君は、開いた扉に目もくれず、一心不乱にキャンバスへ向き合う。
カーテンの開け放たれた窓に差し込む夕日で、君と椅子とキャンバスは、ひとつのシルエットとして浮かび上がる。
紅い夕日と黒くくっきりと目立つシルエットは、まるで精巧な切り絵のようで、僕はいつもその美しさに立ち尽くす。
…なんで君はいつもそんなに早く、美術室に来ているんだろうか。
芸術作品で食っていけるほど上手くなるため、表現の幅を広げるため、努力するため…当然だ。頭では分かっているが、僕の頭はいつもそれをすんなりと受け入れてくれない。
僕は黙って君の隣に腰掛け、キャンバスに掛けた布を取る。
僕の描いた、描きかけの、変わり映えのしない、絵が現れる。次のコンクールに出す水彩画の下絵。
僕は鉛筆を削る。削りながら、思わず僕の目は、横の君の絵を覗いてしまう。
君は、人間の横顔をスケッチしている。見本は置いていないみたいだから、記憶を頼りに描いているのだろう。
良いスケッチだ。精巧で正確。モデルをそのまま二次元に表現した、自然で優等生な、スケッチ。
かといって、飽きることはない。
なぜなら、構図が非凡だからだ。描き手とモデルの関係性をそれとなく感じさせる、斜め下からの構図。
才能だ。君は紛れもなく、天才だ。
僕は思わず、君の顔に視線を上げる。
君は僕なんて視界に入っていないようで、真剣に真っ直ぐ、キャンバスに向き、鉛筆を走らせている。
真っ直ぐで、真剣で、純粋な美しい眼。
僕は、そんな君の目を見つめると、泣きたくなる。
僕は自分の絵に向き合う。
君のとは違う、僕の絵。
バースは平凡。構図も君のほど面白くない。一見、自然に見えるが、ところどころ、どう見ても違和感がある描画もある。
僕はぼんやりと自分の絵を見つめる。
いつかの君の声が、頭の中をゆっくり回る。
「私ね、彫刻家になるのが夢なの!…これ、みんなには内緒ね?」
「これ言うとみんな変な顔するの。やっぱり、みんなの身近にあるのは絵だし、みんなが目指すのも、イラストレーターとか、そんなのでしょ?彫刻はあんまり身近じゃなくて、お金もかかるし、仕事にしても需要確保するの、難しそうに見えるでしょ?だからよく言われるんだ。そんなに絵が描けるのに、彫刻じゃもったいないって!」
「だから、私、彫刻はね、家でやるんだ。でも学校の時間も捨てがたい…だからね、部活では、モノをよく見るためにスケッチや絵を頑張ってみることにしたんだ!それで、その感覚を、彫刻に活かす!」
「…みんなには内緒ね。この学校の美術部で、一番マジな、私と君だけの、秘密。」
君と僕は、毎日、ここで2人きりで絵を描く。
そんな日が続いたある日、君が打ち明けてくれた、会話。僕と君はあの日、それぞれの夢を語り合った。
でも僕は最近、それを思い出すと苦しくなる。
僕は、絵で勝負する、画家になりたいのだから。
どうして、君に絵で勝てないのだろう。
君の目を見つめると、泣きたくなる。
君はどうして、そんな優しい、真剣な目で、そんなスケッチを描くのだろうか。
なんで、僕の横顔なんて。
今日も、僕は、続きを描けない。
鉛筆を動かすことも、絵に向き合うことも出来ずに、僕は、君の目をぼんやり見つめる。
…君の目を見つめると、泣きたくなる。
僕の描いた絵の中の君は、相変わらず、どこか他人に見えてしまう。
……絵の中の、君の目を見つめる。
僕の腕は、まだ動かない。
【君の目を見つめると】
君の目を見つめると
君はたいてい
素っ気ない態度でそっぽを向く。
あるいはごくたまに
僕を見つめ返して
ごはんをねだる。
そんなとき君はきまって
水面に顔を出して
パクパクと口を開ける。
週末にでも
水槽の水替えをしてあげよう。
君の目を見つめるとぼんやりと私が見え、
教室、窓越しのグラウンド、夕焼けの空が見える。
「君の目を見つめると」
僕が遊園地の帰りに女性と出会った。
その女性は,下を見ていた。
僕は,その女性に声をかけた
「大丈夫ですか?何かあったんですか?」
すると女性は、今まで会ったことを話してくれた。
それに僕は,「辛かったですね、でももう大丈夫ですょ!」と言った。
数秒後、僕は,びっくりした。
なぜなら、彼女は、下を向いていたから
僕は,顔を覗くように君の目を見つめると女性は、泣いていた。
僕は,びっくりして、すいませんとあやまった。
女性は、それに「いえ、つい嬉しくて」と言った。
お題「君の目を見つめると」
最初君を見たとき、
僕はその、
美しくて、強い光を宿していて、
少し茶色みがかかったような、
その目に惹かれた。
「あなたの目は新月のようね」
そう言われて、戸惑いよりも先に、
君にそう言われたことが、
君の目の中に、
僕の目が、
顔が、
僕自身が映っていることに、言葉では表すことの出来ない感情が込み上げてきた。
君の目を見つめると、
なんだかとっても暖かい気持ちになれる。
最初あなたを見たとき、
私はその、
美しくて、優しげな光を宿していて、
一切の色も混じっていない、
その目に惹かれた。
『あなたの目は新月のようね』
ようやく目を合わせてくれたのね。
そう言おうと思っていたはずなのに、
全く別の、
でも心から思っていた本音が、溢れ出た。
変な風に思われてしまうかしらと思うより先に、
あなたの目が、
私の言葉で、
私の目で、
きらきらと輝きはじめるのを見て、
嗚呼、今までにないほど美しい月がみえたわ。
そう、思った。
あなたの目を見つめると、
なんだかとっても優しい気持ちになれる。
君の目を見つめると…。
うーん(゜゜)
物語…。
────────────────────────
今日も今日とて屋上に入り浸る。
隣にいる彼女は、ぼんやりと手すりに肘をつき何かを見ている。
グラウンドで練習する野球部でも見ているのだろうか。或いは、ゴチャゴチャと姦しい街並みに何か気になるものでも見つけたのだろうか。或いは、空の向こうに思いを馳せたりしているのだろうか。
彼女は一体、何を見ているのだろう。
眼鏡の奥に隠された彼女の目を横からジッと見つめる。
長いまつ毛の影が落ちる瞳には、黒曜石のような冷たい光がある。
物事の核心を捉えるその瞳は、世界をどの様に写しているのだろうか。
綺麗なものはより綺麗に映るのだろうか。
醜いものはより醜く見えるのだろうか。
それらを見て彼女は一体何を思うのだろうか。
そんな事を思っていると、彼女がこちらを向いた。
視線が空中でかち合う。
彼女は一瞬キョトンとした後、悠然とした笑みを浮かべた。
「ねぇ、知ってる?犬や猫の目をジッと見つめることは喧嘩を売っていることと同義なのよ」
気の短い──私もまた然り。
そう言った彼女の声や口元は朗らかだが、肝心の目は本気だ。
絶対零度の瞳に動揺する俺が写っている。
ありえないことだが、彼女の目を見ていると、研ぎ澄まされた刃が喉元に突きつけられているような気がする。
蛇に睨まれた蛙とはこの事だろうか。
四面楚歌って気もしてきた。
「ごめんっ」
「冗談よ」
そう言って彼女はカラカラと笑ったが、あの目は本気だった──と思う。
あれが、演技だとしたら…。
多分、女優になれんじゃねぇかな?
私はあなたを知らない。
君の目を見つめると、それがわかる。
真っ黒な虹彩で、
長いまつ毛が影を落として、
澄んでいるはずの君の目が何故か
仄暗い霧にかかったように見える。
あのままが良かった。
幾度となく私と対話を繰り返した
君が
そんなことを言うなんて。
変わってしまったの、君は。
だから、あなたをわかるはずがない。
お題『君の目を見つめると』
「なんだかこちらの目を見てくれないの、悲しいです」
カフェで話していて、しばらくして目の前の男からそう言われた。当然だ。私は、意識的に人の目を見ないようにしているのだから。一応こちらとしては、人の鼻筋あたりに視線を向けて、虚空を見つめるということをしている。そうすれば、変に思われない……そう思い込んでいたのは、私だけだったようだ。
おそらく今まで会った男性は皆、気を遣ってくれていたのだろう。今会っている男は、どうやら思ったことがそのまま口に出てしまうタイプだ。
さっき「女性は無料なんですよね」とも言われたから。
「人と目が合うと怖いんですよね」
「そうですか?」
「はい。私は昔から人と目が合うとびっくりするんですよね」
なるほど、と彼は呟いた後、
「じゃあ、せめて一瞬でいいので目を見てほしいです」
「えっ、いやいやいや」
この男すごいな、何を言ってるんだろう。目を合わせずともこの手の男に恐怖を感じる。すると、人の腕が視界に入ってきて、勝手に眼鏡を外された。
「あっ、待っ……」
「やっと目を見てくれましたね、わ、かわい……」
目の前の男の体をグレーの岩が覆っていく。彼がつかもうとした手から眼鏡がテーブルの上に落ちた。私はため息をつくと眼鏡をかけ、荷物をまとめてお店を出た。飲み物は、注文した時に払うシステムだから何も問題ない。
私はマッチングアプリを開くと、彼との会話履歴を開いてブロックした。それから眼鏡を外してクロスで拭いてふたたびかける。
この眼鏡は、街で生きていくメデューサには必需品で、人と万が一目が合っても石にしにくくなる特注品だ。
今まで仲間とだけ閉じた田舎だけで暮らしていたが、メデューサには女しかいない。そうすると子孫が残せなくなるからこうして、都会に繰り出すのだ。マッチングアプリで未来の夫を探す。
だがメデューサの婚活は、人を石化させてしまう危険性と隣合わせだ。たとえ二回目ご飯行って、お酒が入ると気が抜けて人の目を見てしまう。そのたびに
「君の目を見つめると、なぜか動きが鈍くなる。なんでだろう」
と言われて、三回目以降会えたためしがない。
「やっぱ、婚活むずかしいなぁ」
次は、もっと私が目を合わせないことを気にしなさそうな人を探そう。そう思って、いいねしてくれた男性の写真をクリックして、ハートマークを押すことを繰り返した。
『俺に会いに来てくれてありがとうっ』
三年前の握手会のとき、君は笑顔でそう言った。
昨年引退した君とまさか、大学が……そのうえ、学科が同じだとは、想像もしていなかった。
三年前と同じように君と相対すると、視線がバッチリ絡み合う。
それが、なんだかとても安心する。
「……好きです」
君の目を見つめると、不思議と勇気が湧いてくる。
君の目は、何よりも、誰よりも美しい。
君の目を見つめると、私はいつもより少しだけ強くなれる。
【君の目を見つめると】
「君の目を見つめると」。いかにも青春って感じだが、自分にはそんな経験ない。気になっている人の顔をちらっと見ることはあったが、見つめるって程まじまじ見るとなると、どことなく気恥ずかしさを感じてしまう。遠慮なく見れるのは後ろ姿ぐらいだ。
普段目を見ることってあるだろうか?
私には、目を見ながら話してしまうっていう悪い癖がある。
気づいたら相手の目をじいと見つめていて、
相手が気まずそうにこちらをちらちら見ているのにあとから気づく。
その繰り返し。
昔はこれに疲れて、観察しないように練習してみたりもした。
でも何分に何回見ていいんだろう?とか、
目が合ってるのにそらすのは失礼かな?とか、考えているうちに、
−−−会話に集中できなくなった。友達と話していても話が途切れる。
今までどんな風に話してたっけ?
相槌は?
どんな顔してた?
そこから、話をするのが辛くなった。
それでも目を見る癖だけはやめられない。
最近は相手が私をつまらないと思っている顔をよく見る。
私は何がしたかったんだろう。もう何もわからない。
君の目を見つめると『私は泣きたくなる』$4
❦9
僕は君の目が好きだ。
冬の湖みたいに冷たい、氷の瞳。
友達は恐ろしいと言っているけれど、僕はあの瞳が好きだ。
君は中身も氷みたいで、堅くて冷ややかな癖に触れると溶けてしまいそうなくらい弱い。
けれど、芯は強い。
そんなアンバランスさに、僕は惹かれたんだ。
ああ、でも、あいつを眺めると、君の目は氷じゃなくなるんだ。そう、例えば春の空みたいに暖かく優しく包み込む、聖母のような眼差し。
その目を見ると、僕の心は氷の破片が刺さったようにチクリと痛む。
君のその目が、何かの間違いでこちらに向けられたら良いのに。
そんな事を考えながら、今日も君を見つめている。
お題『君の目を見つめると』
「君の目を見つめると」
濁った目だ。彼を初めて見た時、そう思った。
何にも期待せず、誰も映さぬ瞳は、いっそ哀れだった。
死人のような目。
光が届かぬ深い、深い、深海のような目。
今の彼の瞳を星空と例えるなら、昔の彼は濁った湖だ。
彼の目は、昔とは違う。
深海でも、濁った湖でもない。
ちゃんと生きているし、死んでいない。
今の彼は、星空を浮かべている。
絵画でも表せぬような、そんな瞳。
言葉にするのも、形にするのも覚束ぬ、そんな瞳。
そんな瞳に私を映して、彼はこう言った。
『夕日のようだ』と、暖かくて、優しい色だと。
『私の目を星空だというのなら、君は夕空だ』と。
わたしはフクロウが大好きです。
彼らの目は正面で固定されているため、首ごと動かして辺りを見渡すそうです。後ろに居てもくるりと振り向かれ、まんまるの目でじっと見つめられます。
ごはんを持っていると途端に目つきが変わります。子供のようにきらきらさせて、クルル、クルルと鳴くのです。くちばしの先で器用にごはんを食むのが大変愛らしく、もっと、とねだる姿もたまりません。
朝日色の子、夕暮色の子、夜色の子。そこにいるだけで癒やされるのに、尊い君の目に見つめられると、明日も頑張る活力まで、湧いてくるのです。
「君の目を見つめると」
君は今、何を見つめるの。
僕は、君の目を見つめると、とても、きれいな色の目
君)「なぜ、みるの?そんなに目を見つめると、恥ずかしいわ」
僕)「君の目に惹き込まれるよ」
君)「何それ?」
僕)「いいね。可愛い。君の目より、これ受け取って欲しい」
なんて、場面いいな。ありえないわ。私、馬鹿だね。
チャンチャン(馬鹿な文面ですみません)
詩『君の目を見つめると』
いたずらで、いじわるで
まっすぐで、きびしくて
純情で、楽しげで
やさしくて、さみしげで
怒ったり、憎んだり
不安げで、ほほえんで
この僕は、そのたびに
ドキドキが、止まらない
宝石も、かなわない
いつだって、愛してる
閉じたって、美しく
運命も、ひざまずく
君の目を、見つめると
電源は、オンになる
ミュージック、流れ出す
世界はもう、二人きり
生きていて、うれしくて
涙する、僕がいる
君の目を、見つめると
心臓が、暴れだす
けんかして、仲直り
好きになる、なんどでも
見えている、世界には
この僕を、永遠に
愛してる、永遠に
嬉しいときも悲しいときもつらいときも笑顔にできる力がある君には。誰かの推しになるために必要なのは、人を笑顔にしたいと願いう事だけなのかもしれない。
そのために努力することも必要かもしれない。推しには人を笑顔にする力がある。ファンは、認知されることも自分の目で見ることさえできないかもしれない相手のために努力する。推しには、人を成長させる力もある。私は推しとファンという関係は儚く、美しいものだと感じる。
君が餌をパクパク食べてる姿を
君のくりくりした目を見ていると
1日の疲れが吹き飛ぶ。
食事の後はどうしようか。
お散歩?
だっこ?
あぁ、君がいてくれてよかった。
*君の目を見つめると*