最初君を見たとき、
僕はその、
美しくて、強い光を宿していて、
少し茶色みがかかったような、
その目に惹かれた。
「あなたの目は新月のようね」
そう言われて、戸惑いよりも先に、
君にそう言われたことが、
君の目の中に、
僕の目が、
顔が、
僕自身が映っていることに、言葉では表すことの出来ない感情が込み上げてきた。
君の目を見つめると、
なんだかとっても暖かい気持ちになれる。
最初あなたを見たとき、
私はその、
美しくて、優しげな光を宿していて、
一切の色も混じっていない、
その目に惹かれた。
『あなたの目は新月のようね』
ようやく目を合わせてくれたのね。
そう言おうと思っていたはずなのに、
全く別の、
でも心から思っていた本音が、溢れ出た。
変な風に思われてしまうかしらと思うより先に、
あなたの目が、
私の言葉で、
私の目で、
きらきらと輝きはじめるのを見て、
嗚呼、今までにないほど美しい月がみえたわ。
そう、思った。
あなたの目を見つめると、
なんだかとっても優しい気持ちになれる。
4/6/2024, 1:39:57 PM