君の目を見つめると』の作文集

Open App

君の目を見つめると』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

4/6/2023, 4:25:34 PM

「ねえ、どこ見て喋ってんの?」
「床」 
「目見て話せよ」 

⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌⇌

『適当の解釈』

4/6/2023, 4:25:16 PM

お題【君の目を見つめると】
タイトル【君のわがまま】

好きだった。
君のことが。
だから君の想いを知ってしまった時、
僕は君を見たんだ。

君はクラスの人気者。
僕なんか釣り合わないことはわかっているつもりだった。
周りからも、『諦めろ』『夢にも程がある』と馬鹿にされた。
でも僕に優しくしてくれた君を忘れることなど、
弱い僕には到底できない行為だった。

君への想いを拗らせていた時、君が声を掛けてくれた。
「放課後、教室に残ってくれない?」
何か言われるのだろうか。
それとも何かを押し付けられるのだろうか。
こんな僕に話し掛ける用途など、それくらいしか思い付かない。
でも、もしかしたら。
その『もし』に賭けることにした。

放課後。
クラスの奴等は部活へ向かった。
いつもの騒々しさのない教室には、ただ一人。
寂しさを纏った、男子生徒だけ居た。

嗚呼、やっぱり悪戯だったか。
好きな人に仕掛けられるなど、僕も不幸な者だ。
否、これは神様からのお告げなのかもしれない。
『お前には釣り合わない。諦めなさい。』
神様もそう言いたいのかもしれない。
神様にまで見捨てられるとは。
本当僕は不幸な者だ。
君にはもう『もし』なんて賭けたりしないよ。

僕の想いが枯れかけていたところだった。
「ごめん!私今日、日直だったからさ。」
遅れてごめんね!と僕に言った。
そして君は僕の前に来た。
少しの沈黙の後、君は言った。

「私ね、あと1ヶ月しか生きられないの。」

僕は驚いた。
ただ君は、そんな僕に目もくれず続けた。
「××病って言ってね。治る確率がとても低い病気なの。」

「...なんで僕にそのことを話したの?」
「わかんない。誰かにこの事知って欲しかったのかも。
余命がわかってたら、笑顔で...笑って送ってくれるかなって。」
彼女が言うにはこうだ。
自分が死ぬ時は笑顔で送ってほしい。
笑顔で送ってくれるほうが嬉しいから。
そして最後にこう言った。

「最後までわがままでも、笑顔で許してほしいから。」
その時、君は空を見ていた。
僕は君の目を見つめた。
よく見ると、涙がたまっていた。
それを見て、僕はこう言った。
「どんなにわがままな君でも許すよ」

君は死ぬのが本当は怖かったんだ。
でも周りを心配させない為に我慢してたんだ。
そんな君に掛ける言葉はあっていたか分からない。
でも、君のことは忘れないよ。
あの時、君が僕に笑いかけてくれたから。

優しい君のいる空に、今日も言った。
『どんな君でも愛してる。』

4/6/2023, 4:22:48 PM

机の上に無造作に放り出された黒い塊。研磨される前のゴツゴツしたその石を指で突きながら「君みたいだね」と呟くと、ふわりと長い黒髪が左右に揺れる。いいえ。それが彼女の答えらしい。そうかなあと食い下がろうと口を開きかけたが、彼女のくちびるが困ったように結ばれていると気づいてしまったら、もうこれ以上何も言えやしない。
 幾重にも黒いレースが重ねられたヘッドドレスがこちらを窺うように揺れ、かさりと音を立てる。その帽子はオーダーメイド仕様なのか、それだけのボリュームを持つものを被っている人も、店内で並べられているのも見たことがない−−彼女のトレードマークだ。
「なんだい、レディノワール」
 彼女の本名は誰も知らない。そのため街の人からは、トレードマークの色に由来する形で、レディノワールと呼ばれている。
 主に天然石を扱って生計を立てている彼女の見立ては、いつ見ても見事なものだ。そう遠くないうちにこの黒曜石もだれかの手に渡るであろう。指でつまんで弄んでいると、レディノワールのやわらかな手に包まれた。
「触ってはいけなかったかな。すまない」
 彼女は本名と同様にその声をだれにも聞かせたことがないが、その手がわずかに震えていたら何かしたことくらいわかる。彼女が発さないから何を訴えようとしているのかはわからない。ただいつもより肩が下がり、不安を滲ませていることは長年の付き合いから察することができる。
「君のものを勝手に触って本当にすまなかった。泣いてはいないかい」
 ヘッドドレスのレースの境界線である頬に手を添えると、その上から彼女の手が重ねられる。
「レディノワール?」
 まるで制止するかのような力の入り具合に驚いていると、親指がわずかにレースに引っ掛かった。あ、と言葉を漏らすより早くに手が弾かれ、その拍子にふわりと彼女のヘッドドレスが手前に大きく靡いた。
 これまで隠されていた彼女の素顔があらわになる。夜空のような輝きを放つ右目。
「ああ……そうか。それで君は……」
 もう一方の目はぽっかりと空になっている。見立てが間違っていなければ、この黒曜石はそこにすっぽりと収まるだろう。
 絶望に染まる表情を心苦しく思いながら「君の左側に触れることを許してくれるだろうか」許可を乞う。
 戸惑いの色を隠さないままの彼女が怖がらないよう努めて微笑み、その窪みにほのかに熱を分けた黒曜石を埋め込んだ。
「ほら僕の言った通りだったろう? 君みたいな石だった」
 これ以上彼女の頬を滑っていく涙が見えないように肩口に引き寄せた。


【君の目を見つめると}

4/6/2023, 4:21:36 PM

人の目、久しく見つめていない。

今度君に会って、覚えていたら

君の目を見つめてみようか。

君の目を見つめると、

どんな感情が揺らぐのだろう。

見つめられた君に

どんな感情が伝わるのだろうか。

少しわくわくするね。

4/6/2023, 4:16:35 PM

曇りのない、澄んだ瞳。
そんな瞳を私のせいで濁らせたくない。

(君の目を見つめると)

4/6/2023, 4:12:43 PM

君の目を見つめると
君は目を逸らし空を見上げた
そこにいた月は私達を見てはいない
私達が月を見上げてるだけ
月は静かに佇んでいて
何も語ってはくれないけど
ちょっとだけ安心させてくれる

君の目を見つめても
君には何も伝わらないけど
君と見た月は綺麗で
君の見た月はどうだったのか

君がなんで空を見上げたのか
私には判らないけど
私が見た君の目には月が映っていて
君は月を見てないように思えた

君が見た私の目に
何かを見つけたんだろうか?

ふと目が合うと不思議そうで
でも逃げるわけでもなく
ただ私達は月を見上げては
そこにはない何かを探してる

私は
それがある場所を知ってはいても
見つけられなくて困ったりしてるのかも

君は月を見上げて
私も月を見上げた
そこにはないと知りながら
君にもないのかもしれないけど
私はここにいて
君もここにいる
だから月を見上げたのかもしれない

4/6/2023, 4:11:27 PM

お題/君の目を見つめると
 
 すべてが、見透かされている気分になった。吸い込まれそうな深海を湛えた色だ。その瞳を向けられると、時間が止まった。
 すべてが見透かされて、何もかもを晒される恐ろしさに震えながらも、その美しさからは、逸らせなかった。息を小さく呑む音と、君と私の呼吸音だけが響く。
 ひとつだけ、君に話せなかったことがあった。
 たった二文字の、それでも大切なことば。君と目が合って、見つめた瞬間から、私の中に育てられていたことば。
 君はどう思うだろうか。気持ち悪いと思うだろうか。嬉しいと思ってくれるだろうか。
 私は臆病だから、傷付くことが怖いから。君との関係を壊したくなかったから。だから、だから、それを呑み込んでしまった。溢れる言葉の濁流の中の、途中で引っかかった石。君に話した幾千の言葉の中に、ひとつだけ君に言えなかった本音。
 あのとき、君に想いを伝えることができなかった私の臆病さと、幼さと、後悔を、まだほんの残る不安と恐怖を。すべて、すべて、それでも伝えたくて、再会した君に言葉にした。
「……好き」

4/6/2023, 4:11:18 PM

君のその夢と希望に溢れたその目を見つめると、僕はいつもどうしようもなく顔が熱くなって、つい俯いてしまう。
 君はいつも僕に夢を語った。些細なことから、大きなものまで、なんでも。僕にしか話せないから、といっていたけれど、僕はどうして僕に話すのか、分からない。
「遠い異国に、旅してみたいわ。そこで、色んな人と話してみたいし、そこのお料理を食べてみたい」
「オーロラ、見てみたいわ。たまにテレビでやってるけど…。それじゃ見たことにはならないわ。この目で見て、初めて見たって言えると思うの」
 そんな話をされるたび、僕はなんて言ってあげたらいいか分からなくて、だた曖昧にそうだね、と返していた。
「今は…まりとっつぉ、ってのが流行ってるんですってね。食べてみたいわ」
「たぴおか、飲んでみたいわね」
 じゃあ買ってきてあげるよ。一緒に食べよう。…なんて言えたらいいのに。そしたら、どんなによかったか。

「…お外、出たいわ」
僕は、病室で窓の外を見つめる君に…やっぱり何も言えなかった。

 彼女は、難病を患っていた。患者数が少なくて、まだ治せない…不治の病。
 体の機能が上手く機能できなくて、食事制限が厳しかった。特に、甘いものは駄目だった。詳しい原理は、当時の僕には分からなかったけれど。
 筋肉も、ちっともつかなくて。歩けない彼女は、いつもベットで横になり、学校にも行けていなかった。

 初めは、そうじゃなかった。幼稚園位の時はなんの問題もなくて、よく家の近くの公園でかけっこして遊んでいて…それが急に、病気だってなって、全部出来なくなってしまって。

 幼馴染のよしみとか、普通に彼女と話すのが好きだとか、色んな理由を考えたりもしたけれど、結局自分自身よく理由もわからないまま、ほぼ毎日彼女の病室に通っていた。
 そんな風にしているうち、彼女は自分のしたいこと…夢を、僕に語りだしたのだ。
 そんな彼女の姿が、僕にはあまりに痛々しく見えてしまって一緒にいるのも辛いのに、でも行かないって考えはわかなくて…。
 こんな僕と一緒にいて、楽しいのかと聞いてしまったことがある。
 そしたら彼女はきょとんして後、フッと吹き出したかと思ったら、大笑いした。
「あら、なぁに急に!フフ…笑わさないでよ!」
 そんなに笑わなくても、と僕が顔を赤くして俯くと彼女はごめんなさいね、と少し誤魔化すと続けて言った。
「楽しいに、決まってるじゃない。私ね、アナタと話すのを毎日の楽しみにしてるのよ?アナタは、私の知ることのできない外の話をいっぱいしてくれるし…その度に、絶対にこんな病気治してやるって、思えるのよ?」
 そうじゃなきゃとっくの昔に私は死んでるわ、と洒落にならない事を付け加えて、彼女は笑った。
「私、アナタのお陰で明日も生きていようって思えるの。だから、自信を持って?ね?」
 そんな彼女の姿は、やっぱり眩しくて。僕はただコクリと頷いた。


 …でも、ある朝君はその眩しくて美しい目を、永遠に閉じてしまった。


 君の目を見つめると、僕はどうしようもなく胸を締め付けられるのだ。そして、勇気が湧いてくる。
 僕は今、君を苦しめた病気の研究をしている。君のような人が一人でも多く救われるように…救えるように、努力している。
 まだまだ分からないことだらけで…心が折れそうになることをあるけれど…。君の目を見れば、その夢と希望を最期まで失わなかった目を見れば、絶対に叶えてみせると頑張れる。
 写真の中で美しく笑う君の夢を、叶えることが出来るようにと。


きょうのおだい『君を見つめると』

4/6/2023, 4:05:18 PM

私は君の目が嫌いだ。だが、瞳は好きだ。
色素の薄く、澄んだとても美しい瞳。
きっと誰が見ても綺麗だ、と思うだろう。
でも、目は嫌いだ。大嫌いだ。
君の目を見つめると、自分が何者なのか、
わからなくなってしまうから。
何もかも見透かされているようで、
私が君を好きだと思う気持ちを、
知られてしまいそうだから。

4/6/2023, 4:02:12 PM

※BL表現がありますので、苦手な方はご注意ください。


 彼の瞳を見つめると、水滴が一粒落ちた水面のように揺れたあと、すぐに目線を外してしまう。頬の赤さが、理由だ。

「恋人になっても、恥ずかしがり屋なのは変わらないねぇ」
「人に見つめられるのはそもそも苦手なんですって」
「恋人相手だと特に、ね?」

 唇をとがらせてしまった。そういうところがたまらなく可愛いのだが、指摘したら意地でも直そうとするから言わないでおこう。
 と、珍しく彼がまっすぐ見上げてきた。眉間がぷるぷるしているさまに吹き出しそうになりつつも、見守ることにする。
 ああ、やっぱり彼の瞳には不純物が全くない。いくら観察されても不快にならないどころか、心の奥があたたかくなる。

「……あなたは全然平気ですよね。今のはわざとらしすぎましたけど、いつも全然余裕だし、考えてることも読めないし」
「そんなことないよ? 俺だって恋人に見つめられたら恥ずかしい! ってなるさ。顔に出してないだけで」

 彼は納得のいかない表情をしていた。嘘のつけない性格だから、とても自分の言葉が信じられないのだろう。
 人間の裏の感情だけでつくられたような場所で生きてきた自分に、彼の存在はとてもまぶしくて、まぶしすぎて、痛く感じることもある。
 だからこそ大切で仕方なくて、できれば閉じ込めておきたい。
 ――もちろん、そんなことをしたら彼らしさが死んでしまうから、なんとか実行には移さないでいられるけれど。
 頬を包み込んで、改めて正面から見つめる。ああ、口元がだらしなく緩んでいるかもしれない。彼と付き合うようになって自分もだいぶ変わった。
 彼が小さく「ずるい」とつぶやいたのを見逃しはしなかった。

「ずるいってどういうこと?」
「そういう表情が、です」
「俺、そんなに変な顔してた?」
「おれでもわかるくらい……おれが、好きだって顔」
「それは仕方ないよ。だって本当に君がとても大好きで、愛しいんだもの」

 呆れた台詞が、互いの唇の奥に消える。
 再びの彼の視線からは、羞恥にまみれながらも確かな愛が伝わってきていた。


お題:君の目を見つめると

4/6/2023, 4:02:10 PM

何もかも全否定してくるやつは近づかない方がいい。べろんべろんに甘やかされてきて自分が一番でないと気が済まないやつか、同じように全否定される環境で育ったかの大体二択。
 目ぇ合わすな。逃げろ。

4/6/2023, 3:53:49 PM

君の目を見つめると

僕を見つめてはいるが
僕を映すことはない
そんな、貴方の瞳が
大嫌い

4/6/2023, 3:49:24 PM

君の目を見つめると私が君の目に映り込む。それがとても嬉しくて、だけどそれと同時に私はやっぱり存在してるんだ、認識されてるんだって悲しくなって。結局会わなくなってしまったね。
ねぇ君は今その瞳に私以外の誰を映してるの?

4/6/2023, 3:43:20 PM

#君の目を見つめると

一度恋に落ちた君の
瞳の中には、私はもういない

それでも、君の目を見て、私は笑顔を作る

もう一度、君に愛してほしくて

君の瞳に映りきらない程、側によれる日は来るのだろうか

4/6/2023, 3:42:08 PM

『気がつけば猫の目』
本日もお日柄よく縁側 はぶ茶を啜り白昼夢
先日行ったデパートの包装紙のような白 潤んだ瞳が感知する 知らない世界に行ったよな カレイドスコープにも似ているような 暗闇とは馬が合うその瞳
SF小説好きな私は 想像ばかり膨らます

4/6/2023, 3:32:25 PM

夜に泳ぐ白いくじらが
流星を一粒飲み込んだ

春霞に沈んだ灯籠の海の
その底から生えたビルの中で

潮の流れを聴いている。

時おり赤いテールランプと
エンジン音が染み出した
三十二階、
夜空一杯分のカクテル

そんな気分になった、
君の目を見つめると。

4/6/2023, 3:26:26 PM

「魔法みたいな」


君の目にはなにか力がある。
目力とか、つり目だからとか、そんなんじゃなくて
ああ、そう。そんな感じ。
私を惹きずり込むような、そんな力。
私を虜にするような、魔法の力。

4/6/2023, 3:25:45 PM

真実の鏡というものがあるとするならば、それはきっと彼女の目のことだろうとずっと思っている。

「こっちを見て」

 意思のこもった静かな声。いつも遠慮がちに服の裾を引くやわらかな手は、今このときだけは力強く、それでも男の自分からすれば振り払うなどいともたやすいほどの加減で、手首のあたりを掴んでいる。記憶にあるよりも大きなその手に、ああ、成長したな――と場違いに思う。
 少女と呼ぶには大人びて、女性と呼ぶにはいまだ幼さの抜けきらない年頃だ。どちらかといえば小柄である彼女は、長身の己と並ぶとことさらに幼く見える。それをひそかに気にして、一時期などはともに連れ立って歩くのをひどく嫌がっていた。あの頃に比べれば、今の彼女はずいぶんと垢抜けている。日々楽しげに大学の友人たちとやれ化粧が、服が、と研究していた成果だろう。
ああ、本当に、成長した――。

「見ているぞ。どうした?」

 覗きこむように背を曲げて視線を合わせれば、こちらを見上げる落栗色の双眸が一つ瞬き、見返してくる。どれだけ背が伸びても、垢抜けても、そのまなざしとこちらを見透かすような目だけは幼い頃から変わらない。あらゆる虚飾を剥ぎ、すべての嘘を許さず、奥底の真実を捉え、真実のみを告げろと望む冷たい無垢な色。
 愛おしく、そしてなによりも恐ろしい、目だ。

「こっちを見て、先生」
「見ているよ」
「先生、先生。あのね」

『真実の鏡』がまっすぐに己を映している。やわらかな笑みを浮かべて見せ、腹の底にはなにも抱えていないのだと、清廉潔白なのだと言わんばかりの己が、そこにいる。
 その先の言葉を飲みこんではくれないだろうか。柄にもなく、祈りのように思う。できることならば問わず、目をそらし、変わらない日々へと戻ってほしい。そうしていつものように笑って、怒って、レポートが終わらないとむすくれる姿を見せてほしい。そうすればきっと己はいつも通り、笑い、なだめ、助けになれることはあるかと聞くのに。
 ――お前の庇護者であると、まだ、正しくいられるというのに。


(お題:君の目を見つめると)

4/6/2023, 3:23:31 PM

「やっば〜 忘れ物した」

焦って教室に取りに帰る途中

廊下の角で人とぶつかった

「いて」

咄嗟に顔も見ずに

「ごめん」

顔を上げた時、相手と目が会った

【ドキドキ】

相手は同じクラスのあや子

普段は大人しく、俺も気にして

いなかったが何故かドキドキした

それから急いで教室に向かった

次の日から、あや子を見るたびに

ドキドキ💓、、、。

【恋はいつ始まるかわからない】

4/6/2023, 3:23:30 PM

【君の目を見つめると】

嘘はつけない、そんな顔。嘘は見抜けない、きっと優しさ。君の目を見つめると悲しそうな顔をしていた。
「なんであの人たちなんかを庇ったんですか。いや、違うか。なんであの時置いて行ってしまったんですか?」
そんな言葉にも嘘で返してしまう。申し訳ないとも思いながらもう後戻りなんてできなかった。
「君が嫌いだったからだよ。」
違う、そんなんじゃない。君の冷めた目にはもう慣れた。いつの間にか大きくなって前は頭一つくらいの差があったのにもう君の方が高くなっていた。
「嫌いならなんで泣いているんですか。」
仕方のないことだった。これ以上ここにいたら悪夢がいつまで経っても終わらないから。逃げ出して、連れ出して。君のことを優しいおばさんの元へ置いて行った。理由なんて聞かせたくなくて顔を背けてしまう。ふと、君の顔を見ると話したくなってしまう。君の視線に弱いんだ。
「もう一度聞きます。なんで、置いて行ったんですか。」
「君、言っていただろ。美味しいご飯が食べられて優しい人のところで暮らしたいって。」
でも、それじゃあ、意味がないのなんてずっと分かっていた。君のために何もしてやれなかった罪へのせめてもの償い。望んでないことも嫌われていることも分かっていた。自分のした事が正解かなんて分からなくて嫌なんだ。
「偽名まで使ってそんなに僕のこと嫌いだったんですか。一緒にいてほしかった。僕が貴方のことを嫌いだなんてありえない。名前で呼ぶのも嫌がるでしょう?」
それでも、俺は君の傍にはいたくない。好きだから嫌いになるんだ。ごめん。幸せに
「また、置いていくんですか。」
「俺は、君に幸せでいて欲しい。優しい人のところで温かいご飯を食べて好きな人を見つけて幸せに暮らして欲しい。」
君の元から逃げたのも全部言い訳で優しい嘘なんかじゃない。きっと、自分がクソみたいだって思ってるから自分の嘘を守りたかっただけ。
「僕の幸せに貴方のこと入れちゃダメなんですか。答えてよ、兄さん。」
もしこれが償いで悪夢だと言うのなら早く終わってくれればいいのに。

Next