インディウム

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夜に泳ぐ白いくじらが
流星を一粒飲み込んだ

春霞に沈んだ灯籠の海の
その底から生えたビルの中で

潮の流れを聴いている。

時おり赤いテールランプと
エンジン音が染み出した
三十二階、
夜空一杯分のカクテル

そんな気分になった、
君の目を見つめると。

4/6/2023, 3:32:25 PM