『君の奏でる音楽』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
竪琴を掻き鳴らす細い指
透徹な声で歌う君の姿
命ある言葉は私の魂を揺さぶる
#君の奏でる音楽
僕は耳が聞こえない。
所謂、難聴というやつだ。
耳が聞こえれば、とか
考えたこともあったけど、
そう考えるのはもうやめた。
君が僕の為にヴァイオリンを奏でてくれるから。
君の奏でる音楽が世界で一番大好きだよ。
お題 : 君の奏でる音楽 #23
音楽の演奏家でもない限り楽器を演奏することはないですが、もしかすると人は誰でも何かのリズムを持っていて生きている限り人生を演奏しているのかもしれないですね。
君の奏でる音楽を見ていると羨ましくなる
君の奏でる音楽に触れると悔しくなる
君の奏でる音楽を聴くとどこかふわっとなる
だから明日からは軽やかに君を蹴落とせるよ
君の奏でる音楽
君が奏でる音楽は、本当に綺麗で。
音楽なんてよく分からなかったあたしも、君の音楽は好きなんだ。
奏でられなくなって苦しむ君を見るのは、あたしだって辛かったよ。
君の支えになりたくて。君に音楽を奏でる希望を忘れないでほしくて。
君に、好いてほしくて。
あたし、頑張ったよ。
人間をやめて、友達も傷つけて。それでも、戦ったよ。
それなのに…。どうして運命って、こんなに残酷なの?
魔法少女まどか☆マギカより、美樹さやかちゃんによせて
僕のお気に入りの昼寝スポット。ひんやり冷たい床を覆う真っ黒な三本足の楽器のお陰でいつも綺麗でその下にコロコロとマット転がしてコロンと寝る。
そんな時に稀に訪れる君は、僕が寝ている事も知らずに鍵盤を優しく鳴らす。
重低音から始まる。凛とした音色。
熟睡へと至る。微睡んで沈んで床も振動して鳴る。複合音が耳から脳へと伝わって。夢へと落としてくれる。君が奏でる音楽が僕は、好きだ。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
ピアノソナタ第14番嬰ハ短調 月光のソナタ♬.*゚
ここに来るたびに思う
君の奏でる音楽が好きだったと
ひとり奏でる姿、響く音色、窓から吹き込む心地よい風
それを静かに聴く、ぼく
全て覚えている
まるで世界でふたりだけになったような
思い出すたびに戻りたくなる
君のいる世界に
『君の奏でる音楽』2023,08,12
帰りのホームルームが終わり、直ぐに音楽室へ向かった。
音楽室には、同い年くらいなひとりの少女。
彼女の姿は私しか見えていない。
彼女は数年前に亡くなっているから。
どういう訳かは知らないが、成仏出来ないのか
音楽室でずっとピアノを見つめている。
「…今日も弾かないの?」
そう聞くと、彼女は首を横に振った。
胸が、バクバクと破裂しそうに鼓動した。
ゆっくりと微かに透き通った指が鍵盤に触れる。
静かな音楽室にぽーんと音が響き渡った。
「…もっと弾いてよ、」
次々と音色が音楽室によく響く。
悲しくて、切なくて、でもどこか強い気持ちがあるこの音色。
何かを訴えてくるような、そんなメロディー。
君の奏でる音楽を、私は永遠と聴いていたい。
彼女が成仏したってこの音をひとつも忘れたくない。
どんどん美しく透き通っていく彼女を見つめながら、
そんなわがままを私は思い続けた。
きっと私は、明日も音楽室に来るだろう。
君の奏でる音楽を忘れないために。
『君の奏でる音楽』
君の奏でる音楽は、僕の心の一番柔らかい部分に突き刺さる。
その音色がゆっくり響くと、僕は知らないうちに涙をこぼしている。
「君の奏でる音楽」に何度救われたか分からない。
その紡がれる言葉に、汗を流しながら歌うその声に、何度も傷ごと抱きしめてもらった。何度も何度も。
ありがとうと叫んだ私の声は届いただろうか。
君の奏でる音楽……。
不協和音。こちらが、ちゃんと合わせようと、しっかり譜面を見ながら演奏する。
しかし……。向こうが、こちらの努力をムダにする。
あの悪女が、それだ。人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者の娘、人でなしの今井裕子。
君の奏でる音楽……。
巧拙は、関係無い。ただ……。君らしく奏でてくれれば、それでいい。
もう聴こえないはずなのに
いつも気付けば鳴り響く
初めて聴いたのは優しい音
人を誘う、優しい音
次に聴いたのは怒りの音
愛しい人を守る、怒りの音
最後に聴いたのは悲しい音
悲鳴のような、悲しい音
隣に居ても
もう聴こえない
孤高の道を一人行く人よ。
君の歌は郷愁を抱かせるだけでなく
宇宙を抱くかのように荘厳で深遠だ。
濁りのない水晶のような透き通る歌声は
聞く者の心を震わせ、
君の奏でる旋律に共鳴しあう。
君の奏でる音楽は、
音が作り出す宇宙に私を連れて行ってくれる。
何もかもがそこにはあり
各々が持つ宇宙と響き合う。
君の奏でる人間讃歌、自然賛美に
今日も私は、耳をすませ
歌の宇宙を漂う。
あなたがあなたでいる
私が私でいる
そして
みんなが自分らしくいる
そこから生まれる
素敵なハーモニー
〜君の奏でる音楽〜
君も僕もそしてみんなが
その人にしか持っていない
素晴らしいものがある
それを自由に表現する
そういう時が来たんだ
それぞれが個性的
みんな違っててよくて
だけど全体でまとまる
そういう世界を
この星で創っていく
~君の奏でる音楽~
(楽譜すら読めないので
演奏できる人尊敬します)
お題から思い浮かんだのは某乙女ゲームですが知ってる人いるかな。
初心者の女の子が魔法のバイオリンを手にして学内コンクールで切磋琢磨するお話なんですけど。
言葉で語るより音楽で語りあってしまうような音楽を通しての恋愛があったりなかったり。
このゲームのおかげでクラシックのコンサートに何度か行きました。
クラシックって正直眠くなることも多々あるのだけどそれはそれでリラックスできてストレス解消にもなってそうなので良いかなって思うのでした。
演奏してる人から見たら寝てる観客はイヤかもですねゴメンナサイ。
ちなみにゲームの同シリーズでアプリゲームもあるのでそれも楽しんでます。
鳥
工場のベルトコンベアをすべて停止する
もう、私のために彼らが働く必要はないから
「おやすみなさい、お疲れ様でした」
電源を落として、彼らに永遠の別れを告げる
間もなく巨大な工場に静寂が訪れる
唯一の明かりは非常灯だけ
でも、それももうじき消えるはず
私の身体は無数の鳥になっていく
痛みや苦しみは存在しない
あるのは、恍惚だけ
私はすべてを超越する
そしてこの大宇宙を漂い続けるんだ
後悔なんかしていない
忌々しい過去と対峙する必要もない
世界が私を受け入れてくれる
すべてが私を慰めてくれる
ベンゾジアゼピンで繋ぎ止めていた糸が切れる
私をいたぶっていた惑星が小さくなる
聞こえてくる、静謐なメロディー
神様がいる場所に近い所へ行く
酸素も二酸化炭素もない所へ
古びた私の肉体は鳥たちが啄んでいった
もう、何も怖くない
もう、何も悲しくない
もう、これ以上死ぬこともない
私は新しい世界で永遠に生きていくのだから…
「君の奏でる音楽」
「君は声は大きいし、
今までに散々文句を言われたし、
歯に衣着せないではっきり言うから
口は悪いけど」
それは、私が嫌われてもいいから
あなたが他の方に
尊敬される人でいてほしいから。
だから敢えて人が言わないことも言う。
あなたのこれからの人生に
私はいなくていいから
幸せになってほしい。
私があなたの周りの空気を
ただただ和ませようと願って
拙い手でゆっくりと楽器をひくと
「君の奏でる音楽は嘘をつけないね。
とても優しくて心地よい」
全部あなたに伝わっている。
あなたの言葉も
まるで奏でる音楽のよう
やはりあなたには かなわない。
「君の奏でる音楽」
【15,お題:君が奏でる音楽】
僕は人じゃない。
黒光りする羽にグゥアァ、ガアとしゃがれた鳴き声
僕はカラスだ。
僕は生まれたときから森の奥深くで、息を殺しながら生活してきた。
その森は、色とりどりのカラフルな鳥たちで溢れかえっていて
綺麗なさえずりや羽の美しさを競いあい、鳥たちはより美しく優美に輝いた。
......いつの間にかこの森では、美しさがすべての基準になっていた。
醜かったり、上品にさえずれなかった鳥たちは次々とこの地を離れた
離れた...と言うより追い出されたんだ、宝石に混じった石ころを摘まみ出すようにして
地味な鳥たちは数を減らし、ついには僕だけになってしまった。
僕は離れなかった。
離れたくなかったんだ。
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薄暗い夜明けの光の中、僕は木のうろにある寝床からこっそり抜け出した。
幸いにも、黒い羽はまだ明けきらない闇に溶け込める
今日は見つからずに出ることが出来そうだ。
木の密集している中を音を立てないようにしばらく歩いて、木が少なくなったところで極力ゆっくり飛び立つ
なだらかな丘を少し飛んだ先に“それ”は見えてきた。
......今日はまだ起きてないな
その小さな家は街から離れた丘の中腹に建っていた。
僕が寝床に石を投げ入れられても、頭から水をかぶせられても、ここから離れようとしない理由がこの家だ。
庭の木にとまって、羽繕いをしながら“その人”を待つ。
少し早く来すぎたかな?そう思い始めたとき
ガラガラガラッ
向かいの窓が開いて女性が顔を出した。
視線が誰かを探すように動き、僕の前でピタリと停止する
その瞬間に彼女の綺麗な顔がほころび、片手を前に出して僕の名を呼ぶ。
「ネーロ!おいでっ」
バサササッ!
木の枝を蹴って飛び立ち、彼女の出された手にのる
僕は彼女のことが大好きだ。
「おはようネーロ、いい朝だねぇ」
グアァガァ(そうだねアリア今日は晴れて良かったよ)
彼女の全部が愛おしい、これまでに何度人間になりたいと思ったことか
彼女の声 笑いかた 話し方 もちろん全てが好きだけど、特に好きなのは
「じゃあ、今日も聞いていてねネーロ」
グァア!(もちろんだよ)
アリアは僕を椅子の上に降ろすと、おもむろに古いグランドピアノの鍵盤に手をのせ
ゆったりと弾き始めた。
遅いテンポでのんびりとした曲調、君の奏でる音に聴き入ってると、ふともう一つ音が重ねられた
「~~~~♪~~~~♪」
音楽に合わせて楽しげに弾む歌声、心からピアノが好きなのが伝わってくる
君の奏でる音楽が僕は大好きだ、心から楽しそうにピアノを弾く君が大好きだ
君が居るから僕はここに居ることができるんだ。
テーマ:君の奏でる音楽 #272
君は演奏者で
僕は観客。
君の奏でる音楽は
人々を感動させる力があった。
僕にはそんな力がなくて
君を尊敬する。
君は誰もが持つことができるわけじゃない
魅力的な力を持っている。
僕にもそんな力があったら
なにか違った視点で世界を見られただろうか。
言葉にしてそれを君に伝えると
意外な言葉が返ってきた。
「君にも私は持っていない、
魅力的な力を持っているよ」
君は優しいから
気を遣ってくれているんだと思っていた。
でも君は言った。
「理想は高くていいと思う。尊敬する気持ちも大切。
でも自分を認めることも同じくらい大切だよ」
窓を開けると いつも心地よい音色が聞こえてきた
音色は スゥーと中に入っていき
僕の中でこだまする。
悲しい時や、辛い時は
あの音色を思い出し
幸せな時や、嬉しい時も
あの音色と踊った
でも 音色を奏でていた君は
音色同然の存在だった。
また 君の音色を聞きたい