『君に会いたくて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君に会いたくて
そう思える人がいるって
すてき…
憧れる…
「君に会いたくて」
何気ない、気にしなければ雲のように彼方へ流れてしまうであろうあの瞬間。その仕草も、その笑顔も、いかに儚いものかと気づくのに、あまりにも時間をかけすぎてしまったようだ。
失敗とか後悔とか、ありふれた言葉では言い表せない。ただ、愚かな自分を見つめることしかできない。そんな時をいくら過ごしただろう…
「君に会いたい…」
整然と立ち並ぶ墓石の前でポツリと呟いた。
三回目の冬だった。
冷たくなった掌を擦り合わせて、そっと息を吐いた。ここ最近はすっかり寒くなって、気温が氷点下になることも珍しくない。
駅前には、学生や仕事帰りのサラリーマン、大学生の集団が忙しなく往来している。人の邪魔にならないところで壁にもたれ掛かりながらそれをなんとなく眺めていた。
数分は経っただろうか。スマホの通知音が軽快に鳴って僕はメッセージアプリを開いた。
『もうすぐ着くよ!』
思わず緩んだ口元をマフラーで隠す。
お互い忙しくて会うのは約一ヶ月ぶりだった。電車を降りた人が続々と出てくる。その人混みの中に、彼女を見つけて。
「久しぶり、会いたかったよ!」
「うん、僕も」
君に会いたくて、何分も前からここで待っていたと告げたら。君はなんて言うだろう。
今日も君は笑顔で
画面越しで話してくる
存在しない人への想いは
いつ報われるのかな
いつか、そのままの君と会いたいです。
「君に会いたくて」
抜け出してきたよ
孤独の夜から
どうしようもなく君に会いたくて
探してきたんだ
この気持ちの正体
それを今君に伝えたくて
めんどくさいけどいいかな?
素直になれないの、ごめんね
君はまたそうやって
僕の一歩前を歩くんだ
ううん僕が後ろを歩いてるのかな
この気持ちを確信するまでに
随分の時間を要したけれど
まだ盲目になっているかもしれないけれど
今は「わたし」を信じたい
君に会いたい
私のおばあちゃんは、一昨日、亡くなった
涙が止まらない
いつも元気のよかったおばあちゃんがなぜ
学校にも行けず、一人ベッドの上
おばあちゃん、会いたいな、元気な顔をもう一度見せてほしい
私の好きなものや、おばあちゃんの欲しいもの、食べたいもの、やりたいこと、楽しみにしてたこと
たくさんのことをやり残してしまった
もう一度会えたら「今までありがとう、これからも天国で元気に過ごしてね」と笑顔で伝える
もう一度、誰かと会えたら、あなたは誰と何をしますか?
【君に会いたくて】
『行ってらっしゃい。滝郎さん。』
『はい。行ってきます。奈々代さん。』
私達夫婦は、口付けを浅くする。
辺りには日本旗を掲げたたくさんの彼らの遺族。
汽笛が鳴り、応援の声も大きくなる。
『日本、バンザーイ!バンザーイ!』
『勝て!日本!』
彼らは今から、重い使命を背負い死へと向かう。
彼らは日本兵だからだ。
私の夫も、日本兵の1人。
男の人ばかりが駆り出され、女性は戦争に参加できないと隣のおばさんが嘆いていたが、私は誰1人として戦争に行ってほしくなかった。
そんなこと言ったら非国民だと言われてしまうけれど。
今の日本は第二次世界大戦中であり、絶賛優勢だと言われている。
わからない。
夫が戦場へ行くと知った時、私の心情が測れるだろうか。
心が重く、苦しく、そして悔しくなった。
一生を誓い合った夫婦だからこそ、死なる時も、喜びなる時も、共にと。
国はそれをさせてくれない。
夫に言ってほしくなかった。
『生きて帰る。』と。
だってそれは、夫が自身に言い聞かせている様に見えたから。
わかってるんじゃないのか?
夫は、今回の戦場で死んでしまうと。
夫は穏やかで優しく、誰とも争いを好まない。
そんな夫が人を殺める事が可能なのか?
否、確実に無理である。
食事の時も、入浴の時も。
空襲で防空壕に隠れている時も。
いつ何時も、私は夫の帰りを望み、祈った。
ーー
夫が戦場へ出向いて1ヶ月が経った。
『どうか、どうか、、』
切に願う。夫を、死なせないで。
ーー
辺りには銃声と怒号。
俺は首に下げた妻の手作りの守りを握りしめ、汚れた顔を手で拭う。
手。
妻の手を握り、妻の頭を撫で、妻と永遠を誓った手。
その手は今、汚れている。
初めて人を殺した時は、食事も1日中喉を通らなかった。
でも、2日3日と続けば体と心は適応し、いつか自分が生きるために殺すのを躊躇しなくなった。
妻が見たらどう思うだろうか。
血と汚れで塗れた自分の手を、汚れが全くない妻が握る。
自身の汚れが妻に移る気がして、俺は手が震えた。
『、、、奈々代、』
『滝郎さん。』
"今、ものすごく貴方に会いたい。"
お互いにつけていた指輪が、微かに光を帯びた。
『っおい!お前、伏せろ!』
ドオオオオオオオオオオン!
瞬間、俺は土煙と激しい激痛、眠気に襲われた。
奈々代、、
最愛の妻の名も口から出ず、俺は首に下げた守りを握りしめた。
ーー
『っ!!』
今、滝郎さんが死んだ、、、気がする。
信じたくはない。だって、だって、、確信がないから。
でも、、
何故かわかる。
滝郎さんは、もういない。
決定的な、私と滝郎さんを繋いでいたナニカが、ぷっつり絶たれたのだ。
『滝郎、、さん、、』
最愛の夫の名を溢し、嗚咽が漏れた。
"できる事なら、君に、貴方に、会いたい。"
巣立つ日に
幼馴染みの君から
手紙をもらった
「苦しくなったら読んで」って
数年間、仕事も恋も充実してた。
でも、ある日
無性に君に会いたくなった
苦しくて開いた手紙には
「大切な君へ、いつでも帰っておいで。
またあの公園で、木登りしよう」
私は向かって走った
君と遊んだ
あの公園へ
『行きたくないな』
ふと思った。
だけどあなたがいるから、『会いたいな』
って思える。
君に会いたくて行くんだよ。
お題『君に会いたくて』
インフルエンザ、なんだってね。
君の体調が悪いのは知ってる。
君がうつさないようにしてくれてるのも知ってる。
でも
そういうの関係なしに会いたいよ。
五日も耐えられないってば。
LINEでも電話でも足りない。
だから、
早く君に会いたい。
#君に会いたくて
あれから何度、朝陽は昇ったのだろう。
卒業してしまえば、会える場所も会う理由もつくれなくなるの。
君は皆んなよりも早く登校するから、私も早起きして同じ時間に同じ道を歩いた。
君の背中を見つめながら、ゆっくりと歩を進めた。
次の信号よ、止まってくれと。
君の横に並ぶことが密かな幸せだったんだ。
今でもあの日々を感じたくて、わざとこの道を通ることがある。
もしかしたら君が居るんじゃないか、なんて思う私は馬鹿なのかもしれない。
それでも、君を想わせていて欲しい。
もう少しだけでいいから。
〝君に会いたい〟
題 君に会いたくて。
貴方の日記と花束を手に今日も丘に来る。
「…そう言えば貴方はここから見る海が好きだったね」
花束を貴方に渡し、木陰に座るするとふと思い出してしまう…
「…ねぇ貴方なんでいっつも僕から離れて先に行ってしまうの,やめてよ」
(……又君に会いたい,そう思ってずっと10年も待ってたんだよ?…………なんで先に逝っちゃうのさ)
………嗚呼雨が降って来た,塩気の強い雨が
〜終〜
キミに会いたくて。
僕の目の前から"いつの間にか"消えてしまったキミ。
ずっとずっと探してた。
もうキミと会えないのかと思ってた…。けど、
やっとキミに会うことが出来た。
他の人達はキミを見つけ出す事は諦めていた。
ずっとキミがこの世に存在をしているっていうことを信じ続けてたの。
「ずっと寂しかったよね…。でも大丈夫だよ。僕がキミを見つけ出すことが出来た。」
こんな寂しい空間で、キミは何年も1人で居たんだね。
仮想の人間たちはキミのすぐ側に居たんだね。
「ほら、早く。…この世の終電に一緒に乗り込もうか。僕はキミに会いたいから、ずっとこの空間に生きていたんだ。」
今月も
始まってしまった。
女性の
毎月来る
あの不快な
1週間が。
今月も
ダメだった―――
そんな気が
してたけど
でも
やっぱり
トイレで
独り
落ち込んでしまう。
もし
このまま
【出来ない】
ってなったら
どうしよう。
わたしは
母親に
なれないのかな。
あなたを
父親に
してあげられないのかな。
まだ見ぬ
キミに
出会ってみたいのに。
#君に会いたくて
君に会いたくてここまで走ってきたんだよ。
なのに忘れてしまったの?
昨日までこうして愛しあった記憶が消えてしまったの?
もう戻れないなんて言わない。
あなたが思い出すまでずっとそばにいて話をして寄り添い続けるから。
いつも眠りにつく前に
君のことを考えるよ。
もう会えないけど
夢の中なら
会えるんじゃないかって
思い通りにはいかなきけど、
君の顔を思い浮かべるよ。
あの日あのときの
あの場所でもう一度やり直したくて
すごく
君に会いたくて
淋しいよ
同級生の友達
君に会いたくて
いつも心の中で『会いたい』と思ってる
自分のことも一生懸命頑張って懐かしいと思うようにしてる
会いたい 会いたい 会いたい
でも、写真を見れば元気が出る
やっぱり友達がいるっていいよね
友達がいなかったらずっと孤立とかしてると思う
友達には感謝してる
君に会いたくて
会いたくて
そのために今日も息をする
次会うときの君のことを思い描きながら
今日も憂鬱な世界を生きる
君に会いたくて。
君に会いたくて
毎日寂しかったけど。
君に会いたくて
やっと明日。
君に会えるのが
本当に楽しみ。
もうドキドキしてきた。
テーマ:『君に会いたくて』
視界の景色があっという間に過ぎていく。
小石を巻き込み自転車の後輪が跳ね上がる。
ゆったりとした下り坂を、足が追いつかないほど速くペダルを回していた。
噴き出す汗で服が張り付く。息をするたび肺のした辺りが痛む。喉もとで鉄のような味がする。
でも、苦しいとは思わなかった。
君に会うために。君と、そのときを共有したいから。
君の、その瞬間をすぐそばで見ていたいから。
家族からもうすぐかもしれないと連絡があって飛んできたのだが、果たして間に合うかどうか。
家に到着すると自転車を捨てるように降り、ただいまも言わずに自室へと向かった。
そして神棚に飾るかのように置いてある小さな箱を慎重に取り出す。
中にいる彼女の様子を確認した。
「良かった!今からだ!」
箱の中には白く輝く小さな糸の玉。その一部が茶色く変色し、穴が開く。
彼女―――蚕が羽化する瞬間に僕は立ち会っている。
田舎のおばあちゃんから譲り受けた蚕の幼虫。その時おばあちゃんは二つのことを僕に教えてくれた。
蚕の繭から絹を作るには、繭の中に蚕がいるまま熱湯に入れて、蚕が死んだ状態で繭から絹を紡ぐこと。
蚕は成虫になると羽が生えるが飛べず、食べ物を食べる力さえないからすぐに死んでしまうこと。
そう話した上で、おばあちゃんは僕に聞いた。
お前はどうする。
それは、幼虫の段階で殺して絹をとるか、すぐに死ぬとわかっていて成虫まで育てるかのどちらかを選べという意味だ。
僕は即答した。この子は成虫にさせると。
金を紡ぐ繭玉を断ち切って、彼女がその全身を晒した。
あの幼虫からは想像もつかないほどに、美しく愛らしい姿をしていた。その体毛の白さはまさに絹色。クリっとした瞳と小さな手足。それは虫というよりも天使と言った方がしっくりくるほど、素敵な容姿であった。
あぁ、良かった。無事に羽化できた。
ほっと胸を撫で下ろし、やっぱり成虫にさせて正解だったと誰に聞かせるでもなく言った。
しかし、彼女の残りの命はもうわずかなのである。
それを知ってか知らずか、彼女は飛びたとうと懸命に努力している。が、どれほど力強く羽ばたいてもその身体はちっとも浮かばない。
なおも羽ばたく彼女を見て、僕は心を締め付けられた。
この命は愛しく、儚く、尊い。
僕は、君に会うために。
君は、僕に会うために。