『君に会いたくて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
てんしに会いたい。
てんしは今少し遠いところにいるんだ。
だから会えない。
てんしに会いたいんだ。
てんしはもういないよ。
てんしはきえてしまったんだ。
てんしに会わせてよ。
あいつはもう、てんしじゃない。
てんしはてんしだよ。
……
おいで
いっしょにおどろうよ
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恋は盲目
待っている。
ずっと、この場所で。
『また、会いに来るね』
そう私に微笑んでいたあの子が来るのを待っている。
「やあ、久しいね。糸桜」
そんな風に私を呼ぶモノは宮内しかいない。私は木の下にいる宮内に目を向ければ野球帽を被った少年は屈託のない笑みを私に向けた。今回は少年らしい。相変わらず、人間の顔を作るのがお上手だ。
私は木から飛び降り、宮内の横に並ぶ。
「今回の依頼は何かな」
「そんなもの言わなくても分かっているでしょう」
私は『私』の根元を指す。桜の木の下、根っこの下に絡み付くように呑み込まれた人間や獣の骨。すべて私の養分になったモノ。
「棄ててきてちょうだい」
ハイハイ、と相槌を打つと、
宮内はリュックサックの中から大判の風呂敷を取り出した。手袋をはめると根元に絡み付いた骨をひとつひとつ風呂敷の上に乗せていく。この後、宮内がこの骨をどうするのか私には関係のない話だ。
君に会いたくて
気付いたらこうなってたってことがたまにある。
君のことを考えていたら、体が動いてしまった。
君のことを見かけてもつい声をかけてしまう。
「あぁ、久しぶり。、、、"甘栗むいちゃいました"。」
草の上を走る風が見せたざらつきを
飲み込んでしまったから
君に会いたくて泣きそうになる
/ 君に会いたくて
君に会いたくて
君に会いたくて
私は夢の中を彷徨う
歩いても 歩いても
貴方はどこにもいない
ねぇ、どこにいますか?
わたし、ずっとさがしてるんだよ
君に会いたくて
私はずっと夢の中
木枯らし
吹いても
気づかぬほどに
思いつめる
時 ありて
****
君に会いたくて
夜空を
見上げ
君 想う
テーマ【君に会いたくて】
制作者:いと。 1.20 2023 18:23
大丈夫、心配しないで。
すぐ会いに行くから。
私は君がいた部屋にそう呟き扉を閉めた。
「がちゃっ」
青々しい空を眺めながら、
私は目的地へ向かう。
××駅から〇〇駅へ、
〇〇駅から高層ビルへ、
ビルの1階から最上階へ、
最上階からドアを開け屋上へ、
そして、屋上から愛しい君が待つ場所へ。
大丈夫、心配しないで。
すぐ会いに逝くから。
ちょっと、待ちなさい。
えっ? 振り向くと、腕を組んで立つ彼女。思えば中学から同じクラスの北岡ユウキだ。
あんたたち、いつも3人でしか話さないじゃない?少しは他のクラスメイトとも交流したらどうなのよ┐(´д`)┌
末山サトル・宇辺ナツキ・井河マスミ。俺たち3人は人見知りな共通点からか、いつも付き合いが狭くなりがちだ。
もっともアニメやホラー映画・時代劇好きでは、周りとも趣味が合わない。
せっかく高校・クラスまで同じなんだから、もう少し距離を縮めても…いいんじゃない?
体育会系で男勝りな彼女。クラスを引っ張るリーダー気質な面もあるが…ちょいお節介f(^_^;
ふう、やれやれといった様子のナツキとマスミ。
サトル!お前に任せた(^^ゞ(^_^)/
おぃ、二人とも!?(´□`; 三 ;´□`)
[二人で下校する]
あんた。あのジャックって米国人に目付けられてるでしょ?彼が声をかける相手って何か"持ってる"みたいなのよね。
ユウキは俺の"能力"に勘づいている。そしてナツキやマスミもジャックさんに声を掛けられていた。この青空三高のこのクラス自体が、そういう生徒を集めているのかも。
中学の時あんたと一緒の班で行動した遠足。足を踏み外して、危うく坂から転げ落ちそうになった。でもあんたと目が合った途端に、ほんの一瞬、身体が浮いた。説明がつかないけど、きっとあんたに助けられたんだと思ったわ。
そう。こういった事が起こるから、周りに距離を置いていた…でも彼女だけがこちらに一歩踏み込んだ。
ありがとう…遅れたけど、一言言いたかったの。
彼女との距離が少し縮んだ出来事だ。ここから様々な事件や試練に巻き込まれていく。
よだれやミルクのかおり
ろくなおしゃれもお出かけも
夢のまた夢だった
早く手がかからなくなればなんて
思うこともあったのに
ひとり立ちしようとしている不器用なキミが眩しくて
ムカつくくらいな綺麗な空 なんてつぶやくキミが
誇らしいような むず痒いような
キミに会いたい しなやか作
なんにもない床を見ると猫に触りたくなる。
一昨年の夏まで、そこには猫がいた。丸くて大きい猫用のクッションに丸まって眠っていた。ときどき起きて、水を飲んだりトイレの砂を掻いたり、突然こっちを見て「なぅ」と鳴いたりしていた。
仕事がいやになるとデスクを離れて猫の寝顔を見た。彼が起きているときはすべすべとした手触りの腿や背中やおでこを撫でた。
だけど彼はもういない。
いまだにすべすべの毛の手触りが恋しくなる。なにもない空間を、猫の輪郭を思い出して撫でたりする。飾ってある彼の写真に「君は本当にかわいいね」と話しかけたりする。
ふと「会いたいなぁ」と言って、虚しいことを言ってしまったなと、すこし後ろめたくなる。
/君に会いたくて
どうしよう。
もう夜だし、「おやすみ」って自室に入ったわけで。つまりはもう、寝る間際。ぼくだって、電気も消してベッドの上で布団を持ち上げて寝転がる寸前。
きっときみはもう眠ってる、か、ゆっくり自分の時間を過ごしてる。
本を読むのが好きだから、ページをめくって没入してるかも。紅茶が好きだから、香りとあたたかさで一杯を楽しんでるかも。あたたまってきた布団でぬくぬくするのが一等好きだから、まどろみながら、しあわせいっぱいかも。
いまこの瞬間、あくびをして眠ったかも。
きみのお部屋はとなり。
少し耳を澄ませてみるけれど、なあんにも聞こえない。ページをめくってるのかも、口許に紅茶を運んでるのかも、毛布を手繰り寄せてるのかも、あくびをしたのかも分からない。
たまに聞こえてくるカッスカスのハミングも。
いま、きみがどうしてるのか、何も分からない。
ぼくの気持ちはこんなにはっきりしてて、悶々、ゆらゆら、ぐらぐら、叱責叱責。
眠っていつの間にか朝になってれば、「おはよう」って言えるんだから。
ごろんごろん、もぞもぞ。
ぜんっぜん眠れない。
むしろ、どんどんと抑えられなくなってくる。どうしても、どうしても無理。
ベッドから降りちゃうの。
ドアの前で唸って唸って迷って。
でも、だって、嘘言えない。
ぼくってば、けっこう自分に正直。
ドアノブ握っちゃった。
廊下。
真っ暗で、冷たくて、ふよふよと浮いているホコリが鼻をくすぶるの。
ペタペタ、……立ち止まって、手で壁を伝って、ペタペタ、ペタペタ、素足がとってもうるさい。心臓もずっとドンドコ、ドンドコ。
なんだか口の中も乾いてきたかも。
どんなに牛歩でも、きみのお部屋の前。
もういっかい確かめたくて。
耳を澄ませてるのに、ほんと、ぼくの耳ってば緊張しすぎて自分の音しか拾えない。しょうがない、しょうがないよね。
こぶしをつくって、ドアに――――だめ、できない。こころが準備できてない。でも、もう、決まっちゃってる。だから。ね、やるしかないの。
いっぱい深呼吸。……ちょっと廊下ほこりっぽい。明日、お掃除しよ。
じゃなくて、もう、コンコンってできない。
声かけよう。
ドアノブを握って。
口は開いたんだけれど、声がぜんぜん喉から出てこない。空気をはき出して、もういっかい。
すう、はあ、すう、はあ……。
深呼吸はさっきしたでしょ!
ドアにひたいをつけて。
心臓が痛い。こころがびくびくして、ちょっとくちびるが震えてる。
ほんとにほんとに、小っちゃく。
きみことを呼ぶの。
「はあい」
きみのお声。
タタタ、って小走り。――――ガチャン。寝間着のきみ。
「どうしました?」
「……んふ、会いたくなっちゃったの」
もうね、あり得ないくらいに、こころが、目が、耳が、満たされちゃったの。
満たされちゃったの。
#君に会いたくて
君に会いたくて
別れを告げたのは僕の方だった。
なのに、あれからずっと君に会いたくてたまらないんだ。
目を閉じれば君の笑顔が浮かぶ。
別れを告げた時に見せた、悲しみの色に染まった瞳と無理矢理造った微笑み。
その表情が忘れられなかった。
別れてから君の存在の大きさを知った。
僕は本当に愚か者だ。
身勝手な願いだけど、もう一度君に会いたい
愛した君にまた会いたいと
そう願うのは
ワガママだろう
何故なら君には
もう自分への気持ちがないから
だからもう叶わない
ワガママな願い
ただもう一度
君に会いたい
君はどこに行ってしまったのだろう。
いつの間にか君のことを忘れていくようで。
けれどいつか君のことを見つける。
どこに居ようとも。
毎日仏壇の前で、どうか現れてください。
と、願う日々。
テーマ『君に会いたくて』
君に会いたい
そう思って電話をかけた時のあなたの声色がとても眠そうだったから、寝起き?と言ったらうんと返ってきた。
寝起きなら申し訳ないな。少しだけ遠慮して
「声が聞きたかっただけ」
と言ったら、あなたはまだ眠気がとれていない様子で笑って、
「なら寝落ちするまで通話してよっか」
と言った。
そういうところが好きなんだなぁ、なんて、明日君に伝えたらなんて言うかな。そんな想像をするだけで私は何だか幸せな気分になって、「うん」と答えた。
「生きていたって」
君にただ会いたくて
君とただ話したくて
17年振りに繋がったのに
重い扉を閉じられた
僕が悪かったのかな
僕が消えたらいいのかな
大切にしてる気持ち
そんな気持ちなんて
届かない
届かない
届かないなら
僕は生きていたって
無意味なんだ
君の為に
何も出来ないのなら
僕は生きていたって
無意味なんだ
2023年 8
「あの子、さっきからずっとうちの校門の前を行ったり来たりしてるね」
「ね。あの学ラン、近くの中学生かな?」
とうとう噂され始めてしまった。
紺のブレザーに青と白のチェックのスカートを身にまとった女子高生たちが、チラチラと俺を見ながら囁き合っている。
耳が熱い。いたたまれない。
もう帰ろうかな。30分くらい経ってるような気がするし。
唇を尖らせて、必死に何でもない顔を作りつつ、俯きながら踵を返そうとしたその時。
「あれ?コウくん?」
爽やかな澄んだ声に、バッと振り返る。
俺の目線の先には、さっきの女子高生たちと同じ制服を着た、幼なじみのサキ姉ちゃんが立っていた。
「奇遇だねー!どうしたのこんなところで?」
「べ、別に。たまたま通りかかって……帰り道だし、ここ」
「そっか!よかったら一緒に帰らない?」
ニコニコと目尻を下げて笑うサキ姉ちゃん。
俺は赤い顔を見られまいと、無愛想に斜め下を向きながら、黙って頷いた。
「あ、あの子、サキを待ってたんだね」
「かわいいね〜。片思い中って感じかな?」
さっきの奴ら、まだいたのかよ。
俺はサキ姉ちゃんの耳に奴らの言葉が入らないように、少しだけ声を張りながら今日の出来事を話し始めた。
今はもう会えない君に会いたくて。
また追い続ける。
あなたの後ろ。
いないとわかっていながら探し続ける。
あなたの声を、匂いを、姿を。
世界一周したって見つからない。
でも、もう会えないなんてくだらない。
私が会いに逝けばいいのだから。
痛い目も見たのに、
会わなくなって時間が経ってたのに、
凝りもなく自分から連絡して、
でも会ってくれたから、
まだ好きでいてくれると思ってた。
もう連絡し合う関係でなくなったから、
あの日々は、遠い昔の事。
思い出もだんだんと薄れていく。
でもそれでいいのかも。
会いたい気持ちが、きっと
強くなるだけだから。
「君に会いたくて」