ちょっと、待ちなさい。
えっ? 振り向くと、腕を組んで立つ彼女。思えば中学から同じクラスの北岡ユウキだ。
あんたたち、いつも3人でしか話さないじゃない?少しは他のクラスメイトとも交流したらどうなのよ┐(´д`)┌
末山サトル・宇辺ナツキ・井河マスミ。俺たち3人は人見知りな共通点からか、いつも付き合いが狭くなりがちだ。
もっともアニメやホラー映画・時代劇好きでは、周りとも趣味が合わない。
せっかく高校・クラスまで同じなんだから、もう少し距離を縮めても…いいんじゃない?
体育会系で男勝りな彼女。クラスを引っ張るリーダー気質な面もあるが…ちょいお節介f(^_^;
ふう、やれやれといった様子のナツキとマスミ。
サトル!お前に任せた(^^ゞ(^_^)/
おぃ、二人とも!?(´□`; 三 ;´□`)
[二人で下校する]
あんた。あのジャックって米国人に目付けられてるでしょ?彼が声をかける相手って何か"持ってる"みたいなのよね。
ユウキは俺の"能力"に勘づいている。そしてナツキやマスミもジャックさんに声を掛けられていた。この青空三高のこのクラス自体が、そういう生徒を集めているのかも。
中学の時あんたと一緒の班で行動した遠足。足を踏み外して、危うく坂から転げ落ちそうになった。でもあんたと目が合った途端に、ほんの一瞬、身体が浮いた。説明がつかないけど、きっとあんたに助けられたんだと思ったわ。
そう。こういった事が起こるから、周りに距離を置いていた…でも彼女だけがこちらに一歩踏み込んだ。
ありがとう…遅れたけど、一言言いたかったの。
彼女との距離が少し縮んだ出来事だ。ここから様々な事件や試練に巻き込まれていく。
1/20/2023, 9:11:54 AM