暖かな陽光に照らされた時期は過ぎ、間もなく日は暮れる。しかし、ヒトが支配していられる間など長くはないだろう。
老賢者は宵の明星を眺めてそうつぶやく。
ここは緑や水・動植物たちが共存する世界でもある。彼らは我々よりも気の遠くなる年月を、調和で満たしてきた。
なのに我々はまたも世の理を破り、食べるだけ食べ、争うだけ争い、弱者たちを虐げてきたのだ。
我々は、またも共存の機会を学ぶことはできなかったということ。
この世の理が創造・維持・破壊の繰り返しなら、次の日を拝むことはないだろう。
小さく屈む老賢者に寄り添う兎や鹿たち。
影は長く伸びていた。
君の目を見つめていると…いつも思う。
信じていいのよね?と、問いかけられているような気がして。
俺は決まってうなずく。
心配いらないって。でもその半分、それ以上は
逃げ出したいって思ってる。
そんな目で見るなって思ってる。
でもきっと、そんな俺を見透かしたように
君の目は微笑んでいる。
その目は反則だよ。
俺は人一倍の臆病者だ。
君だって知ってるくせに。
でもその繰り返しが
その危機が
その絶体絶命が
限りなく俺を強くしてくれる。
勇気をくれてありがとう。
信じてくれてありがとう。
失敗しても許してくれてありがとう。
だからもう一度言う。
もう心配はいらない。
物語の設定を考えないと、先に進めないので今いろいろと思いを巡らせています。読んでいただいている皆さん、誠に申し訳ありませんm(_ _)m
でも物語を考えていると、自分の世界を育てているような感覚を味わえてとても充実します。
特に難しいのが結末。
もちろんハッピーエンドにするつもりですが、どんな形になるのかまだはっきりしていません。なにしろトンデモSFですから(^_^;)
いつもありがとうございますm(_ _)m
私たちはこの"平穏な日常"に慣れ過ぎている。これが当たり前だと勘違いしていると思う。
これが別の時代なら、別の国なら、別の生き物なら一時が万事かもしれない。
私たちよりも短い時間しか与えられていないはずなのに、たくましい生命力を発揮するのは何故なのか。
きっと限られた今が常に全力だからだ。
自らのアイデンティティをこの世界に刻むために。
自ら遺した新しい生命を守るために。
自らを取り巻く環境を維持・発展させるために。
そしてこの"平穏な日常"を脅かす者たちに立ち向かうために。
"平穏"は怠慢ではない。
"平穏"は遺してくれた宝物。
"平穏"なうちから、研ぎ澄まそう。
なぜなら私たちも彼らと同じ、生命体なのだから。
[202x年。某国の高層都市部]
とあるホテルで行われる会合。豪華な食事に舌鼓を打つ各国VIPたち。
司会の男
「今回のアジェンダもビジネスとして思いの外、大成功を収めました。これも一重に皆様のご尽力の賜物です」
一同は立ち上がり、拍手喝采👏
司会の男がリモコンを操作すると、天井から大きな薄型モニターが降りてくる。
「今夜は皆様に取っておきの映像をご用意いたしました。ぜひグラスを片手にお楽しみ下さい」
映像は世界各地で起こる戦争の様子に始まり、炎に包まれる都市や工場地帯。その火の中をものとせず進撃するメタリックな身体をした兵隊たち。
そして抵抗虚しく、拘束・連行される市民の行列…家族と引き離され泣き叫ぶ子供。
そういった惨劇をまるで感動的な映画のように夢中で観るVIP席。
[会場のロビー]
警備やボディーガードたちが交代で一息入れている中、自販機そばのソファーに腰を降ろすサングラス・黒スーツの女性。
(…本当に虫唾が走る。ここのタイムラインはもう手遅れかしら。何か情報を持ち帰りたいけど…(-_-;)
それにしても酷い仕打ち。もう市民から十分過ぎる富を奪い取ったでしょうに。奴らはお金以上に欲しているものがあるように思えてならない…)
「ん?」
ふと視線を感じ振り向く。
「誰⁉」
「え!?」
びっくりして目を覚ましたユウキ。いつもの天井だった。
(何だろう。イヤな夢だった。思い出せないけど…)
「ユウキ、いつまで寝てるの?」
「え!8時⁉」
[青空三高・職員室]
先生に呼ばれたユウキ。隣にナツキもやって来た。
ユウキ「あんた、どうしたの?」
ナツキ「昨日ゲーセンでスロット壊して…(~_~;)」
ユウキ「何やってんだか、もう┐(´д`)┌」
先生「おい?他人の事より自分のことだぞ北岡〜
(-。-)y-」
[放課後・古本屋]
中古ビデオコーナーをまわるタマキ。
「あ、タマキちゃん!^_^」
「あれ、ケイトさん。珍しいですね?」
ジャックの秘書をしているケイト・シュナイダーがやって来た。
「うちのボス見なかった?」
「いいえ。今日は来てないみたい。一緒じゃないの?」
「巻かれたの…不覚(-_-;)
タマキちゃんは映画探してるの?」
「エリミネーターって、何年か前にやってたんだけど、まだ観たことなくて」
「続編やるもんね。いいタイミングだわ」
ケイトは懐から映画のチケットを出してきた。
「あ!エリミネーター2!🎫」
「特別招待券よ。クラスの子たち誘って観に行ってらっしゃい(^o^)」
「ありがとう!なおさら1を探さなくちゃ…(^_^;)」