『君と最後に会った日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
桜舞う卒業式。教え子達が門を出ていく。1人、1人、また1人。
自分が卒業した時もあの子と門を出た記憶がある。もう何十年も昔のことだけれど継ぎ接ぎに覚えている。
でも、悲しそうに笑った君の顔だけはハッキリ覚えている。あの日以来1度も会ってないし連絡も取っていない。
「もう会えないって、なんでそんな事」
「会えないの、ごめんなさい」
「会いに行く…会いに行くから……」
「……もっと早く出会いたかった」
線路を渡る君。電車が通り過ぎていく。向かいの道には誰もいない。まるで最初から誰もいなかったかのように。
君は僕の記憶の中でしかもう生きていない。
『君と最後に会った日』
君と最後にあった日
本当に偶然の出会いだった。
年齢も、住んでいる場所も、性格も、全く違う子。
とても明るい子。
ほんの数日だけの思い出。
でも、今でも覚えてる。
一緒に遊んでいるときの楽しそうな笑顔。
好物をあげたときの嬉しそうな顔。
そして、最後の泣いている顔。
別れるのが寂しいって、泣いていて。
でも、楽しかったと無理やり笑おうとしていて。
あのときの手紙は今も大切にしている。
本当は一生なかったはずの出会い。
ほんの数日、でもその数日が一生の思い出になった。
……あの子、元気かな。
君と最後にあった日を
忘れずに覚えていよう
ありがとう、どうかお元気で
君と最後にあった日
君の新居にいった。
引っ越した後で初めての訪問。
街を散策して、美味しそうなご飯やさんを見つけて
今度はここにいってみようか
なんて話をしたよね。
ベランダから眺める、慣れない景色と街の空気に
君の輝かしいスタートを実感した。
目の前で、徐々に開かれていく新しいステージに
君だけが躊躇なく足を踏み入れていて、
私はまだこの場にとどまりたいような、
そんな気持ちから足がすくんで動けないでいた。
私は手だけを伸ばして、かろうじて君に触れていた。
結局、君の顔をみたのは、あの時が最後だった。
私の日常から君がいなくなって
私の心に影を落としていた孤独や不安、卑屈さ
みたいなものも時間と共に薄まっていった。
君を受けとめ、見守っていくほどの
包容力や安定が私にはなかったんだと思う。
これでよかったと思っている。
私の心を守るためでもあったから。
でも、君がいる街にはまだ行けそうにない。
85:君と最後に会った日
君と最後にあった日
あれから1年が経ちました。
背の高い男性(あなた)は、私にとって憧れでもあります。
生命(いのち)の恩人でもあり、生き甲斐でもあります。
あなたの存在があるからこそ、私は頑張ることができて、生き続けられてます。
“推し”という言葉とは違う、その言葉では失礼なぐらい大切な存在。
言葉では言い表せない。
ありがとう、そしてまたいつか。
生活に追われて…
一時の誘惑に負けて…
また現実に追われて…
気づけば今日が終わるなんて
痛みもざらで…
闇雲に忘れるつもりだった…
時間が早く過ぎてしまえと…
世界は矛盾が堂々としていて…
矛盾の中に己を見つけた…
もがいてもがいては
呼吸を止める姿を…
首領は高台から微笑む
歪んだ肩越し奮わせ
真実の償いを終える頃
抱懐も黄昏て幾ばくか
温盛に諭されて
目を覚まさなくなった君は
最後まで言わせてはくれなかったね。
愛してる
君と最後に会った日、夕日がとても美しかった。
お別れの日なのに、心が洗われるようだった。
そのおかげで悲しみを引きずらずに済んだんだ。
負け惜しみかな。
でも今でも、夕日が綺麗な日は、君を思い出す。
夢は叶いましたか?
君と最後に会った日
もう二度と会うことのできない
人や動物たちと
最後に会った日のこと
覚えていますか
ぶっちゃけ相手にもよるでしょ
君は
覚えていてくれるかな
生きている限り
忘れない
なんて
きっと忘れるし
むしろ忘れろって思う
しんだあと
あの世でお互い思い出せばいいのですたぶん
君と最後に会った日
そうだね〜君は笑っていたな
私は、泣いていた
もう会えないと思っていた
でも、君はまた会えると言っていた
でもそう言って、何年も何年も過ぎていった
四季がずっと巡っている
ずっと巡っている
早くあなたのところに行きたいな
まだかとまだかと思っている
でも、あなたはきっと待っていてくれている
だから私も頑張っている
待っていてね
私の好きな大好きな愛おしい人
君と最後にあった日は、ぼくが君を捨て去った日。
もう二度と会わないと誓った日。
だってもう、どうしようもない。
あの人に最後にあった日は、寒い寒い真冬。
手袋の手の握手を、生涯忘れない。
母と最後にあった日は、秋の最中の暗い朝だ。
もう届かないと知っていても語りかけ続けている。
もう届かない?…誰が決めたんだよ。届いているさ。
だって、もう届かないなんて、かえってありえなさ過ぎる。
最後を積み重ねて手を伸ばしぼくは、それぞれの愛おしさをぎゅっと抱きしめる。
あなたを無駄になんかしない。
ぜんぶ受け入れて、変わり続けるから。
君と最後に会った日
君と最後に会ったのはいつだろう。
思えばもう半年以上過ぎたのかもしれない。
もしくは1年…?
君と最後になにをしたのだろう。
沢山の思い出話か、他愛ない話か。
なにもしていないのかもしれないな。
君と最初に出会った日、僕は
まだまだ沢山会えると、まだまだ沢山話せると。
確信していた、のに。
──君と最後に会った日、君は最期を迎えた。
「君と最後に会った日」
ああ 良いね
好きだった人と最初に会った日と
最後に会った日を思い出してみるの
間に 好きになった日も入れたいな
ホットケーキにちょんとのせるバターや
生クリームのように
自分の人生が
ちょっぴり華やかに彩られる気がするな
ついでに嫌いになった日も
食後のコーヒーのように
ほろ苦く思い浮かべよう
最後に会った日は それでも
まだ君の事が
ほんの少し好きだったんだよね
君と最後に会った日、それが最後だなんて思ってもいなかった。だから宛先も書かずに、届くはずのない手紙を書こうと思う。
寒い、寒い冬が終わり、
暖かな春の光が世界を包みこみかけている、
そんな日に君はいなくなった。
「いつまでも、泣いてんなよ。」
馬鹿じゃない?あんたなんかのために流す涙なんかない。
そう言おうとしたその瞬間、君は今までに見たことのないくらい優しく笑った。
「ずっと、これ、から…も、あいし、てる…。」
そう言われると憎めなくなってしまう。
暖かいものが溢れてきて、視界が歪んだ。
私も…っ。愛してる。
声が震えてしまった。情けないな、と笑っていると、
君は最後の力を振り絞って、私の手をぎゅっと握った。
「また、な…。」
だんだん力が弱くなっていくその手を、今度は私が強く握った。
うん、うんっ…また、また会おう。
だんだん冷たくなっていく手をずっと握って、泣いた。
『いつまでも、泣いてんなよ。』
ハッと我に返って君の顔を見ると、笑っていた。
死んでも、笑ってる。
でも、
その笑顔を見ると、自然と笑顔になれた。
これが君との最後。
春になると強く思い出す。
時に泣いてしまうこともあるけれど、
大丈夫、今もちゃんと生きてるよ。
『君と最後にあった日』
「お仕事いってらっしゃーい」
「ママー、いってらっしゃーい」
俺は、3歳になる息子を抱っこして、玄関で妻に手をふった。
新婚ならば、いってきますのちゅー、とかする所だろうが、子どももいる中結婚して7年もすれば、そんなこともしなくなる。
君は、いってきます、と、素っ気ない挨拶を返して、いつも通り仕事へと向かった。
扉の向こうは雨模様。ガチャリと鍵を閉めて行った。
「今日は、パパが休みだから、保育園のお迎えもパパが行くからな」
「ママはー?」
「ママはお仕事ー」
息子の小さな足に靴を履かせながら、そんな父と子の会話をしていた。
それから、2年が経った。
もう息子も5歳で幼稚園児である。
「ママはー?」
「ママどこ行ったのかなー?」
君と最後に会った日は、雨模様だった。
俺は、君は普通に仕事へと向かっただけかと思っていたのに。
俺の心の鍵も、あの日からしっかりとかかってしまっている。
だが、息子の前でそんな顔もしていられない。
「帰ってこないかなー?」
「帰ってこないかなー?」
俺の言葉を真似して息子も呟いた。
梅雨時期の空模様は、もちろん今日も雨だった。
@ma_su0v0
【君と最後に会った日】
“君と最後に会った日”
それは今日、だけれど、、明日からまた4日間も会えなくなる。その間、彼は何をして過ごすのだろう。やっぱり、仕事か。それとも、他の誰かと休日を過ごすのだろうか。悔しさや憎しみよりも、ただ、羨ましい。
それはだって、きっと、私の知らない誰かと、私の知らない彼の幸せを作るのだろう。そして私がまだ知らない、愛おしい面持ちで眠るのだろう。ここでふと思ったけれど、私は彼の何も知らないのだった。年齢と職業くらい、この関係である以上深いことは知らない方が良いのだろうし、私の「彼との夢」を維持するためにも、知らない方が良いことだって多いのだろう。現実に起きることの無い、夢に満ちた幸せだって、その幸せを抱けてる間は抱いておきたいのだ。今は彼に夢を、見させてほしいのだ。知らない方が良い現実と、しかし彼の全てを知りたいというわたしの我儘は尽きることが無いだろう。
4日間も会えなくなる、と前述したが撤回しておこう。先程綴った「我儘」が先走り、きっと私は偶然を装い、彼が来るであろう道を歩く。そして、どきどきしながら朝の挨拶をする。少しでも彼の視界の中の私を更新できるように
君の声を聞いたのはいつだろう。
君の姿を見たのはいつだろう。
君と手を取ったのはいつだろう。
あの夏の日、朝顔の散るあの時が君を見た最後だった
去年の5月6日が最後に会った日だ。
君は、5月3日に鹿児島から東京駅まで来てくれた。
私は、5月3日に宮城から東京駅まで。
遠距離恋愛だった私たちは、年に1回しか会えなかった。
もちろん、会おうと思えばもっと
会えたのかもしれない。
でも、社会人の君と
大学生の私では時間的にも金銭的にも難しかった。
年に1回しかあえないなんて、
まるで彦星と織姫のようでしょ??
それは綺麗事でしかないけど。
約5年貴方と付き合うことが出来て本当によかった。
貴方のおかげで成長できた。
もっと、『大好きだよ』と伝えればよかったな。
#6 君と最後に会った日
君と最後にあった日は良く晴れた蒸し暑い日だった
手をふり走っていく君が愛おしかった