『君と最後に会った日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君と最後に会った日
日付までは正確に覚えていない。
夏、日差しが強かった。
その日の君の表情も覚えていない。
後ろめたさがあったから。
君に会いたい。
その日からずっと、後悔している。
君が旅立つ日、運悪く事故渋滞に遭って、出発の時間に間に合わなかった
結局けんか別れした日が最後になってしまったね
謝りたかった
でも、気づいたときには連絡が取れなくなっていた
あれから月日は流れた
君は僕のことなんか忘れて新しい人生を歩んでいることだろう
でも僕は、まだ君を思い出にできない
白い薔薇の花畑の真ん中できみは眠っている。
わたしたちが初めて出会い、最期に会った場所。
躰が白い薔薇に蝕まれる病に冒されきみは命を落とした。
きみの命が尽きても躰は朽ちることなく、薔薇は咲き続けいつしか白い薔薇の花畑になった。
ガラスの棺で眠るきみは美しくて眩しかった。
#君と最後に会った日
“天気予報は雨だね”
別れてから、1年ぶりに会う君に
掛けた一言は
『ごめん。傘、忘れちゃった笑』
なんて、バカなふりをした待ち合わせから始まった。
2人を一つの傘が優しく包み込む。
離れていた時間を忘れるかのように近付く距離。
こんなに愛しい人が近くにいるのに
簡単に触れられないもどかしさがわたしを襲う。
『ねえ、わたし雨も好きだよ』
【君と最後に会った日】
君と最後に会った日
わたしの心の底にある、あの子との思い出。中学の授業が終わった後に、あの子の家に遊びに行った。結構大きな家。商売をやってて、サラリーマンの家の子のわたしはびっくり。
でも気があった。好きな男の子の話、将来の話、家庭の内情の話。なんでも話せた。
夏休み、あの子の家にひとり遊びに行った日。あの日がふたりだけで会った最後だったのかな。
高校進学して学校は別々。携帯などなかったあの頃は連絡するのも一苦労。だんだん疎遠にはなつた。
大学進学が決まり、家を離れることになったわたしに、結婚式の招待状が届いた。あの子がお婿さんをとって結婚式をするのだ。家を継ぐための縁談と人に聞いた。あまりの急な話に言葉もなく、連絡さえ出来なかった。
わたしの入学式と重なったあの子の結婚式。
わたしは入学式に出席し、学生生活に慣れるため必死だった。
あの子の事は忘れて暮らした。
風のうわさで、家業の商売を夫婦で継いだこと、女の子が産まれたことなど知った。わたしは心の中で、結婚式に出席出来なかったこと、疎遠になったことを詫びていた。
月日は過ぎ、わたしの子育てもひと段落した40歳半ば、思い切ってあの子に年賀状を出した。住所が変わってないのが救いだった。頑張ってやつてるよ、と寒中見舞いを貰った。凄く凄く嬉しかった。あれから、年賀状のやり取りだけだか続いている。会おうという話にはならない。わたしとの縁は薄い人なんだな、と思う。
長く生きていれば何かが、縁を遮ぎるような出来事が起きます。それで心残りなら、自分で縁を繋ぐことが大切なんだと思いました。
前世の事だった。
それは綺麗で、まるで、花の形にカットされた宝石の中にでもいるような気がする、そんな花畑だった。
そんな花に照らされ陸明、私の愛人は笑っていた。器用な彼は花冠を作り、私の頭に乗せてくれた。
刹那、体に異変を感じた。体が固まるような気がした。死期が近いのか。
そうか、私はもう陸明とは会えないんだ。そう悟った。だから私は不器用ながら、花のブレスレットを作り
「じゃあね。」と言ってその場から去る。そしてその後私はー
それから何年、何十年経っただろうか。私はもう一度、姿は変わったけれど、シチュエーションは全く違うけど
貴方と会えた。
貴方と会った最後の日。それは
今をも引き寄せるナニカだったのかもしれない。
君と、最後に会った日。
君は棺桶の中で眠っていた。お葬式の最後に火葬場の前でお別れをしたのが、君との記憶で一番新しいもの。あの時のことは正直…あまり覚えてないかな。
唯一覚えてるのが、外で待ってたら花壇の植え込みに咲いてた椿の花が、ぼとんと落ちたこと。その時何でだか、もう君はいなくなってしまったんだって実感して大号泣したの。
椿。椿。
今どこにいるの?どこにいなくなっちゃったの?
私がこれから生きて生きて生き抜いたら、どこかで会うことはできますか?また巡り会ったら最後まで会って、また次も巡り会って最後まで会って。
そうやって、椿が私にくれたものを返していきたいな。
でもきっと返しきれないんだろうな。
月あかり
キミの困った顔
ゆがんで みえなくなるよ
涙って こんなに あふれるんだね
知らなかった
* 君と最後に会った日 *
君と最後に会った日
「好きです。付き合ってくださいっ!」
小学校の卒業式の日、一年かけて育った思いを君にぶつけた。
君は私立の中高一貫校に行ってしまうから、地元の中学に入る私とは、もう簡単に会えなくなる。
告白するなら、今日しかない。そう思った。
咲きそうで咲かない、桜の木の下。君は珍しく頬を赤く染めて、柔らかく、優しく笑ってくれた。
「ありがとう。俺も好き」
その瞬間から、世界中が虹をまとったように輝いて見えた。この先の未来はずっと明るくて、ふわふわして、きらきらしているような気がする。だって、君が私と同じ気持ちを返してくれたから。君と駅で待ち合わせて、遊園地に行く様子だって、ありありと想像できる。本当に、素敵なもので満たされていた。
そう思ってたのに。
君と最後に会った日が、君に告白した日だって、どうやったらあの日のうちに知ることができただろう。お互いに恋愛の仕方なんて知らなくて、連絡先も交換せずに家に帰って。デートの約束一つすらできずに終わるのが、私の恋だと。知っていたら、こんなに引きずらずに、さっさと諦められた?それとも、今と同じく、みっともなくあの日の君の言葉にすがりついた?
明日は、小学校の同窓会。君は、私のことなんか、忘れちゃった?どうせなら、私の存在すら忘れて、君に似合うきれいな恋人でも作っていてよ。
それでも、もし、覚えていてくれたら…。
3日前、のはずなんだけど。どうにも1ヶ月くらい経った気がする。きみが愛しくて愛しくてたまらなくて心を抱きしめていないと勝手に出ていってしまいそうで、またまたたまらない。
べろべろになるまで私だけ酔って連れ込もうとして拒まれて泣きながら帰った。頭が覚めてから考えると本当に悲しくなってくる。軽率すぎる、自分が嫌だ。でもだって、会いたかったから仕方がなかった。今も会いたいから仕方がないんだ。
"君と最後に会った日"
#君と最後に会った日
君と最後に会ったのはいつだったろう。
久々に会って、呑んで。
今日は楽しかった、またね。そう言って別れたはずなのに君とはそれっきり疎遠になってしまった。
何故だろうか。君に連絡をしても返事は来ないし、既読もつかない。
ねぇ、君は今、どこで何をしているの?
君と最後に会ったのはいつだっけ。
ふとそんなことを考えていた。
「(たしか、、)3年、、」
3年、、そんなになるんだ。
君が夢を追いかけると言ったから、、
バイバイしたんだっけなぁ。
元気にしてるだろうか。
本当は別れたくなんかなくて、
私ばかり今だってこんなに引きずってるじゃない、、。
でもあの時はあーするしかなかったし。
遠距離の自信もなかったから
これで良かった。
良かったんだと何度も思って、、。
いかん。思い出の公園で1人ベンチに座ったが故にこんなことを、、。
帰ろう。
『うそ、、会えた。』
「へ?、、、」私は声のする方を振り返る。
目ん玉飛び出るかと思ったというそんぐらいびっくりして声が出ない。
でも間違いない。
彼だ。、たった今考えていた3年前の、、
そんなことあるの?
『久しぶり、元気してた?』
「わ、、、私のこと覚えて、、
『忘れるわけないだろう?笑』っ、、」
やばい。涙が、。
すると彼はこっちにまっすぐ向かってきた。
そして私を抱きしめた。
「ぇ、、っ、、」
『もうあの時みたいに君に悲しい選択させないように
これからはずっとそばにいる。
もう一度僕の、そばにいてほしい。
好きなんだ。あの時から気持ちはずっと変わらない。
自分勝手なのはわかっているけど、、』
「いいの、、?」
『君が良ければ、、。だけど、、』
「、、離さないよ?」
目を一度大きく見開くとすぐ笑って
『僕の方こそ今度は離してやらないよ?笑』
「ふっ、、笑、」
私が抱きしめ返せば
『たくさん傷つけて辛い思いさせてごめん。
もうそんなことのないようにする。
愛してる。』
お互いが会いたいと思っていたことだから起きた事なのかもしれない。
きせき?
いや、運命。
大好きな人
もう会えないけど…
最後に会ったのはいつだろう?考えるたびに、「もうこんなにたったんだと、実感する」
思い出す度に脳裏にあの人と過ごした、大切で楽しいキラキラとした毎日がよみがえってくる
今は、笑えてなくても昔はもっと笑ってたな…と
毎日が金貨のように輝いていて、虹のように美しい時間だったな〜と思う
時間はなにをしても、操ることが出来ない
明日だっていつしか懐かしいと思う日が来る
どんなに大金持ちだとしても、総理大臣のように権力があっても、大切な「時間」はお金じゃ買えない
「時の旅人」という曲は知っているだろうか?
この曲は時間の大切さを教えてくれる
今、辛いことがあって、死にたいと思う人もいるかもしれない
でも、今生きている1分1秒、この時間は二度と戻ってこない
【君と最後に会った日】
4年前のクリスマス。
仕事の都合で遠距離になった彼と久しぶりのデート。
恋人らしくイルミネーションを見ながら、手を繋いで歩いた。
彼の家にお泊りして、身体をくっつけて過ごした。
翌日、空港まで見送りに来てくれた彼と離れたくなくて、人目を気にせず泣いてしまった。
次に会えるのは未定。でもすぐ会えるよね、それまでお互いに仕事頑張ろうねって手を振った。
年が明けて、よくわからないウイルスの感染症が報告され、その後、感染症がどんどん増えていった。
ニュース番組は毎日そのウイルスについて報道された。
私にとっては他人事だった。だって周りに感染した人なんていないし。そう思ってた。
それから数ヶ月後。国民に対して行動制限が発表された。街は閑散とし、すれ違うは人はみんなマスクで顔を隠した。不要不急の外出を制限?会いに行けないの?いつまで続くんだろう。もう会えないなんてことはないよね?不安でしょうがなかった。
あれから数年。マスクをするのが当たり前になり、少しずつ以前の日常を取り戻しつつある。行動制限は解除され、すぐに飛行機のチケットをとった。あと少しで会える。ビデオ通話じゃなく、触れられる距離に。
自然と鼻歌を歌いながら、少しホコリをかぶったスーツケースを取り出した。
最初の一戟を受け止めた瞬間、お前だとわかった。
金属音を散らして飛び退った人影は怯むことなく間合いをつめてくる。続けざまの剣戟。力に逆らわず巻き込むように隙を狙ってくる。小柄な体格を生かした流れるような踏み込み。何度膝を折ろうと立ち上がってきたその脚が、脳裏の記憶と重なった。
「なぜだ!」
俺は刀を構えたまま叫ぶ。「なぜ国に逆らう!」
影は答えない。何度弾かれようが歯を食いしばって走ってくる。すでに奴の太刀筋は見切っていた。そして、奴が負けを悟っていることも。
俺はきつく柄を握った。
お前は間違っている。
里を守るため、口を糊す家族を救うために、俺たちは国を変える。そのために今、国に従わねばならない。たとえどれほど圧政を敷く国だとしても、今はただ嵐が過ぎ去るのを待つのだ。それがどうしてわからない。俺たちは、同じ父と母を持つ兄弟だというのに。
奴の刀が空を切った。軸を失った体はもう、俺の太刀を躱すことはない。ひらりと顔を覆う布がはだける。お前の目が俺の刀を捉えている。切先がお前の体に届く様を見ている。お前と交わした誓いが断ち切られる瞬間が俺たちの目に鮮明に映る。
(書いてからお題が「君」だって気づいた💦)
それはいつだろう。君と最後に会った日。
私たちは、いつも一緒だった。
音楽が大好きで、74分ギリギリまで入れたおすすめのCD-Rを焼いては交換し合い、ライブがあると知れば、隣の市まで車を運転して出かけた。物販のライブTシャツを着た帰りの車の中では、大声で歌い合ったね。
お互いに結婚し、私は郷里を離れ、CD-Rもどこかにいき、手元に残ったのはくたびれたライブTシャツと君との思い出。
あのバンドは今年再結成するんだって。
君に、連絡を取ってみようか。最後に会った日に、時間を巻き戻して。
その時の「ドレス」コードは、
あの時のライブTシャツ。
君と最後に会った日。
また、次も会えると思ってた。
だから、別れ際に僕は「またね。」と言った。
そしたら君は「ばいばい。」と言ったんだ。
若しかしたら、もう会えないことを君は知っていたのかな。
《君と最後に会った日》
また会った時に思い出すのが
前への進み方だと思う
君と最後に会った日、アスファルトでぐしゃぐしゃに捻じくれたマスクをじっと見つめていた。今日の仕事の失敗と明日の仕事への不安で、一刻も早く家に帰りたい。この無駄な時間。崩れ落ちる音のなかでパラレルワールドに生きている。この唐突さを責める人はいない。くだらない映画を観たときに、話したくなる君だった。
その日は晴れた1日だった。
夕方、「また連絡するよ。」と言って別れた。
それが最後の別れとなった。
連絡は、来なかった。
何となく、そうだろうと思っていた。
責める気は無い。
まあ無かったら無かったで、と思った。
昔ほど、固執しなくなっていた。
相手の思い出の中に、私がいるか、定かではない。
連絡しなかったことを、もう忘れて日常を
過ごしているかもしれない。
それならそれでいい。
お互いに、今の生活を過ごしている。
だから、それでいい。
「君と最後に会った日」