『友達』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
友達…
だんだん疎遠になって
かなり減った🥹
でもそれで良いんだと
何かの本で読んだ
私と関わってくれた友達
ありがとう🤭
✴️191✴️友達
嫌いって言葉は強いけど…。
やっぱり、この言葉がぴったりなんだよね。
委員長、キライ…。
大人気ないけど。
『友達』
赤みを帯びたものは無くなった
終わりよ
戻れるものよ
運命と呼ぶには少し惜しい。
偶然と呼ぶには少し惜しい。
なくなくなくなりゆくしゅよ
初めて合う人は他人
顔を知ってたら顔見知り
仲良くなったら友人
相談が出来たら親友
愛という気持ちが大きければ愛人
〈友達〉
#6
No.158『友達』
私は友達を失うことが本当に怖い。
失いたくない、1人になりたくない。
だから私は今日も『私』を演じるんだ。
友達は最悪いなくてもいい
でも仲間は欲しい
~友達~
お題『友達』
船星(ふなぼし)は歩みの止まらない大神の元へ走る。しかし足の遅い船星は中々追いつけないでいた。
湖畔までそう遠くないのに––––。
船星「どうして。僕は……」
息を切らしてやっと大神に追いついたと思い、顔を上げたらすぐ近くにあの女子生徒が居た。
その姿を見た瞬間僕の心臓の音は走っていた時より早く鳴り、無意識に僕より遥かに身長の高い大神の後ろに隠れた。
一方大神は萌香達と談笑している。
突然話しかけてきた大神に最初萌香は戸惑っていた。
大神「こんにちわ〜。2人して何してんの?」
萌香「え、えっと。あの……う、海を見てて」
真珠星(すぴか)「っ!?萌香、海じゃないって!?湖畔だって」
萌香「そ、そう。湖畔!湖畔を見てたの!」
顔が赤くなる萌香、呆れる真珠星に爆笑する大神。
大神「自分(萌香達の事)ら、面白いなぁ。漫才コンビ?」
真珠星「違うし。同クラ(同じクラスの事)で友達。……で私らに何よう?ナンパ?」
大神「そうそう、ナンパ。……俺の背中に隠れている、友達の船星君が自分らにナンパしょう言うてな……」
僕は焦っていた。背中にいる事が大神にはすでにバレていた事もあるが、ナンパではないと誤解が取れないまま、あの女子生徒と話すことになってしまう事に。
あと僕は家族以外の女性と話すのが苦手だ。
だからジャケットの裏ポケットから狐風の覆面を取り出し、被ってあの子の前に頭をペコペコ下げながら登場した。
そしたら案の定あの子は引いてしまい、友達(真珠星)の手を掴み逃げるようにその場から去ってしまった。
End
友達
毎日遊んでる友達
よく喧嘩する友達
あまり話さない友達
親友っていう友達
勉強をよくいっしょにする友達
いっぱいいるね
『友達』
中学からの同級生の彼に家族が増え、巣立ちを迎え、伴侶に先立たれても僕と彼とは友達のままでいる。
「お前は俺にいつ告白とかしてくれるわけ」
空いたグラスに瓶ビールが注がれる。昔はジョッキを何杯でも空けていたふたりはいまや大瓶一本で満足できるようになってしまった。居酒屋の隅に置いてあるテレビは野球中継を映していて、食い入るように見る人、気にせずそれぞれの酒を飲む人とさまざまだった。雑に注がれたビールの泡がすぐさま消えて炭酸が抜け出ていく。
「しないよ。友達のままでいたいから」
手酌で彼のグラスにビールが注がれて、それで大瓶は空になった。
「友達じゃなくなったらこうして瓶ビールとか枝豆とかシェアしてくれる人がいなくなっちゃうでしょ。僕らの年でそういうことしてくれる人は貴重だよ」
「確かに」
納得したようにグラスを空にしたふたりだったけれど、揃って店をあとにする間際に彼が言った。
「同居人ならビールも枝豆もシェアできるんじゃね」
「えっ」
「次また飲みに行くときまでに考えといてくれ。部屋は掃除しておくから」
この年で友達をやめてそして同居人になるという選択肢が出てくるとは思いもよらなかった僕はそれじゃと手を振る彼に手も振れず、今も言葉が出てこない。次第に胸の隅から中学生の頃から積み重ねてきた想いが大声で主張を始め、まだ遠くへは行っていない彼の行方を追おうと脚を動かし始めた。
友達なんかちっぽけだ
ちょっとした優しさを信用して
ただ裏切られるだけなんだから
人を信用してもろくな事がない
でも
いつもそばにいてくれる
いつも話を聞いてくれる
いつも笑い合える
そんな”親友”は
信じることが出来る
「友達」
今日は親友とハロウィンパーティーでした〜!🎃
親友と恋バナをしながらのんびりお菓子を
食べました。楽しかったです(笑)
私の家から親友の家まで徒歩10分くらいなので
帰りに途中のとこまで歩いて親友を送っていると
(私の家でハロウィンパーティーしてた)
違うクラスの同級生が..10人から15人くらい
自転車&歩き でいてびっくり。
そのとき、私と親友は仮装してたからか、
「おっしゃれー!」って言われちゃった。嬉しい(笑)
私と親友は恥ずかしくて足早に走って行っちゃい
ました(笑)
そういえば投稿久しぶりかも..
あれ来週の火曜って私の誕生日....︎ ︎ ︎ ❤︎
みかん「髪型OK…スカートOK…」
みかん「よしっ!じゃあいってきますなの!」
母「いってらっしゃーい泣」
泣きながら手を振って居るのは僕の母なの。
なぜ泣いてるかって?
僕は新中学1年生だ。
お母さんは、僕が中学に上がることに感動しているなの。
みかん「友達…できるかな…」
実は僕…今怖いなの。
だって…また虐められたくないからなの…
小学5年の頃
僕は酷いイジメを受けていたなの。
って言っても…いじめてきたのは1人だけなんだけどね。
その子は転校してきた女の子だったなの。
ボクはその子のところに一目散で向かって
話しかけたなの。
話しかけたらとても明るい子だったなの。
だから仲良くなれる!友達になれる!って思ったの…。
そして次の日、登校中…そのお友達「おはようなの!」って挨拶したら…無視されちゃったの。
けどもしかしたら聞こえてないかもって思って
教室についてからまた、
「おはようなの!」って言ったら
睨まれてしまったなの。
それから、ドンドンイジメはエスカレート。
周りのお友達も見て見ぬふりなの。
_____________
みかん「あの時は散々だったなの〜」
_____________
入学式も終わり、僕達は1年の教室に向かった。
教室に入ったら、少し休憩時間ができたなの。
その間に皆はドンドンお友達を作っていってるなの。
みかん「ぁ…」
僕は話しかけようとしたけど
声が出なかったなの。
みかん「…」
大人しく席に着いた…その時なの!
しずく「ねぇ!私天河しずくだよ!友達にならない?✨」
しずくちゃんって言う女の子が話しかけてくれたなの!
みかん「ぇ…い、いいなの!?」
しずく「もちろん!!」
みかん「ぼ、僕は美野みかん!よろしくなの!」
しずく「よろしくね!ていうか、そんなに緊張しなくてもいーよ!w」
みかん「し、仕方ないなの!」
しずく「えーw」
この日から本当の友達って意味を知って言ったの。
_____________
しずくちゃんは僕がダメな事をしたら
しっかり注意してくれて、
失恋したら慰めてくれて、
もし楽しいことや嬉しいことがあれば
自分のことかのように慰めてくれた。
虐められたらいじめっ子にビシッ!って言ってくれたなの!!
僕は本当の友達って意味を知ったなの。
______________
しずく「みーかん!おはよぉ!」
みかん「おはようなの!」
しずく「あ!これ!みかんが貸してくれてた漫画!ありがとね!」
みかん「…」
僕は返してもらった漫画をじっと見て
みかん「しずく」
しずく「?」
みかん「あの時、僕に話しかけてくれてありがとう!」
お礼を言った。
物を貸して返してもらったことが無かったから、
嬉しかったんだ。
しずく「い、いきなりなによ!」
みかん「照れてるー?」
しずく「うっさいわ!」
みかん、しずく『www』
________________
これを書いた人から一言
友達選びって難しいですね( ・᷄ ౩̎・᷅)
#75 友達
[ランドセルとお揃いのシャーペン]
幼い頃、友達にもらった
チェリーピンク色のシャーペン。
その時一番嬉しかった贈り物。
なんでこんなに嬉しいのか
当時は分からなかったけれど、
大人になった今なら解る。
そのシャーペンは、
私のランドセルの色に合わせて
選んでくれていた。
本当に自分のことを考えて
くれた瞬間が嬉しくて嬉しくて
仕方なかったのだ。
こんなに素敵なプレゼントをくれて
ありがとう。
友達
うちの子、お友達いますか?
と心配する親がいる
心配は心配なんだろうけれど
友達っていつでも欲しいと
思うものだろうか?
私は、保育園でも小学校でも
友達と呼べる存在はいたけれど
大人になっても交流がある友達はいない
中学、高校の友達も
今は交流はない
唯一、大学時代の友達が数人
今でも、連絡をとり
ご飯を食べに行ったり、旅行に行ったりする
その時、友達がいないと
寂しいと思うかもしれないが、
短い時間での、浅い関わりだけなら
いくらでも関係は作れるのである
本当に大切にしたいと
気心知れた友達、親友が欲しいなら
1人で良いから
その人を大切にすれば良い
その場しのぎの友達がいないだけで
心配する親は
浅はかだなぁと思う
→短編・一人飯 〜行列の二人・1〜
人気のおばんざいビュッフェ店の行列に並ぶこと30分。まだ順番は回ってこない。
私の前には、高校生らしき男の子が二人で並んでいる。少年と青年を足して2で割って、ちょっと大人にした感じの二人だ。
その一人が急に言った。
「では一句。秋深し 心の友より 飯の友」
彼の声は落ち着きと不思議な力強さに溢れ、玲瓏と周囲に響いた。
なるほど、おばんざいが山と並ぶビュッフェを前にして、食い気に一本の芯を感じる。なんと正直な一句だろう。
ふむふむと私と同じように居並ぶ人たちも聞き入っている。
そんな中、彼の友人が呟いた。
「じゃあ、俺、帰っていい?」
「ごめん! ウソ! 帰らないで!」
大人びた声の説得力は何処へやら。焦りに声を裏返らせた彼は立て続けに言った。「一人飯ムリ! あっ、そうだ! えっと……、秋深し、心の友とぉ、飯の友! どう?」
ん? 彼の芯の通った部分はどこに行った?
「マジで受けとんな。ここまで並んで、今さら帰らねぇよ。腹減ってるし」
周囲がいっぺんにホッとした。何故か広がる見守りの連帯感。
「――次、お並びの〜〜」
お店の案内が告げられ、列が進んだ。二人の少年も進んでゆく。
最近は一人飯が多いけど、今度は友だちを誘おうかな。
友だち同士も楽しいもんね、と二人の背中を見守りながら、私も彼らのあとに続いた。
テーマ; 友達
1ヶ月か2ヶ月に1回会っていた友達も、子供が生まれたり疎遠になったりで今では会っていない。
お互い休みの日に待ち合わせをして、どこかで食事しながら仕事の話や恋バナをしたり、たまには旅行に行って観光を楽しんだりしていた。たわいない話でも、友達と話すと心がスッキリしていたように思う。
今では1人でいる事にすっかり慣れてしまったが、やっぱり気軽に話ができる友達も必要だ。
大人になってからの友達作りって難しい。今からでもできるだろうか。
『友達』
知り合いはたくさんいる
同じ目的・目標で動く仲間もたくさんいる
先輩とか後輩とか、仲の良い人もたくさん出来た
でも、友達って呼んでいい人ってどれくらいいるんだろう
子どもの頃は簡単に出来てたことが大人になるとできなくなるのはまぁよくあることだけど
大人になった今だからこそ、ちょっと自信がなくても「友達」と呼ぶ勇気もきっと必要なんだと思う
「友達は、何回も類似のお題と遭遇しててだな」
友だちの思い出、友情、絆、子供の頃は。
3月から数えて何回、「友達」に類似したお題を物語にしてきたことだろう。
某所在住物書きは過去の投稿分を辿りながら、ため息。だいぶネタが出尽くしていたのだ。
たとえば冷蔵庫のプリン食って喧嘩とか。
あるいは実山椒を口にシュートして喧嘩とか。
そして必ず、後日ケロっと元の大親友に戻る。
過去を振り返り、物書きは己のクセに気づいた。
「喧嘩してケロリの友達、俺、書き過ぎでは?」
しゃーない。そもそも「友達」をよく知らぬ。
「友達。ともだちねぇ……」
少なくとも「夏休みの友達」は友ではないと思う。
――――――
前回投稿分からの続き物。
最近最近の都内某所。深めの不思議な森の中の、不思議な不思議な狐の家族が住まう稲荷神社。
時の流れがおかしいのか、森と参道は在来種の宝庫。そこそこ希少な花から、そこを根城にする蝶まで、いつか昔の東京を留めて息づいている。
なお「不思議な森」に相応しく、この稲荷神社の森と参道、時折妙な珍客も顔を出す。
たとえば小指程度の大きさにアクアマリンの光沢と透過性を秘め、ノリノリダンスをキメるキノコ。
たとえば木の根元に1匹だけで巣を作り、刺した相手を一時的に重度のチョコミン党員にするハチ。
だいたいそういう妙な客は、神社に住まう一家の父親に見つかって、『世界線管理局 ◯◯担当行き』と書かれた黒穴に、ドンドとブチ込まれる。
多分気にしてはならない。
今回のお題とは無関係なおはなしである。
「ここ」ではない、別の世界のおはなしである。
本編開始。ようやくのお題回収。
上記稲荷神社の大座敷で、友達同士の2名が、
手足を投げ出し疲労コンパイの荒い呼吸をして、
バッタン。大の字に倒れている。
ひとりは、よく花を撮りに来る雪国からの上京者。
もうひとりは上京者の親友で妻子持ち。
藤森と宇曽野である。
藤森が稲荷神社の掃除の手伝いに呼ばれて24時間、チャットにも着信にも音信不通だったのだ。
藤森が上京してきてから面倒をみている宇曽野。
友達の安否不明で居ても立ってもいられず、目撃情報のあった稲荷神社へ向かった。
その神社は「本物」の稲荷狐が住まう神社として、一部の地元民から畏怖の対象となっていた。
社に不敬・悪意を為す人間の心魂を狐が食らうと。
まさか。ひょっとしたら。
花を愛し何事にも誠実な藤森に限って、そんな。
フタを開けてみれば稲荷神社の大掃除である。
友達を想って神社に乗り込んだ宇曽野は黒髪の女性にソッコーで見つかり、手伝い要員として確保。
『丁度良い。あなたのお友達同様、あなたにも』
によろるん。女性は妖狐の美しい微笑を浮かべた。
『お掃除を手伝っていただきましょう。
神ご不在の10月、神無月の今のうちに』
「おい、ふじもり、おまえなんで、そうじなんか」
肩で息をする宇曽野。重い家具や高価な調度品の持って移動して置いてを何度繰り返したことか。
「わたしだって、しるものか。センブリを撮っていたら、いつのまにか、あれよこれよで」
呼気に小さな疲労の喘ぎ声が交じる藤森は、稲荷神社に住まう子狐に髪をカジカジ。遊ばれている。
宇曽野がどかした家具の下を、藤森は丁寧かつ効率的な作業で拭いたり、掃いたり。綺麗に整えた。
「おまえの後輩、既読が付かない、通話が繋がらないって、酷く心配してたぞ。なんで……」
「仕方ないじゃないか。かえすヒマが、……よゆうが、無かったんだ。わかるだろう?」
「時間が無かったにしても、だな」
「それ、今じゃなきゃダメか。疲れてつかれて」
「「はぁ……」」
雪の人、藤森と、その友達の宇曽野。
ふたりして稲荷神社の大掃除を手伝って、疲れ果てて、大座敷に体を投げ出して大きなため息。
揃って音を上げて、揃って目を閉じる。
「残りの場所は……?」
「私達が任された場所では、残りは……」
残りは、このだだっ広い大座敷と、それから。
藤森が喉から疲労をこぼしながら言うと、
カタン。突然、大座敷のふすまが開いた。
「掃除の奉仕、感謝します」
藤森を神社掃除に誘い、宇曽野を手伝い要員に確保した例の女性が、穏やかな微笑を浮かべている。
「掃除の手伝いをしてくださる方が、もうひとり、いらっしゃいましたよ」
微笑の女性の隣には、困惑千万の女性がひとり。
藤森の後輩、高葉井であった。
かじかじ、カジカジ。子狐は相変わらず。
相手が一切抵抗してこないのを良いことに、宇曽野の友達の髪を遊び半分で噛んでいる。
根暗な私はクラスの中の影のような存在だった。
写真を撮ると心霊写真の主役みたいな私。
ずっとその幽霊の役割を果たさなくてはいけない、
そう思っていた。
彼女に出会うまでは。
中学二年の夏。
ある日その子は転校生としてやってきた。
「初めまして、◯◯と申します。
ふつつか者ですが、よろしくお願いします」
(なんて丁寧な子なんだろう)
私はそう思った。
その丁寧さが誠実さの表れだった。
彼女の着飾らない素直で積極的な性格と可愛らしさが
相まって彼女はすぐにクラスのみんなと打ち解けた。
私だけやっぱり彼女とも話せなかった。
でも、彼女を見ていると
「何か行動に移さなきゃ」と思わせる魅力を感じる。
その『何か』がわからず私はもがいていた。
(あの子と仲良くなりたい。でも、どうすれば)
そう思っていると私はふと思い立った。
彼女がクラスの子とくすぐり合っているのを見て
私はふと椅子から立ち上がり
彼女に精一杯の大きな声で
「かめはめ波」と言いながらポーズを決めた。
それを見た彼女や他のクラスメイトは、あぜんとした。
そして、沈黙の後に爆笑の渦が沸いた。
かめはめ波をやったのをきっかけで
私は少しずつ彼女と気兼ねなく話せるようになった。
その様子を見たクラスメイトは
「◯◯さん変わったね」
と言われて、徐々にみんなと親しくなれた。
あのたった一つの行動で
彼女とはクラスの中で一番仲の良い友達になれた。
お題『友達』
俺は魔法で自分の分身を三体ほど作り出した。それぞれに違う服を着せて、違う帽子をかぶせる。
これから俺が行くのは、テーマパークだ。ジェットコースターも観覧車も、メリーゴーランドも、お化け屋敷も楽しめる。こういうところに行くのに一人じゃさすがに浮くからだ。
卒業前に学年全体でテーマパークへ行くっていうのがあって、俺はクラスに友達が一人もいない。誰からも誘いがかからない。だからこうして自分の分身を錬成している。
テーマパークの前まで来て、俺は気合を入れる。魔法の勉強ばかりで、『友達は勉強の邪魔だ』と親に言われて育ってきた。こういうテーマパークも実は行ったことがない。
「よし、行くか」
と俺が言うと、異口同音に俺の分身が同じセリフを口にし、同じように頷く。この時点で雲行きが怪しくなる。
それでも気にしないようにしながら先へ進む。
最初はメリーゴーランドだ。と、ここで問題が発生する。
なんと、同じ馬に四人で乗ろうとしたのだ。俺はどうにかして、一人ずつ係員の人と協力しながら引き剥がして一人一体ずつ馬に乗せる。俺達のことを笑いながら写真におさめようとする者が何人かいたが、気にしないようにした。
ジェットコースターに乗るときも同じ現象が起きた。ジェットコースターは楽しめたが、まったく同じタイミングで同じ叫び声を上げられるのはなんとも言えない気分だ。
そのあと、お化け屋敷へ行った。ここで俺は怖い場面に来たら自分の分身に守ってもらおうと思った。だが、結局皆、『俺』なのだ。皆して、誰かを盾にしようとしながら進んでいく。おかげで相当時間がかかったし、怖さも何倍にもなった。
疲れた俺は四人で観覧車に乗る。お互いに顔を見合わせ、まったく同じタイミングで頷く姿を見ながら
(もっと魔法の精度をあげるか)
と反省したのだった。
友だちと過ごした時間が、いつかかけがえのない宝物になる日が来る。だから、友だちとの他愛ないやりとりを大切にしてほしいと切に願う。