『友情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ゲームのオープンチャットで出会った貴女、最初は女の子だって知らなかったからみんなで通話して初めて知ったの。
ネットの男の人に囲まれてる女の子ってちょっと苦手意識があったけど貴女は全然違った。毎日貴女とゲームをしてる内に大好きになって、貴女が引退しようとした時は本気でとめた。
でも私の方が先に辞めた。
LINEは繋がってたしたまに送ってた、貴女からは来たこと無かったけど楽しかったよ。でもいきなりいなくなった。
友情だけじゃ意味ないんだね。
愛情や孤独も飲んで生きている
そんな僕らに寄り添うものは
何もなく何にもないと思っても
いつもどこかで心に浮かべて
また明日の言葉を告げて後ろを向く。
君の足音が遠くなったのを確認して振り返った。
君はどんどん遠くに行って、一度も振り向く事はなかったから、喉元まで言いかけた言葉を音にする事が出来なかった。
どんなに後悔しても、もう遅い事は分かっている。
これから君は仇になって、次会う時は傷付けてしまう。
けれど、必ず思い出すのだろう。
あの時私達は確かに友情があった事に。
喧嘩する程仲が良い、なんて相手との関係が修復できた人間が言う戯言だ。
――「よっ!相棒っ!今日も1日、よろしくなっ!」
ポンッと肩をたたかれた。
大声で他の皆にも挨拶をして回る彼は僕のバディだ。
お人好しでお節介、人懐っこくて、おっちょこちょい。でもやるときはやる男!
そういう人だ。
性格や考え方が真逆すぎて出会った頃は大変だったけど、今はもう彼以外の相棒なんてしっくりこなくなってしまった。
――「こちらこそ、今日もよろしくお願いします!」
そう返すのは俺のバディ。
相変わらずの真面目くんだなぁ~、もうちっとフレンドリーでもいいのに。まぁそれでこそ、こいつか。
顔良し、頭良し、運動神経も抜群!
物静かぁ~な性格で、めちゃくちゃ細かい。
でも良いやつだ。
始めは喧嘩ばっかで心配だったが、今じゃコイツ以外の相棒は考えられねぇなぁ~!仲良くなったもんだ。
――「よっし!そろそろ行くかっ!!」
――「はいっ!行きましょう。」
たった一人でも
ともだちといえる人がいる
それだけでこころづよい
「なぁ、今日も一緒に帰ろうぜ!」
彼の言っているその言葉は、きっと友情だけのもの。
「……うん、いいよ」
僕の気持ちは一生彼に分かって貰えない気がする。
(男が男を好きになるなんて、気持ち悪いよね……)
「ん?どうした?俯いてさ。ほら、顔上げろよ!」
彼の言われた通りに顔を上げると、そこには眩しいくらい輝いている笑顔を見せる愛おしい人がいた。
伝えるべきだろうか。
君が好きなんだって。
友情なんかじゃ収まりきらないくらい、大好きだってこと。
〜友情〜
友情とか愛情とか
薄いベールみたいで
それを突き切った先に
なんかあるのかな。
今もずっと好きなものは
好きな所は沢山挙げられるが
理由なんて分からないし忘れた。
親友すら
今までいたのか
今もいたのかなんて分からない
情って簡単そうで有難い。
そんなもんなのかな。
「友情」
ある電気屋さんで「本日発売!!大人気アクションゲーム!」の文字が目に入った。
「仕事仲間は友達関係とかなれないよ」
ふとこの言葉を思い出した。
俺もあの仕事を始めるまではそう思っていた。
でも仕事始めるまでみんなで雑談、仕事が終わってもみんなでゲーム、業務連絡もゲーム内のチャットでしちゃう。
これは友達と言っていいんじゃないだろうか。
そんなことを考えているとブブッと携帯が震えたのを感じた。
「あのゲーム買いましたか!?僕買ったんで絶対買ってくださいね!」
「…ったく」
そう言って俺はレジへと向かった。
【短歌・秘めた気持ち】
"友情"と心に区切りを付けぬまま
この感情を閉まっておきたい
-水心子正秀・源清麿-
(友情)
「……おれ、実は、お前のこと、そういう意味で好き、なんだ」
「え、そういう、って」
やけに熱っぽい視線を向けてきて、ああやっぱりそうなのかと、正直ショックしかなかった。
あたしはずっと、大事な友達のひとりだと思ってきた。幼なじみでもあるから、より特別だと、あくまで友達の意識で……。
「ま、待てって!」
必死に足を動かしたけれど、やっぱり運動得意な彼にはかなわない。袋小路に辿り着いてしまったのもミスだった。
友達のつもりだった彼は明らかに「納得いかない」という色を滲ませていた。あたしだって同じ気持ちだ。
「てっきり、お前も同じ気持ちなんだって、思ってたよ」
「それは、あたしも同じだよ?」
「だ、だって! あんなに仲良くしてたら」
「あたしには、大事な友達だったから。小さい頃から一緒で、気も合って、そんな人、同性でもなかなかいなかったから」
どうしよう、泣きそう。泣きたくないのに、そういう気分じゃ絶対ないのに、変に気持ちが高ぶってしまっているせいだ。
彼はますます浮かべていた感情を強めたようだった。眉間の皺の数を増やして、わたしを見つめる。
「男と女で友達のままでいるなんて無理だよ。彼女がいる友達だって、最初はただ仲がいいってだけだったけど、付き合うようになったって」
「それは……それは、その人たちはそうだったってだけじゃん」
本当にありえないの?
たまに見るテレビのバラエティじゃ、恋人同士じゃない異性の友達をいっぱい見る。芸能界っていう環境だから?
……そんなことないはずなんだ。だって実際に、わたしは彼に恋愛感情は全然ない。恋人みたいなことをしたいと思ったことはない。
「……とにかく、わたし、あんたのこと特別な友達としてしか見れない。ごめん」
なるべく視線をそらさないようにして、改めて返事をする。
彼から返答はなかった。ゆっくり隣を通り過ぎるときも、なにもなかった。
「諦めないからな!」
やがてかけられた言葉は、わたしが望んでいる関係にはもう戻れないという宣言をされたも同然だった。
お題:友情
【友情】
脆く壊れやすく
でも、何よりも最強になったりする。
友情と恋愛を天秤にかけて
君はどちらを選びますか。
君が選んだ方を
私は頑張ってその関係を
壊さないように離さないよ。
『友情』
「友情」というと少年漫画を思い浮かべる。あんな激闘の末仲間になるような体験はしたことがないが、私には今、一緒にいて幸せだと感じる四人の友人がいる。
皆でカラオケに行ったり、本屋に行ったり…。そんな風に、どこかへ遊びに行くのも楽しいが、本当は場所がどこだろうと、一緒にいられるだけで幸せなのだ。
友情は決して脆く、すぐに崩れることはないとずっと思っていた。あの日までは。
私には付き合っている彼がいる。私なんかじゃ釣り合わないくらいのかっこよくて素敵な人だ。
なぜ付き合えたのかというと、私の親友のおかげだ。
親友が仲を取り持ってくれたから、今こうして一緒に
いる事ができてとても幸せだった。
だけど、最近は約束をドタキャンされる日が多くなって
だんだん嫌な予感がして、後を付けてみた。
そこで見た光景を私は一生忘れられないだろう。
ホテルの前でキスをする男女。そして中へ入っていく。
キスをしていたのは彼と親友だった。
その後、どうやって帰ったのかは覚えていない。
私は信じていた。あの子との間に友情があることを。
けど、あの子の中に私との友情は存在しない。
それが分かってしまった絶望から私は泣くしかなかった。
「あぁ、ああああ!!」
友情はまやかし。それを実感しながら、叫び続けた。
『友情』
友情
「ねぇねぇ○○ちゃん、私ね○○君が好きなの!」
「そうなんだね!応援するから頑張って!」
と言った次の日から○○ちゃんが○○くんに話しかけているのを何回も見た。
それから1週間後私は○○くんに告白した。
「あ、あのッ!○○くんッ私、○○くんのことがッ」
「ごめんッ俺、○○ちゃんのことが好きなんだ」
「えっ?あ、あぁ、そんな、」
「じゃ、じゃあ俺、行くね、、」
そう言われ私は下を向いていると後ろから
「どんまい○ちゃん、また次があるよ」
と言い、去っていった。
次の日私は放課後、教室に忘れ物し、取りに行くとそこには
○○ちゃんと○○くんが居た。
「○○くん、今日ここに呼んだのは、伝えたいことがあって//」
「お、俺もだよ。先に○○ちゃんから言って」
「うん。その…実は、私○○くんの事が//すき、、なの」
「俺も、、だよッ////」
その言葉を聞いて私は逃げるように走り去って言った……
人は所詮ひとりだと言う人もいる。
心理学では、自分以外は他者ではあるから、そうとも言える。
そして、お互い全てを理解出来る人間はいない。たとえ親、兄弟であったとしても。
家族が支えになる人もいれば、家庭環境によっては逆も然り。
家族に頼れない人達は、自分だけを信じるしかない。けれど、それでは疲れて息切れしてしまう。自分も気付かないうちに。
そんなとき、言葉の変化、雰囲気で察知するのか。
何かをキャッチして、私をこの世界に留める為に、必要な言葉をくれた。
そういうときは、言葉の力は弱まって届きにくくなってしまう。だけど、不思議と小さくても刺さるときがある。
それは、自分自身が求めていたモノ。
友達が気づいてくれるのも、奇跡。
電話で会話できるのも、そして些細なことが大きなきっかけになる。
それらがなければ、私はいまここにこうして存在していない。
照れくさいから、このことを話すことはないけど。
「メッセージが気になって……何時になっても大丈夫だから、話を聞くよ」
『友情』
友情
「友情なんてクソ食らえ!!」
馴染みの居酒屋チェーン店に入るなり聞こえてきた友人の声に、思わず苦笑いする。どうやら今夜もなかなか悪酔いしているようだ。店員も慣れたもので、私の顔を見るなりほっとしたような表情になって、すぐに友人がいる席に案内してくれた。
「なに、今日も荒れてんね」
そう言いながら、友人、美香の向かいの席に腰を下ろす。テーブルの上には、空になったビールジョッキが数本と、鳥串やら枝豆やらの残骸。約束の時間からそう遅れてはいないはずだが、すっかり出来上がっている。
「菜々子ぉ〜遅いぞ〜」
「はいはいすみませんね、お仕事終わってすぐ飛んできましたよっと」
「う〜…」
謎の呻き声を上げたあと、テーブルに突っ伏す美香。大体彼女がこんなに泥酔するのは、失恋した時と相場が決まっている。
「まぁた失恋?」
「失恋すらしてない…『オトモダチ』だってさ!はぁ〜、やんなるわほんと…」
可愛くていい子だから大好きだったのに、とぶつぶつ呟く美香を眺めながら、「嫌われてないだけマシじゃない?」と言ってみる。
「嫌われてた方がすっぱり諦められるからマシよぉ。中途半端に優しくされる方が何倍も最悪…」
「ふぅん…そういうもんなのね」
突然、美香がガバッと起き上がった。
「あぁ〜もう、ほんと、『オトモダチ』なんてろくなもんじゃないわぁ!」
「はいはい、お店に迷惑だからもっと静かにね」
「へぇ〜い…」
再び突っ伏した美香に適当に相槌を打ちながら、こいつはわざわざこうして介抱している『オトモダチ』のことを忘れているのかしら、なんて皮肉に思う。
まぁ、友情なんてそんなもんだ。
~友情~
私達は仕える者同等の立場ではありません
それゆえ友と呼ばれることはないのです
56文字の黒の史書
今日のテーマ
《友情》
「あのね、お願いがあるんだけど」
「なに、そんな改まって」
「今、好きな人がいるの。それで、協力してほしくて」
「別に構わないけど、相手は? 協力って何すればいいの?」
クラスで一番仲が良い、親友とも呼べる相手からの言葉に、わたしは詳細を聞くこともなく頷いた。
飛び抜けて美少女というわけではないかもしれないけど、友人は女のわたしから見ても庇護欲をそそるタイプで、顔も可愛い。
掃除をサボる男子相手に箒を振り回して追い立てるわたしと違って、こんな子に告白されて悪い気がする奴はそうそういないだろう。
大好きな友達に彼氏ができてしまうのは、本音を言えば少しさみしい。
だけど、友達として、その恋が叶う協力を惜しむつもりはない。
一体その果報者はどこのどいつだと身を乗り出して聞くわたしに、彼女が告げた名前はとても意外な相手のものだった。
「幼馴染みなんだよね? 私、あの人のことが好きなの。協力して?」
拝むように手を合わせ、小首を傾げる様子はまるでリスのよう。
でも、その表情からはどことなく必死さが窺える。
きっと、それだけ本気だということなんだろう。
彼女の言う『あの人』とわたしは、確かに俗に言う幼馴染みだ。
もともと親同士が学生時代からの友達で、小さい頃からよく一緒に遊んでた。
学校ではあまり話さないけど、今も休みの日に行き来してゲームしたり遊びにいったりしている。
ガタイも良く、ぶっきらぼうなあいつは、女子からは少し敬遠されるタイプだ。
あいつの方も女子はあまり得意じゃないと常日頃から言ってる。
ちなみにわたしは子供の頃からのつきあいで気兼ねもせずに済むから平気らしい。
いわゆる女らしさとは無縁なタイプだから、たぶん女子の括りに入っていないんだろう。
恋人ができたら、普通は友達よりそちらとのつきあいを優先するものだろう。
あいつだって、彼女が自分より友達を優先したら面白くないだろうし、彼女にしても彼氏が自分以外の女と遊ぶのはいい気持ちがしないに違いない。
それらを踏まえると、この2人がつきあったら、わたしは友達を2人同時に失うということになるのだろうか。
いや、2人がつきあい始めたからといって、わたしを邪険にするなんてことは思ってない。
2人ともそんな薄情な性格じゃないのはよく分かってる。
それでも、心の狭いわたしは、どうしても疎外感を感じてしまわずにはいられない。
「……駄目かな?」
「あ、ごめん、ちょっとぼーっとしちゃっただけで。駄目なんて、そんなことないよ」
自分は上手く笑えているだろうか?
嫌だなって思う気持ちが顔に出てしまっていないだろうか?
胸がきゅっと苦しくなるのを必死で宥めながら、わたしは何でもない振りでそう答えたのだけど。
「嘘つき」
拗ねたような声音できっぱりそう詰られて、ぎくりと身が強張った。
こちらを見上げる彼女は、怒っているような、哀しみを堪えているような、そんな顔をしている。
どうやらわたしの狭量な胸の内は彼女には筒抜けだったらしい。
恥ずかしさと居たたまれなさで、わたしは苦笑いして前髪をかき上げた。
「ごめん、心が狭くて……」
「別にそんなことないでしょ。好きな人を横から取られそうになって平気な人なんているわけないし」
「ん?」
「これで自覚したでしょ? もう、見ててずっと焦れったくてしょうがなかったんだよね。自覚したなら、さっさと告って纏まっちゃってよね」
「……は?」
目を丸くして聞き返すわたしに、彼女の呆れた眼差しが突き刺さる。
つい今し方までの庇護欲がそそられる恋する乙女の姿はもうどこにもない。
狐の抓まれたような気分で瞬きを繰り返すことしかできないでいると、廊下からバタバタと騒々しい足音が近づいてきた。
勢いよく教室のドアが開く。
噂をすれば何とやら、駆け込んできたのは幼馴染みの彼だった。
血相を変えて、という表現がよく似合う、どこか切羽詰まった様子に驚く暇もなく手を取られる。
「好きだ!」
「はい?」
「子供の頃からずっと好きだったんだ! だから、オレとつきあってくれ!」
走ってきたせいばかりではない、真っ赤な顔で告げられた言葉が、ゆっくりとわたしの頭に浸透してくる。
これは、もしかして、告白というやつだろうか。
彼が? わたしに?
突然のことに頭の中はパニック状態で、何が何やら理解できない。
だけど、じわじわと込み上げてくるのは間違いなく嬉しい気持ちで。
そこでやっと、自分もまた彼のことが好きだったのだと、遅まきながら自覚した。
さっきの彼女の言葉にさみしさを感じたのは、友達としての彼を失うかもしれないことだけじゃなく、無自覚の恋が叶わない哀しみもあったのかもしれない。
後にそのことを彼女に告げたら、思いきり呆れた顔で「気づくの遅すぎでしょ」とツッコまれた。
彼の告白は、彼の親友が彼女と同じことをした結果によるものらしい。
要は、彼らは共謀してわたし達に発破をかけるべくそんな嘘のお願いをしてきたというわけだ。
鈍いわたしが恋心を自覚するより早く、もともと自覚のあった彼の方が動いてああなった、と。
わたし達が無事にくっついたことで、わたしの親友と彼の親友が実はつきあっていたのだということも判明した。
発端は「見ていて焦れったかった」「ダブルデートがしたかった」という彼女の要望によるものだったのだという。
「これは、友情に感謝すべき案件かな?」
「いや、そういう側面がないとは言わないけど、オレは絶対感謝なんかしたくねえ」
わたしの感想に、彼は顔を顰めてそう断言する。
でも、彼らのおかげでこうして幸せを満喫できているのは事実なわけで。
こんなことがなければ、きっと今もまだ自分の気持ちに気づかないまま、いつか離れ離れになってたかもしれないんだし。
だから、振り回された形の彼には悪いけど、わたしはやっぱり彼らの友情にこっそり感謝をしてしまうのだった。
友情はいつか壊れる。
私は裏切られた過去があるから素で笑うことが出来ないし今仲いい子のこと信じていいのかも分からない。