『友情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
梅雨空のターミナルに、偶然にも君はいた。
数年振りに会った君はすっかり大人になっていて、
グレーのスーツ姿がまぶしい。
「久し振り。」
疲れ果てた顔の君からは、喧騒めいた都会の風の
匂いがする。それでも、水面のように静かに揺らぐ瞳は、泣きたくなるほどに10代の頃のままだ。
君の瞳は、僕がついに触れることのできなかった
何かにまで届くみたいに、いつも固くてまっすぐな光に充ちている。
夢を切り捨て、東京に行くと僕に告げたときも、
君は同じ瞳をしていた。僕は何も言わなかった。
言えなかった。
それから高校を卒業して以来、君と会うことはなかったのだ。
それでも、綻んだ思い出を繋ぎあわせるように
ひと言、ふた言と交わしていくうちに、蒼白い君の表情がほどけていく感触がした。
「僕は変わらないよ。いつまでも子どもじみた夢ばかりみて、君のような大人にはなれなかった。」
自嘲気味に笑う僕の目をみて
君も初めて、さみしげに微笑む。
「羨ましいやつだよ。」
ああ、君のその瞳だけは、あの頃と同じ質量を感じさせられるというのに。
今、僕には同じ夢を追いかける仲間がいる。かつては君とみた、愚かで若い夢を。恋人もできた。
それなのに、胸の片隅には、君のいた熱の痕が今も燻り続けている。
その熱をさらけだしてしまうには、あまりにも時は経ってしまった。若く青い日々は刻々と去りゆく。
僕たちの道は、たがえたのだ。
「じゃあ。」
君はいなくなる。灰色の人混みに、君の背中はたちまち溶け込んでいってしまう。
僕が僕を生きているように、君も君を生きていくんだろう。これからも、空しいほどに。
夏の雨はやみ、時刻は6時になろうとしていた。
『友情』
友情
この頃、ふと思い返す。
君の声、君の手の温もり、君の背中。
春は桜舞い散る中、お花見をした。
夏は入道雲の下、キンキンに冷えたラムネを飲んだ。
秋は落ち葉を蹴散らして、追いかけっこをした。
冬は雪が降る中、霜焼けになるまで遊んだ。
記憶の中に残っている君との思い出は、鮮明だ。
スマホの連絡先に登録されているのに、今の君とはあまり話さない。前に話した内容も、霞がかかったようにぼやけている。この頃思い返すのは、君との友情がそうさせるんだろう。
前回の友だちの思い出の続編です。(みけねこ)
友情なんて信じてた自分が
馬鹿らしい
男女の友情なんて有り得ないのに
だって私は君を好きになってしまった
君は私を好きにはなってくれないけど
それでももう私と君は
友情なんかじゃない
友情なんて
馬鹿らしい
だって君と彼女は
友達なのに
なんでそんなに愛しそうに
彼女を見つめるの
友情なんて
信じない
《友情》
#55
たくさんのいいねありがとうございます!!作者の遥か彼方𓂃 🥀𓈒𓏸ですっ!!最近は調子がよくて毎日かけてます!ニパッ
あっという間に
急接近して
生まれて
幸福を感じて
そして
あっという間に
消えていくもの
【友情】
先輩との関係を友情というのは失礼にあたるだろうか?
仲のいい高校の先輩がいる。
ちょっと変わってて、面白くて、頭が良くて、絵がうまくて、ユーモアもあって、優しくて、私のこと構ってくれて本当に!大好き!
高校を卒業した後も遊んでくれて、お互いに勤めてた会社の人間関係が辛すぎて、心身ぼろぼろ同士で出かけて辛いエピソード言って慰め合ったり、神社巡りしてリフレッシュしたり。
今は結婚して遠くに引っ越してしまって、それからお子さんも産まれて、毎日きっと大変だろうな。
と勝手に想像している。
忙しいだろうから連絡するのも迷惑だろうな。
そんなことを考えて、折角はがきを送ってくれたのに返事を返せないでいる。
可愛いポストカードも切手も買ったのに(しかも2枚)肝心の中身が真っ白。
負担になってるかもしれないと思い、誕生日プレゼントを贈るのもやめてしまった。
好きだから嫌われたくないし、負担になりたくない。
元々私は人間関係を維持するのが本当に下手だ。
先輩、ここに書いても伝わらないだろうけど、大好きでーーす!!
寂しいけど、遠い地から先輩のこと応援しています。
戻ってきた時にはまた遊んでください。
って、ちゃんとはがきに書こ!そうしよ!
「私たち、友達でしょ?」
そんな言葉も要らないくらい
いるのが当たり前で
たまに会って
自然に話して
会う約束もしないで
また会える。
新しい刺激をくれる
私の人生を彩ってくれる
そんな子。
–友情–
♯1 テーマ 「友情」
小さい頃たくさん遊んだあの子とは、もう疎遠になってしまったけど、
小さい頃全く話さなかったあの子とは、最近になって
よく話すようになった。
「ずっとなかよし!」と誓ったあの子とは、簡単に喧嘩離れをしてしまったけど、
たまに喧嘩をしてしまうあの子とは、なんやかんやで仲がいい。
「真の友情」とかよく分からないけど、こんなもんだと思っている。
こんなもん だけど、これがいい。
私に一番似合わないモノ。
あの子との関係は
とうに絶たれてしまった。
願わくば
あの子の
優しく暖かく響くピアノを
もう一度。
#友情
なんだっけそれ( ᐛ )وアパァァァァァァァァァァァァァァ!!
【友情】
✂ーーーーーー⚠ーーーーーーーーーー✂
溶連菌の次はコロナかよおおおおおお!
「ずっとずっと大嫌いだったよ」
そう吐き捨てた彼女の表情は私の知るそれとはあまりにも違っていた。そんな顔が出来たのか、と驚いてしまう程に。
戸惑う私を映す瞳に温度はなく、いつも緩やかに弧を描いていた唇は小さく噛み締められて白くなっていた。放たれた言葉に受けた衝撃よりも彼女のその表情こそが私に現実を突き立てる。
穏やかな質の筈の彼女のこの歪みの原因が私であるというのなら。私が何年も彼女に抱いていたこの情は、一方通行な身勝手なものは、一体何だったというのだろう。
それに答えてくれる友人は、もう居なかった。
/友情
凍てついた世界にあなたとわたし
美しい氷の花畑で眠るあなた
冷たい棘がわたしを拒む
あなたまではひどく遠く声も届かない
#友情
『友情』
友情ってなんだ?
食ったら 旨いのか?
腹の足しにならないもんなら
いらねえな
野生で生きてて 必要なのは
食うか食われるかの
弱肉強食の世界を
どう生き残るか
ただ それだけだ
あんたが
オイラに食われてくれるってんなら
友情ってやつ信じていいぜ
ドラマや小説みたいに
ハッピーエンドでは終わらない
そんなことはわかっているのに
すぐそばにあって欲しいと願うもの
#2 「友情」
男友達と帰る、夏休み前。
君は自転車を引いて、僕は歩いて。
「あっつ」
短縮授業で照り返す太陽が強くなった正午過ぎ。
「こんなんだと八月どうにかなるだろ」
「だよな」
最近ずっと暑くないか?
そんな他愛のない話。
後ろから僕ら二人を呼ぶ女友達の声がした。
「うぇーい」
自転車に乗ったまま彼にちょっかいをかける。
「なんだよ」
「なんとなく」
適当にあしらう彼と頬を膨らませる彼女。
彼女が僕の名前を呼んだ。自転車から降りる。
「うぇーい」
彼と同じように、いや僕には少し強く抱きついた気がした。
「離れて、あっつい」
「えー」
さっきと同じようなやり取り。
思わず笑みが溢れた。
「あ、笑ってる」
僕だって笑うから。
ふと気になったことを二人に尋ねた。
「男女の友情って成立すると思う?」
「急に何?」
「彼女が聞いてきたから」
蝉時雨の中、二人が答える。
「しないだろ」
「するでしょ」
何で?とそれぞれに聞いた。彼が答える。
「だってずっと一緒にいたら好きにならねぇ?」
「ならない」
はっきり言ったな。
「私、二人に好きとかないから」
君はほんとにはっきり言うな。
「でもよく絡んでくるじゃん」
「あれは仲良いし、信頼してるから」
「好きじゃなくて?」
「違う」
きっぱりと断る。
「あっそ」
よくわかんねぇ。
とりあえずコンビニで涼むか。
「アイスでも買ってこ」
僕が友達だと思っていても
他の人は煙たがってるかも知れない
今回はそんな人間不信な少女の物語…
7月31日
夏休み真っ盛り私は今日も大きな大きな
ため息をつく「ハァァァ」音にならない息
それは朝日と共に私に照りつけてくる…
今日は友達と…いや同級生と海に行く予定がある楽しみにはしているが嫌がられないか
心配だ朝御飯を食べて水着を持ち
母親に現地まで送ってもらう
「A娘ちゃん!!!!久し振り〜元気にしてた?」
甲高い美声とスタイルの良い女性が
近づいて来るきっと清ちゃんだろう
「清!!!!久し振り~どう?課題の調子は!!」
生々しい汚声が響く…私は胸も無いし
顔は大きい…嫌な人生だホントにホントに…
不愉快だ
清ちゃんと泳いでいるとお肉の匂いがする
良い匂い清ちゃんのお父さんがお肉を焼いてくれていたようで少々小腹が空いていたからら丁度良い2~3枚食べて清ちゃんと海に戻ったその時は何も知らなかった
私は前を泳いでいて後ろでバシャバシャ聞こえる清ちゃんの笑い声も…
ふと後ろを振り返ると清ちゃんの姿はなかった それ以外の人達の姿も
あるのは怒り果てたライフセーバーさんと
遊泳禁止の看板だった私は何をしていたのだろう…さっきまで楽しく泳いでいた筈なのに
今は絶望と恐怖が押し寄せてくる
足を引っ張られる感覚…嫌な感じがした
「ハハッ…アハハハハAコチャン♡アソボアソボウヨ♪」
そこには変わり果てた清ちゃんの姿…
目玉はくり抜かれ真っ青な肌シワシワの顔
それはまるで友情に取り憑かれた化け物だった… その時ライフセーバーさんが救けてくれた「そこの女の子大丈夫かい!!?」
清ちゃんは奇声をあげている
「ねぇなんで!!?なんでそっちに行くの!!!!?私が嫌い?私はこんなにもあなたが大好きなのに…」それは先程の遊びに誘う片言な言葉ではなく流暢な日本語だった
8月1日
学校に行くと皆が心配してくれた
でもそこには清ちゃんの名簿も席も無かった
置かれてたのは一輪の鈴蘭だけ
私は友情という言葉が嫌いだ…
友情
友情の始まりはいつからだろう。
ある友達は、自分と誕生日が同じだと思ったらしく、それまではほとんど話したこともなかった私にハンカチのプレゼントをくれた事がある。
ただ、私の誕生日は一ヶ月後だった。
友達の思い違いから始まった私達の友情は、漫画好きなこともあってそれは中学まで続いた。
高校からの友達は、最初はすぐ仲良くなれたわけではない。入試の日に私に声かけたそうなのだが、私は全く気付かなかったため、第一印象が悪かったらしい。
同じ部活に入って、イベントも同じ班だった。それでも私はシャイな性格で、なかなかみんなの輪に溶け込めなかった。
夏休みを前にして、思い切って髪をベリーショートにした。すると、意外にも周囲から大好評で、皆との距離感がグッと縮んだ。
私のこの行動によって、高校生活は青春を楽しく過ごせたといっても過言ではない。
部活の先輩たちも含むメンバーは、それぞれが結婚し、子育ての真っ只中になっても、私達はいつでも集まれば あの頃に戻れるのだ。
高校を卒業してから、知人のお誘いで大学のオープンキャンパスへ行った。そこで、知人のサークル仲間だという男女の何人かと顔合わせた。
その中の女の子が自己紹介を始めたとたん、ビビッときた。
(私、この子と仲良くなりたい!!)
まるで一目惚れのように、そんな風に思ったのは初めての体験だった。
それからも、その子とは個人的に連絡先交換し、一緒に遊びに出かけた。もはや親友である。
また、大学生や社会人も参加できる趣味のサークルに混ぜてもらった。友達の紹介や集まりなどで少しずつ仲良くなり、気が合う友達が何人もできた。おかげさまで、10年経った今も付き合いはまだ続いている。
友情とは、どうやって始まるのか。
それは「相手と仲良くなりたい」と思ったら、積極的に話しかけたり遊びに誘ったりして、自分から“心を開く”のが大事なのではないかと私はそう思う。
これから先も人生はまだまだ長い。
いつ、どこかで、新しい出会いがあるかもしれない。
どんな人と友達になれるのか、今から楽しみでならないのだ。
大人になっていくにつれ難しくなって
自分の気持ちがただのエゴに変わっていくようで
友達も自分も信じられなくなるけど
どんなに大切な人でも、その人はその人が主人公として人生を歩んでる 私だってそうだ。
友達は自分の人生を豊かにしてくれる、あくまでも
「トッピング」
私も、誰かにとっての人生のトッピング
苦手なトッピングもあれば、大好きなものもある。
でもね、全部大切にしたいな
"友情"
他人が見たら、なんて言われるか。
"絆"だったり"共に戦う仲間"だったりが出てくるかもしれない。
全てを引っ括めて言われれば"友情"、かもしれない。実際俺たちそれぞれの武器は、鏡は"剣"で俺は"銃"。
近接武器と遠接武器。俺は鏡の動きやすいように射撃、鏡は俺が万全の状態で攻撃できるように切り開く、いつもの俺たちの連携だ。
初めの頃はそんな戦い方をするどころか、共に戦う事すら不可能なくらいいがみ合っていたが、今ではそんな頃があった事が嘘のよう。
鏡は、外科医なので体力はあるが無駄に体力を使うような戦い方をしていたが、連携して戦うようになってから次の攻撃が早くなっていった。
俺も、近接攻撃は出来るが極力は銃で、というより相手と十分なリーチを取って体制を整えながら戦う方が性に合うので、共闘し始めてから俺が体制を崩す度近くの敵を切ってくれるので正直助かってる。
プライベートでは、ほとんど共通点がない。共通点と言える事は"同じ大学を出ている事"と鏡はまだ現役だが"同じ病院で働いていた事"、この2つだけ。
けれど、俺の性格上鏡くらいの距離感が心地良いと思っている。まぁ最初こそ必要最低限の事しか話しかけてなかったが最近では、院内の中庭に咲いた花だったり、病院近くの公園をナワバリにしている野良猫の話だったりと、全く他愛もない話を切り出してくる事がある。初めは戸惑ったしどう返せばいいか分からなかったが、最近は実はちょっとした楽しみの1つだったりする。だから俺からも、廃病院によく来る野良猫の話だったり、うちの近くの公園に咲いた花の話だったりを"お返しに"とするようにもなったし、周りのちょっとした変化を見つける度に、その事を早く鏡に話したくなる。
だが、1つ気がかりな事がある。それは鏡をよく目で追うようになってきている事と、少し離れただけで鏡の顔が脳裏にちらつく事。これが一体何なのか"知りたい、分かりたい"と思う反面、"知りたくない、気付きたくない"とも思う。矛盾した心がずっとあってモヤモヤしてムズムズする。けれど俺はこの感情を知っている。知っているはずなんだが、この気持ちに名前を付けてしまったら、これまでのお互いがお互いの攻撃をサポートし合う関係も他愛もない事を話し合う関係も、そんな俺たちの"友情"が、壊れてしまうのではないかと思うと、胸が張り裂けそうになって苦しくて辛い。ならこのまま、この気持ちに名前を付けないまま、今までと変わらずに過ごせばいい。別に、全ての感情に"名前"を付けなくていい。そう、それが1番、俺の心を守るための、唯一の方法、だから…。
大切に、大切にしてきたはずだ
君との友情を、僕は宝物のように思っていた
それなのに、どうして
裏切られた思いだけど、裏切りとは違う
無かったことにしたいかといえば、そんなことはない
それでも、この先どんな風に君との時間を過ごせばいいのか
今の僕にはわからない
(友情)
友情
僕は君を友達だと思っていた。
でも、君は違った。
恋愛じゃないよ。
家族だと思っていたんだって。
それなら、僕らの間の感情に、名前をつけるならなんだろう。
友情?家族愛?
…なんでもいいや。
僕と君は仲が良い。それで十分じゃないか?