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友情の始まりはいつからだろう。

ある友達は、自分と誕生日が同じだと思ったらしく、それまではほとんど話したこともなかった私にハンカチのプレゼントをくれた事がある。
ただ、私の誕生日は一ヶ月後だった。
友達の思い違いから始まった私達の友情は、漫画好きなこともあってそれは中学まで続いた。

高校からの友達は、最初はすぐ仲良くなれたわけではない。入試の日に私に声かけたそうなのだが、私は全く気付かなかったため、第一印象が悪かったらしい。
同じ部活に入って、イベントも同じ班だった。それでも私はシャイな性格で、なかなかみんなの輪に溶け込めなかった。
夏休みを前にして、思い切って髪をベリーショートにした。すると、意外にも周囲から大好評で、皆との距離感がグッと縮んだ。
私のこの行動によって、高校生活は青春を楽しく過ごせたといっても過言ではない。
部活の先輩たちも含むメンバーは、それぞれが結婚し、子育ての真っ只中になっても、私達はいつでも集まれば あの頃に戻れるのだ。

高校を卒業してから、知人のお誘いで大学のオープンキャンパスへ行った。そこで、知人のサークル仲間だという男女の何人かと顔合わせた。
その中の女の子が自己紹介を始めたとたん、ビビッときた。
(私、この子と仲良くなりたい!!)
まるで一目惚れのように、そんな風に思ったのは初めての体験だった。
それからも、その子とは個人的に連絡先交換し、一緒に遊びに出かけた。もはや親友である。
また、大学生や社会人も参加できる趣味のサークルに混ぜてもらった。友達の紹介や集まりなどで少しずつ仲良くなり、気が合う友達が何人もできた。おかげさまで、10年経った今も付き合いはまだ続いている。

友情とは、どうやって始まるのか。
それは「相手と仲良くなりたい」と思ったら、積極的に話しかけたり遊びに誘ったりして、自分から“心を開く”のが大事なのではないかと私はそう思う。

これから先も人生はまだまだ長い。
いつ、どこかで、新しい出会いがあるかもしれない。
どんな人と友達になれるのか、今から楽しみでならないのだ。

7/24/2023, 12:09:32 PM