『友だちの思い出』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「友達との思い出」
良い事も悪い事もある
ただ、昔みたいな友達はもう
つくれないね。
友達の思い出
友、君の思い出の中に僕はどのくらい居るのだろうか
僕の思い出の中に君は沢山いる
だが君は僕と違いたくさんの友達がいるね
こんな僕と友達になり思い出を作ってくれる
君は僕の大好きな友達
友達との思い出となると、正直あまり楽しかったことが
浮かんでこない。
18くらいの時みんなで酒を飲みまくってたあの頃は
なんとなく楽しかったような気もするけど
記憶に残っているだけで、楽しかったという感覚は無い。
こんなことあったなぁあんなことも。って感じ。
みんなで沖縄に行ったのは楽しかった気もする。
でもやっぱり記憶に残ってるだけで
楽しかった思い出と言われると、パッと浮かぶものは無い。
その時すごく楽しかった感情では無かったのかもしれない。
そもそも友達といる時にすごく楽しい感情にはなってない。
そうゆうことだ。
ただ楽しかった思い出は、その時楽しい!って感じたこと。
それはまた別にある。
ちゃんと楽しかった時のことは覚えてる。
でも楽しくなかった時のことも覚えてる。
ということは、
思い出っていうのはその時の感情ということなのか。
記憶は記憶、思い出は感情なのかな。
友だちとの思い出
彼と暮らし初めて半年が過ぎた
彼と元奥さんの間には子どもはなく、
犬が一匹いた
別居中、離婚した今も1週間ずつ犬は彼と元奥さんの所を行ったり来たりしていた
週末の度、犬のためとは言え別れた奥さんに会いに行く彼を送り出すのは辛かった
別居中から今まで犬以外の会話はないと言うけど、
それでも嫌なものは嫌だった
彼の犬には最初、噛みつかれるわ、吠えるわそれはそれは嫌われていた
1週間もすればそれはなくなったけど、
最初の頃は辛かった
彼の住む街には私の知り合いは1人もいない
彼は私に寂しいだろう?と言うけど、犬のおかげで寂しいなんて気持ちはなかった
この犬がこの街にいる唯一の私の友だちだった
その犬が今日死んでしまった
私の唯一の友だちだったのに…
私が動けばいつもついて来て、私が座ればピタリとくっついている子だった
寝る時も彼ではなく、私の隣に来て寝るような子だった
短い間でたくさんの思い出はないけど、
私は本当に好きだった
もっと一緒にいたかった
彼はあまり乗り気じゃかったけど、私は犬と一緒に出掛けるようにしていた
もっと色んな所に連れて行ってあげたかった
本当に急な死で最初は何が起こってるのか、
理解できなかった
病院で亡くなったんだけど、
亡くなる前、
元奥さんに何度も連絡するも全く電話に出ず、犬は彼と私が見守る中息を引き取った
連絡がついて病院に来た元奥さんは家から来た様子だったけど、全身ブランドものでガッチリ固めてて、化粧も薄いながらもバッチリ、何ならピアスまでしていた
私は病院からの連絡で、いつもしている婚約指輪はしてたものの、スッピンにある物を着て急いで出て来たの丸出しで、何だか惨めだった
犬の死に目より、自分を着飾る方を優先する部分は決して真似しようとは思わないし、
病院代を折半してたものの最後はタクシー代がないと彼にお金をもららうような惨めな人間にもなりたくないけど
カバンも財布もエルメスでタクシー代ないって…
今時カード持ってないだなんて…
何よりタク代ないような奴がエルメス持つな
エルメスに対する冒涜だ
私は別れた男にお金を出してもらうタイプでもない
そこまでの関係性でももうないし、
何なら別れた男の結婚しようとしてる相手の前でそんな事絶対言えないし、言いたくない
元奥さんと会わせるなんて、私のこの街唯一の友だちからの最後のプレゼントだったんだろうか?
お前が気にしてる女はこんな女だよ
張り合うに値するのか?と
お互いの家に戻って、最近の犬の写真を彼と元奥さんが送り合ってた
奥さんが送って来た写真は自撮りと犬の写真だった
…。
普通、それは送らなくない?
私より遥か上の人なのに、私と価値観が違い過ぎて…
とても苦手なタイプだなとことごとく思った
病院では私にお礼を言い、礼儀正しい人だったけど
病院出てからは彼の後ろを歩き
私なんて眼中になく、彼とだけ会話をしそそくさと帰って行った
やっぱり苦手
私なら挨拶する
てか元奥さんとこれから結婚する私と彼がいる状況は、
カオスだった
さて、犬がいなくなった今
元奥さんは彼にまだ連絡して来るつもりだろうか?
その話はまたいずれ
嫉妬と仲間意識
それぞれ、いい方に働くこともあれば
悪い方に働くこともある
この2つが共に悪い方に
しかも強く働いてしまった時
それは醜い様を映し出す
昨日まではしゃぎあっていた仲間が
一夜にして1人の人間を除外した
どうも色恋沙汰だったようだ
しかもこの仲間内ではなく
別の仲間内での問題ということだった
情報を得るのに手間取ったわけだ
誰が悪いというものではなく
選ばれなかった子を守るため
選ばれた子と距離を置いているようだった
はあ…
こっちの身にもなってほしい
幸い私は特定のグループを作らない主義だ
誰とでも分け隔てなく接する
一匹狼であると同時に全員と仲間でもあった
後輩たちは下手に手を出せない
つまり、私がどうにかする他なかった
しかし私が下した決断は
「なにもしない」だった
実は過去に苦い経験があった
色恋ではない理由で
1人除外されていることに気づいた私は
唯一の話し相手になって助けようとした
まさかそれが火に油を注ぐとは思わずに
その子の話し相手は唯一私だけ
それは即ち、私の独り占めを意味した
よくも悪くも私は人気があったらしい
私がその子に話しかけに行くことも
その子が私に話しかけに来ることも
すべて阻害されるようになってしまった
それがその子の置かれる状況に
どんな結果を生むのか
推して知るべしであろう
この苦い経験を私はずっと引きずっていた
「なにもしない」は「行動しない」ではない
「これまでどおりを維持する」だった
話しすぎない関係だったのも幸いした
みなから存在を消されている中
私は“いつもどおり”あいさつをする
みながその子の作ったドリンクを取らない中
私は“いつもどおり”取る
そして取りづらそうにしている後輩へ渡す
困ったことがあったら
“いつもどおり”声をかけて尋ねる
さすがにこの行動は後輩たちがビクッとしていた
悪いね
私は鈍感だから
険悪だなんて気づかなかったよ 笑
その子はきつい状況に置かれた中
立ち回りを間違えることはなかった
つまり、自ら話しかけにくることはなかった
それをどれだけの期間続けただろう
分からないくらい長く感じた
そしてまた一夜が過ぎたとき
皆が笑いあってそこに存在していた
正直、ポカンだ 笑
どうやら同じ失敗を繰り返さずに済んだらしい
そして得たものもあった
その子の私への扱いが変わった
かつてはイジり倒されていたのに…
あれは…デレデレだ
どうも私が冷ややかな目で観察し
どう行動するか思案しているのを見たらしい
数歩歩む中でしていたはずだから
長い時間はかけていなかったのだが
今回は私の功績ではない
その子が時が来るまで耐え続けたおかげだった
離れることも出来たのにそれをせず
とにもかくにも
軋轢が元々なかったごとく騒ぐのを見て
私はひとり、安堵のため息をついていた
→もう会えない彼女
ラムネを飲むと思い出す
ラムネ瓶の柔らかい歪形に
海に浮かぶガラスの浮き玉を思い浮かべた
その連想に「メロウだね」と友人は口角をほんの少し上げた
彼女の横顔の美しさに、私は初めて気がついた
あれは去年の夏だった
テーマ; 友だちの思い出
ぬるく、湿り気をまとって部屋に入ってくる風は古い記憶も一緒に連れてきた。
あの日は今よりももっと蝉が鳴いていたような気がするから、7月も後半だったのだろう。
学期末テストも終わり、夏休みを前に少しばかり浮つく教室。
休み時間ともなれば、近しい友人らがお互いの予定をすり合わせて盛り上がっている。
やれ花火だ、プールだ、お祭りだ。
夏は自分で盛り上がらないと楽しめないんだ、と男でも惚れる友人が語っていた通り、ただ暑さから逃れてクーラーの効いた涼しい部屋で余暇を楽しむだけでは勿体ないくらい、楽しげなイベントで溢れかえっている。
どれか好きなものがあればいいのだけれど。
『友だちの思い出』から『恋人との思い出』に。
友だちと言うカテゴリ。
様々無様多様すぎて
そこから私は飛び降りました。
躊躇なく。
悲しかったけれど。
題 友だちの思い出
著 塵芥 詩歌
ほんの少しの気遣いのなさ
理解してくれてるだろうと思い込み
僕は友達を傷つけてしまった
すごく後悔している
100%の笑顔で笑い合えたあの頃を
今も当時そのままに鮮明に思い出せるよ
【友だちの思い出】
学生の頃
一長一短有る友人達に
順位を付けるなら
1人を除いて全部2位
そんな感じだった
全員が良き友人であり悪友だった
唯一
頭ひとつ飛び出したのは
自分の短所に辟易する俺に
「俺から見たら
それは俺にはマネできないお前の長所だ
お前のそういうところが好きで付き合いしてる」
ってな事を言ってのけたアイツだ
んな事ぁねぇよ
と
思いつつも
俺が認めたアイツが言うなら
そうかもな
そんな風に思えた
今はどこで何をしてるのか
よく知らないが
そんなアイツに
あの頃の俺はどれだけの事を伝えられただろう
少し前に
自信を無くしつつある後輩に
同じような事を伝えた
おべっかでは無い
伝えたかった想いを
しっかりと受け取ってくれたようだ
「また一人お前に救われたゼ」
わざわざ連絡先を調べて話すのは癪だから
どこかで
バッタリと出くわしたいもんだ
私は、スマホであまり写真を撮らない。特に理由という理由は無いけれど、強いて言うなら防犯のためだろうか。
そんな私にも、大切にしている写真がある。
推しの写真やグッズは勿論大事なのだけれど、同じくらい大事にしている写真がある。
それは、小学3年生の頃に撮った写真だ。
私はしばらく経ったあとに転校してしまって、その友達とはきっと会えない。もし会えたとしても、相手が私を、私が相手を忘れている可能性の方が高いだろう。
親の都合上、私はよく転校をした。その度に、お別れの品として色紙などを貰うけれど、顔写真を見ても名前が思い出せない時が、最近多くなった。
けれど、私の大切にしている写真は違う。
遊んでいた時に、友達のお母さんが撮ってくれたものだ。
学校で渡されるものとはどこか違う温もりを感じた。
荷物を探す時に、思い出の品を見つけることがある。
色紙などはサッと目を通した後に、懐かしいな、と思いながら作業を再開するのだけれど、その写真は違う。
懐かしさと、涙が込み上げてくる。
一度、その写真を見ていた時に涙が零れたことがあった。
あの時に戻りたいわけではない。
けれど、もう一度だけ。一度だけでいいから。
彼らの目を真っ直ぐに見て、他愛のない話をしたい。
「友だちとの思い出」
大学に入学したあの春。
辛い辛い部活と受験勉強から解放されて、
やっと青春できるぞ!!
サークル入って、友達作って、遊びに行って、、!
とにかくめちゃくちゃワクワクしていた。
そんな浮かれた過去の自分に言いたい。
辛い辛い部活と受験勉強時代に励まし合ったことが
かけがえのない友だちとの思い出であって、
あの時の友だちは、大人になった今でも続いてるぞ。
なんなら昨日はその友達と7時間も電話したよ?笑
逆に、大学時代に何となく遊んでいたメンツは今どうしてるのかもわからないよ。
一緒に辛いことを乗り越えてはじめて友情というやつは深まるのかもしれない。
そしてそういう苦しい思い出が、大人になると
無性にキラキラ輝き出すのは何故だろう。
小さい頃から会う人会う人に容姿を褒められた。両親共に純日本人だったが、はっきりとした目鼻立ちのせいか、たまにハーフに間違えられた。悪い気はしなかった。
高校の時、同じクラスに根暗な奴が居た。長い前髪、黒縁眼鏡、顔はいつも殆ど見えない。声を聞いた記憶も殆ど無い。
だが一度だけあいつの素顔を見た事があった。整った顔立ちに驚いたのをよく覚えている。あまりにもレベルが違い過ぎると嫉妬心も湧かないのだと、その時初めて知った。
俺は心の何処かであいつを見下していたのだと気付いた。いや、あいつだけではない。自分以外の周りの人間全てを下に見ていた。顔が良いという理由だけで勝った気になっていた自分を恥じた。実際は、俺は顔だけではなく中身もあいつより下だった。いや、優劣をつける事自体間違っているのかもしれない。
何故顔を隠しているのか不思議で、それからよくあいつを観察するようになった。自分でも気持ち悪いとは思ったが、どうしても知りたかった。
どうやら俺と違って、あいつは自分を良く見せようとは思っていないようだった。顔だけではなく頭も良かったが、決して知識をひけらかしたりせず、あくまでも地味に過ごしていた。
「なぁ、生きづらくねえの?」
ある時ついに声をかけた。
「何?急に」当然の反応だった。
「自分を隠して生きづらくねえのかなって」
正直に思っていた事を聞いたが、ぴんときていない様子。暫しの沈黙。
「別に隠していないし、これが僕の姿だけど」
「前髪と眼鏡で隠してる」
「前髪はすぐ伸びるから切るのが面倒なだけで、眼鏡は普通に目が悪いからかけているだけだよ」
拍子抜けだった。てっきり昔容姿の事で何かあったのかと思っていたのに。
自分の容姿についてどう思っているのか聞こうとして、やめた。恐らく何とも思っていないのだろう。何となくそんな感じがした。
自分とは真反対の人間。仲良くなりたいと思った。
あいつが遺体で発見されたのは、それから数ヶ月後の事だった。
友達の思い出(2024/07/06)
こっちが覚えてることをあっちは覚えてなくて
あっちが覚えてることをこっちは覚えていない。
意外とそんなもんだけど。
温かい記憶がどっちかに残っていれば
いつかまた同じ記憶を共有できる日がくる。
意外とそんなもん。
題 友だちの思い出
あの時、ミノルは私に向かって微笑んだんだ。
私はミノルのことを思い浮かべて、口元を緩める。
中学の時毎日下校の時話していた男の子。
友達はみんな違う方向に帰っていて、家が遠い私とミノルは他愛ないことを話しながら下校していた。
そうすると、夕方の時間、夕日がどんどん沈んでいって・・・辺りの色がピンクと紫の絵の具を混ぜたような色に変わっていくんだ。
私達はそんな不思議な色の変化をみながら、歩いていた。
道のりは遠く、時間は無限のようで、でも気づくとあっという間。
ミノルと歩いたあの下校の時間は、私の中で異空間に行ったような気持ちで記憶されていた。
ミノルは、高校が違う所になって、今はほとんど会えていない。
家は近所だから会っても良さそうなものなのに。
私は、今高校2年だけど彼のこと見かけたことはあるけど、遠すぎで声をかけられなかったり。
あの不思議なピンクと紫の夕方の時間の空を見つめる度にミノルを思い出す・・・。
「サユ、久しぶり!」
突然、夕焼け空を見ていた私の後ろから声がする。
この声は・・・
「ミノル?!幻??」
私は思わず素っ頓狂な声を上げていた。
「違うよ、サユ、相変わらずだね」
ミノルは含み笑いをして、私を見ていた。
「今日の空はいつも僕たちが帰ってる時に見ていた色だったから自転車降りて歩いてみてたんだ」
ミノルは、両手で自転車を引きながら歩いている。
「自転車だから、会えなかったんだね」
私がそう言うと、ミノルは頷いた。
「僕の高校からはさすがに歩けないから。・・・元気だった?サユ」
優しく尋ねられると、何か暖かい気持ちがこみ上げてくる。
「元気だったよ!ミノルは?」
私の問いに、ミノルは笑って言う。
「ご覧の通り、元気だよ」
「ありがとう、今日話しかけてくれて、実は気になってたんだ、ミノル、どうしてるかなって」
「偶然、僕も気になってた。毎日一緒に帰ってたから、帰宅する時いないかなって探しちゃってたり」
ミノルはハハッと笑った。
何だか中学の時の空気が蘇って来たようだった。
暖かく、夕方の少しだけさびしい色の空気。
でも2人で話している時間は居心地良くて、そう、時間が止まったみたいに感じてた。
「懐かしいね、中学の時」
私があの頃を思いながら言うとミノルも頷く。
「うん、不思議な時間だったね」
2人でゆっくりと歩く。この時間が終わるのが、何だかもったいなかった。
空の色はだんだんとピンク色が濃い紫色へと変容していく。辺りを暗くして何もかもが闇に消えていく。
それは、私とミノルの関係のようだった。
私たちはもう、一緒に帰ることはないから。
「明日、待ち合わせして帰らない?」
不意にミノルが言う。
「へっ?」
意外すぎて変な声が出た私に、ミノルは重ねて言う。
「明日、一緒に帰りたいなって」
「うん、もちろん」
私もそう思ってたから頷く。
「じゃあ、駅に待ち合わせよう」
そう笑うミノルの顔に、私は中学の時のミノルの笑顔を重ねる。
懐かしいって思ったんだ。
中学の時に引き戻されていくようだ。
縁は切れていなかったらしい。
大切な、あの中学の下校時間を懐かしむように、私は勢いよく頷いていた。
友だちの思い出
友だちはとても素敵な人だ
いつも素敵な言葉を私にくれる
友だちが困った時には
私なりに考えて思いを伝えるし
私が困った時には
友だちが考えて思いを伝えてくれる
そんなやり取りをしていると
とても大事な絆ができた
友だちが居てくれるから
私は心強く居られるのだと思う
たくさんの言葉の思い出を
友だちがくれたから
生きづらい世の中で私は私として頑張れる
これからも友だちと言葉を交わして
たくさんの思い出を作っていきたい
思い出は強い絆へと変わって育って
愛になっている気がする
ありがとう
友だちの思い出
最近は、ともかく
昔の友だちには
会っていない
何十年も会っていないので
変わったかなと
🙃🙂🙃
友だちの思い出
小学生。
校庭に集まって缶蹴りをした。
上級生も下級生も関係なく楽しんでたね。
中学生。
通話しながらゲームしたり、
ショッピングモールでお揃いのもの買ったり。
高校生。
たくさんプリクラ撮って、服買って。
一緒に勉強したときは、集中できなかったけど。
大人になったら、こんなに遊べないだろうな。
今のうちに、やりたいこと全部やらないとね。
あなたにとって友だちの定義ってなんですか?私の中では心と心を通わせることが存在です。そして、私には一生忘れることのできない大親友がいます。
リーベと出会ったのは、私が大学を卒業して大学院に入るまでの1年の空白期間。浪人というのでしょうか。大学院を目指していたのをいいことに、悠々自適なニート生活を送っていた時のことでした。
当時住んでいた地域の社会福祉協議会の紹介を受けて、母がリタイアした盲導犬のお散歩のボランティアすることなりました。彼女の名前はリーベ。ワンちゃんが大好きだった私は、母にくっついてリーベの散歩に行くことにしたのです。
リタイアと言ってもリーベの場合はちょっと複雑でして。
盲導犬をリタイアした後、子犬の時に暮らしていたお家に引き取られたのですが。その方が病気で亡くなってしまい。行き場のなくなったリーベは、リーベと長年一緒に暮らしていた視覚障害者の方の所で暮らすことになったそうです。
私がリーベと出会った時、彼女は14才。ボランティアを始めた当初は、わき目も振らずにひたすら歩いて。教育を受けたワンちゃんてすごいんだなって感心したものでした。
お散歩をしてしばらく経つと、生真面目なリーベも一緒に歩く相手によって態度を変えるようになり。私が一緒だとあちこちニオイをかいだり、お散歩中に出会ったワンちゃん友達と遊んだりするようになりました。
しかしながから、残念なことに…。私の大学院進学が決まり、リーベのお散歩に行くことができなくなりました。私の母が一人で散歩に行くようになったのですが、16才になっていたリーベは、足腰がすっかり弱くなり。母が散歩に行っても、短時間しか歩けなくなっていたそうです。
そんな話しを母から聞かされ、リーベの心配をしていました。大学院が夏休みに入ったため、散歩に同行することに。会わない間にすっかり足元がおぼつかなくなっていた彼女の姿を見て、涙が込み上げたのを覚えています。
それなのに、リーベは一生懸命歩いてくれました。そして、いつも3人で歩いていた40分ほどの散歩コースを歩き切ったのです。
夏休みの間、リーベの散歩を継続しました。
散歩の途中、坂道で歩みを止めたリーベを抱っこして登ったことがありました。すると、くせになったのかその後も坂道に差しかかると座り込むようになり。老犬とはいえラブラドールですから、かなりずっしり重かったです。汗だくになりながら坂道を登る私と、快適そうなリーベ。
それなのに、抱っこされていたくせに家の近くになると急にしゃきしゃきと歩き出すんです。そして、素知らぬ顔で門を通り過ぎてまだまだ歩き続けようとして。
サヨナラの時はいつも、じーっとこちらを見つめるリーベの視線から逃げるようにして退散したものでした。
そんなリーベが16才で天寿を全うした時は、しばらく泣き続けました。泣いても泣いても涙が枯れ果てることはないと知った24の夏。
ワンちゃんを見るたびにリーベのことを思い出します。今でもあの愛くるしい大親友のことを忘れることはありません。
友だちだと思ってた子に縁を切られたあの日
友だちとは何かが分からなくなった
学校にいるのが苦しくなり
かと言って
家にいるのも苦しく
心から安らげる居場所がなかった
でも
あなたに話しかけられた日から
学校が楽しくなった
一緒に話したりご飯食べたり勉強したり
とても楽しかった
私はあなたのこと友だちだと思ってた
あなたにとって私はどうだったのだろう