半袖』の作文集

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半袖』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/25/2025, 5:56:56 PM

「知ってるか?俺もここへ閉じ込められているんだお前と同じように。逃げる隙もないし、俺も与えたりはしない。まぁ、布をやろうか。凍って死んでしまうのは悲しいからな。」
そう言い、男からもらった一枚の布で、
かすかに暖をとって寒いさむい夜を過ごした。
一夜明けたあと、その男は壁にもたれかかった体勢で冷たくなって死んでいた。

7/25/2025, 5:51:25 PM

貴女の腕に刻まれた過去が

人か傷かはどうでもよくて

ただ貴女と夏を生きたい

傷ごと愛せる度量はないかもしれないけれど

私のエゴが、貴女と息をしていたい。




『半袖』

7/25/2025, 5:39:15 PM

『半袖』

朝、カーテンの隙間から差し込む光がやけにまっすぐで鋭かった。

季節は夏に近づいていたけれど、心の中はまだ春の終わりで止まっている。
自分の輪郭が曖昧で、誰とも言葉を交わしたくなくて、だけど誰かの声が無性に恋しくなる。


鏡の前に立ち、引き出しから白い半袖のシャツを取り出した。
腕を通すと、薄くてやわらかな布が肌に触れる。
その瞬間どこか不思議な違和感が走った。

ずっと覆っていたものが、なくなった感覚。

世界に対して、自分が少しだけ“開いて”しまったような感覚。
肌を出すという行為がこんなにも無防備だったなんて、前は思いもしなかった。

けれど、駅までの道、腕に風がふれたとき、その不安は一瞬やさしく撫でられたように消えていった。

風が自分を知ってくれているような。
陽の光が、自分に「おはよう」と言ってくれているような。
誰にも話しかけられていないのに、世界と少しだけ話をしているような。

電車に揺られながら、ふと目に入った他人の半袖。
隣に座った子どもの、絆創膏の貼られた細い腕。
それらがまるで、誰もが少しずつ世界と接続している証のように思えてくる。

降車駅でドアが開いた瞬間、また風が吹き抜けた。
少し暑くて、でも涼しくて、心の奥のほこりを吹き飛ばしてくれるような風。

半袖の袖口から入ってきたその空気を、体中で受け止めた。

「世界に触れる面積が増える」という感覚は、時に怖くて、でも確かにあたたかい。

7/25/2025, 5:35:51 PM

男「なぁ、コーヒーブラックでいいか?」
男2「あーすまん。ミルクもつけてくれ」
男「あれ、もしかしてブラック飲めないのか、え?」
男2「言っただろ、前の女が…」
男「あー聞いた聞いた、からかったんだよ。」
男2「勘弁してくれよ。思い出すと頭痛くなるんだよ。あーもう目の前にそいつの顔がでてきたよ」

男2、目の前を手で払う動き

男「ほいコーヒー。なぁ、また聞かせてくれよ。好きなんだよその話」
男2「いいだろう。んん、その女に逆ナンされたのは夏だった。暑い砂浜でサーフボードを片手に歩いてる俺に話しかけてきた。女は美人だった、そりゃもう目を疑うほど」
男「どのくらい?たとえるなら誰似だよ」
男2「たとえるなら…そうだなあれだ、いるだろあの、眉毛のキリッとしてる金髪の女優…ホラ、ミッションインポッシブルとかにでてた」
男「ヴァネッサ・カービー」
男2「そうヴァネッサ、それに似てた」
男「魔性の女だな」
男2「そう見えてた、俺もだ。だけど違ったんだよ、とんでもない女だった。…なぁ、それ何食ってんだ?スープ?」
男「いやコーヒー、コップ無かったから」
男2「だからって平皿にいれることないだろ。飲みにくいだろ、スプーンじゃ」
男「いやこれスプーンじゃない」
男2「いやスプーンでしょ」
男「いやこれスポーク、先が割れてるスプーン、フォークとスプーンが合体してるから、スポーク」
男2「いや先割れスプーンでしょ。スプーンって言っちゃってるし。」
男「スポーク」
男2「なんでそんなスポークに頑固なんだよ。お前が開発してないとおかしいくらい頑固だよ」
男「続き、聞かせろよ」
男2「あぁ、それでな、その女と付き合って数ヶ月が経って、ちょうど秋が深くなって肌寒くなったころ、俺、長袖を着てその女とデートに行ったんだ。その日のデートは一緒に買い物だったんだけどなんか会ったときから顔色が暗いんだ。ちょっと心配になりつつ一緒に買い物を楽しんでたんだよ。そしたらいきなり女が立ち止まって言うんだ。『私、あなたの半袖姿に惚れたの、長袖のあなたは全然かっこよくない』それで別れを切り出されて。あまりに突然だから俺も粘ったんだ。するとあの女激昂しだして、ついには商品をぶん投げてきたんだ。そこはコーヒー店の前だったからちょっといい豆が店頭に並んでた。それを容器ごとぶん投げてくるんだから俺に当たった瞬間に弾けるんだよ。それで床はコーヒー豆まみれ。惨状だったね」
男「傑作だな、コーヒーのいい香りを嗅ぎながらよくそんな激昂できたもんだ。」
男2「本当だよいったいどんな神経してんだあの女。二度とあんなんに引っかからないようにしてやる。」
男「ふーん………なぁ、それっていつごろの話だっけ」
男2「もう、かれこれ3年経つな」
男「まだ、気にしてるだろ。言われたこと」
男2「え?いや?」
男「じゃあなんで半袖着てるんだよ」
男2「いや別に、暑いから」
男「冬だぞ?暖房もついてないこの部屋で暑いだと?まったく羨ましいね」
男2「本当だ。暑い、クーラーつけてくれてもいいだ」
男「つくわけないだろ。いいから、ホットコーヒー飲め。」
男2「…おう、ありがとな…(ミルクをいれる)あ、スプーンあるか?」
男「おう、(探す)はい」
男2「いやこれスプーンじゃなくて…」
男「スポーク。」

終わり

7/25/2025, 5:33:33 PM

中学生の頃はギリギリまで冬服で通していた。
夏服になっても出来るだけ長袖を着続けて、いよいよ暑さに耐えられなくなって半袖にする時が、嫌で嫌で仕方なかった。
クセのある自分の髪が大嫌いで、さらさらストレートの同級生が羨ましくて仕方なかった。
顔にある黒子を、大人になったら絶対に取ってやろうと思っていた。

大人になった今。
半袖でも平気でいられるように「処理」をした。
自分のお金でストパーをかけるようになった。
黒子は取らなくてもいいと思えるようになったから、そのまま残した。

親に貰った体を傷付けるなんて、と脱毛や整形を否定する人がいるけれど、私はそれで前が向けるならいいんじゃないかと思う。
コンプレックスを乗り越えるために処理をしたその日から、私は半袖を着るのが好きになった。

お気に入りのTシャツに袖を通しながら、鏡を見る。
中学生の私は鏡を見るのも嫌だった。

今はこれが私だと、はっきり言える。


END

「半袖」

7/25/2025, 5:29:54 PM

クラスで一番足の速かった男子は、冬でも半袖を着ていた。

私は上京してからすべてが変わってしまった。
純粋な感性を失った。
そんな私の分際で何かを願うなどおこがましいのかもしれないが、彼にだけはまだ半袖でグラウンドを駆け回っていてほしいと強く思う。
息が白くなる季節に、雪の積もったグラウンドに瞬足の足跡をたくさんつけていてほしいと。

7/25/2025, 5:22:41 PM

4、仇を取るのを忘れてる ー 半袖 ー

私は彼を階段から突き落として殺す。そんな私の目論見は結局上手くいかず、意識を取り戻した彼は私の元へ平然な顔をして帰ってくる。ただ帰ってきた彼は彼であって彼じゃなかった。全てを忘れた彼は私の見た事のない困り顔で笑ってベットに座っていた。そんな彼に私は彼の唯一の味方だと言って聞かせた。彼は私の手を取って涙を浮かべてありがとうと笑う。
罪悪感などひとつもない。恋人に寄り添う健気な彼女として私は窓際にヒヤシンズ飾る。そんな話がもう半年も前のことだ。
あれから私はずっと、昔話なんて言う名目の理想を彼に注いでいる。今や彼の頭の中は私が教えたことが全てで彼の人物像だって私が造り上げた通りになった。いつか本で見た思考実験に似てると思うと恐ろしいが、背徳感に似た何かが私の手を緩めさせてくれない。えぇ、はい。いつも優しくて明るくて怒ってるところなんて見たこともありません。植物と読書が好きで、落ち着いた大人の余裕がある人というかそんな感じでしたね。
なんて具合に。
そして今日が私の誕生日だと言うのも私は抜かりなく伝えていた。想定通り私が彼に話した『プレゼントをよくしてくれた優しい人』なんて言う設定を懇切丁寧になぞってプレゼントを買ってきた彼の手にはブランドの紙袋が握られていて、中には私が好きなヒヤシンス色の夏服が何着か入っていた。けど、いざ広げてみるも半袖ばかりの服達に笑ってしまう。きっと前の彼ならプレゼントはもちろん半袖の洋服なんて絶対に買い与えないだろう。“なんせそれは指名手配犯がポスターを持って外に出るようなものなのだから“
試しに腕の痛々しい痣を見せてみる。彼は一瞬、顔を歪ませて優しい声で誰にされたの?って聞いてくる。さて、彼は私を守るといった。

けど生憎もうここには怪物もいない。
怪物は今や勇者になってしまったのだから。
きっと世界は平和だろう。

ただ怪物のあなたに会いたいと思ってしまう守られたはずの私はこれからも善良な市民をやって行ける自信が無い。

7/25/2025, 5:10:29 PM

暑い。今年の暑さは異常だと思う。日焼け止めも聞いてる気がしない。
じんじんと肌を焼く太陽。
そんな攻撃的な太陽じゃなく、柔らかい俺の太陽がこちらに笑いかける。半袖、似合うな。
制服のカッターブラウスは半袖を持っていない人も多いが、あの太陽は持っているらしい。
半袖の良く似合う太陽だ。
きらきら、俺を優しく照らす。

20250726

テーマ【半袖】

7/25/2025, 5:07:29 PM

お題『半袖』

 いやだ。肌が焼ける。
 私はブスだから、せめて肌くらいは白くいようと努力している。
 いままで、どうにか長袖でしのいできた。
 でも、もう無理だ。
 外に出ればむわっとした空気が気持ち悪く、日差しが眩しくて暑すぎる。
 長袖を着ていたらいつまでたっても汗が逃げてくれない。

 今年から私はTシャツを着るようになった。
 かわいいユニクロのシルバニアファミリーのTシャツを着ればすこしはメンタル面もましになるだろうか。
 でも、腕に感じる熱気に私の気持ちは暗くなった。
 
 暑すぎる夏は、私の努力を無駄にしようとしてくる。
 そんなことを言ってられなくなってきたのは分かってるの。

7/25/2025, 4:59:33 PM

半袖のさらに捲ったスタイルが
イケてた昭和の青春の光





♯半袖

7/25/2025, 4:59:22 PM

朝、風鈴の音とセミの鳴き声が聞こえ
この前までまで厚いブレザーを羽織っていたが、今日は羽織らずに今日は夏に合わせた半袖に腕を通して出かける。
つい最近まで桜が舞っていたと思えば、気づくと木々は緑色に染まり、木陰がゆらゆらと揺れている。
気づくと今年は半分以上が過ぎ、もう後半戦だ。心を切り替えて、これまでよりも駆け足で走り抜ける。
夏は1年の節目、切り替える時期。この間のどれだけに成長するか、変われるか。ただ休むだけでなく、終盤に向けて準備す大切な季節なのだ。

7/25/2025, 4:24:09 PM

2. 半袖

俺の恋人は年中薄着だ。家の中では半袖短パン。半袖じゃなくてタンクトップの時もある。薄着なのは外でも変わらない。夏は家の中と同じく半袖短パン。冬は薄いチュニックやトレーナーにサマーパンツ。ヒートテックなんて家には1枚もないし、コートは数える程しか着ない。
家の外での服装は公序良俗に反していなければ良いし、正直、好きにすればいいと思う。だが、家の中では……特に俺の前ではやめてほしい。目のやり場に困るし、恋人だからその……興奮するというか……劣情を抱いてしまうのだ。それとなく何度かやめてほしいというお願いをしたのだが……。

「ぜーっっっったいヤダ。」

この拒否されようだ。俺がどんなに懇々と理由を説明しようとお構いなしだ。むしろ説明すればするほど、簡単に脱げてしまうようなゆるゆるの服をこれ見よがしに着るのだ。

「なあ。寒くないか?上にもう1枚着た方がいいんじゃないか」
「べっつにぃー。オレは寒くないしー」

寒いなら温度上げれば?とわざとらしく服の襟ぐりから肩を出して煽られる。仕方ない。乱暴な手は使いたくなかったのだが……何度言っても改善の余地が見えないのだ。仕方あるまい。強硬手段に出よう。
仰向けのときを狙って抱き上げる。じたばたと暴れるがお構いなしだ。

「ちょ、ちょっと!何すんだよ!」
「あんまり暴れると落ちるぞ」

寝室まで恋人を運び、少々手荒にベッドへ下ろす。

「まだ昼間なんだけど?!」
「それがどうした?」

にっこり笑みを浮かべ、手首をシーツへ縫いつける。恋人の頬が引きつっている。

「○○ごめんッ、謝るから……!」
「もう遅いな」

往生際が悪い恋人の顎をすくって口付けた。



翌朝。身支度を整えていたらしい恋人の絶叫が聞こえてきた。ドタバタと走る音が近付いてくる。怒り心頭といった様子で、ベッドに腰かけている俺の前に立つなり自身の首筋を指さして抗議してきた。

「おいッ、○○!!なんだよこれ!!」
「昨日付けた痕だな」
「そんなことはわかってんだよ!オレはなんでこんなに付けたんだって聞いてんだよ!!」

子犬のように吼える愛しい男の首筋にはおびただしい数のキスマークと歯形が付いている。

「フン、そんなに付けられるのが嫌なら服装を改めることだな」
「べっ、別に嫌だとは言ってねえだろ……」

昨日の行為は満更でもなかったらしい。〝あれは〟彼なりの誘いだったようだ。顔を見られたくないのか、そっぽを向く恋人をニヤニヤ笑いながら見つめる。

「と、とにかく!こんな姿で外を歩けないからどうにかしろ!」
「首が隠れる服を着ろよ」
「そんなんオレ持ってねえよ!」
「じゃあ、俺の服着ればいいだろ」
「え、そ、そんな恋人みたいなこと……」

そう呟いて頬を赤らめる恋人の腕を掴む。

「もう今日は外出るな。いや、出られなくしてやる」
「はっ!?なあ、おい待てよ、待てって!!」

彼が開放されたのは太陽が赤く染まる夕方だったとさ。

7/25/2025, 4:18:38 PM

半袖

「今日も暑いなぁ。こんな日は帰りにアイス食べたいなぁ」
 学校からの帰り道にそんな話をする。隣で暑い暑いと繰り返されると、なおのこと暑さを感じてしまうのは俺だけだろうか。
「あんま暑いって言わんといてや。余計暑くなるやろ」
そう言って、ふと彼女に目線をやる。制服の袖口から除く腕は、この日差しにさらされてほどほどに焼けているのだが、時々袖口の中が見えて、日に焼けていない白い肌が見え隠れするのを見て顔に熱が集まり、つい顔をそっぽに向けてしまう。
「どないしてんさっきからこっち見たり、そっぽ向いたり」
「私になんかついてるん?」と聞いてくる彼女に「む、虫がついてんだよ!」と適当な嘘をついた。彼女は「嘘やろ!?どこ、どこや!」と自身の体をまさぐって、存在しない虫を探し続けている。
「なぁ!そっぽ向いてないでこっち向いて虫取ってぇや!」
向けるわけないやろ。こんな赤い顔をお前に見せるわけにもいかへんのや。

7/25/2025, 4:11:51 PM

半袖。
珍しい服装だった。
だってここじゃあ、
真夏でも10℃を下回るから。
白雲峠は深い峠だから
日陰ばかりで中々暖まらない。
1ヶ月ぶりに機織り機を使っていた時、
狐に似た人が
少し奥の方を見ているのが見えた。
視線の先には
半袖の白いシャツに
ハーフパンツ、
長い黒髪の少女がいた。
早朝だったから
ネブラスオオカミはまだ寝てて、
襲われる心配はないんだけど、
霧が少し出てたから
危ないと思ったのかな。
狐に似た人は駆け寄って
道案内をしてた。
けど狐に似た人は
すぐに困り眉になった。
白雲峠を越える人は
今までに何人かいたが、
どうやら用があるのは白雲峠のよう。
ネブラスオオカミは
起こしちゃ悪いし、
狐に似た人はテキトーに
趣味でほっつき歩いてるだけだから、
私にその少女の道案内が託された。
少し分厚めのカーディガンを貸して、
ランタンで霧をかき分けながら進むと
少女は目的地がここだと言って
私を引き止めた。
そこはひっそりとした
滝がある池で
最近の私のお昼を食べるスポットだった。
"Good Midnight!"
少女は池に飛び込んで
ガラスの花を咲かせる方法の紙を
池の底から取って戻ってきた。

7/25/2025, 4:02:15 PM

【半袖】

のぼせそうな猛暑の中

ひやり、と人工的な風が袖を通り抜けた

鳴り響く扇風機の音と蝉の声を聴いて

すいかでも買おうかと外に出る

半袖とサンダルというラフな服装

紫外線がじりじりと肌を焦がしていく

陽射しが強いし長袖のほうがよかったか

どちらにせよ暑いならどうでもいいか

のぼせた頭でそう考えた

7/25/2025, 4:00:22 PM

半袖と聞いて

このクソ暑い季節なのだが
日差しが強い中、制服の上からカーディガンを着て、
決して脱ごうとしなかった私の親友のことを思い出した。

とっても暑がりで、半袖にもかかわらずに
滝のような汗を流してしまう私にとっては
親友の格好は信じられないくらい暑そうだった。

7/25/2025, 3:41:21 PM

【半袖】


✦ coming soon !✦

7/25/2025, 3:41:09 PM

(半袖。)🦜

  あのね
    僕達、雀は、
     人間、しゃん。と違い
      汗腺が無いから汗で身体を
       冷やす事が出来無いんだよ。🦜

  ✣だから、半袖を着ても
         涼しくならないんだね。🦜

  ✣その代わりに[換羽。]と言って
      羽根全体を生え替わせるだよ。🦜

  「でも、今年の様に連日暑さが
     続くと、日中は竹藪で
      涼んだり、水浴びして
       身体を冷やして居るんだね。」

    【雀、は暑さに強い方なんだよ。】

  ❞鳥類。の 御先祖は恐竜で
     恐竜の時代は、現在よりも
      平均気温が10℃も高かった
               んだよ。❞

  「それに、今年も 猛暑で お米が
     不作になって、米の高騰。が
        とても、心配なんです。」

           🦜🦜🦜

7/25/2025, 3:33:45 PM

半袖

部屋にずらっと並ぶ半袖の白いTシャツ。
胸には縦書きで様々な言葉が印刷されている。
「特別な日」「飛べ」「今を生きる」
そこに机にむかう老人が一人…

私はTシャツ職人。白地に黒文字が私の作風だ。
浅草に構えた私の店は外国人観光客に人気だ。
胸に書く言葉はランダム…のように思われるが実は違う。
作品には通し番号をつけていて番号順に頭文字を読めば文章が浮かび上がるという寸法だ。
数年前、私は多額の遺産を相続した。それはもう気の遠くなるほどの額を。
だが、すでに私は満ち足りていた。だから私はその遺産をある場所にすべて埋めた。
…そう、その場所を示す文章をTシャツに隠したのだ。
作った分はほとんど売り終えてしまった。恐らく世界中に点在していることだろう。
こんな文を書いているのは誰かに見つけて欲しくなってしまったからだ。
さあ、探せ!遺産は君のものだ!

書き終えた老人は、その紙を写真に撮り、店の公式アカウントへアップする。
「これで客が増えるといいがなぁ」
そう、ぽつりと呟いた。

7/25/2025, 3:33:10 PM

あまりに日差しが強いから

日焼けしないように

半袖の口を引っ張ってたら

チューインガムが落ちて

アスファルトにベタつくみたいに

びろーんと伸びた

ベタベタに伸びた袖口を

元に戻そうと試みるけど

粘着する糸が絡みついて

余計に収まりが悪くなった

全部、この熱さのせいだろう

私が犯した過ちも

全ては二酸化炭素の仕業かも

きっと、そうなのかも、しれない

  
               「半袖」

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