『半袖』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
半袖を着るようになると、
夏が来たなーと、
季節を感じる事が出来る。
ノースリーブをかっこよく着たいんだけど、
たくましい腕を保持しているので、
半袖、5部丈がすき。
来年こそは、
堂々と見せられるようになりたい。
毎年願ってる。
半袖。
なんでタンクトップより半袖が好かれてるの?
きっと脇が見えるか気になるのよ。
脇が見えるとなんで嫌なの?
恥ずかしいと思ってるところは見られたくないでしょ。
じゃああの人はなんで暑いのに長袖を着てるの?
きっと腕を見られたり、日焼けすると嫌なのよ。
それも恥ずかしいから?
昔の人は気にしなかったんだけど徐々に増えてる気がするわ。
じゃあいつか指も顔も髪も隠すのかな?
私にも…分からないわ。
半袖の白いシャツのあなた。
照らす太陽光が反射して眩しくて、あなたのことを直視できないの。
だけどそれを『カッコいいから直視できない』と前向きに解釈するあなたのこと、私は好きよ。
超ポジティブマンでちょっとナルシスト気味なあなた。
付き合うことになった時は友達や仲間内から色々言われたけど、あなたといると毎日退屈しないの。
あなたにとって私もそうであると嬉しいわ。
だから、いろんなところへ行って、いろんなものを見ましょ。
あなたの思いや考えをもっともっと知りたいの。
……でも一つだけお願いがあるの。
半袖の白いシャツがお気に入りなのは充分にわかったから、今年の冬はさすがに長袖にしてね。
見てるこっちが寒かったから。
以前誰かに今井美樹の♪半袖 ってイイ曲だよなぁと話した時に、“はんそで”のイントネーションを指摘された。どうやら地域差があるらしい。
でもいま口に出してみたが、自分がふだんどう発音してるのか判らなくなってしまってる。
#半袖
半袖
眩しい季節に、日焼けを気にして、長袖でいた君が、とうとう半袖になって…白い腕が、半袖から伸びる姿が、夏の陽射しよりも眩しい…
毎年、暑さの記録が更新されて、君も、抗えなくなって、君の半袖への衣替えが早くなってきている…僕は、そんな君の半袖姿に、何時もドキドキしながら、夏の到来を感じる…
日の目を知らない、貴女の華奢な白腕が覗く。
月の光を知る、貴女の嫋やかな白魚の手が私の輪郭を包む。
私を優しく抱いた両腕は、やがて朽ちる私を忘れるのだろう。
それで、良い。
しかし、忘れるとは哀しいものだ。
そうは、思わないか?
まあ、そうは思わないか。
審判の時、その時にはきっと私も忘れているのだろう。
貴女の温もりと、貴女の耽美な姿を。
さようなら、わが愛しい人よ。
どうか、私より永く生きて。
失敗したなあ、と黒板を眺めながらぼうっと考える。
学校の教室。夏休み中だけど、講習があって重い腰を上げて学校に来ていた。
が、寒い。エアコン効きすぎている。外はあんなに暑かったのに!
最初の方は、熱で温まりきった体に丁度良かった。自分の座った席がエアコンの当たる席だと気づいたのは、授業が始まってすぐ。他の皆は丁度良いらしく、特に寒がる様子もない。
授業終わるまで、あと30分もある。寒すぎる。耐えられない。
諦めて気を逸らすため寝ようかなんて、サボりを検討していればトントン、と控えめに机をつつかれる。顔を上げれば気になっていたクラスメイトの男の子。
「…寒い?そこエアコン当たるでしょ」
「あ、…うん、そうだね、ちょっと寒いかも」
「やっぱ?あー、俺前そこの席でさ。めっちゃ寒かったんだよね」
ちょっと待って、とカバンをガサガサして、取り出したのはカーディガン。
「緊急事態ってことで。はい、洗ったばっかだから」
ずいっと差し出される。黒板に文字を書いていた先生が話を再開しようと振り返りかけて、慌ててカーディガンを受け取った。
…暖かい。というか、何だかカーディガンを着なくても暑い気がする。主に顔が。
半袖、悪くないかも、なんて。私より一回り大きい袖を緩りと握った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「半袖」
衣替えした半袖の制服の俺と、いつもと変わらない姿のお前、あの夏の日。何も聞かずに共に戦ったあの瞬間をきっと忘れることはない、永遠に。
【半袖】
半袖太郎
いつの時代にもどうしようもない奴といつのは必ずいるもので、あるお江戸の街にも遊んでばかり飲んでばかりの与太郎ではございましたが、とうとう金も底を尽き、親父さんにも「てめぇ、いい加減働け」と怒鳴られ、渋々奉公にでてきたものがございました。
追い出されちまったもんに文句を言おうがしょうがねぇ。呉服屋で住み込みで働き、師匠に弟子入りし、仕立て屋としての修行を始めたのでありました。奴さん、いままで針仕事なんぞ細けぇ仕事なんぞしたことございやせんから、やれ針で指を指しただの、やれ糸が通らんなどと毎日騒がしいもんでございました。
しかし、そんな与太郎も毎日やっていればある程度慣れてくるもんで、手ぬぐいに始まり、襦袢、襟、帯なんかもある程度縫えるようになっておりました。与太郎には丁稚としての仕事もありまして、今までは、着て来た着物では流石にみすぼらしいと、お店から着物を借りておりましたが、師匠も与太郎の腕を見込み、「おめぇさん、自分の着物、いっちょ縫ってみるかい?」と言い出したことで、与太郎は初めて着物を縫うことになったのでございます。いくら師匠教えがあれども、着物なんぞ縫うのは初めてですから、前身頃がやたらでかかったり、背中心がズレていたり、袖が長かったりとてんてこ舞いでございやした。
やっとこさ縫い終わり、完成した着物を着てみると…なんと袖が半分ほどしかございやせん。
「師匠、袖がやけに短ぇんですが」
「おや、お前さん、教本通りに裁っちまったのかい?
おめぇさんガタイがいいから、ちょいと足らなかったみたいだねぇ。ややっ、これでは与太郎ではなく半袖太郎だねぇ」
奴さんもこれ以上縫うのはごめんだと思い、半袖の着物のまま仕事を始めました。
亭主や番頭からはやんや言われたものの、客からは面白いと評判になり、半袖太郎として、名を馳せたのでした。
パフスリーブが似合わない逞しさ
君の横なら心配ないね
♯半袖
私の好きな人は年中長袖を着るような人でした
日光にあたると肌が荒れてしまうとかで
ものすっごく肌が白くて華奢で可愛らしい
そんな言葉が似合う人
そんな君がこの前半袖を着ていました
いつもは隠れていて見えない手首や肘
空気に触れさせたらいけないのではないかと
思うほど肌が綺麗でした
半袖を着た君は年相応でとてもキラキラしていて
素敵だと感じました
もういいかなってきてみるけど
まだちょっと早かったり
あついから短くするけど
やっぱり恥ずかしかったり
袖の隙間に熱を見たり
《半袖》
#50【半袖】
※同性愛要素を含みます
「ん。」
前の席の君がプリントを渡してきた瞬間、制服の裾から脇がちらっと見えた。普段は長袖を腕捲りしているのに。レア、だ。
「ありがと、」
そっけなく返事をしたものの、心の中で興奮している自分がいる。
あれ、なんか数足りなくないか…?
「あ、もう一枚あった笑
わり。」
あああああ…俺のこと殺す気かよ、
プリントが全体に行き渡ってからも、僕は顔が熱かった。
日に焼けた、夏の匂いがする腕が突き出ている。
薄黄ばんだ白いシャツの、ゆるゆるにたわんだ半袖の袖口から。
独特の、おひさまの香りと焦げた肌の香りが混じった、日焼けの匂いがするその腕の隣に座る。
私にとっては、それが、夏の匂いで、君の匂いだ。
皮がまだらに剥けてヒリヒリと痛そうな匂いは、こんな時期に日焼け止めも虫除けも塗られずに、腕剥き出しの半袖で、やけぱちに駆ける君からしか、しない。
私たちの溜まり場は、目線がちょうど水平線とおんなじ高さになる、高い崖の上にある。
根も枝もでこぼこと強く大きく広げた大木の枝に、詰めれば2人で座れるくらいのブランコが、木漏れ日が緑色に柔らかく差し込む、木陰に吊り下がって揺れている。
私たちは、いつもここで、学校がないために持て余した日中の時間をやり過ごす。
家を出て、自販機でミネラルウォーターの500mlを二つ買って、陽炎でゆらめく斜面を登って、ここに来る。
現実から、家族から、友達から、逃げて。
君はいつも、うっすらと汚れた半袖のシャツを着て、色の褪せた半ズボンを履いている。
そして、棒のように細い腕を、真夏の殺人的な太陽の暑さに焼かれるまま、突き出している。
私からペットボトルを受け取ると、伸び放題の前髪をくしゃっと持ち上げて、声を上げずに、笑う。
私も、笑い返す。
そうして、私たちはなんとなく、ブランコに座って、ぼんやりと遠くを眺める。
太陽に焼かれて、キラキラと光を反射している海の波の、遠く水平線と空のぼやける境目を、ぼんやり眺める。
街は見ない。
お互いの顔も見ない。
そんなのを見ても、惨めになるだけだから。
私たちは遠くを眺めて、時々、ミネラルウォーターを飲みながら、ぽつぽつ、話をする。
できるだけとりとめがなくて、現実味がなくて、どうにも役に立たないようなことばかりを、選んで、話す。
どちらからともなく。
独り言のように。
だから、私は君の家庭が抱えている問題も、君の現在の惨状も、そんなに詳しく知らない。
くたびれた服と、年の割には細いであろう胴と、日焼けによる皮剥けや肌に受けた傷みが剥き出しにほったらかされたような腕といった、見た目から見えるもの以上のことは。
逆に君も、私の家がどんな形であるかは知らないし、長袖の薄いカーディガンの下に隠れている、白い私の腕に剥き出しにつけられた痕のことも知らないだろう。
君もきっと、病的に白い私の肌と、腫れた頬と、そのくらいしか知らないはずだ。
それで良かった。
私たちがここにいるためには、それだけでいい。
私たちが私たちでいる条件は、それだけでよかったし、それだけしか必要なかった。
その証拠に、ここでいれば、私たちに、世界は少し鮮やかに見えた。
ここにいる時は、ゆるゆるにたわみ、にわかに黄色くかすんでいるはずの君の半袖は、真昼の太陽に照らされて、入道雲のように眩く白く見えた。
木陰の下で、私たちは、ぽつぽつと話した。
太陽が、君の白い半袖と肌を、やいていた。
あぁ、暑い。
なんて思いながら今日も慣れ親しんだ道を歩いていく。
今日は手土産代わりのお裾分けのスイカを持ってきた。
すれ違う人も半袖やタンクトップなど涼し気な姿だ。
なんと言ったか、最近は手持ちの小型の扇風機や首に冷たい首輪みたいなのを着けている人が多い。
そうか、いまはもう団扇や扇子では間に合わないのか……
あの人はきっと知らないだろうから、今日の話題にしてみよう。
ちりりん…りん
「やっぱりいい音ですねぇ」
いつもの縁側が見えてきた。
そして最近あの人が吊るしてくれた小さな夏が涼しげな音で迎えてくれる。
「今日もお邪魔しますね」
一応、声は掛けるが縁側は自由に使えと言われているので申し訳程度だ。
ちりん
家主の代わりに答えてくれたかのようになる夏の音に笑みがこぼれる。
いつものように縁側に座り、通り過ぎる人を見るとはなしに見る。
聞いたことはないが、多分腐れ縁のあの人は自分が好き好んでここから人を眺めていると思っているだろう。
人間観察が好きというよりはこの縁側から見える風景なら何でもいいのだ。
「来てたのか」
「えぇ。あ、これお裾分けです」
いつの間に隣にいたのか腐れ縁であり、この縁側のある家の家主に声をかけられた。付き合いは長いが本当に静かな人だと思う。
「スイカ。ありがとな」
「いえいえ」
嬉しそうな様子にこちらも嬉しくなる。
スイカをしまいにまた奥に引っ込んだ相手を見送る。
「ラムネ切らしていたんだ」
「あなたの家の麦茶好きですよ」
戻ってきた相手に氷が入ったグラスに入れられた麦茶を渡される。
いつも出されるラムネが自分のために用意してくれてるものだと知ったのは意外にも最近だ。
「あ、そういえばここに来る前に見掛けたんですが」
腐れ縁とは言いつつお互いにあまり干渉しない性格だったから、一緒にいても居るだけだった。
こうして話すようになったのはいつからだったろう。
そんな事を考えながら先程話そうと思った事を話す。
話していたら空が夕焼けに染まってきた。
「そろそろかえりますね」
「次はラムネ買っておく。今日はこれで」
差し出されたのはラムネ味のアイス。
半袖が似合う季節にまた食べたいと思ってたモノだ。
有り難く受け取り、食べながら帰路につく。
半袖が似合う季節、ラムネ味のアイス。
あの人が炭酸が苦手だと知ってから1年が経っていた。
半袖
凄い可愛い子が大きめなTシャツ着てたんだけど、
隙間から脇毛が見えてドキッとした。
私は冬になっても半袖で小学校に行く子供だった。やんちゃで運動大好きみたいなタイプとかではなく、どちらかというとおとなしい、引っ込み思案な性格だったが、毎年12月上旬くらいまでは、半袖で粘っていた。
同級生からは寒くないの?とよく聞かれたが、朝は寝ぼけていて寒さを感じないという謎の言い訳をしていた。正直寒かったし、鳥肌もよく立ってた。学校で1番最後の半袖になるという理念があったので、半袖の人がいなくなったら、速攻長袖にしていた。
大人になってからその話を母親にすると、口には出さなかったけどやめてほしかったと言ってた。ごめんよ。
#半袖
【書く練習】
気分が悪い
気持ちが落ちるとめまいと吐き気がする
ずっとマイナス思考で嫌な考えが止まらない
こうなると体の節々が痛む
藁にもすがる気持ちで訴えたら薬が増えた
辛いから何とかしてほしいが
薬が増えるのも怖い
薬を飲むのも飲まないのも怖い
半袖のさきにある傷
見えなくても君が傷ついているのちゃんと知ってるよ
ボロボロでほつれだらけでも、
二人で縫い合わせて
その傷を包み込めるような布になりたいな
半袖、小学校の時、学年に1人はいた通年半袖半ズボン少年。真冬の寒い日、鶏の毛をむしったように痩せてた彼は唇を紫にしながら笑ってた。彼が冬服を着るようになったのはいつなんだろう。中学生になって校則という社会のルールに屈したのか、それともルールのお陰で助かったのか。。