『別れ際に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
別れ際に言葉を遺してくれるのは、きっと別れる覚悟を決めたから。
あなたはきっと、最期まで闘ってた。必ずまた戻ってくると、最期のときまでそう思ってくれていたのでしょう。
別れの言葉がなくとも、あなたはたくさんの歌を遺してくれた。ときに寄り添い、ときに手を引き励ましてくれる、そんなたくさんの歌を遺してくれた。
あなたの歌をお守りに。
あなたの分まで、なんて烏滸がましいけれど、私なりにあなたの愛した世界を生き抜いていこうと思います。
どうか安らかに。
20240928.NO.65「別れ際に」
酸欠少女 さユり様
ご冥福をお祈りします
#64 別れ際に
[貴方に届きますように]
別れ際に、
ありったけの感謝の気持ちを込めて
相手の心に語りかける。
貴方に出会えて幸せだ。
貴方への恩は、一生忘れない。
最大限の敬意と感謝の気持ちを伝えたい。
出会いと別れは、一瞬。
けれど、
貰った恩は、計り知れないくらい大きい。
死ぬまでに返しきれるかな?
返しきれなかったら、
死後に利子付きですよね?
生きている間に、一所懸命恩返ししますね。
別れ際に
「ねぇ、待って」
静かにそう呟く
男は振り返り、
「どうしたの?」
と問う
「…やっぱりなんでもないや」
数秒黙り、なにを考えたのかそう答え
少女は男にまたねと呟く
あたりには雪が降り、息は白くなっていた。
そして少女は思い出のマフラーを握り締め、
ポケットの中で冷たく冷えた手を強く握っていた。
(どうして、伝えられないんだろう)
本当の気持ちは心にしまったまま
彼女のため息は白く染まり、空へと消えていった。
別れ際、いつも泣きそうになる。
だって、きみとはたまにしか会えないから。
次はいつ会えるか、わからないから。
ああ、また明日から寂しい日々がやってくるんだ。
辛いけど、涙を堪えて我慢するしかないんだ。
昔から
手を握ったり
握手したり
手を出す前に躊躇する
相手の気持ちを慮って
初めから手を出さない
その選択が1択
ずいぶん前から
母の家から遠い場所に
住むことになった
めったに会えない母
いつまでも会えるとは限らない
帰省した別れ際には
素直に手がでて握手する
今では
母の気持ちも
自分の気持ちもよくわかるから
別れ際に
「〜〜〜!!」
怒鳴られた。
完全な濡れ衣だった。
私は状況もよくわからぬまま、怒鳴られていた。
急に世界が色褪せた。
生きていてもいいことなんてないような気がした。
なんだかどうでも良くなって、
部屋から飛び出した。
「おい、待て!!」
私は声を無視して走り、窓から飛び降りた。
ここは四階。
下はコンクリート。
頭から落ちれば助からないだろう。
身体が宙に投げ出された。
人が、窓から何か言ってる。
夕暮れ時のことだった。
全ての動きがスローモーション。
思い出が蘇る。
これが、走馬灯。
もう、地面が近い。
幸福感に満ちていた。
…………でも。
世界との、私との、別れ際に考えたことは
「まだ、死にたくない。」だった。
夕日は、綺麗だった。
思わず体を起こした。
……あれ?
ちゃんと、生きていた。
よかった。ほっとした。
全ては夢だった。
あの建物は知らないし、
怒鳴った人も知らない。
死にたいわけでもないし、
そもそもそんな勇気がない。
私はまだバクバクしている心臓の鼓動を感じながら、
着替え始めた。
近づいてくる電車
ここからは逆方向
別れ際
無言なきみを
ぎゅって抱きしめる
はずかしそうにしながら
それでも
抱きしめかえしてくれる
そんなきみが
とても愛おしい
君の薬指に別の指輪がはまっていた。
思わず自分の空の薬指を隠す。
久々に会った君は自然に談笑している。
あの頃と変わらない。
かつて、別れの日。
長い別れを知っていた日。
好きだと言えなかった。
代わりに君は言った。
お互い、いい人を見つけようね。
打ちのめされた、決別の言葉だと思った。
今生の別れだと家でめそめそ泣いた。
長い時を経て、わずかだが顔を合わせる日がある。
心の中だけで問いかける。
君のいい人はまだ、いませんか。
自分では、だめですか。
題:別れ際に
彼女は泣いていた
私はうすれる記憶の中彼女との思い出を懐かしみ
「ありがとう」
かすれた声で彼女との楽しかった人生に
「別れ際に」
──もうこの体温を失うことはないと知っているから、安心して手を離した。
必死で数日前のお題を消化しています……
(別れ際に)
『別れ際に』
やっぱり、聞いた方がよかったかなぁ。
あの人の背中を見送りながら、
僕は後悔していた。
「……だけど、仕方がないよなぁ」
僕は言い訳めいた独り言をつぶやく。
だって、あの人、
めちゃくちゃフレンドリーに僕の名前を呼んでたし。
僕としても、どっかで見たことある顔だったから、知り合いなのは間違い無いんだけどさ。
あんなまぶしい笑顔で
「久しぶりだなぁ!」
なんて言われたら、
……僕には無理だったよ。
「そういえば、あなたの名前は何でしたっけ?」
なんて聞くのはさ。
このまま声も上げられずに、私は殺されてしまうんだ。静かな部屋の中でそう思った直後、聞こえてきたのはパトカーのサイレン。
薄暗い部屋に、不意に光が射し込んだ。窓ガラスが割れて、カーテンが開いて、ベランダから人が入ってくる。ここは、私の予測が間違っていなければ、たぶん2階だ。
あの人は嫌な顔をして、入ってきた人たちに見せつけるように、私の首に包丁を押し当てる。近づいたらこの女を殺す、と大声で喚いている。しかし、後ろからも聞こえる足音と人の声に、何かを察したのか、直ぐに包丁を下ろした。
ああ、ようやく助けが来た。懐中電灯で外にモールス信号を打ったのがよかったのか、私がいないことを不思議に感じた知り合いが動いてくれたのか。なんにせよ、この部屋から1ヶ月も出してもらえなかったのが、やっと見付けてもらえたのだから。
ベランダから、そして玄関から入ってきた人たち……警察が、あの人を捕らえる。後ろ手に手錠をかけて、無線というのだろうか、何か通信機具のようなもので、他の警察に現行犯逮捕だの何だのを伝えている。その合間に、私のほうにも警察が数人駆け寄ってきて、大丈夫ですか無事ですかと目まぐるしく質問してきた。
警察の質問に答えている私の後ろで、あの人は玄関の方向に連れ去られていく。引き摺られて服の繊維がちぎれる音が聞こえる中、あの人は最後に言った。
「……お前は、俺から離れられねえぞ!」
そして10年。あの人の死刑が執行されてもなお、私はあの人の言葉に恐怖を植え付けられたままでいる。
別れ際に
バイバイと手を振るきみ。
お互い真逆の道へと歩き出して、
2人の間に距離がうまれていく。
明日もどうせ会えるのに
"さようなら"って言葉は
どうしてこんなにも悲しいのか。
僕にはさっぱり分からない。
〈別れ際に〉
彼女、(美月)は、別れ際にキスをしてくる。
「じゃあまたね、京一! (ちゅ!)」
(かぁ///)
まるで今日が最後みたいに
「あっ!美月のお母さんこんにちは、
すみませんが美月知りませんか?
いつもいる場所にいないんです、」
「どうしました?そんな暗い顔して、何かあったんですか?話聞きますよ、」
「話したいことがあるの」と言って、美月のお母さんは、僕をベンチに座らせた。
(なんかモヤモヤする、)
美月のお母さんは泣き出しながな言った
「実はね、、美月が死んじゃったの、、グスッ」
頭が真っ白になった。
何も考えれなかった。
その後話を聞くと、美月は、もう治せない病でだから毎日あんな顔をするんだとわかった。
「僕はどうしたら、」
(美月の笑顔を見るだけで、幸せだった。生きがいだった)
美月の葬式をし、僕は何もかもでうでもよくなっていた。
「僕は、これから何をしよう、、、、あっそうだ!
あの病を治そう美月みたいに苦しむ人をなくそう!」
それから俺は一直線で、あの病を治すことができた。
「これで美月も笑顔になったかな、」
「先生ッ!!!起きてください!!!!!
先生〜〜〜!!!!!!」
※別れ際に
商人は言わぬ言葉がある
それは厄除けのようなもの
まじないのような言葉
「良き旅を願う。良い商売を願う」
言うてはならぬ
それが逆言葉になることの多い
この理不尽な馬幌馬車で
特に人気の少ない村を巡る商売をする時には。
別れ際に彼に言われた「バイバイ」
いつもは「またね」って言ってくれた
私も何も言わず「バイバイ」と返す
でも、また会いたいな
いつもは仏頂面だったり、ツンとした顔ばっかりなのに、
別れ際にだけ、心底愛おしいとでも言いたげな顔をしながら頭とか頬を撫でるの、ホントに反則だと思う。
そんなだから、離れられなくなる。
【別れ際に】
さよなら。
今際の際
遊んだ後の帰り道
きみにとってはなんだろう
別 れ 際 に
君は言った
「ジャー股ね」
トイレ行くって言えよ!
正午。風が嫌なぐらいに心地良い。暖かくって意識が曖昧だ。
「…ね。……でさ。……で………」
「うん。」
君の声が僕の鼓膜を震えさせる。
「……それでさ、一緒にいく?どうする?」
「……うん。」
拒否する理由は無い。それに、きっと了承したほうが楽だから。僕の返事を聞いて目を細める君。困っている様にも見えるし、嬉しそうにも見える。感情が色になって柔らかいグラデーションを作るみたいに。
「そっか。」
「うん…。」
言いたい言葉はたくさんある。でも喉まで来ては詰まって何も出てこない。あり過ぎるんだ、君に伝えたいことが。
君はどうして僕を選んでくれたの?不幸になるなんてことは分かっていたはずなのに。君はどう感じたの?人から視線を、言葉を。そして、今は何を思っているの?分かっているようで分からない。透明なベールで巻かれた君の心と顔。
君は俯いたまま何も言わない。見ていられなくなった僕はふと、時計に目をやる。…二時。時の流れは早いものだ。こうして僕らが悩んでいる間も待ってくれやしない。チッチッ、時計が時を刻む。
「何で…駄目だったんだりうね。可笑しいよね。…ね?」
顔をくしゃりと歪める君。苦しそうで…それで……。
僕は今、どんな顔をしているのだりう。きっと酷い顔だ。そうだ、この部屋には鏡が無い。僕はどんな顔貌をしていたのだろう。
急に自分と言う存在が不安定になってくる。目の前にいる君を見る、が、顔が、顔が…嫌、体も?君が濃霧に呑まれてく。見えない。君が、僕が、前が。頭がくらくらしてきた。一度目を瞑る。
自分の顔など今となってはどうでも良いではないか。
君のことだって、君を顔で体で好きになったのでない。君の人格そのものに惚れたのだ。
身体なんて、ただの皮でしか無いだろう?
精神の器だ。ただの。だからどうでも良い。どうでも。
…目を開ける。自分に何が見えているのか、はたまた見えていないのか?それすらもハッキリとしない。どうでも良い。どうでも良いのだ。
窓を探す。君の声が背中からする。窓を勢い良く開ける。風が部屋に入り込んだ気がした。そして、僕の背中を押す。
「さあ、いこう!彼処なら僕らも祝福されるだろ?ほら早く、ハヤク、ハヤク。急げないのか?歩けよ!」
「分かってるから。歩いているし。そんなに焦らないでも止める人は居ないでしょう?何処にも。嫌、何処に居るかもね。」
「どうでも良い。ほら、行くよ。」
「うん。バイバイ。」
「バイバイ?何でさ、場所を移動するだけじゃないか?何で?永遠の別れじゃないんだから。」
「…そう…。…ロマンチストなのね。」
「違うさ。どうしたんだい?可笑しいよ。先に行ってるからね。」
「…はい。行きましょう。」
星だ。星だけが見える。闇に呑まれて何も見えない。
でも、もうそんなことはどうでも良い。新しい、素晴らしい場所へ行けるのだから!
下には一人の男の死体が残された。奇妙にも女物の服を着て、長髪の鬘を被っていた。