『優越感、劣等感』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
こんな私でも、ここに存在しても良いですか?
そっと背中を撫でられて、私はここにいても良いと認められたような気がする。
私以外の人達は、私が持っていないモノを、たくさん持っているはず。
自己を認めることが難しい私にとって、注目を集める環境は苦痛であり、「こんな私で、ごめんなさい」と笑顔の仮面を貼り付けたまま、心の中で謝り続けるだろう。
これが私……本当に面倒くさいイキモノで嫌になる。
『優越感、劣等感』
優越感、劣等感はセットになっている。
優越感は劣等感の裏返し。
砂糖と塩、みたいなモノ。
可哀想なきみ。何も知らないきみ。
鍋を火にかけたことを忘れ、あわや火事になりかけた。私が止めなければ大惨事になっていただろう。それも忘れて眠りこけるきみ。社会不適合な劣等生物だ。
隣人が大事にしていることを忘れ、花壇のパンジーを片端から摘んだ。私が間に入らなければ涙浮かべた相手に殴られていただろう。それも忘れて今朝も朗らかに挨拶してみせたきみ。ひとを傷つけて反省しない、共感を失った罪人だ。
私がいなければ何もできないきみ。
きみがいなければ居場所のない私。
朝から晩まで笑って過ごすきみ。
笑顔の作り方すらわからない私。
どうしてきみの方が、あまねく人間が理想とするような明朗闊達な日々を送れているんだろう。世界の全てから嫌われているのに。どうして私は劣ったきみより劣っているんだろう。世界の誰より尽くしているのに。
知らなくていい。忘れていいよ。
可哀想なきみ。何も知らないきみ。
周りの人達を見ていっつも劣等感を感じる。
でも周りを下げると僕が一番になる。
だって、1番がいいじゃん。
みんなに褒められたい。1人になりたくない。
すごいってさすがって褒められて優越感に浸る空間が大好き。
こんな、自分が大っ嫌いだ。
―優越感、劣等感―
暇を持て余してた
やることは言葉通り山ほどあった
いつかやろうとは思ってた
実際は、それらを目の前にすると
怖気付いたのか弱みが出たのか、
どうも目を逸らして避けてしまう
個性が薄れていくような感覚を日々感じた
そんな中でも、理性はしっかりと働いていた
流石にこれ以上は逃げ続けられないよと
だから、頑張って立ち向かった
いけなかったのは、たったそれだけのことに
優越感を抱いてしまったことだった
救われたような気分になった
もう、大丈夫だなんて変に安心しきった
全部全部、自分自身のせいなのに、
周りを見るとみんな充実していて
忙しそうにしていて、それでも
キラキラと輝いていて
自分が酷く霞んでいるような気がして
感じるのは劣等感ばかり
それなのに、何も出来ずに
加速しながら堕ちていっていた
何の気力も起きないから、
今更アクションを起こすことなんてできなくて
↻ ◁ II ▷ ↺
他人をなぶって優越感に浸るやつは、
劣等感のかたまり。
#優越感 劣等感
私は仕事ができる方だ。これを自分で言うのは嫌いだけど、出来る方だと思う。スーパーに勤めて早5年。他部門の仕事、お客様接客、どんなトラブルが起きても顔色ひとつ変えずそつなくこなしてきた。周りからも評価は高く、社長からも管理職の方からもお気に入りだ。
そんな私は、周りの人たちのレベルを見てひっそりと優越感に浸っていた。だがそれも束の間。最近は違う。
優越感どころか、なんとも言えない感情に襲われる。
“私ばっかり” “それを私に言わないで” “私の方が仕事多いのに”
“私ばっかり”そんな感情が出てきた。
1人でいると劣等感に押し潰されそうになる。
談笑をしている人達を羨望の眼差し…
あぁ…今日も仕事か…嫌になるなぁ
ぬるま湯の心地良さを手放すことができずにどこか欠落した日々をだらしなく続けてしまったせいで、生きる明瞭さを失った。いやきっとそれだけではない。一体どれほどのものを犠牲にしたのだろう。気づけば、普通にできていたことすらできなくなってしまっていた。周りを見渡せば、劣等に苛まれる。そこでやっと気づいた。僕は良いように扱われていただけだと。あの子もあの人も僕に対してあたたかな感情を持ち合わせてなんかいないのに、何度も愛を囁いて、束の間の優越を僕に与えた。すべては僕を陥れるための甘い罠だったのだ。弱る僕を見て楽しんでいたんだろう。絶望と劣等に苛まれる殺伐とした日々に生かされているだけの空っぽなクラゲになるくらいなら、なにも気づくことができないただの阿呆で居る方が数億倍マシだった。僕はどうしていつもこうなんだろう。誰かの手のひらで転がされることしかできない。馬鹿にされ、笑われることしかできない。なんて滑稽なのだろう。そういえば、名前も知らない誰かが僕を指さして「お前は生まれながら道化師だ」って声高らかに笑っていた。それならあの子がくれた言葉はなんだったんだ。あの人の温もりはなんだったんだ。あの子やあの人の涙はなんだったんだ。美しい花のような笑顔でさえも僕を面白くも哀しい道化師にするためだけに魅せたものだったというのか。ともすれば、なにを真実と捉えて生きるべきなのか僕にはもうわからない。与えられた気になって悦んだ価値はすぐに取れる鱗だった。それに気づかず、浸っていた優越もニセモノ。無価値の中で泳ぎ続ける僕をどれだけの人が笑っていたのだろう。劣等に塗れすぎた僕は僕自身すら愛すことは困難を極めていて、目を背けてしまう。次に目を覚ましたときはどうか劣等の類いを感じない人生を歩めていますようにと、わずかな希望を抱きながら瞼を閉じる。
君といる時常に劣等感がある。
君はとても綺麗でかっこよくて素敵な人。
それに比べて僕は見た目も地味で、性格悪くて、
君の隣にいて不釣り合いの存在だから。
君と仲良くしてる友達は見た目はかっこよくて、
君と並ぶと違和感がない。
見ていてお似合いの2人って感じがする。
だけど、ベッドでは僕しか知らない君がいて、
僕にしかこの顔をさせることは出来ない。
そう思うと僕は優越感に浸れて、自信が持てる。
君のこの顔を誰にも見せたくない。
僕だけのもの。
【優越感、劣等感】
#79
#59 優越感、劣等感
時々急にね、
暗いこと考えてどんよりしてる。
自分で自分が面倒くさいと思うよ。
でもさ、卑屈なこと言っても、
何にも解決しないからね。
踏み締めて立つよ。
持つべきは達成感だと思う。
次に進めるように。
優越感も劣等感も本質は同じらしい。
他と比べなければ生まれない感情だものね。
人間なんて全部発展途上なんだから
どれ並べたってどんぐりの背比べだ
考えて考えて、
そう結論づけた私はスマホを投げ出した。
昔から何でも姉と比べられてきた。
勉強の出来、スポーツ、容姿、人間性、そのすべてを。
姉が「あなたはすごい。」と褒められても、私の場合は
「どうしてお前はこんなこともできないの。」
と、否定の言葉ばかりがぶつけられて、日に日に劣等感が膨れ上がっていつも死にたいと思っていた。
───あの子に出会うまでは。
高校2年生になり、新しいクラスに馴染もうとみんなクラスメイトに話しかけていた。かくいう私も新しく出来た友達に愛想笑いをしながら教室を見渡していた。
すると、一人で背を縮こまらせながら本を読んでいる
女の子を見つけた。その時、声が聞こえてきた。
「ねぇ、あの子も同じクラスなんだ。」
「ああ、地味子って言われてる子でしょ。話しかけても無視するし、ノリも悪いし、いつも一人でいて中学じゃいじめられてたって噂もあるよ。」
「ああいう暗い子ウチのクラスに合わないよね。」
「確かにね~」
少し嫌な気分になりながらも授業の準備をする。
相変わらず彼女はうつむいたまま準備をしていた。
そして、放課後図書室で勉強をするために向かうとそこには彼女がいた。本を読んでいる彼女になんとなく話しかけてみようと近づく。
「ねえ、貴方。」
「ひ、ひゃい!」
「ふふっ、ひゃいって。」
「あ、あの何か用ですか?」
「いや、なんとなく話しかけてみたいなと思って。」
「そ、そうですか。」
そこから私たちは少しずつお互いの事を話して一通り
自己紹介をし終えると彼女はぽつりと呟いた。
「いつも、人と話すのが怖くて顔を下げちゃうんです。そんなんだから地味子だとか言われて、いじめられて。勉強もなんにもできなくて、こんな自分は嫌なんです。だから話しかけてくれて嬉しかったです。」
こんなに震えて一人ぼっちな彼女を可哀想だと思っているのに、なぜだか満たされた気持ちになる。この気持ちの正体がわからないまま、
私は彼女に言う。
「私があなたの友達になる。だからもう敬語はやめていいよ。」
「本当に?ありがとう。」
それから私は彼女と図書室で待ち合わせをし、勉強などを教えたり話すようになった。
どうやら、彼女は勉強もスポーツもできないようで教えるのに苦労した。だけど。
「すごいね!私とは大違いに何でもできるんだね!」
その言葉を聞いた時、彼女を見ていると込み上げてくる気持ちの正体に気づいた。
それは────
「どうかした?」
「う、ううん。何でもない。」
それは優越感。何もできない彼女に先生ぶって勉強やいろんなことを教える。いつも姉と比べられてきた私が他人に尊敬の眼差しを向けられるために、多分彼女を友達に選んだ。自分自身の満たされないものを満たすために。なんて最低なんだろう。でもやめられない。だってそれでも彼女は私によって救われたのだから。親友にだってなってあげた。だから少しくらいいいでしょう?
そんな言い訳を心の中でしながら私は彼女に向き直った。
『優越感、劣等感』
『優越感、劣等感』
私は臆病者だ。
何をするにも他人の目を気にしたり、余計なプレッシャーを自分にかせてしまったりしている。
私の学校の体育で器械運動という種目があった。
私は全くできない。という訳では無いのだが。なんというか、こう、やりずらい。
男女合同というのもあるかもしれないが。
前転や後転、側転など失敗したり不格好だったりするのではないか。
下手くそだ。
こんなことも出来ないのか。
みっともない。
実際に言われている訳でもないし、特別視線が私に向いているという訳でもない。自意識過剰だということも重々承知だ。
でも尚、恐れを離すことが出来ない。
妹の通知表の結果が帰ってきた。
彼女は私が越えられなかった壁を易々と超えてゆき、私が中学時代得意だったとする数学の内心をも越して見せた。
なのに私に数学の問題を訪ねてくる。
私以上の評価を持つ人がなぜ己以下の人に質問をするのか。
素直でない私は嫌味と受け取ってしまう。
彼女はそうは思っていなくとも、私がそう思ってしまう。
父や母も普段はちゃんと物事をこなすと褒めてくれることはあるが、
妹がこの内心を持ち帰ってからは、私に対して「おまえもこれくらい」という視線が向いているように感じる。
そこで私は勉強すればいいわけだ。
なぜ私が勉強をしないのか。
別に勉強をしていない訳でもないが、自分で首を絞めているとわかっていても
最後の最後までやりきることが出来ない。
私の妹はいわゆるコミュ障というものだろうか。他人と話すのも苦手だし自分の意見も周りに通そうとはしない。
だが何故か彼女は、他人の目は気にしないのだ。
彼女が言うには
自分の知り合いから見られるのはいやだが、赤の他人からどう思われていようが関係ない。
のだそうだ。
私にはそれが理解できなかった。
というかそれを享受できなかった。
そういった点が優秀な彼女と粗悪な私との差なのだろう。
結局私は何が言いたかったのだろうか。
お城に住むお姫様。
彼女は美人で、性格も良くて、心優しい。
お金だって持っている。
そう、何もかもが完璧…!
あぁ、聡明な彼女は自分が恵まれてるって気付いてるんでしょう?
「あなたのことが羨ましい…
私なんて、何も持ってないただの女の子だもん」
――――――――――――――――――――――――
町に住む女の子。
彼女は明るくて、元気いっぱいで、好きなことが何だって出来る。
何処へだって行ける。
そう、何もかもが自由…!
あぁ、奔放な彼女は自分が何にも縛られないってわかってるんでしょう?
「あなたのことが羨ましい…
私なんて、意思の持てない籠の中の小鳥だもの」
完璧な両親、優秀な弟、可愛い妹、出来の悪い俺。
俺だけが何でも平均以下。
劣等感を抱え生きるのももう疲れた。
一度で良いから周りよりも優れているんだと優越感に浸ってみたい。
そんな無駄なことを考えながら何の意味もない1日を終わらせる。
毎日変わらない面白味もない日常それが俺の人生だ。
優越感は劣等感の裏返し
小さな頃の夢はケーキ屋さんになることだった。女の子なら誰でも一度くらいは、毎日ケーキが食べたいと思ったことはあるだろう。大抵の場合すぐにまた別のなりたい何かに変わってしまうありがちな夢だが、私の場合は進路を決める歳になるまでなんとなく、その幼い頃に抱いた夢を胸に温めていた。
高校を卒業して製菓の専門学校へ2年通って、地元のこぢんまりした洋菓子店にパティシエ見習いとして入った。しかし、何年たっても上達しなかった。一緒に入った同僚たちはめきめき腕を上げて、大事な仕事を任されるようになっていく中、どんなに努力をしても、私だけは認めてもらえない。当時の私は自分が不器用なことをまったく自覚していなかった。ケーキが好きというだけで、うまく作れるわけではないことをわかっていなかった。
それで、なんで私だけ、と周りと比べて劣等感に苦しんだ。とうとう逃げるように店を辞めて、フランスへ修行に出た先輩を頼って、自分もパリへ行った。けれど、日本でダメなのに外国へ逃げてうまくいくわけはない。
雇ってもらったパティスリーでは1か月でクビになり、仕方がないので日本レストランで働いた。本当に辛かった。毎日泣いていた。
それから、20年。
今はそのとき同じパリにいて、いろいろと相談に乗ってくれた先輩と結婚し、2人で小さな洋菓子店を営んでいる。でも、もう私はケーキを作ったりはしない。ケーキを作るのは夫だけだ。20年という月日の中で、自分に何が向いているのかを知った。私の仕事は接客と、カフェのお客さんに飲み物を作ること。私のラッピングは評判がいいし、ラテアートも得意だ。何よりお客さんとのおしゃべりが大好き。夫も毎日私を褒めてくれる。なので今は仕事が楽しくて仕方ない。
劣等感というのは、身を置いた環境やかかわる人によって強くなったり、弱くなったりするものらしい。環境設定ですべてが変わる、というのだ。
いくら好きでも自分に向いていない場所では、当然他人の方が上手にできるのだから、他人に嫉妬したり、羨ましく思ったりするだろう。劣等感があるからこそ頑張れるとも言えるのかもしれないが、見当違いの努力は虚しい。
劣等感に苦しまないためには、きっと、もっと自分を知ることなんだと思う。
優越感、劣等感(2023.7.13)
あなたはわたしを選んだこと、後悔していますか?
わたしのことを好きなのはあなただけだけれど、あなたを好きな女の子はたくさんいる。
あなたがわたしといてくれる時。悪いことかもしれないけれど、わたしは優越感を覚えるの。わたしだけを見て、わたしだけに笑いかけてくれる。そんなあなたが、この世界の誰よりも愛おしい。
あなたが他の誰かといる時。それが素敵な人であるほど、わたしは劣等感を覚えるの。やっぱり、わたしなんかじゃだめだよね、ああいう人が、あなたとお似合いなんだよねって。そんなあなたが、この世界の誰よりも憎らしい。
だから、気をつけてね?わたしにとってあなたは、世界でいちばん一緒に生きたくて、世界でいちばん殺してあげたい人だから。
【優越感、劣等感】
何かに対して優越感を抱くと
心の奥底にいた劣等感を覗かせる。
どちらもきっと綺麗な感情ではなくて
それでも人間ならではの感情だから
消すことは出来ないから必死に受け止めるんだ。
そんな人間でも
生きてていいんだって思っていたいんだ。
あのこは私よりもフシアワセ
だってセーラームーンのへんしんステッキをもっていないんだもの
私はセーラームーンになって てきをたおすつよい子
おとうさんがどなっておかあさんをしかるみたいに
わるいひとがいたら たおす力をもっているの
なのにどうしてだろう
おとうさんは私をどなりつける
私はセーラームーンからわるい子にもどる
へんしんステッキをもってないあのこは
おとうさんと手をつないでニコニコわらってる
私よりもフシアワセなはずなのに
とてもたのしそう
優越感に浸りたいことがよくある
けれど自分はダメなんだと劣等感に浸っていたい事もある
優越感に浸っていたい時はどうしても自分の話をしがちだ。
劣等感に浸っていたい時も自分の話をしがちだ。
結局のところいつだって誰かに自分の話を聞いて欲しいのだとそう思う。
相手の話を聞いて共感することの出来る『 ちょこっとだけ大人』になりたいな
わたしには、憎い人がいた。
でも、正直言って、私がその人より劣っていることなんて、「世間慣れ」ぐらいだった。
絵は毎回賞をとれる。
文章は佳作に入った。
音楽は学年トップの成績。
算数も国語も理科も社会も体育も、
その人より良い成績を残したはず。
それなのに、
賞を取った時の優越感も、
その人が出来なかったことに対する満足感も、
その人が大人達に褒められて、慰められて、
讃えられて、応援されて、
その度にないはずの劣等感がわたしを襲って。
わたしに足りないものはなんだというのか
あいつの何がいいの
自称インキャで
スタバのメロンソーダの自慢で
「ヨウキャごっこ⭐︎」とか
最初からコミュニケーション能力が
あったくせに
悪い分類のヨウキャだったくせに
あいつは、
伊達メガネして
整形して
髪の毛矯正して
その度に、人から話しかけられるたびに、
嬉しそうに
笑ってたのに。
そのクラスメイト達が
どれだけあなたのことが嫌いだったか
あなたは
偏差値の良い学校へ行った
わたしは
あえて
偏差値の悪い学校へ行った
なぜなら
あなたがゴミと見下してきたクラスメイト達
全員
わたしがまとめて面倒見てやる
全員天才にしてやる
お前がゴミと見下してきたやつが
お前を塵芥と見下す時が
待ってろよ
絶対
全部の面で
見返してやる
あなたとは違う、
正々堂々
何もかも
あなたより上に立つ
絶対。
今度こそ感じる
優越感
待ってろよ
あなたに最高の劣等感を
感じさせてやる
待ってろよ