『何気ないふり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
[何気ないふり]
何気ないふり
そんな日常...
たまには、休もう。
ずっと我慢していると辛いから。
悲しい気持ちになるから。
責任を持って何かをするのも大切だけど、少し気楽に行こ!
そのほうが人生楽になるかも。
泣いてる女の子がいた。けど、僕は見なかったことにした。その女の子はたぶん僕の幼なじみ。好きな人。
「おーい!たくー!帰るぞ!!」
「おう!」
ほんとは胸がザワついていた。だけど、何も無かったかのように僕は。忘れることにした。
「何気ないふり」
私はいつも何気ないふりして苦しんでいる。
皆の前で泣くだけで笑い物にされるのが
怖くて 暴言を言われても“何気ないふり”をする。
ずっと偽りの自分でいなきゃいけないのかと思うと
涙が出てくるんだ。悪口 暴力を振るわれても
“痛くない 痛くないよ 大丈夫だよ”って
みんなの前では弱いところを見せたくなくて
“何気ないふり”を被っている
「「ふり」なんてしなきゃよかったなんて
言っても、もう遅い。」そうやって呟く。
もう疲れたって泣いて ビルの上から私は
飛び降りた。
「何気ないふり」
何言われても笑顔で返して何気ないふりしてたけど、ずっと傷ついてたよ。好きだから我慢してた。空気悪くしないように笑ってた。怒ったらノリ悪いとか言われるからずっと我慢してた。でも、もう限界。あんたの事好きだからって私まで変えなくていい。なんであなたのこと好きになったんだろう。あなたのことが好きな私が好きなだけだったのかもしれない。恋は盲目だね。私たち別々になるだろうからもう会えないだろうけど、地獄をみて頑張ってね。私は天国に行けたらいいな。じゃあね。
不意に手が触れ合った。さっきと変わらずその人は隣で雑誌を読んでいる。スマホを操作していないこっちの左手に、その人の右手が触れた。当人は驚きも謝りもせず、視線は誌面に落としたまま。いや、よく見れば少しだけ瞳が不敵に細まっている。指先が左手の甲を、指の間をゆっくりとなぞる。まったくこの人は、何かしたいならもっとわかりやすく示してもらいたい。抗議と、それから了承の意を込めてその手を握り返した。
(題:何気ないふり)
【何気ないふり】
悲しみを押し殺し
何気ないふりをした
ペンを持つ指先が震えた
重いため息がこぼれ出る
あなたの不在がのし掛かる
何気ないふり…は、得意かもしれない。
痛くても、悲しくても、寂しくても、或いは怒っていても、人間関係は進み変わる可能性を一瞬一瞬に内包していると考えるから、とりあえず保留しながら表現の是非と時期の適切を見る癖がついている。私はコミュニケーション能力は高くない、たぶん。
親愛感にしても同様なのだ。育った境遇の刷り込みや経験の記憶にまだバカみたいな刺があって、大好きになればなるほど遠慮が出ることに、中年になってから気づいた。「胸に痛い想い」をするかもしれない怖さを、越えて行けるならきっと最高の勇者だろう。
相手が迷惑に感じるのではないかと思う頭の奥で、生きて行くのが難しくなるほど痛みたくないと恐れ、「今はまだ涙の海で溺死するわけにはいかない」などと、最高の勇者になれない言い訳の理屈を組み立てる。
何気ないふりになりそうな表現まで出力を絞って、何かが壊れたりしないように。
『何気ないふり』
中学生の頃とか、何気ないふりして他クラスに用事ある風にして好きな人見に行ってたな。
背丈の高い君を見つけて胸ドキの休み時間。
【何気ないふり】
「お疲れ様です」
そう言って手紙を渡す。
僕の部活には大会や舞台が終わったらお疲れ様ですという内容を書いた手紙を先輩や同級生に渡す伝統がある。
別に書かなくても大丈夫だけど皆やってる。
もちろん僕も。
本番途中、出番が終わった僕は同級生への手紙は書き終わって渡し、今は先輩への手紙を書いている。
先輩の出番が終わるまでに書き終わらなければいけない。よく話してくれる先輩4人ほどに手紙を書くことにした。
4人の先輩の中には僕の推しの先輩がいる。
好きな先輩じゃないからね!推しの先輩だから!
手紙を書き終わり、先輩が楽屋に帰ってきた。
何気ないふりをして、先輩に渡す。
「え!いいの!?ありがとう!」
あぁやっぱり先輩は可愛いや
春ってだけで浮つく心に調子に乗るなとストッパーをかける、
お題「何気ないふり」
それは手が触れた瞬間の温もり、偶然隣に座った温もりだったりする。
ステージで楽しそうに歌い踊るあいつはかっこいい、俺には眩しすぎる光景だった。
あの時俺の目は濁っていた、復讐に囚われ自分を見失っていた。
正気に戻って自分のした罪を自覚した、一生許されない罪と知りながら今日も俺もステージに立つ、殺しても死なない愚かに育ってしまった恋心と一緒に何気ないフリしてカッコいいお前を見る
「誰かこの恋心を殺す術を教えてほしい」
悲しい許されぬ告白だった、その声には悲痛な叫びが乗ってた。
彼以外誰もいない部屋に反響し続ける告白はきっと今日も思い人に届くことは無いのだろう。
何気ないふりをしている昼下がり黒い炎がうねり始める
昔から俺はどうしてそうなる!?と、よく言われる。
よくよく話を聞いてみると、相手のことはよく見ているが自分に対する気持ちの察しが劇的に悪くなると言われた。
俺としてはよくわからなかったがそうなのだろう。
それを思い出したのは少年に対しても、同じようなことをやらかしてしまったと気づいたからだ。
いつもなら相手のことを理解し動けていたのにそれができない。相手が求めていることは理解できるのに、求めているのが自分の気持ちだからなおのことどうすればいいのかわからない。
困惑しきった俺に少年は苦笑し、いつも他人を気にしすぎるから己がわからなくなるのだ、と言われた。
そんなつもりはなかったのに。ただ、俺は彼の笑う顔が見たいと思っただけだと少年に言った。
何気なくさらっと言うでない!と少年に顔真っ赤にしながら言われてしまった。
けれどそのあと少年の機嫌は上がったので良かったと思う。
青年よ、そういうとこだぞと突っ込まれること間違いなしなことを考えていた。
段々と外側から冷えていっている事がわかる。
調子が悪く自力では起き上がれない日も増えて、吐き気や怠さは常におれの周りを囲っている。
もうすぐいなくなる、それは誰よりもおれが分かっていた。
死ぬのは怖い。
ハルサキの前では心配かけないよう振る舞ったけど、死んだ先のことなんて知り得ないし、その果てになにか報われごとがあるということも、おれは信じていない。
身体が止まれば人はそれまで。
永久の喪失に恐怖を抱くのは、当然のことだろう。
それでも取り繕いたい。
生来、おれはそういう人間だから。
周りには大切な人たちがいる。
みんなが傷付くことがおれにとって何よりの不幸で、誰かの幸福を守っていけるのならば、大抵のことは犠牲にしてきた。
それを不幸と思ったことはない。
両親が死んで、親族をたらい回しにされてきた時から、存在することを望まれていない人間だと理解した。
死んでほしいのではない、消えてほしいのだと。
表面がぐじゅぐじゅした傷口へ、木枯らしが吹き付けていくような感覚。
苦しかった。
だから、大切な人の糧となれるのなら、おれは喜んで全部を捧げることができる。
自分の感情を押し殺してでも何気ないフリをする、その理由として十分に足りうるだろう。
だから唱える。
「大丈夫」だって。
死への恐怖は誰も知らなくていい。
隠したままあちら側へ全て持っていくから、どうかみんなは、おれの最期は幸福で満ち溢れていたってこと信じてほしい。
ハルサキ、コト、シンヤさん。
いなくなっても、快活に死んでいった奴がいたなって思い出してね。
それがみんなの好きなヤギだから。
何気ないふりをしていても、僕は気づいてるよ。
君は________________ってことにね。
移動教室の授業は席が自由だ。
彼女の座る席には誰にも近づくことはなかった。
彼女の近くにいると呪われるとか
みんなそれを恐れて彼女に近づかなくなった。
そんな様子を見て
私は何気ないふりをして彼女の隣に座った。
彼女は随分自分を下に見ているみたいだった。
「私の隣に居たっていい事ありませんよ」
なんて言ってきたんだから。
「そんなの関係ないよ。」って言ったけど
彼女は信じていないようだったが
それ以降何も言わなかった。
私は純粋な気持ちで彼女の隣に
座ったわけじゃなかった。
可哀想って思ってしまったんだ。
私は可哀想って言葉は最低だと思う。
自分が優位にたっている時に出る言葉だからだ。
自分の嫌な部分を見つけたところで
授業のチャイムがなった。
明日の私は純粋な気持ちで彼女の隣を座るのだろうか
─────『何気ないふり』
生理が
予定通りに
きていない。
いや、
でも
待って。
ちょっと前も
それで期待して
結局
その時は
少し遅れただけ
だった。(多分)
あの時は
期待の分
ショックというか
あぁ、そんな
上手くいかないんだなぁ。
って冷静になって
気持ちを
落ち着かせた。
今回だって
忙しかったし
イライラしてたし
そうじゃない
可能性は
充分あるのよ。
だから
期待は
しちゃうけど
それが
判る日までは
何も無い
いつも通りを
装って。
#何気ないふり
何気ないふり…
何にせよ心を乱すおみくじは
もう何気ないふりをさせない
何気ないふり
電車に乗った。午後4時20分発。下り列車。座ることはできなかったが、まだそこまでの混雑ではなかった。
つり革を握り、揺れだした体を支える。夕飯何にしようか、などと考えながらぼうっと車内を見渡すと、少し離れたところに和服の御婦人が立っているのに気付いた。
風呂敷で包まれた荷物を片腕で抱え、もう一方はつり革を掴んでいる。髪は真っ白だったが、背筋はすっと伸びている。凛として、というのはこういうことなのだろう、そんなふうに思った。
婦人の前の席には、高校生らが座っていた。今日のテストがどうとか、部活がどうとか、そんな話をしていた。
一見、楽しそうな会話に見えたが、ひとりの学生はどこかそわそわしているようにも見えた。本当は、グループにあまり馴染めないのかな、などと勝手に思っていたがそうではなかった。
あの、どうぞ。 と言って、その学生は婦人に譲ろうとしたのだ。突然の行動に、友人も驚いている様子だった。
あら、ありがとうございます。婦人は笑顔で返し、着席した。
位置は入れ替わったが、学生達の会話は元通り再開したようだった。立ち上がった学生も楽しそうに参加している。
おそらく、最初から譲りたい気持ちはあったが、友人にからかわれるとでも思ったのだろう、あえて気にしないように振る舞っていたのではないだろうか。
自分だったらどうしただろう。あの高潔そうな立ち姿には、返って失礼なのではと、及び腰になったかもしれない。何事もなかったように知らんぷりしていたかもしれない。
電車が止まった。彼らの目的地はまだ先のようだ。彼の清々しさに気後れし、僕は逃げるように下車した。
『何気ないふり』17/38
あ、まただ。
いま、目、合ったよね。
教室の端と端、視線がぶつかる。
お互いに別々のグループで喋ってるけど、それでも。
それに、合わせた目はすぐに逸れて、
傍から見たらじれったいと思うかもしれないけど。
私たちはそれでいいんだ。
あ、また。