『上手くいかなくたっていい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
★上手くいかなくたっていい
何度でもまた挑戦する
生きることを辞めない
行きたい場所がある
食べたいものがある
会いたい人がいる
私をずっと信じてる
・上手くいかなくたっていい
「もっとカッコつけたかったのに」
少し不服そうに言う君。
確かに、世間一般のやり方と比べちゃうとちょっとだけカッコ悪かったかも。
しかも一世一代の大勝負。予定通りに決めたかったよね。
でもそんな事、申し訳ないけど私には関係なかったんだ。
君がちゃんと覚悟して決めたこと。
君がそれをちゃんと伝えてくれたこと。
それが分かっただけで、もう十分カッコイイと思ってるよ。
だから、
「こちらこそ、不束者ですが宜しくお願いいたします」
これからも素敵なあなたの傍に居させてね。
とりあえず始めてみることがいい
【上手くいかなくたっていい】
上手くいかなくたっていい、ひとまずチャレンジしてみよう。動き出すだけで、あなたの運命も変わり始めるから。
やる前から結果にとらわれていたら、想像を超えた成果を手に入れることはできないよ。
上手くいかなくたっていい
心を開いているのが難しい状況に出会う以外に、どうやって「より心を開いている」ことに取り組めるというのか…とは、ある師の言葉だ。
何がなんでも一度や二度で突破しろという意味ではない。上手くいかないことが教えてくれるものがある、という意味だ。なんでも上手くいくようでは、更なるブラッシュアップを望む機会すら掴みにくい。私などはその最たる者で、困って初めて努力を始める。「人間をダメにするナントカ」には、とっ捕まらないようにせねば…
そんなだから、最初から上手くいくやつはディスっておく。「失敗をろくに経験できんとは…器の問題か(キリッ)」とか。
まあ、それはさておいて、頑張る人も頑張らざるを得ない人も、巻き込まれて対処せざるを得ない人も自分自身のパターンに取り組む人も、くれぐれも自分に優しくあるべきだ。諦めない・投げ遣らない自分を最初に、そして最後まで応援してくれるのは、自分自身の優しさなのだ…って言うと「ひとりぼっちかよ、ブーイングだ!」という向きがありそうだから補足しておくが、基本的に「頑張る必要」のあるときは“自分の中の部分”に取り組むときだ。だからひとりの中だが孤独ではない。もし「自分の全人を以て取り組む」ことがあれば、その時点でそんな感覚を絶している。
上手くいかなくたっていい、と吹っ切り気味で踏み出す一歩は、とても力強い。もしかしたら人生に何度も無いかもしれない。
自分に優しく、できるなら心のどこかで楽しんで、新しい何かを掴むなら、上々あるいは最高だ。
『上手くいかなくたっていい』
上手くいかなくたっていい。
だけど一生懸命になった分、上手くいかなかった時悔しくなる。
やっぱり上手くいったほうがいいじゃん。
そういうことを言いたいんじゃないことはわかってるけどね、
上手くいかなくたっていい
上手く行ったっていい。
つまり、何してもいいってこと。
人に迷惑かけなきゃね。
上手くいかなくたっていい
暑中、いかがお過ごしですか。
こちらもまだまだ暑い日が続いております。
体調を崩さないようご自愛下さい。
よし。こんなもんかな。
どう?これで。 彼がパソコンの下書きを見せてきた。
うん。いいんじゃない。
よし。ん、あれ?でもさ、もう立秋超えたから、暑中じゃなくて残暑のほうがいいよね。
さあ、そうなの?
そのはず。じゃあ、残暑、いかがお過ごしですか、っと。ん?いかがお過ごしですか、じゃなくて、残暑御見舞申し上げます、のほうがいいかな?
そんなの、どっちでもいいよ。
いやいや、こういうのはちゃんとしないと。となると、ご自愛下さい、よりも、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします、のほうがいいよね。
まってまって。堅い、堅苦し過ぎるよ。
いや、でもさ、僕はね、君の両親とも上手くやっていきたいと思ってるから。こういうのもちゃんとしないと。
気にし過ぎ。暑中見舞いか残暑見舞いか分かんないけど、そんなの上手くいかなくたってうちの親、全然気にしないから。
そう?
うん。
いや、でもなあ。 そう言って夫は再びスクリーンとにらめっこを始めた。
電話で、体調どうですか、ぐらいで十分なんだけど。
でもその心配りがとても嬉しい。
えぇっと、
残暑の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
例年になく暑い日々が続いておりますが、お父様、お母様におかれましては、お変わりなくお過ごしでしょうか。
秋が待ち遠しく感じる今日このごろ、またお会いできる日を心より楽しみにしております。
今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
よし、どう?
まってまって、ホントにまって。こんな仰々しいの届いたらうちの親、びっくりしちゃうから。なにかあったのって、心配するから。逆に上手くいかなくなるから。ホントにやめてね。
そう?残暑見舞いって難しいなぁ。
「好きです」って誰かに告白した回数は数知れない。
だけど、それと比例してフラれた数も数知れない。
そんな屈辱と孤独感を背負って生きてきたことを
君と出会ったことで払拭された。
先が見えてるのに言うのがアホらしくなるほどの
君に言った、10回目の「好きです」。
結果は真逆の結果だった。
君は「俺も好き」と言ってくれた。
その日から私は桜色の人生を歩み始めた。
そして、彼から多くのことを恋愛と人生にまつわる
さまざまなことを教わった。
私は恋愛に正解なんてないということも、
彼が教えてくれた。
上手くいかなくたっていい。
その恋が実らなくても、
いつかは自分を探している愛してくれる人に出会える
上手くいかなくたっていい。
その挑戦が無駄になったとしても、努力し続ければ、
いつかは金メダル並みの報酬が何かの形で得られる。
それらを彼との恋愛で教わった。
机に突っ伏してキツく瞼を閉じる。
こんなはずじゃなかった⋯⋯、なんて、在り来りの言葉しか出てこない自分が嫌い。
何でだろう、いつもそうだ、こんなことばっかり、もう嫌だ。
「どうした?」
声をかけてきたのは、腐れ縁の男友達。
名前を飯田 友樹という。
中学、高校と同じクラスで、大学まで一緒。
ついでに借りたマンションの部屋も隣同士とか、なんの呪いだろう。
まぁ、そんなことはどうでも良くて。
「別れたんだって」
こちらは、神崎 結花。
私の友達で、大学で知り合って、バイト先も一緒で仲良くなった。
見た目は派手だけど、すごく真面目な良い子。
「今回も短かったな」
「1ヶ月⋯⋯経ってないね」
「呪われてるんじゃね?」
「有り得るね。お祓いに行こうよ、沙奈、ね?」
「う〜ん」
私、藤堂 沙奈、二ヶ月前に二十歳を迎えました。
大学に通いつつ、青春時代を謳歌する今が、一番楽しいはずの時期なのに。
「これで、大学入って五人目?」
「そうだな 、中学からだと九人目か。あと一人で十人、二桁突入だ。頑張れ藤堂!」
コイツ、面白がってる。
「沙奈、可愛いのに。何で何時も浮気されるのかなぁ?」
「⋯⋯さぁ、なんでだろうな。日頃の行いが悪いんじゃないか?」
私はがばりと顔を上げて友樹を睨む。
が、私に睨まれても友樹は涼しい顔をしたままで、向いの席に座ってお気に入りの『おしるこ』を飲んでいる。
夏でも冬でも何時もおしるこを飲む変人、友樹。
いや、世間一般的には『イケメン』らしい。
私は坊主頭の頃から見慣れているのでそうは思わなくて。
まぁ、顔が整っているのも、スタイルが良いのも認めはするけど。
話を戻して。
友樹が面白がるのも無理は無くて、私は昔から付き合った相手に浮気される。
一番初めは中二の時のひとつ上の先輩。
先輩の方から告白してきて、私は嫌いではなかったので付き合った。
付き合ったとは言っても、放課後に一緒に帰る程度で、⋯⋯手を繋いだりはしたかな。
ただ、付き合い初めて二ヶ月経った頃に夏休みに入って、すぐに先輩からの連絡が途絶え、新学期一日目に一方的に別れを告げられた。
何でも好きな人ができたとか。
いや、ちょっと待て、私の事好きって告白してきたのそっちだよね?
という、私の心のツッコミは言葉として口から出ることはなかった。
まぁ、自分は先輩を好きだった訳ではなく、付き合って欲しいと言われたから付き合っただけだったし、傷つくほど相手に関心もなかった。
それからずっと似たような感じで、相手から告白されて付き合って、相手に新しく好きな人が出来て別れる。
そんなことを繰り返している。
大学に入ってからは、合コンとかで出会いが増えて付き合う、別れるのサイクルが加速した。
けど、相変わらず別れる理由は相手に好きな人ができたり、浮気されたりで、本当に呪われているのかもしれないと思う。
最近は付き合う時に『上手くいかなくったっていい、コレはいい人に巡り会うための準備期間なんだ』と思うようにしていた。
そうしないと、何だか自分が欠陥人間のような気がして来るから。
でも⋯⋯。
「私、恋愛向いてないのかな⋯⋯」
なんて呟いてしまうくらいには、落ち込んでいたりするんだけど。
「どうすれば、相手を好きになれるのかなぁ⋯⋯?」
友樹、何『おしるこ』吹き出してるのよ。
結花もなんで目を丸くして、私を見てるの?
「沙奈はあの人のことが好きだから付き合ったんじゃないの?」
「ううん、違うよ。どうして?」
「⋯⋯あの、今まで付き合った人で好きだった人って言うか、こう、その人のこと考えると胸がキュンって締め付けられるとか、夜も眠れないとか、一緒にいるとドキドキするとか、そういう人は⋯⋯いた?」
しばし考える。
胸がキュン?⋯⋯ないな。
夜も眠れない?⋯⋯いえ、いつも快眠です。
一緒にいてドキドキ?⋯⋯記憶にございません。
「いない」
ちょっと友樹、何むせてんのよ。
結花は何で頭抱えているの?
「沙奈はさ、そんな相手とキスしたりしてたわけ?」
「キス?」
「そう、キスとか、場合によってはセッ⋯⋯とか」
「⋯⋯してないよ」
キスなんてしていない。
だって好きじゃないから。
その先なんてもちろんの事だ。
「マジで?」
コレは、友樹。
ってか、何であんたそんな前のめりになってんのよ。
「何よ、悪い?手繋いだり、腕組んだりはしたことあるけど」
ん?何で友樹がガッツポーズしてるの?
結花 、なんでそんな深いため息吐いてるの?
え?何?私、何か変なこと言った?
「沙奈、お祓いの前に縁結びの神社行こうか」
「へ?あ、うん」
「それから、今日から飯田くんと付き合いなさい」
「へっ?」
「恋愛とは何か、教えて貰いなさい。いいよね、飯田くん」
「⋯⋯しかたねぇな」
何で友樹の顔が赤くなってるの?
「いい、沙奈。まずは人を好きになるとはどういうことか、飯田くんを見て学びなさい。全ては、それからよ。わかった?」
よくは分からないけれど、結花の気迫に負けて頷いた。
取り敢えず、友樹を見ていればいいのよね?
友樹と結花は何やら二人でコソコソと話をしている。
⋯⋯何か二人、ちょっと近過ぎない?
「⋯⋯?」
何だか胃の当たりがモヤモヤする。
昨日何か食べ過ぎたかな?
藤堂 沙奈、二十歳。
人生記念すべき?十人目の彼氏は、腐れ縁の飯田 友樹についさっき決まりました。
これからは『上手くいかなくったっていい』何て思いながら誰かと付き合わなくていいように、頑張って恋愛を学びます!
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(´-ι_-`) 友樹頑張れ〜(o⚑'▽')o⚑*゚フレーフレー
お願いしても、「無駄にするからダメ」ってママが言うから、パパにお願いしてみた。
だって同じ幼稚園のあっくんは上手にできたんだってさ、卵をパカッて。目玉焼き作ってもらったって。僕だって!
そしたらパパが僕の朝ご飯を作ってくれる時に、僕を呼んで、「卵、上手に割ってくれるかな?」って言ってくれた。
ようし。ドキドキする。
パパがお手本を見せてくれた。パカッて上手に割れてかっこいい!
んと、卵をコンコンてして、両手の親指をヒビにそっとあててちょっとずつ、そっと押すように…
グシャ…
わーん、殻はぐしゃぐしゃ、黄身もぐちゃぐちゃ。
僕は泣きたくなってパパを見上げる。
「大丈夫大丈夫。はいもう1コやってごらん?今度はうまくいくさ。」
今度こそ。
グシャ…
僕の目から涙がこぼれた。何でそっとやったのに。
何でパパみたいに上手にパカッて割れないの?
パパはしゃがみこんで、僕の目の涙を拭ってくれた。
「泣くことはないんだよ。何だって最初から上手くいく人なんていないんだ。上手くいかなくたっていいんだぞ。何回も練習してできるようになればいいさ。」
「ずっと上手になれなかったら?」
「その時は、残念だけど目玉焼きは諦めて、オムレツ、スクランブルエッグ、オムライスに出汁巻き玉子、かき玉汁とかいろんな料理に変えちゃえばいいんだよ。臨機応変っていうんだぜ。」とパパは答えてくれた。
「リンキオーヘン?」
「そ、臨機応変。じゃ、さっきの卵はどうしようか?」
「僕、オムレツがいい!」
「了解しました。じゃお皿を準備してくれるかな?」
僕はパパの作ってくれたオムレツを頬張りながら、次はパパみたいにパカッて卵を割るぞって決めたんだ。
お題「上手くいかなくたっていい」
あなたとの 契りを結ぶためならば
今のこの身を 捨てましかばと
『上手くいかなくたっていい』
なにかと不安が先に立つ
ああなったらどうしよう
こうなったらどうしよう。
と、
目的が違うAとBとCとDがあったとき
いかに効率よく回れるか
目的と場所を比較して組み立てて
無駄のないように動きたい。
予定通りできない自分に腹が立つ。
これが
自分でも持て余す
わたしの二大特性
抱えているのはとても苦しい
なので
これくらいできたからよかったよ
頑張ったけど仕方なかったよね
と、自分を許すことを意識している
こうありたい、という理想を持つことは忘れずに。
失敗してもいい。
そう思えるようになったのはごく最近のことだ。
そう思わせてくれる人との関わりや暮らしのおかげだ。
まだ、自分にポジティブな印象を持つのは難しい。
それでも、失敗してもなんとかなるし、助けてくれる人がいると思えるから、昔より遥かに生きやすい。
失敗しないために努力は必要だ。
でも、もう少しだけ自分に優しく生きてもいい。
そう思うことで、私も他の人に対して、真の意味で寛容になれる気がするのだ。
Q.あの彼のことをどう思っていますか?
「不器用だけど器用!!」
「口調つえーけどなんだかんだ優しいよな!」
「性格悪そうに見えて暴言多いだけの良いヤツ」
「お前ってさー、本当にいい奴だよな」
「どうせアレだろ?雨ん中ダンボールで震えてる捨て猫に傘かけて持って帰って世話して里親見つかったら『…よかったなァ』って言うやつだろ!?」
「きめぇわ確率が!!」
「確率がキモいって初めて聞いたぜ」
「てか今日機嫌いいよな、なんかあった?」
「何もねーよ眼科行けや!!」
「何もないわけなくね?意外とわかりやすいんだぞお前って」
「どこがじゃ!!」
「そーいうとこ」
「「いやどこだよ」」
今日のこいつ暴言少ねぇ()から機嫌いいだろ、知らんけど。こいつの場合不器用だから言葉で伝えることが多いんだよな。
今みたいにノリツッコミ的な言葉を並べて声がでかい時は彼の照れ隠しであり、機嫌良しなのである。
「2人にはまだ分かんねーかあ…」
「いや逆に何でわかんだよおまえは!?」
「クッ…これがギャップマン…か……」
「ギャップマンやめろよ、ダセー」
俺はお前が成長したってことは知ってるからな。お前の幼馴染ほどではないけど。
それでも、こいつのよき理解者が増えることに、少なからずあの幼馴染は安堵するんでないかな。
上手くいかなくたっていい。
どんなに小さな歩幅でも、一歩ずつ、前を向いて歩けば、それだけでかっこいいんだから。
俺はお前の背中を追いたくなんの。
いざって時は俺がお前の背中を押してやる。
#2024.8.9.「上手くいかなくたっていい」
hrakしょうゆ顔たち派閥メンバー。
しょうゆの作る人間関係ってなんかクラス全員が「こいつなら話しかけやすい」「面白い話あったから聞いて」って思うやつだろ。
クラス全体をちゃんと見てる感じで話も面白いだろうしこんな友達が欲しい。
話変わりますけどjurioって見れば見るほどハッピーセット野郎ですよね…。流石だ。
人生なんてうまくいかないことばかりなんだから
うまくいかなくたって終わりみたいに考えないでほしい
山あり谷ありで進んで行って
その軌跡が、自らの大切な経験となるんだから
上手くいかなくたっていい
上手くいかなくて悩んでも、よくよく考えたら上手くいかないことばかりである。
上手くいかなくたっていいというより、やはり上手くいかないのだなという諦めである。
なかなか、お題通り書くのは難しい。
━━━━━━━━上手くいかなくていい━━━━━━━
中学1年、僕はバレー部に入った。
バレーは生まれて初めてやるから凄く緊張した。バレー部に入ってからの部活は楽しかったけど、それと同時に周りとの技術の差ができてきた。
僕が1つできると同時に一緒に入った友達は5つ出来るようになっていた。初めて友達に嫉妬をした。
それにバレーはレシーブが基礎なのにまだまだダメでいつも失敗する。
ある日の練習試合3セット目で相手チームがリードしてた。焦りからか失敗がどんどん増えていく。
見かけた監督がタイムを取った。
僕のせいだ、怒られる!
と、思っていたけど監督は怒らなかった。逆に心配していた。そしたら監督は
「お前はまだ1年生だろ?確かに周りと比べればまだまだかもしれんが確実に初めの頃より上手くなってるじゃないか。」
僕は泣いた嬉しかったのだ
今まで努力してきたのが褒められたから
監督はそんな僕を見ながら
「それに人それぞれ個人差があるお前はゆっくり少しづつ少しづつ上手くなってい派なんだろうよ。悪く言えば遅いがよく言えば丁寧なんだよ」
「何事も毎日の積み重ねが大事なんだお前はそれがよく分かってる
大丈夫!上手くいかなくていい、それをカバーし助け るのがチーム、仲間ということなんだから」
僕はそれ以降も毎日努力している
監督の言葉を胸に僕はバレー部主将としてこの部を支えていく。
最初から上手くできてしまうと
すごいすごいともてはやされて
できることが当たり前になって
できないとバカにされる気がして
できるできない上手い下手で
がんじがらめになってた自分
上手くいかなくたっていいから
とにかく新しいことをやってみて
好きか嫌いか楽しいか楽しくないか
気づけた自分をほめそやす日々
「上手くいかなくたって、気にしない。
上手くいかなくたって、比較的いい部類には入る。
上手くいかなくたって、いい縁は巡ってくる。
……どれも良い案が出てこないんだが?」
一旦即興でひとつ文章①を投稿しておけば、たとえそれが上手くいかなくたって、
編集→全消し→再投稿によって数時間後に別の文章②を投稿できるのだから、いい。
そう思っていた時期があった某所在住物書きである。
問題は②の投稿前に、納得できないままモヤモヤを抱えた①が己のアカウントで表示されること。
「書ける」物では、あるだろう。
それは「書きたい」物だろうか。
「即興で今書けるっつったら防災関連だがな」
物書きはもっちゃもっちゃ、ピザをかじる。
「正直なハナシ、『今』、お前、防災系の話題とか摂取してぇかよ、っつー自問よな」
ところで今日は8月10日。ハットの日らしい。
――――――
リアル法則ガチ無視のおはなしです。難解なお題に対する苦し紛れなおはなしです。
都内某所の稲荷神社に、不思議な不思議なお餅を売り歩く不思議な不思議な小狐が、神社敷地内の一軒家に、家族で住んでおりました。
そこの一家の大黒柱、人に化けて某病院に勤め納税までしている父狐が、どうにもこうにも料理下手。
母狐の家事負担が少しでも軽くなるよう、買い出しゴミ出し役所手続き、掃除洗濯にハーブガーデンのお手入れも、そつなくこなす家事パパですが、
天は父狐に料理スキルを与えなかったらしく、煮ては煮溶けて吹きこぼし、焼いては焼け焦げまれに炭。
そのたびカンカン母狐に、仁王立ちと畳に正座で、食材の大切さをよくよく教え諭されるのでした。
上手くいかなくたって、いいのです。
ちょっと下手に料理したって、構わんのです。
自分で食べるだけならば、自分で食べられる程度に調理さえできれば。
だけれどコンコン父狐、火を使う料理「だけ」は、完全に炭焼き職人なのでした。
それを子供ながらに見てられなくなったのが子狐。
「ととさん、ととさん、おこげどう?」
「大丈夫だよ」
「ホントに?ホントに大丈夫?」
「大丈夫。ほら、見てごらん」
今日も自分のお弁当を、自分でつくる父狐。
子狐コンコン、今日は父狐が母狐の前で正座しなくて済むように、ずっと隣で見ています。
どうしても、父狐の料理が不安なのです。
先月も、去年も、その不安を抱いて、結局見て見ぬふりをしたところ、火災報知器が鳴ったのです。
あの頃の不安を今日繰り返さないため、コンコン子狐は心を子鬼にして、しっかり父狐を監視するのです。
上手くいかなくたっていいのです。
ちょっとくらい焦げたって、構わんのです。
炭になる前にレスキューして、父狐が食べられる程度に留めておけたら、食材は無駄になりません。
結構強火なコンロの上には、油が跳ねるフライパン。消費期限間近の半額お肉がじゅーじゅー鳴きます。
「ととさん、火が、ちょっと強いよ」
「そうかい?かかさんは、いっつもこれくらいで、バーっとやっているよ」
「それは、かかさんだから、できるんだよ」
尻尾も振らず、耳もピーンと立て、じっと、真剣に、父狐とお肉を見つめます。
(真剣な目と口、かかさんに似たなぁ……)
ずっと見ているつもりかな。
父狐は子狐の瞳に、母狐の面影をじっと再確認して、
「ととさん!ダメ!けむり!ダメ!」
ギャンギャンギャン。視線を外したその間に、お肉を少し黒くして、子狐に吠えられたその結果、
般若の顔で仁王立ちの、母狐と目が、あいました。
拝啓。父狐の料理に責任を感じた子狐へ。
「自分が見ていれば父狐の炭焼きを阻止できるかも」と使命感に燃えた子狐へ。
君が見ても見なくても、父狐は料理を焦がします。
上手くいかなくたっていいのです。
どうせ失敗は決まっていたのです。
一切気にせず安心して、元気に遊び母狐のおいしいごはんを食べて、すやすや幸せにお昼寝なさい。
おしまい、おしまい。