『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
七夕____
学校の廊下に竹が2本あった。生徒が短冊を書きすぎてほぼ竹なんて見えなかったかが、放課後私も友達とその短冊だらけの竹の前に立った。
「彼女をください!!」
「あわよくば赤点回避」
「推しと結婚♡」
「楽しい高校生活になりますよーに」
みんな、それぞれ思い思いの願い事を書いていた。私は何を書こうかと迷ったが、真っ先に浮かんだのは好きな先輩のことだった。
ロッキンというライブに行く約束をしていた私たちはもう少しで当選結果がわかる頃だった。「ロッキンに行けますように!」私はそう短冊に書いた。
「まったー!」
飾ろうとした瞬間友達が私の手を止める。
「先輩の名前入れないの??」
「えー、バレたら最悪じゃん」
「いやいや、こんだけあるんだから大丈夫だよ!」
「確かに。じゃあ、イニシャルだけ入れるよ」
「そーしな!そーしな!」
友達はニカニカしながら短冊に「好きな人と両思いになれますよーに♡」と書いた。私は、「T先輩とロッキンに行けますように!」と書きなるべく目立たないところに飾った。
「ねぇ!T先輩ってのが話題になってる!」
そう友達からのLINEに私は思わず声を上げた。
先輩は友達と同じ部活であり、大盛り上がりで話をしていたため思わず耳を傾けるとわたしの名前が上がっていたとか。そして、先輩のスマホの中には私の短冊があったとかも…。
ロッキンには無事当選した。
だけど、次どんな顔をして会えばいいのか、。
~七夕~
イチャイチャしすぎで親父に怒られ
別居を余儀無くされた夫婦に願を
掛けるってどうなんだろう
自分達のことで精一杯で ほかのヤツの
ことなんて考えられないと思うんだが
まぁ、これは一緒に願い事を書く相手もいないヒガミってもんだろうな
~友だちの思い出~
あいつの兄貴は頭が良かった
もともとあいつの兄貴と友達で
そういや どっかの大学の天文学部に
行った気がする
あいつと初めて会ったのも
誘われた流星観測会でだった
あいつはガキの頃から可愛かった
~星空~
せっかく久しぶりに星でも見ようと
外に出たのに雲っていて
星なんか1つも見えない
~神様だけが知っている~
この夏休みはあいつと出掛けようと
いっぱい考えていた
楽しくなると思っていた
でも、あいつは他に好きなやつが
出来たと言った
なんだか全てが終わった気がした
次に誰かを好きになることなんて
あるんだろうか
それを知っているのは…
~この道の先に~
毎日バイト帰りに通る公園
この道はあいつの家に続いていた
一緒に下らないこと話しながら
帰っていた時はあんなに幸せだったのに もう ここの先を通ることはないだろうな
~日差し~
フラれて死にそうな俺にも
公園で走り回るガキんちょ達にも
真っ黒な日傘をさして歩くお姉さんにも
携帯見ながら木陰で休むおじさんにも
同じように降り注ぐ
夏の日差しは容赦がない
~窓越しに見えるのは~
バイト先の喫茶店
その窓越しに見えるのは
いつもの風景だ
何も変わらない
どうせお客は誰もいないし
なんとなく外を見ていると
~赤い糸~
真っ黒な日傘をさしたお姉さんが
よろけるが目に入った
別にいい人ってわけじゃないが
声をかけた
絆創膏を渡した
照れた顔がかわいいなって
思った
~入道雲~
あれから何度かお姉さんは
バイト先の喫茶店に来た
大したことは話してない
何でだか 明日は一緒に映画にいく
ちょっと面白そうだと思っていたやつだし
バイトの先輩がイケイケ煩かったし
お姉さんの真っ赤になった顔が
可愛かったし
青い空に入道雲がやけ白く見える
明日も暑そうだ
笹の葉揺れた 風が吹く
つられて踊る 短冊
願い事は 夢の中
天の川 年に一度の鳥の橋
薄い衣を靡かせて
2人で笑う まだ夜半ば
淡く光る 天の川
蛍の舞いに 夜を告げた
まだ朝日は起きず
君とボクとの約束と 空の2人の約束と
繋ぐ星は川となる
お題【七夕】
タイトル【明日を忘れて】
今日のテーマ
《七夕》
「じゃーん! 今日は七夕メニューだよ!」
「うわあ! すごい!」
「かわいい! お星さまだ!!」
妻の自信満々の声に、子供達が歓声を上げる。
今日の夕飯は七夕メニューと言うだけあって、随所にそれらしさが散りばめられている。
ちらし寿司の上には星形にくり抜かれた薄焼き卵や海苔が散らされ、ウズラの卵を顔に見立てた織姫と彦星が鎮座している。
吸い物には星形のおくらと手鞠麩と結びかまぼこ。
主菜のミートローフも星形にくり抜かれた人参が使われているし、トマトを器にしたポテトサラダにも星形の赤や黄色のパプリカとハムが飾られている。
デザートには天の川をイメージしたサイダーのゼリーが用意されているらしい。
子供達は目を輝かせ、食べるのがもったいないねと言いながらそれらを平らげていく。
その様子は微笑ましく、夫婦揃って相好を崩して眺めたのだった。
もともとこうしたイベントでは張り切って凝ったものを作るのが好きな妻だが、実は今日について言えば七夕だからというだけではない。
子供達が寝た後、ここからが僕達夫婦にとっては本番だ。
冷蔵庫の奥、子供達に見つからないよう隠しておいた洋酒たっぷりのケーキを前に、爽やかなレモンサワーで乾杯する。
今年は七夕が週末にあたったこともあり、普段の年よりもゆっくり楽しめそうだ。
「今年で結婚して10年か。長かった気もするし、あっという間だった気もするな」
「子供ができてからは特に時間が過ぎるの早いよね」
「これからもよろしくな」
「こちらこそ」
そう言い合って、もう一度グラスを合わせた。
まだ大して飲んでないのに、妻の頬はほんのり色づいている。
僕の頬も僅かに熱を持っているが、アルコールのせいばかりではない。
七夕というイベントにかこつけてプロポーズしたのが11年前の今日。
仕事の都合などもあって、1年の婚約期間を経て結婚したのが10年前の今日。
七夕という日は、僕ら夫婦にとっては特別な日なのだ。
織姫と彦星のように、恋にかまけてやるべきことを疎かにするようなことがないようにしようねとお互いに笑い合う。
今年の七夕もつつがなく過ごせたことに感謝しながら、この先も家族みんなが健やかに幸せに過ごせますようにと願うばかりだ。
七夕飾りの短冊にしたためた思いを噛み締めて、特別な記念日の夜を愛する妻と存分に楽しむ僕なのだった。
天の川が流れる
綺麗な空の中で
僕たち織姫と彦星は願い事の話をしていた
「来年も無事に会えますように」
毎年同じ願い事
今年も叶うといいな
午前11時59分
今年もまた別れが来た
優しく抱いて
ゆっくり離れる
そして目を合わせず互いに背を向ける
あぁまた苦痛の1年が始まる
午前12時
また会おうね
〈七夕〉
店内が落ち着いたのを見計らい、店主の洋介は外へ出た。メニューの看板を、ランチ用からカフェ用にひっくり返す。通行人の多くが、傘を持っている。
店内に戻ると常連のサラリーマンが会計中だった。
「雨もう降ってる?」と尋ねられ、洋介は「まだ濡れずに帰れそうですよ」と返した。
日が暮れる前に降り出す予報だが、今はまだ雲もまばらである。
会計が終わった客を見送ってから、レジを打っていた妻の綾が言った。
「今夜は会えないね」と織姫と彦星のことを言っているらしい。「わざわざ梅雨の時期に約束しなくたっていいのに」
毎年この時期にはレジ横スペースに、笹飾りと短冊を用意している。店の近くには高校や大学がある。乗り気で願い事を書いて飾ってくれる学生もおり、笹はずいぶん賑やかになっていた。
「レポート間に合いますように」
「夏のレギュラー入れますように」
「無くした自転車の鍵見つかりますように」
「今年も一年健康で」
「どうぶつえん え いけますように」
たくさんの願い事を眺めながら、姪が小さかった頃のことを思い出す。
出張や転勤の多い姉の子を、夏休みの間、よく預かっていた。子どもを授からなかった洋介と綾は、姪を自分の娘のように可愛がった。
母親と離れて寂しかったろうに、姪はいつもニコニコ笑っていた。姪は毎年「〇〇になれますように」と、その時の夢を書いていた。
姪は去年一般企業に就職して、最近も忙しくしているようだが、それが彼女のしたかったどの仕事でもないことは知っていた。
姪が短冊に願い事を書かなくなってから、洋介は密かに「ハルちゃんの夢が叶いますように」と、短冊をかけている。
「来年は、晴れるといいね」
ドアベルが鳴って、客が入ってきた。
笹がさわさわと、優しい音を立てた。
「七夕」
七夕
叶わぬ願いを
書いてみる
ただそれだけ
わかっていて
空を見上げるだけの
その一瞬が
大事なのかな
涙がこぼれないよう
ずっと夜空を
見上げている
明日には
許されない
今日だけのもの
誰かの願いが
叶うを祈る
「なんで付き合ってるの?」
君にそんな言葉を投げかけた。
驚いた顔をして、悲しみの表情を浮かべる。
「好きだから」
でも、
「会えないじゃん」
「それはそうだけど、でも。僕はちゃんと君のこと愛してるよ。」
そんなの私が聞いたから言ったんでしょ?
最低。
君のことを疑う私も、君の愛を信じきれない私も。最低だ。
だったらとことん悪者になろう。
君を傷つけないように、私が傷つかないように。
「今日はもう帰るから。またね」
振り返る前に君の辛そうな顔が見えた。
灰色の雲と、湿った土の匂い。
今年もまた、会えなかった。
七夕
もしもし〜?彦ピ?あーし迷子なう〜🥺🙏
え?近くに?ん〜…あ、星の道ある感じ〜
そこ渡ってったらいーのね、りょ〜卍👊
おひさ〜!💖1年に1回とかまぢだるいんだけど〜
最近いつメンの莉子に新しい彼氏作りなとか言われてんだけどそこまであーしらの愛軽くねぇっての〜wwwww
はぁ?もうバイなん?だる💢あと3日は居たいんですけど〜!
いやまぁあーしがキャバの仕事よりボーイの彦ピ優先してたから悪ぃんだけどね?
いやホントその節はメンゴって〜🙏😂
じゃーね彦ピ💓来年な!浮気すんなょ💝
まあまたDMするわ!愛してるょ〜😙
『友達の思い出』
高校時代からの親友がいます。お互いに家庭環境が複雑だったので、「思い出」というと家庭の事情が真っ先に浮かびますが、ここには書けそうにないです。
今でも、何でも話せる親友なので同じ高校で同じクラスで席が近かった彼女との出会いは人生に於いて宝物です。
わたしも彼女も地毛が茶色いので、入学早々に先生から地毛の確認をされたのが懐かしく思います。
『七夕』
就学前の七夕で、短冊に「ランドセルが買ってもらえますように」に書いたことをやけに鮮明に覚えています。
当時は母子家庭及び極貧だったため、ランドセルを買ってもらえない不安があったのかもしれませんが、その辺はよくわかりません。
もちろん、願いは叶いました。
ランドセルを初めて背負った時の喜びも、鮮明に覚えています。
「七夕」
七夕の夜に願いをひとつ
今宵、戦場にいる、あなたの
愛しい人が無事でありますように
七夕の夜に願いをひとつ
食べるものがなくて
飢えている人がいませんように
七夕の夜に願いをひとつ
世界のどこかで誰かが誰かを
殺すことがないように
七夕の夜だけで良いです
彦星さま織姫さま
どうか願いを叶えてください
そっと、扉を叩く音がする。
そこから顔を覗かせた、一年ぶりの愛しい人ーー彦星ーーに駆け寄り、私たちは抱きしめあった。
「変わりはないか?」
そう尋ねてくれる優しい声に、うなずく。
彦星は、私に一つの贈り物を持って来てくれていた。
包みを開けてみると、丸い小さな鏡が出てきた。無数の光がちりばめられて、手のひらの中で輝きを放っている。
「綺麗…」
「星の欠片を集めて、磨いて作ったんだ」
と、彦星は自分の懐からも同じものを出した。
「これで、離れていても、お互いの顔を映し出すことができる」
声は届けることができないんだが、と残念そうに言うけれど、私は、その気持ちがうれしかった。
「牛追いの仕事の傍ら、これを作るのは大変だったでしょう」
しかも、私の父である天帝の見張りの目が、光っている中で。
「いや、会えないことに比べたら、そんなことはない」
彦星は、星の鏡を持つ私の両手を、しっかりと握った。
「もう少しの辛抱だよ」
「ええ、私の方も、もうすぐ伝え終わるわ」
数年前に、こうして会った時、私は彦星に心の内を漏らした。ーーやはり、一年に一度しか会えないのはおかしい。遥か昔、私たちが共に暮らしていた時、仕事に身が入らない落ち度はたしかにあった。けれども、もう今はそんなことはないのに、と。
いくら天帝であっても、こんなやり方は横暴だと訴える私の話を聞いていた彦星が言ったのだ。一つ方法がある、と。
それは、私たちの仕事を周りに伝え、分けること、だった。私の機織りの術を、共に暮らす側女たちに。彦星の牛の扱い方を、周囲の童たちに。
二人が少し持ち場を離れても、天界の動きが決して止まらないように。
「年数はかかるが、これなら会う時間を作れるようになる。きっと天帝もお許しくださるよ」
私たちは目を見交わして、その日が来ることを心から願った。
『星の鏡』
(七夕)
祈りを
遠くに鮮やかなオレンジに近い赤色がみえる。私は髪をゆってお釜でご飯を炊いていた。闇市でこしらえたものだ。
「お母ちゃん、お腹すいた」
育ち盛りの育之介が言う。こんな状況でももちろん減るものは減る。今日は七夕だからちょっと奮発。
嘘だ。本当は今日はあの人の誕生日だったのだ。この醜い争いに命を焼かれてしまったあの人。帽子を振って私に笑いかけ、空に舞っていったあの人。あなたにもう一度。
【七夕】
七夕
一年に一度、会うことができる日。会わない時間が、愛を育むのよ、と母は言った。
ああ、たしかに愛は育まれていたみたい。ただ、母と父の間に、ではなかったけれど。
他へと目移りし、別の人の元へと父は行ってしまったけれど、母は毎年必ず川のほとりへと行く。
その大きな川にかけられた橋を渡ることなく、ただただその対岸で待っているのだ。
愛が、もう一度そこへとやってくることを。
「年にたった1日だけ、それも天の川を挟んでしか逢えないなんて、なんだか寂しい」
私がそう言うと、貴方は穏やかに言う。
「その1日のために残りの364日を一生懸命生きるのも、僕は素敵だと思うけどな」
私はまだ食い下がる。
「でも、その1日も触れ合ったりは出来ないんだよ。やっぱり寂しいよ」
貴方は少し沈黙した後、静かに言う。
「たとえ触れることが叶わなくても、顔を見られるなら僕はそれで満足だ。大好きな人が同じ空の下に生きてる。それを実感できるだけでも、十分に幸せだよ」
「欲がないんだね」と私が言うと、貴方は笑って言う。
「だって、大好きな人が同じ空の下に生きてること自体、それだけで奇跡だと僕は思うよ」
二度と会えない人の話をするとき、人はこんなに悲しい顔をするんだと私ははじめて知った。
貴方と別れた後、私は商店街の片隅に置かれた笹飾りに短冊を結びつけた。
「いずれ、貴方が星空の元へ還ったときには、貴方の大切な人と再会できますように」
織姫と彦星。
たった1日だけの対面だけども、どうか今年も会えたことを喜んでいてほしいな。
中学生になってからというものの、
毎日の時間が一瞬にして消え去っていく
何とも言えない気持ちに襲われることがある。
わたしってまだ子供だよね?
知らないうちに大人になってないよね?
変な疑いを自分に向けるわたし。
わたしに聞いても分からない。
今年のお願い事決まったよ
#七夕のお願い事
地元の星まつりには何だかんだと行ってしまう。
夏の夜空を覆い尽くす、くす玉や吹き流し、さらさら揺れる笹の葉には、いろとりどりの短冊と願い。
明るい夜に、星はすっかりみえない。
でも、織姫と彦星はどうせ雲の上で会っている。
お祭りの味がするぶた玉をちまちまと食べながら
7日の夕方だから「七夕」なのかと、今まで考えもしなかった由来が気になりだす。
金銀の砂のように散らばる天の川をいつかみてみたいものだけれど。
You In The Day Of Tanabata
In the day, I was surrounded by lots of people, which was like that their existence became more valuable than your existence.
My feeling for you is special.
Probably, there is a person who knows many things about you.
When I think about the person, I’ll envy him and go mad, so I never think about him.
I just wanna live near you for an year left.
In the end of that day, I received happiness from her because I could see her cute smile.
I wanna live so important because my current life will be toward the end.
I wanna be taught about you a lot until I say “It’s enough”.
I wish stars fulfilled my hope.
きょう、この川を渡ったら君に逢えるかな?
ずっとずっと逢いたかったんだ
僕の願いが叶う時、
みんなの願いも叶うといいな