『一筋の光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どんなに辛くても
どんなに苦しくても
暗く冷たい孤独の中でも
それでも差し込む一筋の光
それだけで僕らは立ち上がれるんだよ
どんなに傷付く事があっても
どれだけ失う物があっても
それでも僕は追いかけ続けた
あの時感じた光が僕に
無限の勇気を与えてくれたから
光さす道となれ!
しか出てこんかった
#一筋の光
四方を闇に包まれた道を只管に走った。
走って走っても、前には誰もいない。
後ろを振り返って見ても姿は遥か遠くにある。
ただただ独り真っ直ぐ伸びた暗闇を駆ける。
ゴールも見えない、スタートラインもあやふやだった。
時代の始まりと共に生み出され、自分の存在の意味を教わった。何時か私が導く存在が現れると教えられ、人々から与えられた責任、覚悟、祈りを背負って走り続けた。
暗闇は怖い、躓いて転んでも手を差し伸べてくれる存在が居ないことが私に孤独という文字を押し付ける。
もういいかな、もう止まってしまってもいいかな。
独りは寂しいのだ。
挫けた心はどんどんと蝕まれ、どうしようもなくなって何も見えない世界を遮断するようにまぶたを閉じた。
_刹那、一迅の風が吹いた。
パッと瞼を開ければ、それは色を持ち黄金のように煌めいて真っ黒闇に染まっていた私の視界を覆う。
「私が____」
そう言って差し出された手に縋る。
あぁ、やっと、やっとだ。
私の、私の光《兄弟》
スポットライトの光に照らされて私の前に立つ貴方。
漸く私の役目が終わる。次は貴方の背中を追いかける番だ。
大丈夫、貴方が挫けそうな時には私が居る。
隣には並べないけれど、背中を支える事は出来る。
これから先の未来では、貴方を皮切りに私の前に数々の人が歩き出すでしょう。繋いだ道の先に貴方が現れてくれたことをとても誇らしく思う。
ありがとう。_さん
嗚呼、貴方は私の世界に射し込んだ一筋の光だ。
《一筋の光》
一筋の光
暗闇の中でやっとの思いで見つけるそれは
積み重ねた日々と運でさすものなのだと思う
赤から青に変わった、歩行者用信号。
それが、少女が見た最後の景色であった。
光と色彩に溢れていたはずの彼女の世界は、今や濃淡のない暗闇に包まれている。
視力を失ったこと以外に、事故の後遺症はないが…彼女の精神は、容易にその暗闇に蝕まれた。
憂鬱な起床と共に、少女は何度目かも分からぬ漆黒の朝を迎える。もしかしたら既に昼かもしれないが、彼女がそれを確認する術はない。
起き上がる気力など微塵もなく、彼女はタオルケットを蹴飛ばしつつ寝返りを打つ。そうしてまたいつものように、暗黒の世界の中で、暗い感情に打ちひしがれる…はずだった。
暗黒の世界に、人影が映り込む。光がなければ影も生まれないはずだが、しかし確かにそこに人影があり、彼女はそれを視認した。
「変わり者の悪魔」を自称するそれは、彼女に一つの提案をしてきた。それは、心眼の能力を対価として、彼女の眼球を食べさせるというものだった。悪魔が食べるものといえば魂であるが、その人影は眼球が食べたいのだという。
「…なんで、眼?」
「まぁ、変わり者なんでね。あぁ勿論、痛くないように食べてあげるよ」
笑っているらしい声色で、人影がそう答えた。
少し悩んだ後、少女はそれを承諾した。
心眼の能力とやらの正体はわからないし、食い逃げされる可能性は十分 有り得たが…既に光を失っている彼女にとって、眼球の有無など些細な問題だった。
瞼と眼球の隙間に、長細い指らしきものが入り込む。眼孔から、球体が取り出される。
どこかくすぐったいような、ぬめつくような感覚を彼女は覚える。しかし人影の言った通り、痛みは一切 感じることはなかった。
ふと気付いた時には、人影は消えていた。
代わりに、彼女は白い光の線を見つける。目で辿ろうとして、眼球がないことを思い出した彼女は、顔を動かしてそれを辿った。
そうして彼女が見たものは、自身の横たわる布団と、蹴飛ばしたタオルケットの、白い輪郭線であった。
(「ティマセル学園」―満月 希望―)
幼い頃
眠っていると
木の雨戸のすきまから
朝の光が
私の顔の方まで
細く伸びていた
雨戸のすきまは多く
一筋の光ではないが
暗い中
光はところどころ煌めいて
薄目を開けた
私のまぶたも明るい
一筋の光
小さき望みを
手繰り寄せて
明るみの
その先へ
大きく何かが
変わるわけでないとしても
気がついたらそこは真っ暗な空間だった。その空間は温い水で満たされていて、そこでたまに泳ぎながら、長い月日を過ごしていた。その中で、体には紐の様な物が繋がっていた
けれど、長い月日を過ごしている間に少しずつ、真っ暗な空間が狭くなってきた。その中で過ごしている間に気がついた事もあった。どうやらその真っ暗な空間は無限に広がってはいない様で、途中で手や足を伸ばしても、何やら柔らかい壁の様な物に押し返される。それから、たまに水が少し温かくなる感じがある事があった
そんなある日の事…強い力で体が下に押し出される感覚がした。そんな中、一筋の光が見えた。
こうして、母の体内から新しい命が誕生した
※この物語はフィクションです
一筋の光 作:笛闘紳士(てきとうしんし)
▶5.夜を越すための「一筋の光」
4.「哀愁を誘う」人間のフリ
3.「鏡の中の自分」 ✕✕✕のモデル
2.「眠りにつく前に」考えること
1.「永遠に」近い時を生きる人形
---
✕✕✕は光を瞳から取り込んでエネルギーにするため、
瞳孔は少し大きく、黒目がちに作られている。
晴れた日中は問題ない。
しかし光量の少ない雨の日や夜は、
じりじりと消費していくことになる。
そんな人形は今夜も宿屋のおかみから蝋燭を1つ買い上げ、
一日の汚れを落としてから火をつけた。
蝋燭が燃え尽きる頃、街の喧騒も落ち着く。
そうしたら人形も安全に休止形態に移行できるだろう。
部屋の中、暗闇を照らす炎。
ベッドに入り、
姿勢維持の必要がなく炎が見やすい横臥位を取る。
目を見開いた方が光を取り入れやすいが、
人形はエネルギーの残量を確認し、瞼を半分閉じた。
この方が負担は少ない。
閉じた分だけ映像処理用のレンズも塞がれ、
蝋燭の炎は細く見えるようになった。
風は吹いてないはずなのに
ゆらり、ゆらりと揺れる。
(まだ消えないで、ご飯)
階下の騒ぎを耳に入れながら、
✕✕✕は一筋となった光を見つめ続けた。
一筋の光をたどる
これが正解かは分からないけど
光に向かって進む
頼れるのはこれしかないのだから
諦めるな
平和、戦争放棄、平穏、理解、正常化
一筋の光
ある、必ずある、
諦めるな
諦めるな。
疲れた。
すごく疲れた。
"ここじゃない"
と心が言う場所に居続けるのは疲れる。
楽しい、嬉しい、幸せ。
だけど、ここじゃない。
どこにでも行けるのに、どこにも行けない。
昔、父さんが言った。
『レイ、お前の名前は”一筋の光”という意味なんだ』と。『いつか迷った人達がお前を目指して進めるように、誰かの光になりなさい』と。
でも結局、俺は誰かの光にはなれなかった。俺の力量不足で部下達を沢山失ったし、俺自身も大きな怪我を負った。
戦場で敵や味方の遺体と一緒に転がりながら、俺はぼんやり思った。
(ああ、帰って愚痴聞くって言ったのにな)
ウォーカーだったら上手くやれてたのかな。アイツは器用だし俺と違って視野が広いから。もっと上手く部下達を逃してやれたかもなぁ。
粉塵で茶色く濁る空を見上げる。さっきまで嫌に痛んでいた左腕は、最早感覚すら無くなっていた。涙は枯れ果てた。
そうする内に、俺の意識は途切れた。
***
野戦病院で再会したレイは、全身包帯まみれで御伽話で見たミイラのようだった。
それから足繁く通っている内になんとか意識を取り戻し、そこからの回復は目覚ましいほどだった。
しかし、流石のレイでも精神的に参っていた。目の前で何人もの部下を失ってきたのだから心中を察するに余りあった。
かつての明るさは鳴りを顰め、代わりにベッドから外を眺めることが増えた。
毎日時間を割いて会いに行くも、会話はあまり弾まず、俺は次第に焦り始めていた。
そんなある日。
「ウォーカー、お前の名前さ…俺が決めたじゃん?」
ようやく口を開いたかと思ったら、随分と昔の話をし始めた。
レイの言う通り、俺の名は奴が決めた。俺は孤児のまま育ち成人してからも名無しのまま生きてきた。
軍が難民の為にと炊き出しをしていたキャンプへ迷い込んだ俺に、レイが食事と共に俺に名をくれたのだ。
「俺の名前さ、父さんが付けたんだ。”一筋の光”って意味なんだってさ」
「ああ、一度だけ聞いた気がする」
「なんか…名前負けしてるなーって、思って」
そう言うとレイは右腕で両膝を抱え込んだ。左腕はまだ感覚があまり無いのか、だらりと下ろされている。
「…そんなこと無いさ」
「ウォーカーは、その名前…気に入ってる?」
「勿論」
ウォーカー・ライト。光を歩む者。名付けられた当初はなんて小っ恥ずかしいダサい名前だと思ったものだ。
けれどレイの名前の話を聞いた時、何故か嬉しかった。何故なら。
「レイ。お前にとってはなんて事ない出来事だったかもしれないが…俺はお前に救われたと思っているよ」
レイが膝から顔を上げて俺を見る。改めて言葉にするのは気恥ずかしいが、レイが元気になるならどう思われようと構わなかった。
「名前なんて無くても生きていけたんだ。それなのに、お前だけが俺に名を尋ねてくれた。無いと答えたら『付けてやる』と言ってくれた。道端の石ころだった俺をを拾い上げて丁寧に磨いてくれた。いつだって俺を導いてくれた」
格好をつけて言いたかった言葉は、途中詰まりながら、掠れながら、何とか口にできた。
「レイ。俺にとっては、お前は歩むべき”道筋”だったよ」
そこまで言ってレイを見やれば、琥珀色の瞳に溢れんばかりの涙を溜めていた。けれどその表情は先程よりも明るく嬉しそうであった。
「へへ……なら、良かった」
そう微笑むと、堪えきれなかった涙が一粒ニ粒と零れ落ちた。光を受けたそれが、乱反射して宝石の様に輝いた。
二人して照れ臭さから小さく笑う。心地いい笑いだった。
「…あー。こんな落ち込んでる場合じゃないな!皆に顔向け出来ないや。まずは治療頑張らないと」
少しだけ吹っ切れたその表情に、俺は小さく頷いた。漸く踏み出せた一歩を後押しできる様に提案する。
「ならそうだな…日常生活で腕を使う練習をするのが一番だそうだ。まずは紅茶でも淹れられるようにしてみるか?」
紅茶!そう呟いたレイの表情が少しだけ曇る。どうしたのかと言葉の続きを待てば、気まずそうに言った。
「そもそもの淹れ方分からないんだけど…大丈夫かな?」
そのなんとも締まらない言葉に、俺は思わず声を上げて笑った。
≪一筋の光≫
─── 一筋の光 ───
そう
そのまま歩いてごらん
怖いだろうけど大丈夫だよ
あとは僕に任せて
自ら命を絶った君は天国へ行けないけど
案内は任せて
自分が人生のどん底にいる時、必ずそれは一筋の光によって終わりを告げる。信頼できる人物のの声か、はたまた訪れる転機か。どんなに辛く、自分が惨めだと思っていても、最後は自信を取り戻し、笑顔になれる。これまでこの光に何度助けられたことか。いつか私も、誰かにとっての一筋の光でありたい。
『一筋の光』
あの日、僕に一筋の光が見えた。
君が手を差し伸べて、一緒に行こう、と言っただけ。
ただ、それだけで僕にとって一筋の光となったのだ。
でも、君はもういない。
なら、僕がまた誰かに、そしてその誰かがまたさらに誰かにそうやって光を与え続けられたら。
なんて考えていた。実際はそんなことはない。
どうせ3人目くらいで忘れてしまうんだ。
でも、それでいいじゃないか。
僕が僕であるために、私が君であるために誰かに光を与え続けるのだ。
一筋の光
私は暗闇にいた。
そこで見た一筋の光。
まるで
黴の青臭い匂いが篭っていた。
ほろほろに崩れた石の壁が、指を呑む。
壁の感覚を右手に、僕たちは歩いていた。
地下道は薄暗かった。
水が微かに流れる音が、ところどころ聞こえる。
足は、軽くぬかるみに沈んだり、捲れた石畳につまづいたりする。
ネズミの目がこちらに光ったかと思うと、素早く去っていく。
もうどのくらい進んだか、よく分かっていなかった。
一筋の光すらない、汚臭すら鳴りを顰めた半ば遺跡のような旧地下道を、僕たちは蝋燭も持たずに突き進んだ。
右手の崩れかけた壁だけが、僕たちの道だった。
僕も、後ろを歩くチビたちも、無言だった。
何を言うべきか、どう騒ぐべきかも分からなかった。
だから、みんな黙って歩いた。
暗闇の中、足下だけを見て。
大人たちの喧嘩が始まってから、僕たちは遊び場を失った。
居場所がいっぺんになくなってしまった。
大人たちは睨み合い、僕らの親は石を投げられて、背中を丸め縮めていた。
僕らの親は、僕らをこれまで育ててきた大人たちは、僕らに言った。
「この地下道を通って、これを持ち出しておくれ。それが上手くいけば、それが届けば、それだけで元の生活に戻れるさ。戻れるはずなんだ…」
大人たちがそう言って差し出した封筒を握って、僕たちは地下へ潜った。
行き先は王都の方角。隣町。
僕たちは、地上の大人たちに見つからないように、地下道を歩き続けていた。
早く元の生活に戻りたかった。
親と一緒に町へ出て、遠巻きに頭を下げる大人たちに手を振りながら、遊び場へ、太陽の下を駆けていきたかった。
母さんと召使いのおばさんが用意してくれる、動きにくいピカピカの靴を履いて、アイロンの折り目が固い、柔らかな服を着て、「汚さないでくださいよ」なんて小言を聞き流しながら、外へ出て…。
そんな生活に戻りたかった。
僕たちは、封筒を胸にしっかりと押し付けて抱いていた。
ここではこれが、僕たちの一筋の光なのだ。
この黴臭い真っ暗影の中のたった一筋の、光。
僕たちは歩き続けた。
この上…隣町の地下道の上の町道は、崩れかかっているらしい。
隣町には、長らく、領主様以外の人がいないのだ、と、大人たちが言っていた。
だから、隣町につけば見えるはずだ。
町の道の穴から漏れ出る一筋の光が。
爪先がかくん、と傾いた。
石畳がすこし浮いていたらしい。
ここ、気をつけて。
掠れた声でそれだけ伝える。
それは後ろへ後ろへと伝わっていく。
僕たちは前を向いて歩き続けた。
胸に押し抱いた一筋の光を消さないために。
見えてくるはずの一筋の光を浴びるために。
青黒い闇が大きく口を開けていた。
果てしなく、果てしなく。
小説
おばみつ※最終決戦後
一筋の光が君の元へ差し込む。
まるでスポットライトのよう。光に照らされた髪の一本一本がキラキラと輝いた。
ふと、君が俺の視線に気がつく。ふわりと笑いこちらを向く彼女の姿は、天使と見間違えるほど美しかった。
「伊黒さん!」
鈴を転がすような声で俺を呼ぶ。
嗚呼、なんて愛しい、なんて可愛い。
世界一愛しくて可愛いあの子を俺は抱きしめた。
「…………いぐろ、さん」
はっと我に返る。目の前は、何も見えなくなっていた。腕の中には確かな重みと微かな温かさ。声は、その腕の中から発せられていた。
「……もう……ねむいわ…………」
息も絶え絶えに声を紡ぐ彼女を支えることが精一杯で、俺は彼女の頭を自らの胸元へ引き寄せる。
「…あぁ……あったかい…………あったかいなぁ…」
彼女の命はもう長くはないだろう。呼吸の音が、心臓の動きが、段々と弱く小さくなっていることに気がついた。
「大丈夫だ甘露寺。最期まで一緒だ」
「………………うん…………いぐろ…さん……」
「…どうした?」
「………………」
「……甘露寺?」
「………………」
辺りがしんと静まり返る。
最後の力を振り絞り、精一杯抱きしめる。二度と離さないように。
俺の見えなくなった目からは、とめどなく涙が溢れた。
意識が朦朧とし、自らもすぐに甘露寺の後を追うことが分かった。きっとあの子は待っててくれる。そうしたら一緒にいこう。あの鈴を転がすような声でまた名前を呼んでくれるだろうか。
_______今いくよ
一筋の光が、俺たちを優しく照らした。
怪我をした。全治二カ月。
体育の授業中、後頭部に硬式のバレーボールが直撃したことによる頸椎捻挫(むち打ち)で、しかも当たったのは野球部の男子が打ったスパイク。
かなりの重症である。
というわけで、ソーラン節を踊るはずだった学校祭とありとあらゆるスポーツを行う体育祭は不参加。
しかも週一回の通院が必須。
うわ、地獄。
ただ、私は運がまあまあよかった。
怪我をしている時点で不運でしかないが、私が大嫌いな病院に行った後は、母が必ず某ハンバーガー店の超美味しいポテト(Sサイズ)を買ってくれる。
これなら、まだ通院も苦ではない。
というわけで、今日も私は超美味しいポテトを求めて病院に向かう。
#痛いボールと美味いポテト