『一筋の光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『一筋の光』
書いても書いても落選ばかりで、自信をなくして、暗闇にいた学生時代。
作家になんてなれるわけないって周りから言われて、夢を諦めかけたこともあった。
それでも、私は書き続けた。
そんな中、私の夢を笑わずに聞いてくれて、応援してくれる友達に出会った。
私の中に、一筋の光が差し込んだみたいだった。
下北沢教会。美樹子の、ということは20代の初め、乳房のしこりを検査。一条の光を求めて神にすがった。
せいたかあわだち草の
花粉をふりまいて
風は
田園を黄金色に染めました
この絵の具が
次の風に吹きはがされる頃
秋は
いよいよ終着駅へ
秋の終点が
冬の始発駅となるのなら
あなたとの恋の終点は
想い出の始発駅
サヨナラを合図に
発車のベルが鳴りひびけば
わたしの心も
蒼白な冬へ
ひとり
旅立ちます
☆ 旅立ち (323)
~一筋の光~
夕方まで寝ていた。ずっと行き詰まっていたアイディアに光がさしたと思った。
だからパソコンにむかってみたのだけれど、砂浜のお城のように、波がそれをかっさらっていくように、すう、と溶けてしまった。
ベッドから机までの数メートル、そこにさっきのアイディアは落ちていないかしら。
天使が現れたのだと思った。
あの日、ただ僕に微笑みかけてくれた彼女が、天使のように映った。いや、僕からすれば天使は彼女なのだ。
ああ、一筋の光に照らされた僕の輝いた瞳といったら!
だからこそ、僕の光である彼女が尊く、眩く、何より愛おしかった。
だから、君がただの幻覚でも良かったんだ。
「一筋の光」
あの頃はきちんと見えたのに
光の筋もキラキラした粒子も
目が悪くなったみたいだ
ここに確かにあったはずなのに
当たらない攻撃に、増える傷。覆せない力の差。だんだんボロボロになっていく身体に限界はすぐそこだった。体勢を崩され見えたそれにあ、終わった。と思った瞬間。聞こえた。
「もう大丈夫だよ」鮮烈な閃光と共に現れた優しく、柔らかく、そして絶対の安堵をもたらす存在の登場に無意識に息を吐き出した。
一筋の光
見えたの
光が、
勇気をくれる一筋の光が見えたの
とっても綺麗だった
まるで
貴方のように光り輝いてたの
だから
貴方も私の光なの
私にとって一筋の光となるのは左腕のあざだろう
このあざが過去の努力と報われなかった経験を想起させ、今の私が歩む道を照らす一筋の光となっているから
襖がわずかに開いている。
その隙間から光が差し込み畳に直線を描いている。畳特有の干し草の一本一本を丁寧になぞる光。
その光景を見守っているのはチラチラと漂う埃くらいの様なもの。あいにくとそれに背を向け障子越しに見える光を利用して本を読んでいた。
僕にはこのくらいが丁度いい。
太陽の下は眩しい。
隙間から部屋に差し込む一筋もまるで肌や書物に線を引いてるようでゾッとしない。
それでも、日光の下が嫌いなわけでもない。
襖の隙間も自ら作ったのだ。一差しが恋しくなって開けたのだ。
一筋の光すら途絶えた今日
さようなら
もう言葉を交わすこともないわけで
伝わる思いもないわけで
どこで何をしていますか
愛してるその言葉の意味を今
最後に振り返る
家族だと思ってしまっていた
家族だから腹を立てたり
愚痴を吐いたり
喧嘩したりするんだと
気付いたら
一筋の光が差した
そう、家族だと思わなければ
そんなことからも解放され
いざこざは起きないんだと
いちヘルパーとして
接することが
全ての解決へと
導いてくれるのだ
駅からの帰り道、歩いていると色々考えてしまう。今日は何も上手くいかなかった、ふと空を見上げると曇り空が広がっていて周りもすっかり暗くなっている。明日はどうなるのだろうか、僕は一筋の光を求め彷徨っている。
目が覚めるとふかふかのベッドだった。
自分の部屋のベッドより広くてふかふかな毛布に包まれていて
このままこの夢が続けばいいのにと思った。
明日の仕事のことを考えると涙が出てくる。夢から覚めるまではこの幸せな感触を味わいたい。
…夢にこんなリアルな感触を今まで感じたことがあっただろうか。
コンコンッと扉が叩かれる音がして慌てて目を閉じて寝たフリをした。
「失礼します、主様」
続きはまた明日
一筋の光
あなたは、自分の人生何処に向かっているのか、わかりますか?
人生の目的〜そんな事わかる訳ないよ、と答える人が大方だと思います。
だんだんと高齢になってくると、わかる訳無い、生きる理由を求めてしまいます。自分の人生が虚しいと思うからかも‥。
そんな時、一筋の光がこれからの行先をみちびいてくれたら、と思ってしまいます。
そんなことありえないの、わかります。
だから、自分でその意味を探します。見つからなくても、良いとも思うようになりました。
生きてきた道そのものが、目的だったと思うから。
それは本当はずっと傍にあった。すぐ隣 手を伸ばせば届く位置に。いつだって真横にあった。
そう気づいたのは今さらで。それはとうに遅すぎて,確かにあったはずの救いはもうここには存在しない。
盲目の瞳では燦々と降り注ぐ光が眩しすぎて瞼を伏せたままでいた。温かいはずのそれは寧ろ烈火のようで身を焦がしてしまうから,見えないふりをした。
だから ね。闇夜の中 最後に一つだけ残った一筋の光は柔らかくて優しくて,どこか怖いんだ。蜘蛛の糸を切ってしまった彼の二の舞になりそうで。
それでも,仄暗い世界に射した光は美しいから。
«一筋の光»
お題:一筋の光
手を伸ばす。こちらを貫く一筋の光へと。伸ばして伸ばして、ようやく掴んだ! と、鼓動が跳ねれば
私はベッドの上で目を見開く。
乱れた呼吸を整えながら、憎いほど眩しい朝日に目を細め、ずり落ちたシーツを引っ張り上げる。
「朝は緊張しますか」と微笑む貴方の声でようやくここが現実なのだと安堵する。
痛む頭を抑え乱雑に髪を掻き上げ、ただひたすらに己の呼吸へと意識を向けた。溢れ出る涙を拭い鼻水を啜りながら、私は、今度こそ本当に項垂れてしまった。
頭を撫でながら「偉いですね、あなたはよく頑張っています。えらい、えらい」と。それが余計に辛く苦しく、暗闇に隠れてしまいたかった。光の見えぬ奥底へと逃げてしまいたくなった。
■■
一筋の光。貴方にとって光とは何だろうか。おこがましいことを言いたい。口にしてしまえばどれほど楽になれるだろう。宙ぶらりんな心臓ごと血を流してしまえれば、どれほど。
■■
マジックアワーを背景に貴方の横顔を見られるとはなんと贅沢な事だろう。胸いっぱいに空気を吸っても吐き足りない感嘆の溜息。
風が巻き起こり、髪を揺らがせ、耳元で髪を抑える姿は儚げに見える。貴方は「心地良いですね」と微笑を浮かべて言った。冷えたそよ風が擦り傷を作っているかのように頬が熱かった。
カチカチと街灯が光を灯し、辺りを照らし始め、くしゃみの音を聞き、慌てて手を取った。貴方は一瞬目を見開いた後、こちらが声をかけるより先に「帰りましょうか」と笑って揺れる。揺れた髪の隙間から一番星がチカチカとまたたいた。
今度は貴方がこちらの手を取り、そのまま歩き出す。
一筋の光が心臓を射抜いた。貴方という存在か、このあたたかな感情か、この瞬間か。おこがましいことを言いたい。その全てだろう。
一筋の光 #13
救いとか希望?を連想します。
あとは朝のカーテンから入る光だったり、
夜明けだったり
何にせよ
いいこと起こりますよ🎵
ということ。
水槽に溺れる
「ねえ、」
なにしてるの、薄く開いた唇がそう言った。
なんでもないよ、と答えた視線の先で髪が揺れる。
小さな顔を縁取る黒。
綺麗に整えられた白の制服。
そこにいるだけで発光するようなきみ。
伸ばされた腕が白く浮かび上がる。
その手に触れることさえ、戸惑うほど鮮明に。
そっと伸ばした指を絡めて、
心臓の音を聞いて欲しかった。
「すきだよ」
その声が震えてたのはなんでかな。
もう答えなんか聞けるはずもないけれど。
溢れるほどの光の中で
きみだけがぼくを愛さなかった。
【一筋の光】
それは地獄に差し込む救いの光。
貴方の差し伸べたその手は救いであり、破滅への幕開けでもあった。
それでも何度でも俺はその手を掴みに行く。貴方の存在そのものが、俺の人生を照らす真っ直ぐな光だから。
『一筋の光』