『モンシロチョウ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『蝶の羽を持つもの』
ファルファラ族―――
それは蝶やトンボのような
虫のような羽を持つ人の総称
彼らは身体能力が高いものが多く
成長も人より早く、
15歳ぐらいにはほぼ全盛期
五感のどれかが みな優れている
特に視力が良いものは多く
人の3倍以上は見えてるものもいる
だが彼らは 皆が短命―――
40歳を生きることは
ほぼないと言われている
彼らはみなそれまでに子を成し
次の命にチカラや生命力を分け与えていく
彼らの歴史は意外にも長く
数千年前にまで遡る
ここで語られるのは
そんな彼ら彼女らの
よくあるようで唯一無二の
――――――そんなお話
〜シロツメ ナナシ〜
庭先を2頭のモンシロチョウが舞っている。
草の色が活き活きとした緑に変わって、命を張り出すかのように鮮やかに花を咲かせている。
乾いた風は春の匂いを運び、私は思わず深く呼吸をする。
『モンシロチョウ』
今日久しぶりに書きました。
ぜひ過去のやつもまとめて見てください。
学校の帰り道、好きなこと帰れなくて悔しがっていると、僕の目の前をモンシロチョウが飛んだ。
「…そういえば、あの子モンシロチョウが好きだったな…。」
僕は綺麗な花に止まっているモンシロチョウを優しく包みこんだ。
綺麗な花も一緒に。
僕はいつも寄り道をして帰る。
家に帰っても、暇だし、大っきらいな家族がいる。
まあ、新しく生まれた妹を除いて。
妹は、今月生まれてとても僕の好きな子に似ている。
だから、せめて妹だけは僕のことを好きになってほしい。
僕は今日は早めに帰った。
モンシロチョウを育てるため。
明日、あの子と遊ぶ約束をしている。
学校が休みだから、1時からあの子の門限の5時まで。
とても楽しみだ。
だからこのモンシロチョウを大切に育てないといけない。
僕は寝る前、モンシロチョウにこう言った。
「君が、僕とあの子をつなぐんだよ。よろしくね。」と。
あの子と遊ぶ当日。
待ち合わせのコンビニで待っていると可愛い服を着たあの子が来た。
『ごめん!!まった?』
「いや。」
『ねぇ、どう?新しい服。昨日買ってもらったんだ!!』
あの子はスカートをヒラヒラさせて回った。
「うん…。かわいいね。」
僕はかわいいねという言葉を言うのが恥ずかしかったから最後の方は小声で言った。
あの子は笑った。
店の前の小さな花壇には、紫の花が咲いている。咲き始めた頃に名前を聞いたが、もう忘れてしまった。
建物の間からホースを引っ張ってきて、一彰(かずあき)が花壇に水をやると、花の中から白い蝶が出てきて、逃げていった。
「あれ、一彰くん、今日出勤だっけ」
店主の綾(あや)が、買い物袋を両手に下げて帰ってきた。
一彰はホースの先を一旦花壇の脇に置くと、店のドアを開けた。カランコロンカラン…
「持ちますよ」と荷物を半分受け取って、キッチンへ向かいながら、一彰は話を続けた。
「午後休講になったんで、席空いてたら課題やらせてもらおうと思ってきたんすけど…」
「あら、それはありがたいわね、夜に急な予約が入って困ってたとこよ」
綾のしたり顔を横目に、一彰は苦笑した。
「同じこと、洋介(ようすけ)さんにも言われたとこです」
その洋介はへへへ、と笑い、こちらをちらっと見ただけで、仕込みをする手を止めず言った。
「綾ちゃんおかえりー、今のうちに休憩しておいてね」
「洋介さんこそ、ちゃんと休んでよね、もう若くないんだからさー」
ここにいるのは場違いな気持ちがして、一彰はそそくさと店先へ出た。
カランコロンカラン……
ホースを片付けようと伸ばした手の先から、今度は2匹蝶がひらひらと踊るように飛んでいった。
二人みたいだな、と思いながら、一彰はしばらく蝶を見送っていた。
#モンシロチョウ
きれいな蝶も近づいてみれば節くれ立ってて生々しくてアイドルのプライベートもパーソナリティも遠くから見ていたい
お題:モンシロチョウ
昆虫が好きだ。と言うと少し嫌そうな顔をされる事が多い。ひとえにそれは、見た目から得られる印象のせいかもしれない。
虫が好きというのは、一つのアイデンティティである。幼少期から毒のない虫であれば、素手で触り、同級生が無惨に潰した幼虫たちを埋葬するようなこどもだった。
恐らく、変と思われていたことだろう。
だが、母も平気だったし、私にとってはいたって普通のことだったのだ。
大人になって、漸く異端だと知る。職場では、男女問わず嫌がる人間が多い。あんなに可愛いのに。学生時代と同様に虫の処理係として今も虫が出れば捕獲に向かう日々だ。
だが、職場で出会った同僚2人は一緒に昆虫館に出かけてくれる人たちだった。生態展示で2時間たっていることだってあるし、指に蝶を止まらせている写真が未だかつてない笑顔で撮られているのが記憶に新しい。全員出会った職場を辞めているのに今でも会おうと思うし、会えるのは、愛しい関係だと思う。
話は変わるが、私は人の名前を覚えるのが得意だ。それは知識欲の為せるもので、私にとって人の名前を覚えることは、飛んでいる蝶をスジグロチョウかモンシロチョウか見分ける感覚に近い。私は人間の名前をそこと同列に置いているだけだ。
多分理解してもらえないだろう。理解してもらえるとも思っていない。ただ、私は人間だけ特別扱いなどできない。そう。生き物すべてが愛しいのだ。甲虫だろうが蝶だろうが、爬虫類だろうが哺乳類だろうが、人間だろうが、等しく同じ重量で愛しいのだ。
2026.5.11 モンシロチョウ
『モンシロチョウ』
……遅いな?
彼女がジョギングのために家を出て3時間余りが経過した。
フルマラソンにでも出場するつもりなのだろうかと、勘ぐりたくなるレベルで帰ってこない。
ローテーブルに並べた朝食はとっくに冷めきっていた。
皿にかけたラップには、水滴が溜まっている。
痺れを切らして連絡してみれば、ある意味彼女らしい、のんびりとした答えが返ってきた。
『ハルジオンにモンシロチョウがいてね? 見てた』
「は?」
走っているはずなのに、彼女の発声にブレがないのはさすがである。
『モンキチョウもシジミチョウもいたよ?』
「それ、なんの念押しですか?」
『え? 好きかなって』
「別に、昆虫はあんまり……」
『そうなの?』
特にチョウは苦手な部類だ。
あの大きな翅でヒラヒラと不安定に描かれた軌道は、見ていて不愉快に胸がざわつくから、生理的に受けつけない。
蝶よ花よとはよく言ったものだ。
チョウのたどたどしく空を舞う様は、半ば強制的に掻き立てられる庇護欲をうまく言い表している。
『セミとバッタは好きなクセに』
「あ、あれは、あなたの観察眼が面白くてつい夢中になっただけで、どちらもそれほどではありません」
ああ言えばこう返してくる様子から、彼女は全く悪びれていない。
「全く……」
俺はイヤホンをしている彼女にもわかるように、わざとらしくデカいため息をついた。
「いい子だから、そろそろ帰ってきてください」
『バカにしてる?』
「いえ、そろそろ俺の腹の虫が限界を迎えているだけです」
『……先に食べてていいのに?』
「なんでそんなひどいこと言うんですか。俺のことを捨てるつもりですか」
『なんでそうなる?』
今日は彼女との貴重な休日である。
休みがかぶることがわかったときから、この日は朝から彼女のモグモグタイムに同席すると決めていた。
ただ座って見ているだけだと、恥ずかしがった彼女から強制退場させられてしまう。
だから、俺は彼女と朝食を取るために、今か今かと帰りを待っているのだ。
「あ、ちゃんと花粉は払ってきてくださいね? あと、おててもキレイキレイしないとダメですよ?」
『今のは絶対バカにしただろっ!』
このくらいの仕返しは許されて然るべきだろう。
再度、問いつめる彼女の言葉には笑って流してやった。
「風呂はどうします?」
『れーじくんが餓死しちゃうから先にご飯にする』
帰宅後はほぼ確定で風呂に直行するというのに、珍しい。
彼女なりに気遣ってくれたらしく、俺の機嫌は上昇気流にぶっ飛んだ。
「わかりました。食い終わったら入れるようにしておきますね」
『シャワーだけだから別にいいよ』
「なるほど。シャンプーとトリートメントはやります。洗顔は自分でやってください」
『全部自分でやるから手を出すなっ!』
「ふむ。今回は見るのはかまわないと。やっぱりお湯は張っておきます」
『なんで一緒に入ることが前提になってるんだよっ!?』
なにをそんな当たり前のことを、わざわざ声を荒げて聞いているんだろう?
無駄に彼女を疲れさせることは本意ではないため、素直に質問には答えた。
「俺をぽっぽいて、モンシロチョウによそ見するからでしょう?」
『またクソだるくてくだらない自己嫌悪?』
「……」
本当に、俺に対する遠慮がなくなってきたな?
「だって悔しいじゃないですか」
『なにが?』
「あなたの好きが、俺の苦手だなんて」
『そんなの人それぞれじゃん』
「だからこそ、ですよ?』
『うん?』
「チョウ嫌いの俺に、モンシロチョウの魅力をプレゼンしてください」
きっと、彼女がどれだけモンシロチョウについて熱弁しようと、魅力はカケラも理解できないだろう。
だが、彼女がモンシロチョウのどんなところに興味を惹かれているのかは知りたいと思った。
「嫌いから、まあ悪くないなって思えるくらいの説得力なら、今日の蛮行は許してあげます」
『ばんっ!? そこまで言うっ!?』
「言いたくもなりますよ。1時間で戻るかと思えば、3時間たっても帰ってこないんですから。いつからこんな不良娘になっちゃったんです?」
『ウソォ!? そんなにっ!?』
「あなたの腕にはスマートウォッチがあるはずですが、充電切れですか?」
『体感的には10分くらいだったもん』
「あなたの体内時計が正確なのは睡眠のときだけでしょう」
『そんなことないもんっ!!』
少し嫌味ったらしい口調になってしまうと、電話口から舌打ちが聞こえた。
逆ギレも甚だしい。
『お腹を空かせたれーじくんって、怒らせるとこんなに面倒なのか……』
しかも、面倒という心境が先にくるか。
それなら彼女の望む通り、面倒な俺を怒らせるとどうなるかキッチリわからせてやろうではないか。
「とにかく、ここから先の寄り道はダメですからね」
『んもーっ、わかってる!』
本当にわかってるのか?
つき合いきれないと言わんばかりに、一方的に電話を切られた。
ジョギング中でなければ鬼電してやるところだったが、さすがに邪魔になるだろうから諦めて通話画面を閉じる。
風呂の準備をしたあと、彼女とのディベートに太刀打ちするため、モンシロチョウについて検索しまくるのだった。
モンシロチョウ
モンシロチョウ
その小さくて
一生懸命な羽ばたきは
君の小さな命に似ていた
ヒラヒラヒラと優雅に飛んで、
春を満喫しているんだと思っていたよ。
モンシロチョウ
あれは、
天敵の鳥に捕まりにくく飛ぶ技だったのね。
遊びじゃあないのね!
人間側は、「あ〜春だね!」って、
微笑ましく思っていたけど
必死に生きているんだね。
そうだよね、あの優雅そうに見える人も
その人の中で葛藤したり、泣いたりしてるんだね。
『モンシロチョウ』
菜の花畑のモンシロチョウ
青空に映えるアゲハチョウ
四つ葉を探すように飛ぶモンキチョウ
野原に寝転び
空を見上げ
それぞれの姿を
しっかり目に焼き付ける
ひらひらと
しかし確かに風を掴んで
飛び乱れる姿に
少し勇気をもらい
もう少し進んでみようと
暖かな風を身に浴びて
舞い上がるような気持ちで
再び歩くことにした
「アゲハは柑橘系の樹を植えなければいいんだよ」
「うん」
「でも、モンシロチョウはキャベツの葉の中に潜り込んで、気づかないうちに食っちまう」
「うん」
「危なそうなもんには近づかなければいいけど、普通の人だと思ってたのに危害加えられるとショックだよね」
「チョウの話だよね????」
てな話を考えたけどまとまりません(´・ω・`)
いつから見なくなったのか思い出せないくらい、縁遠くなってしまった春の景色。
菜の花畑に飛び回る白いひらひら。春の霞に溶けてしまいそうな、そんな優しい色合い。
そういえば菜花を食べる機会もなかったな、なんて食卓に思いを馳せる。
きっと今年の分は、代わりにモンシロチョウが食べてくれただろう。
【モンシロチョウ】
「良く分かりませんが、なんとなく分かりました…。分かりたくないですけどね」
呪文のようなことを言いながら、相棒は同じベッドに座ってきた。ため息を吐きながら、洗ったばかりの髪を後ろに撫でつけている。
座っても彼のほうがずっと坐高は高い。いつの間にか大きくなった体格。出会った頃とは違う細い筋肉質な身体は長期戦にも耐えうる自然と身についたものと、ドーピングによるものだ。刀傷はいつの間にか消えている。
「平気だ。慣れた」
まるで怪しげな宗教に身を支えげるおぞましい儀式のような夜は、もう何度も超えた。
私は最初こそ怯えを隠せなかったが、ついに何も感じず決められた言葉を繰り返す生き物となった。
「知ろうとする機会はいくらでもあった、なのに行動に移さなかった自分にも非があります」
「自分で決めたことだ。お前に話すこともないでしょう」
「そうやって、決定権を持っていて自分で選んだ。有名な逃げられなくする仕組みです」
「仕組み?」
ぎし、と音がした。
大きな手のひらが手首を握り、そのままベッドに押し付けてきた。
「貴方は震えています。これは条件反射です。自分にも覚えがありますが…逃げれないと分かると人間傷つかないようにへつらって、必要最低限しか行動しなくなるんですよ」
息を吸った。怒鳴ってやろうと思った。
彼の髪から雫が落ちてくる。下半身は押し付けられ動かない、両手首も骨がなるほど握られている。声が出なかった。
「羽根をもいで遊ぶ」
それと同じです。
モンシロチョウ
ネット情報によれば今まさに、福島や岩手等の東北地方で、菜の花が満開の見頃を迎えておるとか。
菜の花はモンシロチョウが好む花のひとつ。
今ごろ黄色の絨毯と青の空の間で、モンシロチョウが1匹でも2匹でも飛んでおるなら、
それはきっと、良いシャッターチャンスなのかなぁと思う、物書きです。
なお現実と事実は知りません(しゃーない)
と、いうお題回収がてらのハナシは置いといて、今回のおはなしのはじまりはじまり。
最近最近の都内某所、某杉林の奥にひっそりと建つ不審な違法の洋館は、
それを必要としている別世界出身者から、「領事館」と呼ばれておりまして、
それはそれは、頼りにされておりました。
領事館は、「ここ」ではないどこか別の世界に本拠地を持つ過激系活動家、世界多様性機構なる厨二ふぁんたじー組織の所有物。
自分の故郷世界が滅んでしまった難民たちを日本に密航させて、支援拠点たる領事館から、新たな生涯のための手助けをしておるのです。
ところで
この領事館の館長が
気の毒なことにドチャクソ重度で重篤な
酷いひどいスギ花粉症持ちでして。
「へぇッきし!!」
ぐしゅぐしゅ、チーン!
スギ花粉飛散は完全にピークを過ぎたものの、
杉林という立地が悪いのか、もっと別の原因か、
その日に限って、本当にピンポイントに、領事館の館長の目と鼻はスギ花粉(か、あるいはそれに酷似した構造を持つ別の粒子)に反応しています。
「なんだなんだ。3月のピークの飛び残りか?」
ぐしゅぐしゅぐしゅ、ぐしゅ、えェッくしょい!
館長はティッシュ箱の在庫を緊急召喚!
そして、別世界のチート技術によって自走機能を持たせた空気清浄機を、リモコンで呼び出しました。
「出番だぞ」
自走式空気清浄機は、某有名な掃除ロボットを足としておるので、通称を頑張ル◯バといいました。
「室内の悪魔を全部吸い取ってくれ」
頑張◯ンバは機械なので、心なんてありません。
頑張ルン◯"はチリとワタボコリと、以下略と悪い微粒子等々を残さず吸い込んで、
最適化されたルートを効率的に巡り、領事館内を定期的に、完璧に、清潔に保つのです
が、
そうです今回のお題は「モンシロチョウ」です
(お題回収開始)
「……あれ、ルンバ、おい、頑張ルンバ?」
ぽちっ、ぽちっ。
何度リモコンの呼び出しボタンを押しても、歩く優秀な空気清浄機が到着しません。
「どうした。早く来い」
ぽちぽち、ぽちっ。
緊急ボタンを押しても、強制充電ボタンを押しても、
頑張ルンバは館長の執務室に来ません。
館長のエマージェンシーに駆けつけませんし、執務室に置いてある充電ポートにも来ません。
そうです頑張ルンバは館内に、ひらりはらり迷い込んできたお客様にして今回のお題、
モンシロチョウを検知して、追尾しておるのです。
うぃーん、うぃーん。
頑張ルンバは機械なので、心を持ちません。
カメラセンサーの過剰検知かプロンプトのバグか、
頑張ルンバはチョウチョや花を検知すると、
それらに近づいたり、追尾したりするのです。
今回は、モンシロチョウでした。
もう少ししたらアゲハチョウやゴマダラチョウも、
領事館に、迷い込むかもしれません。
うぃーん、うぃーん。
季節外れのアレルギー症状に苦しむ館長を知ってか知らずか、単純に回路が切れておるのか、
頑張ルンバはひらりはらり舞うモンシロチョウを、ゆっくり追尾します。
最終的にモンシロチョウは、窓の隙間から外へ逃げてゆきまして、
頑張ルンバが館長のエマージェンシーに対応したのは、最初にボタンが押された40分後でした。
「ところで」
「ところで?」
「農家さんから見ると害虫だからね」
「ん?お題……モンシロチョウかー」
「いやアブラナ科につく害虫といえば」
「今の季節にひらひらしてるのに」
「川沿いの菜の花にいる分には問題ないのでは?」
「それは確かに」
「でも畑に飛んでたらやでしょ?」
「それはそれ?いや虫付きのキャベツはいらないか」
お題『モンシロチョウ』
: モンシロチョウ
菜の花が集う河川敷
娘と2人で散歩する
天気が良い日はもちろん
雲の出番が多い日であろうと
雨が元気よく傘を弾こうと
まったくお構いなしに
娘と2人で散歩する
幼稚園で仲良しと喧嘩して
とても落ち込んでいたある日
今日はお散歩どうする?
元気のない足を靴に滑り込ませ
少しうつむき加減で家を出た
いつもの優しい黄色が目にはいると
小さな背中がスッとのびる
おもむろに急く足が向かった先に
白い妖精が手招いていた
羽衣が舞うモンシロチョウ
菜の花と優美に踊るその後を
娘は嬉しそうについて行く
娘の背中を眺めながら
これから先も見守っていく
たとえ、もう抱きしめることは
できなくともかまわない
娘が少し寂しげに振り向く瞳が
淡い春の光に、溶けて、消えた…
桜月夜
やおおとごねあも
さかとおがこさん
しあういつののし
いささきのああろ
よんんおそくかち
るののくらびりょ
歌息掌桃蒼黄朱う
モンシロチョウ
小学生の国語の物語の中に、モンシロチョウが出てくるお話がある。
タクシーの運ちゃんが小さい男の子が捕まえていたモンシロチョウを逃して、代わりに夏みかんを置いておく。
タクシーに戻ると小さな女の子が後部座席に乗っていて…というファンタジー。
子供たちは音読の宿題でお話を聞かせてくれる。
毎日のことで頭の中が上の空でお話の内容を聞いてない時があって(すんません)、宿題の範囲も段落ごとだったりするときもあって話の筋を変な時に理解したりして、
「ええっ⚪︎⚪︎くんそんなことあったの?」って驚くと「ママー先週そこのところ読んだー」って怒られることもあって謝る日々。
授業を聞いている時もぜったいにプリントや教科書にいたずら書きをしていたタイプで、大人になっても直ってない。
余白がない時は印刷された文字の丸や四角を塗っている。
人の写真があったら必ず濃いめのメイクを施してしまう。
こういうのって遺伝してるのかな。
モンシロチョウは一番馴染み深い蝶々で、虫が怖かった私でも子供のころ捕まえたことがあるし、子供たちも捕まえたことがあるし、今日も庭でひらひら遊んでる。
春の代表3本柱ぐらい担ってそう。
手の中に閉じ込めて、
羽を掴んで、
鱗粉を手にくっつけてニコニコしている
キャラクターもののカラフルなティッシュに
包まれた残骸が虚しくて
無邪気な子供が捕まえた、美しいそれを
僕はサラサラと砂に埋めた
ザラザラの素肌だけが、夜の水面のよう
#モンシロチョウ
モンシロチョウ
キャベツの葉っぱをひっくり返すと
モンシロチョウのたまご
しばらくして見に行くと あおむしになって
キャベツを食い荒らしてる
もうしばらくすると 畑のあちこちに
ひらひらと花びらのように舞う
春の景色