ミッドナイト』の作文集

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ミッドナイト』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/27/2024, 1:27:43 AM

『不可思議な交遊』
夜が深まれば透明になる 後ろが透けて食べかけのポッキーが見える ロングコートに交遊の履歴 グレイのマフラー匂いの履歴 ひとつがいいのに 分裂を繰り返す 寂しくなってまた接着する 繰り返し繰り返し

1/27/2024, 1:15:01 AM

『ミッドナイト』

草木も眠る丑三つ時、神社の杜のおちこちから木槌で釘を叩く音が響いている。昔も今も色恋に悩める人が縋る先の変わらなさを微笑ましく思ってしまう。濁りに濁った情念に宿る強さを美しく思ってしまう。願いを聞き届けるのが私に与えられた役割ならば、叶えずにはいられない。永い間ずっとそうしてきたのだから。

1/27/2024, 1:07:02 AM

頭まで毛布をかぶる。少しだけ息がしずらいけど、これで良い。これが自分だけの空間。


 聞こえるのは、たまに通る車の音と時計、そして自分の息。

 目の前はもちろん真っ暗で何も見えない。現実と一緒だなんて考えて。自分で考えた癖に、それに少し嫌気がさす。


 ほんの少しだけ、毛布から顔を出す。

 今、目の前にある自分の手は本物だろうか。その答えは結局、真夜中の今じゃ分からない問題。



_ミッドナイト_

1/27/2024, 1:03:25 AM

【ミッドナイト】

そこには、深い深い夜が横たわっている。
とても静かな、静けさが酷く煩いくらいの静寂に包まれて、あなたの寝息が小さく音を立ているのを、ぼんやりと眺めていた。
(ずっと一緒だったけど、もっとずっと傍に居られるんだ…。)
無防備な寝顔を見下ろして、くすりと笑う。
「…幸せ、だなぁ。」
嬉し過ぎてドキドキしたり、幸せ過ぎて息が詰まったり、心配し過ぎて怖くなったり、きっと今までと変わらない毎日が続いていく。
そこに、この人と同じ場所に帰る幸せが、追加されるのだ。
「はぁ…。幸せ過ぎて、溺れそう。」
これからは、お泊りではないのだ。この人が帰る場所に自分も帰って良いのだ。
「…かっちゃん。大好き、愛してる。」
深い眠りの中に沈んでいるあなたの耳元に、そっと囁く。
「うぐ、恥ずかしい…。」
長年の間に巫山戯て言い続けた言葉は、心を込めて言えずにいる言葉になってしまっていたのに、するりと漏れて出てきた。
「夜、怖い…。」
ごそごそと大好きなあなたの隣に潜り込んで、背中をむける。
これ以上向き合っていたら、もっと余計な事をして、隣で眠るこの人の眠りを妨げてしまう。

真夜中は、人を正直にする。
稚拙な欲望を露わにして、暴いていく。
溜め込み過ぎて零れ出す想いを、晒してしまう。
それらは、真夜中の闇に融け込んで揺蕩い、朝日に浄化される時を待つようだった。

1/27/2024, 12:36:12 AM

「あれ? おかしいぞ?」
運転しながらつぶやいた言葉は、宙に消える。
どんどん南下している?
北にある自宅から遠ざかっている?
そんな状況で携帯に入電。友人からだった。
「ごめん。左折なのに右折って教えちゃった。もうだいぶ運転してるよね?なんとか自力で帰ってもらっていいかな?ホントにごめんね」
どうりで見慣れた景色にならない訳だ。
仕方ない自力で帰るぞと切り替えたものの、また道を間違えた。
「何でなの⁉︎」
焦りながら運転する。
三度目で同じ建物と、標識を見てぐるぐる同じところを回っているのだと気づく。
ならば行ってない方向へ行く。
そうして走らせて見慣れた景色が現れてくれた。
自宅に帰り着いたのは午前二時過ぎ。
五時間以上のミッドナイトランは疲れた。

これ、ホントの話。

1/27/2024, 12:25:26 AM

私はいつもいつもつまらないことをしている
夜遅くなっても
なんにも怖くない
夜遅くなっても
なんとも感じない
ただ無機質になる
時計の鼓動に触れて
温かな居間で
空っぽの機械を
何かで満たそうと
一生懸命に努力している


私は虚しくて虚しくて
首が氷のように冷たい

私は苦しくて悔しくて
外に飛び出して消えてしまいたい

本当の冬の夜に熔けて
小さな羽虫になってみたい

1/26/2024, 11:54:13 PM

窓を叩く音がした。

仮面をした誰かが私を見てる。

「やぁお嬢さん、出かけない?」

「...何を言ってるの?」

今は真夜中

「いいからいいから」

そっと手を引かれて私は外に出た。

でもここは2階

「ここは2階よ」

「大丈夫だから」

彼は手を繋いだまま屋根へと飛び移った。

月と星がキラキラと輝いて

いつも屋敷に居る私には

新鮮な景色だった。

両親にバレたら大変だけど

今はそんなこと関係ないくらい

彼との時間が楽しかった。

ミッドナイトに姿を見せた君は

私に楽しさを教えてくれたみたい





─────『ミッドナイト』

1/26/2024, 11:50:17 PM

真夜中のロマンス。


ガラスの靴も、素敵なドレスもないけれど



ダンスだってステップひとつ出来ないけれど


わたし今、世界で一番の幸せ者になるの。

1/26/2024, 11:14:51 PM

ミッドナイト

 漫然と毎日を過ごしていると感じたから、何か変化が必要だと思った。遠くへ引っ越すのが一番だが、そう簡単にはいかない。それにそこまでじゃなくても、小さな変化で構わない。

 例えば、一日の始まり。ずっと朝だと決めつけていたけど、日付けとしては午前零時が始まりだ。自分の始まりも午前零時にしてみたらどうだろうか。

 一日の始まりが寝ることから始まるっていうのは、ちょっとおかしいかもしれない。でも、寝起きの体に今日も頑張ろうって活を入れるより、もう頑張ってる最中だって思ったほうが早起きできそうな気がする。

 こんな小さな変化でいい。結局は自分の意識の捉え方次第。寝ているときも僕は頑張ってる。うん、頑張り屋さんだ。

1/26/2024, 10:51:44 PM

『ミッドナイトゴーストハウス』

ミッドナイトゴーストハウス。それは夜の12時、人間たちが寝静まった頃、幽霊たちが目を覚まし訪れる場所。とある空き家に幽霊たちは集まり、人間たちと同じよう言葉を交わす。
「今日は新しく幽霊が来るんだって!」
子供の幽霊がそう興奮した様子で話しかけてきた。人間は亡くなると幽霊になる。そしてこの家に集まってくる。今日もまた一人亡くなったた人間がいたようだ。
「へーそれは楽しみだね」
「せっかくだし見に行こうよ!」
と言われ、仕方ないなとついていく。新しく幽霊になった人間は無意識的にこの家にたどり着き、家の扉を開く。
その家の玄関にたどり着くと、他にも二人の幽霊が待っていた。
「おーお前も来たのか」
と話しかけてきたのは先輩幽霊さん。
「あっ、どうもこんにちは」
と時間にあってない挨拶をしてきたのは物静かな幽霊。その二人が一緒なのは珍しいなと思っていると、
「もうそろそろ来るんじゃないか」
と先輩幽霊が呟いた。彼は長年幽霊として存在してこの家にいるのでなんでも分かるらしい。そしてその言葉通りすぐに家の扉が開き、新しい幽霊が入ってくる。そしていつもの通りその幽霊に向けてこう言う。
「ウェルカムトゥーミッドナイトゴーストハウス!」
四人の言葉が重なり大きな声となったそれは、少々
その新入り幽霊を驚かしてしまったようだ。
「え…何?どういうこと」
と困惑した様子でこちらの姿を見回す。するとその新入り幽霊に向かって子供の幽霊がこう言う。
「君は幽霊になったんだよ!」
「え、幽霊?」
「そう、君は死んじゃって幽霊になってこの家に来たんだ!」
「死んだ?」
子供幽霊の言葉に新入り幽霊はさらに混乱したようだ。毎回みんなして同じ反応なのが少し面白い。
「まあ、その現実は今は受け入れられなくてもしょうがない。ここで過ごすうちに慣れてくるだろう」
先輩幽霊がそう新入り幽霊に声を掛けた。新入り幽霊はなにも言うことができずぼーとしている。死んだという感覚は本人は感じることができないらしい。なのでそれも無理はない。
「とりあえず家の中を案内しますね」
物静かな幽霊がそう言い、新入り幽霊の手を引いた。
「あっちょっと待って」
という言葉には耳を貸さずに物静かな幽霊はその幽霊を引いていった。
「諦めたほうがいいかもです」
僕はそう言うと、後についていった。
最初に行ったのは遊戯室。競技や囲碁などが置いてあり、遊ぶことができる。すでに数体の幽霊が将棋に興じていた。テレビを見ている幽霊もいた。新入り幽霊は将棋や囲碁には興味を示さなかったようで、テレビを見に行った。テレビを見ながら他の幽霊と楽しそうにしている様子を見ると、こちらも楽しくなってくる。少しすると物静かな幽霊が、
「べつの場所にもいきましょう」
と言った。この幽霊は賑やかな場所が嫌いらしい。
次に行ったのは図書室。本がたくさん置いてある部屋だ。そこではすでに数体の幽霊が本を読んでいた。そこに入ると、新入り幽霊は目を輝かせ、本だなを眺めに行った。きっと亡くなる前は本好きだったんだろうなと推測されるくらいの食付きようなので驚いた。本を何冊か重ねると、本を読み出した。僕も久しぶりに読んでみるかと本を抜き出し読んでみる。本を読む時に集中するのはどの幽霊でも同じようだ。すると、今度は子供の幽霊がこう切り出した。
「鬼ごっこしよー」
この幽霊は静かな場所が好みではないのだ。四人で鬼ごっこを行うと、童心に帰ったような気持ちになった。どのくらいしていたか分からないが、久しぶりに運動したので、少し疲れたと感じた。子供の幽霊以外もそうだったようで、
「戻ろうか」
という言葉とともに、みんなで玄関に戻った。
いつの間にか時間が経っていたのだろう。ゴーンと鐘が一回鳴った。この家が閉まるまであと十分という合図だ。朝まで開いていると人間たちが驚くので閉まる時間は決まっている。それが聞こえると、それぞれが行動しだした。
「もうそろそろ帰らなきゃ!」
子供の幽霊はそう言うと、扉から出ていった。慌ただしい様子はいつもと変わらない。
「俺もここで御暇するぜ」
先輩幽霊はそう言うと遊戯室に入っていった。きっと時間いっぱいまで囲碁で勝負でもするのだろう。
「お疲れ様でした。」
と言いながら物静かな幽霊も扉を出ていった。ていった。今日はいつもより楽しそうだったのが印象に残っていた。
他の三人がいなくなり、新入り幽霊とふたりきりになる。すると新入り幽霊が
「あのっ。今日は楽しかったです」
と話を切り出してきた。そして、
「また来ていいですか?」
と聞いてきた。不思議なことを言うんだな、と思いながら僕は笑いかけ、こう答える。
「もちろんです。いつでも待っていますよ。また次のミッドナイトにお会いしましょう」
ゴーンゴーンとまた鐘がなる。もう時間らしい。帰らないと。僕はその新入り幽霊にまた会えることを楽しみにしながらミッドナイトゴーストハウスを出ていった。

ミッドナイトゴーストハウスは毎日夜の12時に開く幽霊たちの居場所です。
ミッドナイトゴーストハウスは死んでしまったあなたをいつでも歓迎しています。

1/26/2024, 10:47:59 PM

昨夜、体調を崩しました
気持ちが悪くなりトイレに駆け込みました
汚い話は省略して…
治まったので良かったですが、
情けないような、全くロマンチックじゃない
ミッドナイトを過ごしてしまいました
飲み過ぎには注意したいと思います

#短歌
真夜中にミットモナイト思いつつ
便座をつかみ全て吐き出す

1/26/2024, 10:31:25 PM

ありふれたことなのかも知れない

こんなにも

誰かに想いを焦がして

息をしてる

ただ…そんなちっぽけなこと

私の生きる意味になって


あぁ…


怖くなっていくよ…


だけど


同時に言葉じゃ

追いつけないくらいに

幸せで満たされていくの…。



時の音(ね)が

うるさいくらい…

静かなこの部屋で

電話越し

あなたの声に包まれる


3…2…1…。



今日で付き合って半年だね…



そんな何気ない幸せを


これからも ずっと…


大切にしていきたい。





- 真夜中に想いを… -

1/26/2024, 10:19:35 PM

名もなき手紙

名もなき手紙を私はもっている。いつの時代のものか一歳わからない。字が古い、汚い。しかし、必死に書いたという筆跡が残っている。日本語で。

よくわからないがこの手紙にはこう書かれている。

「貴女に会いたいと、ずっと忘れられない貴女を探して旅をした旅人です。貴女に会えるまで諦められない。星にも願うけど虹にも願うけど何故か会えない 貴女へ」

…少し前のとても人気を博した物語、の手紙と似ているようでやや異なる。 続きにはこのように書かれているからだ。

「生前に助けていただいてから、そしてその後も墓に行くたびに
『あのねぇ、お嬢さん。死んだ私の財産のお礼なんていいんだって』
『白米を混ぜることなく食えただけで、その上売られる前に…なんか痛みもなく殺してくれた貴人、いやその方も泣いてて困ったんだけどさぁ』
『むしろそれ使って生きてくれよ。べっぴんさんなんだからさ。なんで江戸の下にいたのか私にはよくわからんけど前向きなよ。それとこの記憶なんて捨てな』
『今のあんたさんがこの話をして誰も信じ無いだろ?あん時よりさらに美人になったな。まぁ過ぎたものはないんだ。どうしても私に会いたいなら』
『本当の覚悟ってものをとあるところに突きつければいいんじゃないの?』

その覚悟は…ある!私にはありますから!」

と、涙の跡で書かれていた。

…さぁ、私にはなんのことがわからないし非科学的なことは嫌いなのだ。伝承と信仰に、統計学によるものなら信用するがそれでも違う世界にいるものが出会えるわけがないのである。

1/26/2024, 10:17:51 PM

「ミッドナイト」
イブニングでも夜明けでもない、中間地帯。その場所だけで、草木は眠ることが許される。

1/26/2024, 10:13:38 PM

午前12時から6時過ぎまで
すっかり読み耽る時間になっちゃって
7時手前に眠気が来る
抑制出来ぬ理性もそうだが
欲望の止め方を誰か教えてくれ

ミッドナイト

1/26/2024, 9:59:13 PM

夜って好きだけど嫌いだ。

一人でいられる幸せと

一人でいることで考えてしまう癖

めんどくさい性格だねほんと。

この前友達が言ってきたんだ

「疲れたよ」って、泣きながら。

正直、返答に困る

そっか

そう言って背中をさするか。

何も言わないで見守るか。

一緒に泣くのもありか。

もうわかんなくなって

正解なんて人によって変わるから

すごい難しい。

俺だって疲れたよ

頭痛だって治んないし

思ってること言えないし

気つかって考えて、

ほんと

何してんだろ

人のために悩んでる

悪く言えば

人のせいで悩んでる

関わらなければなんの問題もないんだけどな。

勇気を出して相談したやつが

こんな考え方なんだ。

相手の方が可哀想だな

「ごめん」

みっともなくなって謝った。

関わるのが嫌いだから

友達なんて作らなければ

言葉なんて発さなければ

学校なんか行かなければ

なにもしないで

家から出ないで

静かに生きてれば

辛くないのに。

だけど

そうすることでできなくて。

関わることで自分を見つけられるんだ

とか、

人のために行動することが自分の力になる

とか

何回も聞いたよ

言ってることは分かるんだけど

気持ちをがついて行かないんだ

考え方が変えられない。

1/26/2024, 9:52:59 PM

ミッドナイト

 夜明けを恐れた
 夜中だけはひとときの静寂
 朝がこなければいいのに
 ゆっくりゆっくりと時は進む
 私を裏切り微笑む月を
 憎しみ、睨む
 自尊心を守るための攻撃心
 いつか壊れないために

1/26/2024, 8:58:02 PM

アイロンで丁寧にしわをのばすように、僕たちの真夜中が過ぎる。
朝の前触れを見落とさないよう、きみの手を握る。

1/26/2024, 8:34:56 PM

ミッドナイトこの時刻、何をしていますか?

友達と遊んでいたり、ここにつながる生命体と連絡を取り合っているとご存知ですか?

あなたが発信する信号は私たちは確かに受け取っています。

今この瞬間を楽しんでいますか?
扉を開けて、様々な可能性を見ましょう。
きっと素晴らしい未来につながります。

1/26/2024, 8:30:13 PM

0時が
1時になったら

ミッドナイトでは無くなって

嫉妬night.だとか
みっともnight,だとか

布団の上薄着で足を開きながら

応答がnight!と、貴方に恥晒し

恋とか愛は綺麗だなんて
幻想だ、嘘だ

墓を掘り起こすのが好きな
死神の様な、そんな事象だ

0時キッカリに落としたヒールを
拾ってくれないから
何秒後
代わりに死神が私という恥の墓を掘り起こす

私は掘り起こされまいように
何も見つからない様に
焦って土や紙切れや色々を上から被せてしまう

醜悪night.
皮肉night.
寂しくnight.



「大嫌night!」

なんて、うっかり吐いてしまわないように


貴方じゃない誰かの隣で
静かに息を吸って吐く

その「誰か」は、紛れもなく
私の隣に居る私の抜け殻だ

息を吸って吸って吐く

何も無い
今日も何も無い
ミッドナイト
何もnight.


愛してたい。

だけど

きっと最後。





題 ミッドナイト
著 塵芥椎名

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