「あれ? おかしいぞ?」
運転しながらつぶやいた言葉は、宙に消える。
どんどん南下している?
北にある自宅から遠ざかっている?
そんな状況で携帯に入電。友人からだった。
「ごめん。左折なのに右折って教えちゃった。もうだいぶ運転してるよね?なんとか自力で帰ってもらっていいかな?ホントにごめんね」
どうりで見慣れた景色にならない訳だ。
仕方ない自力で帰るぞと切り替えたものの、また道を間違えた。
「何でなの⁉︎」
焦りながら運転する。
三度目で同じ建物と、標識を見てぐるぐる同じところを回っているのだと気づく。
ならば行ってない方向へ行く。
そうして走らせて見慣れた景色が現れてくれた。
自宅に帰り着いたのは午前二時過ぎ。
五時間以上のミッドナイトランは疲れた。
これ、ホントの話。
1/27/2024, 12:36:12 AM