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窓を叩く音がした。

仮面をした誰かが私を見てる。

「やぁお嬢さん、出かけない?」

「...何を言ってるの?」

今は真夜中

「いいからいいから」

そっと手を引かれて私は外に出た。

でもここは2階

「ここは2階よ」

「大丈夫だから」

彼は手を繋いだまま屋根へと飛び移った。

月と星がキラキラと輝いて

いつも屋敷に居る私には

新鮮な景色だった。

両親にバレたら大変だけど

今はそんなこと関係ないくらい

彼との時間が楽しかった。

ミッドナイトに姿を見せた君は

私に楽しさを教えてくれたみたい





─────『ミッドナイト』

1/26/2024, 11:54:13 PM