塵芥 椎歌

Open App

0時が
1時になったら

ミッドナイトでは無くなって

嫉妬night.だとか
みっともnight,だとか

布団の上薄着で足を開きながら

応答がnight!と、貴方に恥晒し

恋とか愛は綺麗だなんて
幻想だ、嘘だ

墓を掘り起こすのが好きな
死神の様な、そんな事象だ

0時キッカリに落としたヒールを
拾ってくれないから
何秒後
代わりに死神が私という恥の墓を掘り起こす

私は掘り起こされまいように
何も見つからない様に
焦って土や紙切れや色々を上から被せてしまう

醜悪night.
皮肉night.
寂しくnight.



「大嫌night!」

なんて、うっかり吐いてしまわないように


貴方じゃない誰かの隣で
静かに息を吸って吐く

その「誰か」は、紛れもなく
私の隣に居る私の抜け殻だ

息を吸って吸って吐く

何も無い
今日も何も無い
ミッドナイト
何もnight.


愛してたい。

だけど

きっと最後。





題 ミッドナイト
著 塵芥椎名

1/26/2024, 8:30:13 PM