『ブランコ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
実は、乗ったことがない。
小さい頃、乗ってみたくて、じっと公園で待っていた。年上の女の子が二人で占有していて、いつまでも番は回って来なかった。養母に、帰るよ、と言われて諦めた。
それからずっと乗れずじまいだ。
ブランコは三半規管を鍛えるらしい。わたしはブランコ遊びをしていないので、乗りもの酔いが激しかった。車でも船でも電車でもとにかく酔った。ブランコ遊びとの関連性が本当にあるかは知らないけれど。
【ブランコ】
題名:ブランコ
夕暮れの、赤く染まるブランコ。
空っぽで、勝手に揺れるブランコ。
そこにいた、あなたはどこ?
そこにいない、あなたは誰?
フラッシュバック、人差し指立てて、
フラッシュバック、左右に揺らす。
待ってが言えないこんな私、
きっとダメでしょうね、そうでしょうね。
届かない。その背中に、
届かない。私の手が、
届かない。だけど、
“倒した”と言われる始末。
待って。
待って?
そう言って泣き笑いするの。
笑って。
笑って?
ブランコ
子供の時は何も考えず、高いなとか楽しいなとか
思ってたけど、大人になってのブランコは、
なんか悲しくて、大きくは漕げなくなった。
もっと、子供でいてもいいのかもな。
『ブランコ』
「ママ、ブランコ乗りたい」
「ママ押してー」
あの頃は何回この言葉を子供達から聞いただろ。
小学校に入学した頃から子供達は自分で強く漕ぐ事を覚え押してと言わなくなり、ただ見守るだけ。
そして、いつしか一緒に公園行く事も少なくなった。
今はたまに愛犬を抱えて一緒にブランコに乗り、あの頃を懐かしんでいる。
帰り道、ブランコが視界の端に入る。
空を見上げると、寝待月がすでに傾いている。
いつもなら気にもとめないはずの、鎖で繋がれたその赤い座面にそっと腰をかけ、軽く地面を蹴ってみる。
ぎぃ、ぎぃという音が、しんと寝静まった夜に吸い込まれていく。
ふと、背中を押す、おばあちゃんの手を思い出す。
しかし、今は背中を押す優しい温かな手はない。
その代わりに夜の冷たい風が私の肌を刺す。
空には欠けた月が浮かんでいる。
会いたい−−−。
ブランコを漕ぐ
あの人と付き合っていた頃
この公園で話していた
2人でブランコを漕いだこともあった
懐かしい
それ以外の感情は
もう沸かない
寄せては返し、寄せては返し。
漕ぎ続けても決して前へは進まない、空を漕ぐ人を乗せる振り子。
空に近づいては遠ざかり、それを何度も繰り返す。
体は重力に逆らうが、決して届かない空。
いつしか足は地面につき、夕暮れが帰りを知らせる。
「お題 ブランコ」#136
4秒に1度の挑戦。
結局いつもそれほど上手くはいかない。
次こそは、次こそはと前へ足を出してみても、
後ろへ引き戻す力には敵わない。
それでも少しずつ、前に出ているような気がする。
いっそこの鎖を断ち切って空を翔べたらどうだろう?
恐怖の鎖が私を引き留める。
この鎖がまるで自分自身のよう。
ギィ ギィ
風が吹く
私を応援しているみたいに。
鎖は私のものじゃないと励ましてくれるみたいに。
せーのっ
…………お尻が痛い。全身が震える。
足を前に出しすぎて、尻から着地してしまった。
この筋肉と脂肪がなければ骨折してたかもしれない。
何事も、それほど上手くはいかない。
かーえろ。
私は自分の足で、歩いている。
ブ
ラ
ン
コ
は
地
球
を
揺
ら
す
気
さ
え
し
て
--31--
【題:ブランコ】
25歳の春先のことだった。青空と静寂に包まれたこの公園で、旧友と三年ごしに顔を会わせた。
「やあ、ずいぶんと会っていなかったな」あいつが声をかけてくる。
「大学卒業ぶりか?いきなり明日あの公園にこいだなんて呼び出して、何があったんだ」
彼の雰囲気は、記憶にあるものより大分と落ち着いている。お前まで遠くにいってしまったのか?
『ああ、その……相談があるんだ』
一呼吸おき、内容を話し出す。
『会社にいくのが、かなり憂鬱になってきててな。どうすればいいのか分からなくなって、とりあえずお前と話したらもしかしたら変わるかもって思って呼び出したんだ』
「なるほど。まあ暇だったからいいけど。どうして会社に行くことに気が乗らないんだ?」
『自分が使えない人間なんじゃ、って怖くなるんだ。同僚はみんなオレ以上に成果を挙げ続けていて。みんなの目が冷たいように感
じてしまって……』
「周りがどう思ってるのか分からなくて怖い、って感じか。会社の人から何か言われたりしたのか?」
『いや、言われてない。逆に誉めてもらえることもある。でも、その度にお世辞なんじゃないかって勘ぐってしまって。素直に言葉を受け取れない自分もだんだん嫌になってきて。自分はどうするのが正解なのか、分からなくなってきたんだ』
「ふうん……」
すこしばかり沈黙が続く。悩ませてしまっていると思うと、だんだん申し訳なくなってくる。
やっぱり大丈夫だと言おうか、
その時、強い強い風が吹いた。
「うお、強い。春一番だろうな。天気予報でそろそろ来るっつってたし。」
目の前の一人用ブランコが激しく揺れ動く。
「なあ、いきなりなんだが、」
そいつがそのブランコに指を指す。
「そこのブランコは今、どんな気持ちだと思う?悲しいとか、楽しいとか」
『気持ち?いきなりどうした。まあそうだな、風に吹かれて悲しいとか、ひとりぼっちで寂しい、とかじゃないか』
正直に話す。
「へえ、俺は違うふうに見えたな。春の訪れを喜び、祝っているようだと思った」
ああ、たしかに――とたんにブランコは、オレの中で楽しく振る舞いだした。
はは、なんだかこっちまで楽しくなってくる。
「……きっと、物事なんて見方によってころころ変わるんだ。だから、お前の現状への捉え方にも正解なんてない」
そいつがじっと、ブランコを見ながら話す。
「まあでも、だったらさ、自分にとって楽しくて、嬉しい捉え方をしてみたらどうだ?」
『楽しくて、嬉しい……』
「そっちの方が、ずっと世界は輝いて見えるぞ。あの風に吹かれたブランコですら、貴重なお宝のように思える。なあ、どうだ?いまからお宝さがしに、町探検に行ってみないか?」
立ち上がり、オレへと手を伸ばす。
こいつの手と、舞い上がるように踊るブランコが、オレを別の世界へと誘う。
ああ、すっごくワクワクしてきた。
パチリ
その手をとる。
瞬間、静かだった公園を、暖かな春の気配が包み込んだ。
お題:ブランコ
後日あげるのでお題とスペース保存しておきます。
青い空
てつのにおい
きしむ音
高い笑い声
高くゆれるブランコ
遠くなった空
夢とタバコを片手に
今日は、ブランコに腰を下ろす
樹が…
離れていったり、戻ってきたり~
空に浮かぶ白い雲が…
近づいたり、離れていったり…
友達が……
遠くが見たくて立ち漕ぎをして…
何かみつけたけど…
手が離せなくて…
元の場所に戻ってくるのが…
ブランコ😅
夕方の公園。いつもは友だちと遊んで楽しいお気に入りの場所なのに、今日はとてもつまらない。
理由ははっきりしている。
兄ちゃんと、喧嘩してしまったからだ。
だって、僕が楽しみに取っておいた大事なお菓子。
それを兄ちゃんてば、偶然見つけてそのままほとんど食べちゃったんだもん!
帰ったら食べようと楽しみにしていたのに。
もう、あんまりだよ!
どうしても。どうしても許せなくて。
平謝りの兄ちゃんを押しのけて、最後に「馬鹿!」と怒鳴って家を飛び出した。
あの時は、残しておいたクッキーを食べられたのが残念で、悲しくて。
込み上げる勢いのまま、泣いてどかんと怒ってしまった。
けれども今は、兄ちゃんと喧嘩してしまった――そのことの方が、とっても悲しい。
兄ちゃんは情けないくらいにおろおろして、必死に謝ってくれていたのに。
そんな兄ちゃんを、意地になって困らせた。
どうしよう。喧嘩なんて、したくなかったのに。
どうしよう!
すぐには家に帰りづらくて、足が向くまま、さっきまで遊んでいた公園まで戻って来た。
とぼとぼと歩いて。大好きなブランコに乗ってみたけれど、そんなことで気持ちが晴れる訳がない。
帰らなきゃ、謝らなきゃ。
キコキコ、ゆらゆら。
ブランコを揺らして考え込んだところで、まったく踏ん切りがつきやしない。
どうしよう。どうしよう!
「ああ、居た! 」
そんな僕の悩みを吹き飛ばすように、公園の入り口から大声がした。
兄ちゃんだ。
僕を見付けてドタバタ走り、「兄ちゃんが悪かった。ごめん!」と叫んでいる。
その姿は、お世辞にも格好良いなんて言えやしない。
「――何で」
兄ちゃんは、最初から謝ってくれていた。
しっかり話も聞かずに飛び出した、僕だって悪いのに。
いつまでも怒ってるのは、男らしくないよね。
――うん。迷うのは、もうお仕舞いだ!
ブランコから飛び降りて、一目散に走り出す。
「兄ちゃん。兄ちゃん! 僕も、ごめん!」
ダッシュの勢いそのままに、広げてくれた兄ちゃんの胸へと飛び込んだ。
時々抜けてて、それでも優しくて。
潔くて格好良い。
ごめんね兄ちゃん。
やっぱり、大好きだよ!
(2026/02/01 title:089 ブランコ)
ブランコ
大好きな親戚のお兄ちゃん。
優しくてなんでもできるかっこいいお兄ちゃん。
よく公園に行ってブランコで遊んでくれた。
1人で乗れなくて、うまく漕げない私の背中を優しく押してくれた。
でも親族のせいで、私とお兄ちゃんは疎遠になった。
幼かった私も社会人になってブランコも1人で漕げるようになった。
もう、お兄ちゃんがいなくても大丈夫…お兄ちゃんとの記憶、存在すら薄れていったある日。
職場の病院にお兄ちゃんは運ばれてきた。
交通事故だった。
私は事務員だったから何もできないで、ただただ無事に手術が終わるのを願っていた。
数時間の緊急手術が無事に終わり、お兄ちゃんは病棟へ移されて、隙をみて私はお兄ちゃんの元へ行った。
安静にして眠っていた。チラッと左手の薬指に指輪が見えた。
あぁ…お兄ちゃん、結婚しちゃったんだ。
ずっと、ずっと昔から私がお兄ちゃんと結婚したかったのに、他のひとに取られちゃった。
お兄ちゃんに再会できた嬉しさと他人に取られた恨みで私の心はブランコのように揺れ動いていた。
ブランコに似合わない背丈でリズム良くギコギコと足を揺らしぼーっと佇んでいると、頬に暖かいものが触れた。顔を上げなくなくても誰か分かる。
年相応の好物を受け取りその暖かい中身でいっぱいの光沢のない外装の温もりを…感じとる。
僕はそこで狙ったように顔をあげる。
「ありがとう」
ありがとう以外の感謝の言葉はないのだろうか?決して言い方を変えたいわけじゃない。とにかく一方的にでも素の気持ちを伝えたかった。いつも言ってることが更に伝わるようにプラスで微笑む努力もした。
ああ、疲れてるはずのに嬉しい。こんな所で会える君が欲しい。
「ブランコ」
強く握りしめ
鉄の香りだけが残る
誰よりも高く飛べる
そんなふうに思っていた
期待と恐怖の狭間に
佇んだまま私は破顔する
今からでも
高く飛べるだろうか
(ブランコ。)🦜
あのね
雀。は電線に止まる様に
ブランコ。に止まる事は
有るんだね。🦜
✣其れは、単に休んで
居るだけなんだよ。
《でもね》
【ブランコ。が大好きな鳥。】
・文鳥、しゃん。
・カナリヤ、しゃん。
・セキセイインコ、しゃん。
❝理由は、鳥籠の中での
ストレス解消。や遊びが
目的、なんだね。❞
(でも)
「野性、の鳥でも
[ヤマガラ。]しゃん。は
ブランコ。状の細い
枝の上で眠るんだよ。」
❣細い枝に泊まり眠る事により
外敵の 蛇等、が近づくと
枝が揺れ、気付く事が
出来て 夜行性捕食動物。から
逃げられる、本能的
行動なんだね。🦜
❣其の点 僕達は 人間、しゃん。の
側で生活するから捕食性動物。は
近づく事が出来ず安心して
眠る事が出来るんだよ。🦜
【ブランコ、や 脚は雲蹴り
嶺を越ゆ。】
❣昨夜、観た夢を 句。に
して觀ました。🦜🦜🦜
🦜🦜🦜
ブランコ
嵐[truth]替歌
ゆらり揺れる光ひとつ
痛み癒すことなく消える
なんで貴方は私の金を要求するんだ?
貴方は金儲けの為にやっているんですか?
ひらり落ちる涙ひとつ
思い届くことなく消える
時間を返せMRLまたやるし
人のことを金が来たと思うな
止まらない(こぼれ落ちた涙のあと)
時に潜む(凍えそうな涙の色)
また来たら金要求される行かないよ
戻れない(こぼれ落ちた涙のあと)
記憶めぐる(凍えそうな涙のあと)
それってパワーハラスメントじゃん
悲しみ
たとえどんな最初を描いても心は金金金金
それはまるで闇のように迫る金儲け
たとえどんな人間を描いても心純粋な人は去りますよ
それはまるでお金の怖さを知らないように
願いは人じゃなくて金なの?
続きを後で書きます
途中です
〚ブランコ〛
ブランコには痛い思い出がある。
鎖の金属がきしむ音を思い出すと、
背中がこわばる。
理由はひとつ、園庭のあの場面に、
今でも呼び戻されるからだ。
幼稚園児の頃、私は当時の親友と
並んでブランコに座っていた。
靴先で土を蹴り、そこだけ時間が
ゆっくりになる。
風よりも先に、チェーンが鳴って
私たちの背を押す。
行って、戻って、また行く。
世界が弧を描く。
そのときだ。
やんちゃな一人の男の子が、こちらに向かって駆けてきた。
砂を跳ね飛ばす足音が近づき、私たちの弧と交差しそうな気配がする。
「危ないよ」
言おうとした瞬間、彼は勢い余って
前のめりに転んだ。
視界の端で小さな体が土を抱え込み、音より先に静けさが落ちる。
すぐに泣き声がはじけた。
砂に滲む赤い色。
親友は少々ドライなところがあって
「大丈夫、先生呼んでくる」
と落ち着いた声で言った。
私はというと、膝が抜けたみたいに
立ち上がれない。
ブランコの鎖をぎゅうっと握りしめ、手のひらが痛くなるのも構わず、ただ揺れを止めることしかできなかった。
目を逸らせばいいのに、逸らし方が
分からず、視界の端に赤が残像のようにこびりついた。
その日からだ。
ブランコの座面は私にとって、ただの板ではなくなった。
すっかり成人した今では、ブランコに近寄ることも無い。
公園の前を通り過ぎるとき、
視線は自然と砂場や滑り台へ逃げる。
それでも、あの弧のなかにいた時間のことを、完全に嫌いにはなれない。
単純な往復に、心が軽くなる瞬間は
たしかにあったから。