『ブランコ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
学校にて
好んで乗りし
ブランコに
おもむろに乗り
乗り物酔いに
お題☆ブランコ
ブランコ
いつも子供が楽しそうに乗っているブランコ
いつか懐かしそうに見つめるわたし、
自分が乗っていた頃が懐かしく感じる
フラッと自分も乗ってただただ揺られて
そんな時間もいいな
【ブランコ】
ブランコ跳び下りてしゃがんだらピースしてうしろからガツ〜〜ン!!も、万病一元論なだけ◎
ブランコに座って、考える。学校に行きたくないな。教室に入れるならそうしたいよ。でも、その入るまでの道のりが、遠く感じる。クラスメイトの視線が怖い。何回もズル休みしたいと考え、何回も涙を流した。もう頑張れないかも。少しだけ、1日だけでも休ませてほしいなんて、許してもらえるのだろうか。
ギコギコと
錆びついた音を鳴らしながら
ブランコが風に乗って揺れる
それはまるで公演のように
音楽を奏でていた
しかし そんな光景とは裏腹に
辺りには人っ子一人居ない
しかし
車の音が聞こえてくる
それは
ヘルメットを被った複数人の大人たちだった
この公演をとり壊す者たちだった
お題『ブランコ』
ブランコに座る
ゆらゆら揺れるその揺れを見る。
彼が歩いて隣に座る。
美しい瞳が光を受けて輝く。
「 ちゃんどうしたんだい?」
困ったような顔をしてこちらを見る彼の瞳。
ああなんて優しいんだろう、そしてなんて綺麗なんだろう。
「…うるさい!!!」
私はなぜ素直になれないんだろう。素直になれたら楽なのに。
彼はただ黙って寂しそうに笑う。涙が出てくる私の瞳にそっと手を伸ばして拭ってくれる。
ぽろぽろ、ぽろぽろ涙がこぼれる。
彼はそっと何も言わずに頭を撫でてくれる。
その優しさに甘えてしまう。全てを彼に委ねたくなってしまう。
でもきっとそれは許されないことなのだ。それだけはしていけないことなのだ。
自分に言い聞かせても、うまくいかない。涙はこぼれる。ブランコは揺れる。
彼はいつまでも美しいままだった。
『ブランコ』
今日も私はブランコに乗る
学校帰り この公園に寄って
ブランコに乗るのが私の習慣
膝より長いスカートをひらつかせ
色んな世界を見る
学校の皆は短いスカートをひらひらさせてる
でもね 私はこのままがいいの
私にとって この長いスカートは
貴方に乗れる条件
5歳のときに 初めて一人で乗ったの
世界が揺れて
普段は見れない景色を見せてくれる
あの時より
背はおっきくなって
色々なことを知って
たくさん涙を流して
その度に 貴方に会いに来てたよね
今日も私はブランコに乗る
この長いスカートはお気に入り
小さい私も 長いスカート
今日も私はブランコに乗る
明日も
これからも
貴方と一緒に
ゆらゆら 揺れる
「このまま、空まで飛んでしまえたら」
きぃこきぃことブランコを漕ぎながら、彼女が言った。僕には漕ぐ気力は無くて、ただ座って彼女を乗せた振り子を横目にしているだけだ。
彼女の力は馬鹿にならない。彼女の言う通りに、そのまま夜空の月まで飛んで行きそうな気配がした。
「危ないよ」
「危ないかぁ」
土煙と共に、隣の振り子は急停止する。
「帰ろうか。寒いし」
キンと冷えた空気は、黒いキャンバスに散りばめられた星を明瞭に見せている。だからこの寒さを嫌いになれない。
「帰ろう」
手を繋いで、星でもみながらね。
乗り主を失ったブランコは、またあの星空に近づける時を刻々と待っているようだった。
『ブランコ』
毎日公園にやってきて、ブランコに座る大人がいる。
お花が好きなのか、いつもお花を持ってきて、ブランコの柵のところに飾っていた。
大人がブランコで遊ぶわけがないんだから、あの人はお化けかもしれない。
でも、昼間に見えているから、お化けではないのかな。
「あの人はお化けなの?」
みんなに聞いてみたけど、誰も返事をくれなかった。
きっと、お化けと関わり合いになりたくないんだ。
みんな、お化けがこわいからブランコで遊ばなかった。
だから、別の公園に行ってしまった。
この公園には、僕とお化けだけになった。
お化けはブランコに座って、じっとしていることが多かった。
たまにこいだり、立ちこぎしたりするけど、楽しんでいる感じはなくて、暇つぶししてるみたいだった。
「ねえ、いつもここで何してるの?」
気になって、とうとうたずねてみた。
怒られるかもと思ったけど、お化けは微笑んでくれた。
「君に話しかけてもらえるのを待っていたんだよ」
私はこういう者です──お化けが差し出した名刺には、おじいちゃんのお墓があるお寺の名前が書かれている。
その時、急に思い出した。
くるりと空に舞い上がった地面、ブランコの白い柵を汚した赤いもの、救急車のサイレン、お母さんが悲しそうに僕を呼ぶ声。
どうしてお化けはブランコに花を飾ったのか、どうして誰もブランコで遊ばなかったのか、どうしてみんなが僕の質問に答えてくれなかったのか、全部に理由があった。
お化けはお化けじゃなくて、本当のお化けは。
ブランコ、もう何年も乗ってないけど、医者にシビアに余命とか伝えられたら、日が暮れた公園でしばらく孤独に乗りたい。
それにあやかる機会は一度しかないので、欠かさず活用しときたい。
フラスコって、理科の実験室にあるやつですよね。
お題は、ブランコじゃーってかあ(´^ω^)
朝のブランコは空は静かで乗ると落ち着く。
昼のブランコは空が綺麗で小鳥のように飛べそう。
冬夕焼けのブランコは寂しげで心も日が暮れる。
いつも同じブランコで、ゆらゆらしてるのに、時間によって、心の空模様も変わる。
「だから私はブランコが好き。」
お題『ブランコ』
※戦時的表現がアリ〼
おとなの戦争は難しくてよくわからない。だが、子供の戦争の火種は間違いなくぶらんこだ。
B29の煙が空に真一文字を引いている。
その空の下にぶらんこがあった。
少年はぶらんこを巡って殴り合いをした。
勝ったのは彼らで一番喧嘩の強い太っちょ、セキトリ、権力者。ガキ大将的存在であった彼はその下っ端と一緒にぶらんこに乗った。
ぶらんこは空襲で燃えた。
学芸会で劇をやった。日本兵が、アメリカ兵を打ち倒し、世界から国民を守る――。
そんな学校にもぶらんこがあった。
劇に触発された女生徒が、ルールを作った。彼女を守る、彼女にやさしいルールをみんなに提示した。彼女はひとりでブランコに乗った。
占領後、そのブランコにはアメリカ兵が乗った。
焼け野原の中にぶらんこがあった。
誰もぶらんこに乗れない。乗らない。
子供らしさの象徴であったぶらんこは、焼かれることもなく佇んでいる。
戦時に、子供は居ない。
少国民である彼らは戦争のもとに散った。
【ブランコ】2024/02/01
漕いでも漕いでも進まない。
世界が遠ざかっては迫り来る。
爽快な束縛が全身を包み、心地よく佇む。
♯ブランコ
いつまでたって、消えない不安って何?何で人は「怖い」「嬉しい」「不安」「楽しい」色んなことを思うの?そんなことを考えのをめんどくさいって思うのも何で?もっと自由に居させて欲しい。これってわがままなのかなぁ?
【ブランコ】
ブランコとの思い出は幼少の頃ばかりだ。
私にとってブランコは公園のヒーローであった。
前後に動くだけの構造だが、不思議なことにブランコのファンは全国にいる。
かくいう私もファンのひとりだ。
私の実家の隣には少し大きい神社がある。
公民館のような母屋と相撲がとれる土俵があり、周りを取り囲むように木々がそびえたつ。
遊具はほぼないのだが、なぜかブランコだけがひっそりと存在している。
神社にブランコなどあるのだろうか?
私は今までに見たことがない。
佇まいはひっそりとしているがそこは公園のヒーロー。存在感はピカイチである。
大概ブランコは横に2つ並んでいるが、ここはなんと3つである。3つ。
奇数人で遊ぶことを念頭に置いたブランコとはなんとも珍しい。
だが神社という場所柄、昼間でもなかなか暗くひとりでは恐ろしい。
いつだったかひとりでブランコに乗っていると、隣のブランコが風もないのに揺れだした。
「一緒に遊びたいの?」などと話していた気もするが、私と遊ぶとはよっぽど暇な神様であろう。
何百年もこの神社を守っている神様は、どれだけの子どもと一緒に遊んでいたのだろう。
ブランコが3つあるのは私と友だち、神様があとひとつに一緒に乗るためなのかもしれない。
夕食の際こんな話を家族にしていた。
当時中学生の姉は、
「偶然揺れたんだよ、神様なんていないよ。」
などと現実的な話をしていた。
姉が無宗教者だったのである。
私は中学生は大人なんだなぁと思った。
と同時に、じゃあなぜ姉は毎年初詣に行っているのだろうとも思った。
中学生は複雑であるのだなぁとも思った。
ブランコ
私の名前は斎藤 百合。
私には好きな人がいる。
同じクラスの「太宰 治」と言う人だ。
彼は少し不思議な人だが、そんなところに恋をしてしまったのだ。
しかし、彼とはまだ話したことも無い。
彼はいっつもクラスの中心にいて人気者だからだ。
私はいつも影で見ているだけだった。
だから私は見ているだけで十分だったのだ。
ある日の放課後。
私は忘れ物をしてしまって学校に取りに
戻った。
私は教室に入ると、そこには彼が居た。
彼は窓辺に座って風に吹かれている。
私は少しドキリとした。
彼が私に気づいたのかこちらを
見てきたので、
私は目を逸らしてしまった。
彼が「おや、確か君は…」となにか言いかけたが、私は「忘れ物を取りに来ただけなので…大丈夫です。」と話を逸らしてしまった。
私はそそくさと忘れ物を取り急いで帰ろうとした時、
彼が私の手首をつかみ呼び止めたのだ。
「ちょっと待っておくれよ、」
そう言われたのにもかかわらず私は手を追い払って逃げ帰ってしまったのだ。
帰りの公園で私は少し休もうと思い、
ブランコに座った。
『どっちが高くできるか勝負ね!』
休み時間になると我先にと教室を飛び出して隣接している公園に皆駆け出す。
『ねぇ!まだぁ?順番こじゃん!』
なんてゴネている子もいる。
1番人気の高いブランコは今日も満席。
大人になった今。もう遊ばなくなってしまった。
今は、年齢制限のついている遊具も多く大人は遊べない。
あの時の無邪気な気持ちをたまには思い出してはしゃぐのも悪くないよね
ブランコ____
2024.02.01
小さい子が
お父さんや
お母さんと
一緒に
公園の
ブランコに
乗ってる。
前後に
ちょっと
ユーラ
ユーラ
揺れるだけ。
それでも
子供は
すごく
楽しそう。
あんな
家族を
わたしも
持ちたいなぁ。
#ブランコ
夜の11時半。子供が出歩いてはいけない時間。
誰もいない冬の公園は、いつもより寂しく感じた。
親と喧嘩をした。
それも、頬が赤く腫れるほどの大喧嘩。
きっかけは本当に些細だったと思う。覚えてない。
大人と子供に挟まれた心が、
親の言葉に酷く傷付き、荒れた。
小さい頃、よく遊んだブランコに腰掛ける。
足で地面を蹴り、キィキィと揺らした。
何時だって背中を押してくれたのは母だった。
何度も押してとせがみ、もっと強くと喚いた。
それでも嫌な顔ひとつせず、背中を押し続けてくれた。
今や会話など存在しない。目も合わない。
いや、きっと逸らしているだけ。
母はいつも見守っていると知っているのに。
きっと今日の喧嘩だって悪いのはこっちだ。
屁理屈を並べて、母を傷付けて、父に叩かれた。
母はそんな父に怒鳴って、泣き出した。
謝らなくてはいけない。
いつも背中を押してくれる、優しい母に。
道を誤ったら叱ってくれる、厳しい父に。
一番の味方であり、唯一の理解者である親に。
地面を踏みつけ立ち上がる。
母は泣き止んでいるだろうか。
父は母を慰めているだろうか。
伝えたい事が沢山あるけど、最初の一言は決まってる。
もうブランコは揺れていなかった。
「ただいま」