ブランコ
私の名前は斎藤 百合。
私には好きな人がいる。
同じクラスの「太宰 治」と言う人だ。
彼は少し不思議な人だが、そんなところに恋をしてしまったのだ。
しかし、彼とはまだ話したことも無い。
彼はいっつもクラスの中心にいて人気者だからだ。
私はいつも影で見ているだけだった。
だから私は見ているだけで十分だったのだ。
ある日の放課後。
私は忘れ物をしてしまって学校に取りに
戻った。
私は教室に入ると、そこには彼が居た。
彼は窓辺に座って風に吹かれている。
私は少しドキリとした。
彼が私に気づいたのかこちらを
見てきたので、
私は目を逸らしてしまった。
彼が「おや、確か君は…」となにか言いかけたが、私は「忘れ物を取りに来ただけなので…大丈夫です。」と話を逸らしてしまった。
私はそそくさと忘れ物を取り急いで帰ろうとした時、
彼が私の手首をつかみ呼び止めたのだ。
「ちょっと待っておくれよ、」
そう言われたのにもかかわらず私は手を追い払って逃げ帰ってしまったのだ。
帰りの公園で私は少し休もうと思い、
ブランコに座った。
2/1/2024, 12:24:19 PM