『バカみたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
恋愛にうつつを抜かす奴らを
ばかみたいって思ってた
私もばかの仲間入りだ
何に苛々してるか知らないけど、物に当たって暴言を吐いて、周囲の人間を不快にさせるやつ、バカみたい。お前のことなんて嫌いだ。
バカみたい
もうあなたが
あたしを
好きになること
ないのにね
ラインが
返ってくるたびに
期待して
バカみたい
あなたには
大事な家族がいるのに
なな🐶
2024年3月22日800
バカみたい
思わせぶりなんかしないでよ
「だいすき」とか言っちゃってさ
裏切られたくなかったな、笑
なんて勝手に思ってる
バカみたい(創作)
「ホント、バカみたい···」
チョコレートでできた努力の結晶を手にしながら、ボソっとつぶやいた。赤い雷が走る空に、今にも雨が降り出しそうだ。本来ならば今頃、アイツが手にしていたはずなのに···。
「ねぇねぇ、飯島さんって東京から来たの?」
それが、アイツとの最初の会話。入学初日でガチガチに緊張している私に救いの手を差し伸べてくれたのだ。正直、彼は私とは違う世界の人間で、今後あまり関わることのないであろう人種だと一目見て感じたが、帰り際、彼は私に向かって、
「これからよろしく、飯島さん!」
と言って、笑いかけた。その笑顔に私は心を奪われた。まさに恋というものだった。
その後、私は密かに彼に恋心を抱きながら過ごし、いつの間にかバレンタインデーの時期になっていた。最初は渡すつもりなど毛頭なかったが、唯一好きな人をお互いに知っている友達が渡すと言うので私も渡すことになった。友達のままでももちろんよかったが、一方的に想い続けているのに疲れたという思いも正直あった。だから、決心した。この好機に想いを伝えようと。慣れないお菓子作りに苦戦し、睡魔も次々と襲って来たが、なんとか作り終えることができた。
アイツはこの日たまたま日直で、放課後に残って日誌を書くことになるだろう。そこに私が行って、チョコを渡すというのが計画だった。いざ、放課後。一度出た教室にわざわざ戻って、扉を開けようとしたそのときだった。中から女子の声が聞こえた。瞬時に手を引いて扉のガラス越しに中を見ると、同じクラスの女の子とアイツが仲良く話していた。放課後に男女2人っきり、すぐに察した。そして、すぐにその場から離れ、トイレに駆け込んだ。あぁ、付き合ってたんだ、あの2人。知らなかった。いや、知らないフリをしていた。よく2人で話しているところを見かけたため、実は付き合ってるんではないかと密かに疑っていたが、その事実を受け入れたくないためそのことから目を背けていた。しかし、バレンタインデーという日に2人っきりでいるところを見てしまっては、疑う余地もなくなった。予想もしていなかったところでその事実を突きつけられ、トイレに駆け込んだ瞬間、涙が溢れてきた。
よし、帰ろう、私の恋は終わったのだ。今となっては何の意味もなさなくなった塊をカバンにしまい、涙を拭って靴箱へと歩みを進めた。開き直ったつもりでいたがやはり気持ちの整理がつかず、沈んだ気分で靴を履き替えているときだった。
「あれ?飛鳥じゃん。今帰り?」
後ろから声が聞こえた。アイツだった。最も会いたくない人物と出会ってしまった。できれば無視して帰りたかったが、ここでおかしな反応をしてしまえば不審に思われそうだったので、なんとか平静を装って返事をした。
「うん、そだよ」
「そっか、気を付けてな」
「ありがと。じゃね。部活頑張ってね」
「おう」
彼に、彼への想いに別れを告げて、そのまま急いで帰ろうとしたが、ふとある考えが頭をよぎった。このチョコを持ち帰ったとき、私はもっと惨めに感じるのではないだろうか。ならば、いっそ今ここで渡してしまえばいいのではないだろうか。そう思ってから行動に移すまで、それほど時間はかからなかった。
「あ、そうだ。いいモンあげるよ」
「え、何、チョコじゃん!もしかして俺のためだったりする?」
「なわけないじゃん!作りすぎただけだから!」
「言ってみただけだよ。ありがとな。チョコ大好きなんだよ」
「そうなんだ。私が丹精込めて作ったやつだから、味わって食べてね!」
「分かったよ。ほんと、ありがとな」
「うん、じゃあ今度こそ帰るね、バイバイ」
「おう、じゃな!」
本当は素直に渡したかったし、思いを伝えたかったけれど、嘘でもつかなければ渡せなかった。むしろ、あの状況で渡したのはすごいことなのではないだろうか。なぜ渡せたのかは全く分からないが、おそらくもう吹っ切れていたのだろう。よく頑張ったと自分に言い聞かせながら、帰路についた。
ほんと、バカみたい。嘘ついちゃって。
「バカみたい」
バカみたい、、いつも同じ間違いを繰り返す。本当のことを知ってるのに、、信じたくない自分がいる。わかってる、、わかってるのに、真実を隠そうとして、自分の心に傷をつけてる自分がバカみたい。
私には年の同じ友人がいた。
同じ夢を持ち、互いの腕を研磨し合う同志であった。
春の嵐の吹き荒れる四月、私は生涯忘れる事の出来ない恋をした。桜並木の下、腰まで届く程の黒髪をたなびかせ颯爽と歩く彼女の姿。それはまるで花の精が人の形を取り、私の前に舞い降りたかの様であった。彼女の雪の様に白い肌にかかった一房の髪を、細い指でゆるりと耳に掛ける仕草など、私の知りうる何処の名画にも負けぬ美しさだった。
不意に、彼女の真珠の様な瞳が私を映した時。
私の心は意図も容易く射られてしまった。
幸運な事に、私と彼女は同じ組に振り分けられた。私は無神論者ではあるが、この時ばかりは神という存在に感謝した。奇しくも再び同じ組となった友人は、彼女に目を呉れる事なく新しい学校生活に期待で胸を膨らませていた。
友人という男は、実に実直な人間であると私は思う。
彼の裏表の無い人柄は、昔から多くの人に好かれてきた。
人を惹きつける天性の才能を有していたのだろう。彼の周りはいつだって人で溢れていた。私とて人間である。彼に対し妬心が無かったと言えば嘘になる。唯一私が彼に勝っていると言える学業ですら、補って余りある程に彼は多くの才に恵まれていた。私がやっとの思いで掴み取った物ですら、彼はあっという間に乗り越えて、その手に収めてしまうのだ。彼は私の初めての平等な友であった。しかし、私達が段々と大人に成長していく程、私は彼との違いを多く目にする事となったのだ。
月日は巡り、梅雨の季節となった。
教室の外は朝から雨が降っている。斜め前の席の友人はつまらなそうに右手で鉛筆を回している。彼の手元のノートを覗き見ると、見事に白紙だ。高等学校に上がれたのが奇跡のような奴だ。受験で相当痛い目を見たと思っていたが、どうやら懲りていないらしい。彼の先日の中間成績の結果は、それは酷い有様だった。当然親に見せられたものでは無かっただろうに。
彼の事はさて置き、私は今日という日が待ち遠しかった。
何故ならば、席替えという特別な行事が控えているのだ。
憧れの彼女と、席が隣になれるかもしれない絶好のチャンス。
梅雨の鬱蒼とした天候とは裏腹に、私の胸は高鳴っていた。
席替えはくじ引きで決まった。
私が引いたのは窓側の席。私は机を抱えて足早に移動した。二分と経たない内に、隣に机が置かれる音がする。はやる胸を抑え、視線を横に向けた。
しばらくの間、よろしくね。と、よく通る凛とした声が私にかけられた。そこに居たのは、間違いなく意中の彼女その人だった。きちんと言葉を返せただろうか。顔に集まった熱に、彼女が気づいていない事を只管に願った。
それからというもの、彼女に格好悪い姿は見せられまいと私はより一層の努力を始めた。三学期最後のテストでは、ついに隣の組の秀才を抜いて、念願の学年一位の座に躍り出た。自分の努力が報われる事は、素直に嬉しく感じる。晴れて二年生に進級した私の目標は、すでに次へ移っていた。
私と友人は剣道部に所属している。
幼い頃から競い合ってきた仲だ。剣道に関しては、私達は良きライバルと言えるだろう。彼は強かった。小学生の時、同級生よりも幾らか腕が立ち、天狗となっていた私の鼻をへし折ったのは、紛れもない彼だった。決してまぐれなどではない。私と奴の"差"というものを、あの日私は味わったのだ。
それからというもの、私と彼は時に衝突し、時に称え合う良き友となっていった。今だに私が彼に付けることのできた白星の数は少ない。しかし、今度の試合は、彼にだって負けはしない。奴が天賦の才を持っているというならば、私は努力で奴の上にのし上がってやる。
私は決意を新たに、特訓を再開した。
試合当日。体育館には剣道部に加え、一年生と二年生も集まっていた。この試合は、新入生を剣道部に勧誘する為の催しだ。試合はトーナメント戦であり、最後まで勝ち残った者が次の剣道部部長になるというある種の決まりがある。その為、三年の先輩は審判を務めるか、一、二年と共に観戦に徹する事になっている。私と友人は順調に勝ち抜き、最後の試合は二人で行う事となった。互いに負けられない試合だ。心頭滅却、万全の体勢で勝負に臨む。
面越しに視線を合わせる。迷いはもう、無かった。
——面ッ!
その一言で、私の意識は現実に引き戻された。私の手の中に有る竹刀は、彼の面の真ん中に命中していた。私は彼から二本取る事が出来た。私は、友人に勝ったのだ。
私と彼に駆け寄る二年の部員と、三年の先輩方。そして、体育館中に沸いた声援を聞いて、やっと思考が追いついた。勝利を得て歓喜するままに、彼女を探す。彼女に、今の私を見て欲しかった。
一斉に群がり、しっちゃかめっちゃかとなった群衆の中に、まるで炭を流したかの様な、愛しい彼女の髪を見つけた。はっと身を乗り出し、私は彼女に声をかけようとした。しかし、彼女の目線の先の存在に気が付き、喉まで出かかった言葉が詰まる。彼女の目線を追った先には、私の友人の姿があった。残念だったな、副部長さん!と部員から囃される彼は、悔しそうに、しかし満足そうに同級生と肩を組んで笑っている。そんな彼を見つめる彼女の顔は、私が散々鏡で見てきた、彼女を想う顔ととてもよく似ていた。
時は経ち、私も随分と歳を取った。応接間に飾られた優勝トロフィーの横には、得意げな顔でトロフィーを抱える私と、悔しそうな顔の友人が写った写真が飾られている。下段には、その前年度に行われた大会の準優勝の品である小さなトロフィーと、隣には、大きなトロフィーを頭上に掲げる彼と呆れ顔の私が写った写真も飾られていた。
彼は、卒業後は大学に進み、会社に就職した。
翌年には大学時代から付き合っていたと言う女性と結婚し、家庭を築いた。彼が結婚した女性は、私の片想いの相手ではなかった。友人は余生を満喫し、息子夫婦と孫たちと数人の友人達に囲まれてあの世に旅立った。大往生だった。
先にあっちで待っているよ。あっちで会ったら、試合の続きだ。次は絶対に勝つからな、と言い残して、笑顔で逝った。最後まで負けず嫌いで実直な奴だった。
タクシーを呼び、目的地まで移動する。
辿り着いた場所は、桜の木の見える小さな墓地だった。花の咲く小道を少し歩き、奥の真新しい墓標の前に立つ。墓標に刻まれた名は、私の生涯忘れる事の出来ない彼女の名だ。友人が亡くなった後、しばらく経ってから彼女も天の国へ旅立った。私と彼女は、高等学校を卒業した後も交流はあった。しかし、私は想いを告げる事はなかった。想いを告げていたら、何か変わっていたのだろうかなんて、今となってはもう遅いけれど。
「ずっと、貴女のことが好きでした」
次があるのならば、この臆病で馬鹿な男の告白を
どうか、笑って聴いてはくれないか。
どうも、ボク、高校二年生で漫画家目指しています。かれこれもう10年経ちマス。彼女との関わりはもう少し長いですネ。彼女はボクの幼馴染です。あ、いや、「カレシ」「カノジョ」の「彼女」ではなく代名詞の「彼女」ですヨ!?
ーーーーーーーーーまあ、ボクは彼女のことをずっと昔から好きで、愛していますが…
彼女は昔から体が弱くって、家が隣のボクと遊ぶ時も外で遊ぶとかでは無くって、家の中で遊ぶものがほとんどデシた。
当時、何気なく興味を持った「漫画」。「授業用ノート」という名の雑誌はボクの稚拙なストーリーで埋め尽くされていましたが、最初の読者である彼女はそれを楽しみにしていてくれマシた。ボクにとっても生き甲斐デシた。いつも彼女と一緒に帰って、キャラクター達のくだらない設定なんかを話しマシた。
「ふふっ、バカみたい」って。
彼女は笑っていマシた。
あの日も彼女と一緒に帰っていマシた。昨日思いついてネタ帳に書いておいた設定を、彼女の話して感想をもらおうとしました。
「次のキャラの設定ハ!交通事故で死んでまった弟の為に、その弟と約束した「甲子園でホームランを打って優勝」を達成しようとする、才能のない高校球児デス!才能のない彼は頑張りマス!弟の為ニ!」
彼女はなんて返してくれるか、顔を向けようとした途端
「バカみたい!」
語気が強く感じました。
走って、行ってしまった。
ショックでした。嫌われたんだ。そう思いました。
でも、でも一体どうして…
(まだ執筆中)
「バカみたい」
君が好んだ
柔軟剤を
いつまでも
使い続けて……
うん、バカみたい
【バカみたい】
テーマ『バカみたい』
言葉を重ねれば、人はなんでもわかり合えると思ってた
だって私は、こんなにも人の話を素直に聞いてるでしょ
そんな私にはきっと、みんな素直に言うことを聞いてくれると思ってた
「自分のされて嫌なことは、人にしてはいけません」
「自分が優しくすれば、相手も優しくしてくれます」
子供の私は、大人の言葉をそのままに受け取った
バカみたい
「自分がされて嫌なことが、相手も嫌とは限らない」
逆も然り
「他人に優しくする前に、まずは自分を満たしてあげましょう」
「優しい気持ちは、大切に思える人のためにこそ使いましょう」
狡い人に向けた優しさは、吸い取られるばかりで戻ってこない
優しさっていうのは、言うことを聞いてあげることじゃなかった
相手のことを観察して、自分なりに相手のことを考えてあげること
言うことを聞いてあげる優しさしか、子供の私は知らなかった
私には、たくさんのお父さんお母さんができた
本だったり、出会った人が、私の心に栄養を与えてくれた
栄養を与えてくれた彼らが、心のお父さんとお母さん
自分以外の人間が、私の心を代弁してくれるときがある
それでも最終的に、自分の心に気づけるのは自分だけなんだ
一つ一つを取捨選択して、そうして初めて自分の道になる
自分の人生を、自分が大切にしないなんて バカみたい
バカみたい
バッッッッカみたい!
街をぶらぶらしてたら恋人が異性と花を選んでいた。
花を見て恋人はデレデレとした顔で異性と話をしている。
なんなの!?私という恋人がいながらデレデレと!
それを見て腹が立ち早足にその場から離れ心の中で大きくバカ!!!!!!と叫んだ。
自分の部屋の片隅で布団をかぶり小さくなる。子どものようないじけ方だって分かってる。わかっていてもこうするしかない。だって私は…。
「ただいま〜」
恋人と同棲しているから。
同棲まできたんだもん、もちろん恋人は浮気なんてした事ない。だから心配や嫉妬、不安なんて今まで一度も恋人に対して疑った事なんてなかった。
それなのに!それなのに!!!
靴を見てどうせ帰ってきてるのなんて分かってる。どうして私が部屋の片隅で小さくなってるのかはきっと分からないだろうけど。
「どうしてそんな所に?ん〜とりあえず、はい、これ」
「…えっ…!?」
ポンと頭の上に軽いものが乗る。それは花の香り。驚いて恋人を見る。
記念日でしょ?そう言って少し照れくさそうに笑う恋人。
バカだったのは私だったみたい。恋人にこんな顔をさせるのはきっと世界を探しても私だけだと思う。
バカみたいな心配をした過去の自分を追いやって恋人に飛び付いた。
彼は交通事故で死んだ。
ネットニュースによれば、即死だったらしい。
あんなに苦労して、殺す計画を立てたのがバカみたいだ。
そのために仕事も辞めて、恋人と別れて、全てを捨てて挑んだのに。
ちょうど共犯者からコールがあった。
はしゃぐ声が、ニュースを見たかと問う。
熱っぽい喋りが一方的に響いていたけど、ほとんど頭には入っていなかった。
聞いていられなくなって、電話を切った。
あなたにはこの先があるかもしれないけれど、私にはもう何もないんだ。
大事なものは全て捨てて、空いたスペースに憎しみをつぎ込んだ。
その行き先が消えた今、私は宛のない怒りだけが詰まった肉袋だ。
意識が覚束ないままでふらふらと街を歩く。
どこにも行く宛てがない。
どこにいるのかもよく分からなくなってきた。
ブレーキの音が他人事のように聞こえた。
twitterとnoteで140字小説とか書いてます!
フォローよろしく!
授業中やつのことをずっと見てしまっている
ばかみたいだ
何度も何度も計算して書き直し、後から出てくる領収書、まだ手書きなの?って言われるけどどうしてもパソコンに向かえない。
結局、還付なんて程遠い、納付するために時間を費やす、本当にバカみたい!
確定申告め
―バカみたい―
全部全部、バカみたい
神様のさじ加減で
全てが決まる世界なのに
真面目に汗水垂らして
必死に生きてる奴らとか
自分が創った世界なのに
平和が欠けてきても
自分には関係ない、なんて
放ったらかしにしてる神様とか
もう、何もかもがバカらしい
こんなこと言っときながら
結局普通に息をしちゃっている
私も私でバカみたい
語彙力が段々と落ちてくるくらい
私、何やってんだろ
幼い、というひと時はまぼろしのようにきれいで、また残酷だった、生まれついたその時から掛けられた輪のような呪いのようなそれに、首をきゅうと絞められたときはじめて、大きくなってしまった自分の愚かさを悟るしかないだなんて、
幼さは宝箱をひっくり返したような跡を残しながら光をあつめる、その美しさに見とれることもできず、歳を重ねることしかできないその事実が、完膚なきまでにわたしを壊した
何年も住んでる家で未だに青アザ出来るんだが何故だ。いい加減同じトラップに引っかかるな。
No.38『バカみたい』
散文/掌編小説
「バカみたい」
君のその一言に、思わず言葉を失った。まるで汚いものでも見るような、蔑むような眼差しで見下されつつ発せられるその一言は、出会った頃のことを思い出させる。
「バカみたいだよね、男子って」
そう笑いつつ、教室の掃除を手伝ってくれる君が好きだった。友だちがエッチな漫画を持って来た時に、
「ばっかみたい」
そう言いつつ、真っ赤な顔をして、教室を出て行く君も。
いつからかお互いに好きになり、いつの間にか恋人同士になった。付き合いはじめの『バカみたい』には、いっぱいの愛情が詰まっていたのに。
「確かにバカみたいだよな」
俺は思わずそうつぶやいて、君の部屋を出て行く覚悟を決めた。
お題:バカみたい
水槽の中でぐるぐる回って、息をしているのか止めているのかもわからないような、だんだんと視力は落ちていて、今も刻々と、回っていくたびに、私はだんだん落ちているのだと思う
『バカみたい』
連勤と休憩を取らない生活を続け、ワークアウトを疎かにしていたことで筋力が低下している。やっとの休みで久しぶりにホームワークで胸トレと背中トレをしたが、明らかに胸の筋肉や筋力、神経系が衰えていることを感じた。扱える重量が著しく低下している。背中は衰えを感じないが、胸は生活の中で使うことがほとんどない部位だからか驚くほど貧弱になっていた。先般、早上がりができた事で久しぶりに腕トレをしたのだが腕の衰えはまるで感じなかった。
食事についても、手を抜いており、酒も沢山飲んで来たことで自慢の腹にも要らぬ脂肪が乗ってしまった。ただでさえ身長が低い私だ、筋肉が着いていることでずんぐりむっくりしているのに脂肪のせいでだらしない身体に見える。もちろん、私の体を面白がって触った人間は筋肉量や腹筋の硬さに驚き、褒めてくれるが端からみれば肉だるまだ。しかし、長い連勤生活も終わりだ。4月から転職して新たな仕事に就くことになり、土日休みで時間もしっかりと取れるようになる。これを機に、ホームワークに加えて24時間ジムでのワークアウトも取り入れ、マクロ計算をした食事制限で再び自慢の体を取り戻そう。割と中性的な顔立ちで、ムッキムキのゴリゴリな身体というのは実にギャップ萌えを狙えるのではないだろうか。私の理想は、すれ違った時に「すげぇや。あの人デカいな」と思って貰えるような身体になる事だ。人目見た時に、素敵だと思えるような身体になることだ。よりでかく美しく、それでいて萌える身体になることなのだ。
なぜ、そんなに鍛えるのか。そんなに筋肉筋肉と叫ぶのか。
だって、バカみたいじゃないか。
平均身長に届かず、骨も太くはないこの体躯。一度の人生、追い込むのも、磨くのも、愛するのも愛でるのも自分が一番にできることなのだから。
さて、私はどのようなトレーニングを取り入れているのかについて触れておきたい。私は三分割法で週に六回、つまり部位辺り週に二回のトレーニングをしている。レップ数やセット数は狙いによって帰ることはあるが、レスト(インターバル)は基本的には二分をベースにしている。こちらもメソッドで変更をすることはもちろんある。ジャイアントセットで追い込む時は3分程度の休息をとるが、スーパーセットやトライセットでは二分程度だ。通常セットだが、ジャーマンボリュームなどの長時間高負荷を与える時はもう少し休むこともある。例えば、今日は胸トレと背中トレの日だ。朝一発目から既にワークアウトをしたので、今はリラックスタイムを満喫している。話を戻そう。まずは、簡単に今日のワークアウトを書き出してみよう。
1 BP/BOR(H / L) 1のみ 6~10reps 6set
2 IP /HDL 各種S SET rest2min
3 DR/SS 6~10reps 3set
以上が本日行ったメニューであるが、気力があれば夕方にダブルスプリットを行おうと考えている。とはいえ、ボリューミーなワークアウトをしたので夕方に行うとしても、30分程度のボリュームになるだろう。さらに欲を言えば、先般の腕トレでは4日間も酷い筋肉痛が長引いたことでワークアウトスケジュールがずれ込んだので、胸背中のダブルスプリットの後に腕トレをしたいと思っている。ワークアウトドリンクは、マルトデキストリンがないので、アクエリアスを元にBCAAとEAA、クレアチンをシェイクして摂取している。グルタミンやシトルリンマレートも欲しいところだが、今は切らしてしまっている。食事については4月からは今般購入した圧力調理器に低温調理機能も付いているということで、コンフィや鶏ハムなどを取り入れていこうと計画している。さらに飽きのこない様なレシピも考えていかなければならない。マクロだけでなく、栄養素を意識した食事作りと、休息と運動をバランスよく計画してメリハリを効かせたワークアウトを心がけていこうと思う。
因みに、私のこれまでの記事を読んで読者の皆様は私の年齢を想像したことがあるかもしれない。いや、無いかもしれない。想像にお任せしたいところであるが、まだまだ若い方だと勝手に思い込んでいる。結婚をするには程よい頃合かやや遅いか。しかし恋愛はしたいお年頃でもある。こんな私に興味を持ってくれた方はぜひ私のことを愛して欲しい。男女ともに歓迎だ。なにぶん惚れやすい性格、正確には懐きやすい性格であるため男女問わず優しさに触れるとかなり懐く。一途でやや独占欲が強い寂しがり屋の筋肉バカだ。こんな私でよければ貰って欲しい。料理も家事もできて、筋トレもできる。実に素晴らしい物件だ。
さて、冗談はさておこう。いま、もしも悩みを抱えている方がいるなら一度忘れてみてほしい。もちろん、簡単なことではないだろう。であれば、私の記事をぜひ読んで見てほしい。すると、いま抱える悩みやストレスなどバカバカしく思えるかもしれない。少しでも心が軽くなるかもしれない。私はそう願っているし、そうあることを望んでいる。
だってバカみたいではないか。一度きりの人生のわずかな時間の中でさえ、辛く悲しく苦しい思いをするなんて、そんな寂しいことはない。今回の記事で、私が皆様にとってどうでもいい筋トレの話題を盛り込んだのは、くだらない話に一人で盛り上がっている私の姿を見せるためだ。いい歳こいて独身の男が筋肉について興奮気味に語るのだ。こんなに下らなくておかしいことは無いだろう。私は、このアプリではただただ意味無く文字を連ねることを避けている。伝えたいこと、感じて欲しいこと。届けたいこと、意識して欲しいことを考えている。どうすればこの思いが届くだろう。どうすれば想像してもらえるだろうということを考えながら、ひたすらに文字を綴っている。そして、ときにはこんな馬鹿みたいなことを書いてみたりもする。それでいい、人生なんてそんなものでいいのだ。
これを読んで、「あぁ、なんかバカみたい」
と思って貰えたら本望だ。