『スマイル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
冷静になってはいけない
分析しては本当のものは手に入らない
声をあげて、皺を増やして、感情的に
それは一瞬だから気づくのは遅れるけど
長く長く続くものではないけれど
その時間が少し残るだけで胸は安らぐ
過去も明日も
スマイル
特別何か悲しいことがあった訳じゃないのよ。
ただ憂鬱でさ、この気持ちをどうにかしたくて、でも感傷的なBGMばかり流れちゃって。
あー、そうか。貴方が居なくなったのね。
記憶から消えた。ぽっかり穴が空く。正にそれ。
でも、哀しく無いのよ、全く。
貴方が居なくなった日。
それは私のくすみ笑顔を飾った。
--《スマイル》
過酷な環境の中にあって失っていくものは、気力や体力だけではない。喜怒哀楽といった人間が生きていく上で必要不可欠な要素も薄れていくのは、環境に順応しようとする生き物の至極当然の習性があるからだろう。防衛本能ともいうが、この防衛本能というのは言行そのものを指すものではなく、言行に至る思考という部分に働きかけるものだと捉えている。辛く悲しい時に笑顔でいる人の存在を見聞きすることがあるが、あれも本能に自己防衛のひとつであろう。人間とは笑顔でいようとすることで、気分が自然と上向くという性質を上手く利用している。笑顔が気持ちを上向かせ、気持ちを無理やり上書きすることで現実を回避しているのだ。
では、違った様子を考えてみたい。状況は様々であるが、悲しみや苦しみに打たれる人がいる。その人はとにかく周囲に対して荒々しい振る舞いをするが、その人を知る人によれば普段は温厚で笑顔が絶えない優しい人だったという。では、なぜこうも荒々しく振舞っているのか。何がそうさせるのか。この場合もおそらくは本能による働き掛けが作用していると考えられるが、この人の場合は心を閉ざして声や音、他人の言葉や気持ちといった余計と感じる情報を締め出しているのだろう。そして、他人を寄せつけず、他人の気持ちを自ら遠ざけることでパーソナルスペースを拡大しているのだ。胸が焼かれるほどに苦しい時に暴れ回りたくなる人もいると思うが、この人の場合は自身の周囲を静寂で保つことでの頃の安寧を得ているのだろう。ともすれば時期に落ち着きを取り戻すのだが、そこにかかる時間はこれまたそれぞれであろう。
繰り返してしまうが、本能とは行動そのものではない。ひとつの信号、或いは体を動かそうとする命令でしかなく言行 (言葉使い、行動など) とは作用の結果でしかない。急迫不正の状況を、例えば買い物客で賑わうコンビニで考察してみる。何も変わらない日常の中で、突然大きな地震が発生した。そして揺れる中叫ぶ人がいて、買い物かごを頭上に持って頭を守る人がいる。その地震によって火災が発生すると、客や店員も火を止めようとしたり逃げようとして慌てるだろう。叫ぶ人の姿もあれば、思考することをやめたのか呆然とする人の姿も見られる。消化器を探す人、蛇口から水を汲もうとする人もいる。店舗入口の自動ドアは停電しているので開かない。地震の影響で歪んでいるのか、押せども引けども開かない。すると、ガラスに向かってその辺に散らばるものを手当たり次第に叩きつける人が現れた。重量物を探して、ガラスに投げつける人も見える。このような人それぞれの動きというのは、まさにそれぞれの本能が大きく影響している。人間は賢い生き物であるが、こうした状況では単に動物のひとつの種としての非常に分かりやすい姿を見せる。
人は他人の笑顔を見て幸せな気持ちになることがあるが、これも本能からなるもののひとつだろう。人は周囲の状況を無意識に観察しているが、それを認知している人や意識している人は多くはないだろう。街行く人混み全体や、一人一人の表情や歩き方などを注意深く観察している人はどれほどいるだろうか。では、友人や知人。あるいは取引先の担当者や上司ではどうだろう、恐らくはかなり多くの人がこれらの状況では違う反応を見せるだろう。友人や知人であれば、沈んだ暗い表情をしていれば何があったのかと心配して声をかけるだろう。逆に眩しい笑顔を見せられれば、どんな嬉しいことがあったのかと嬉しくなるだろう。取引先の担当者や上司であれば、表情や言葉一つ一つを気にかけるだろうし注意するだろう。人は、他人の表情や立ち振る舞いから今どのような状況なのかという判断を無意識にしている。気の優しい方などは意識して観察して、その場その時に見合った振る舞いで場の調和に徹するだろう。友人知人や上司に限らず、人は常に誰かの表情を伺っている。そして、相手もこちらの表情を見ている。優しい笑顔で話しかけてくれる人に、何か嬉しいことがあったのかと訊けば「あなたが何だか幸せそうな笑顔を見せているからだよ」と返答されることもあるだろう。人は人の笑顔を見れば嬉しくなり、涙を見れば悲しい気持ちになる。例外は当然にあるだろうが、ここでは触れないでおきたい。表情はとても重要な環境要素の一つであることがわかる。
余程偏屈でなければ人の笑顔に嬉しくなることがあるが、ハンバーガーショップで無料で頂けるそれは誰でも気持ちのいいものだろう。店内に漂うポテトなどの匂いと、様々な商品が美味しそうに並ぶパネル。スタッフの溌剌とした接客対応と、行くたびに聞こえてくる電子音。商品が出来上がるまで心が満たされていくと同時に逸る気持ちが抑えられなくなる。食欲の激流が理性を流し去ろうとしている時、「お待たせ致しました」と食欲を掻き立てる香りと温もりを纏った紙袋を手渡される。そして接客スタッフの顔を見やると、そこには手にした紙袋にも勝る素晴らしいスマイルがある。「スマイルは0円です」というが、このスマイルはハンバーガーを美味しく食べるためのいちばん重要なトッピングだ。
口角を上げて、顔の筋肉で頬を持ち上げて鏡に向かって笑顔の練習。
そのまま保って数十秒。ぷるぷると頬が震え、口の端が限界だというようにひきつった。
「疲れた…」
よく笑う子が好きだと彼が言っていたのを思い出して
私、笑ってたっけ?と不安になりこの行動に至る。意識して作るとぎこちなさが際立っていた。笑顔って難しい。
指先で頬を労るようにマッサージする。鏡の自分はむにむにと頬で遊んでいた。
笑顔…。道化師のように常に笑う必要はなくて。
必要な時に必要なだけ笑顔を作れたなら、彼の好きにも近づけるし生きるうえできっと武器になる。けど、彼が好きな表情を自ら作り出すのは、やっぱり難しい。
「うーん…。」
疲労も少しだけましになった。もう一度練習でもしようか。
「さっきから何してるんだい?」
「っわぁ!?」
背後からぬっと現れた彼に驚いて飛び上がってしまった。気配なんてなかった。
「鏡に向かって百面相?」
ことの経緯を彼に話すと少し考えて
「俺といる時はいつも笑顔だよ。よく笑う子って君のこと」
なんだ、よかった。彼の好きに当てはまっていた。口もとが緩むのを感じる。
「ほら、今。」
「俺の好きな『笑顔(スマイル)』だ」
「君って君が思う以上に素直だから顔に出やすいんだよ」と言われ、それはそれで恥ずかしかった。
観て触れて聴いて ... 兎にも角にも否定の嵐また花火を打ち上げその後 の自ら山積した灰粕を眺めて納得し続け乍ら生き存えている身寄りの無い孤独な ... 青年 ... まぁ、もぅ中年だが ... そんな知人が居る。
私には家族も居れば両親また兄弟家族に甥っ子等々も居る ... にも拘らず人間関係が極めて下手な側なのでね ... この彼、知人とは結構馬が合うのだけれど .. .. ..... 。
コイツと私の大きな異なる事は ...
彼は ... 生きて、大成し、世の中の主となる事を ... (まぁそこそこ ... 庶民的に ... 納得いく範疇というスケールだと思うが。)願って努力を積み上げているのだが ...
私は ... 賢者も天才も悪意善意また神仏にまた悪魔、残酷残忍そして思い遣り ... そんなもん等すべてひっくるめて ...
あー もー うんざり。
終り際待ちという感じなのです。
不幸者が富豪者になるのだと念います。
死ぬ時、ツラいっしょ。
この世でプレ獄な辛酸一色で塗り固められた日々を辿っている人間は ... 他人の痛恨を念で知り得てしまうから逝去後は抑も地獄行きを請うて餓鬼罪人救済に向かうんだよね。
みんな ... 屠殺で血みどろを経た畜生共を美味しい美味しいと笑みを浮かべ頬を丸めて浮き上がらせながら明日を夢見て悟りを開き人に説教までし始めるんだぜ。
ハハハハハハハ ... ハハハ ... アア .... 。
忍辱波羅蜜 ....... 。
人間に生まれてきたこと自体 ...
ブゥァ〜カなんだよおれら。
笑顔。それは生きる魔法。と好きな歌にあった。
私は大人になっても笑えているかな?
好きなことをする私の顔はどんな感じなんだろう
大人になるにつれ、私は私を制限してしまっている、と思う。誰の目があるわけでもないのに。
いつか、また笑える日がくると良いな
某有名ファーストフード店で、最新AI技術を搭載した接客ロボットが導入された。正確な顔認証と精緻な読唇機能付きで、客の注文に素早く応じられるうえ、聞き間違いによる注文のミスを限りなくゼロにするなど、着実な実績を叩き出していた。
しかも来店客の注文データーが蓄積され、同一チェーン店で共有される。つまり客が過去に頼んだメニューからその嗜好を読み取り、その者の購買意欲をそそるキャンペーンや新商品の紹介がどこの店舗でも的確にできるようになったのである。
「スマイルひとつ」
カウンターに手をつき、メニューの端っこを指差す。スマイル0円と書かれた文字に、AIの聞き取りやすい機械音が快く応じた。
『かしこまりました。ご一緒にこちらのナゲットはいかがですか?』
「いや、いい」
『それでは少々お待ちください』
ロボットの顔に当たる部分には液晶の画面がついている。その液晶画面に可愛らしいスマイルの絵文字がパッと表示された。
『ありがとうございました』
その絵文字を見届けて俺は店を出る。しばらく歩くと同じチェーンのファーストフード店の看板が見えた。迷わず店内に入り再び「スマイルひとつ」と注文する。
『かしこまりました。ご一緒にこちらのシェイクはいかがですか?』
「いや、いい」
『それでは少々お待ちください』
先程と同じくロボットがスマイルの絵文字を表示する。それを見た俺は店を出て、すぐにまた近くの同じチェーンの別の店へと入った。
どのロボットたちもスマイルと一緒にすすめる商品が毎回違うこと以外は、全て同じ受け答えである。
ちょっとこれではなぁと、半ば諦めかけていた時、「スマイルひとつ」と言い切った俺に向かって、けたたましい警報音が鳴り響いた。
『警告。貴方はこれまで9つの店舗で同じ注文を行っています。そのうち貴方が当社で購入された金額は0円です。これ以上の同メニューの注文は営業妨害とみなし、しかる処罰を下す可能性があります。繰り返します──』
辺りにいた客が一斉にカウンターの方を振り返る。俺は奇異な視線の注目を浴びる中、ニヤリと口角を上げた。
「それじゃあ追加でこのバーガーセットをお願いするよ。あ、ドリンクはコーラで」
俺がそう告げるとピタリと警報音は鳴り止み、『かしこまりました』とロボットが丁寧な接客で応対した。
頼んだバーガーセットを平らげた俺は、意気揚々と店を出る。自動ドアをくぐるとすぐにポケットからスマホを取り出し電話を掛けた。
「君のとこのロボットは優秀だね」
通話口に出た相手に挨拶もそこそこに、すぐさま感想を述べる。
「お気に召していただけましたか?」
「ああ、我が社でも前向きに検討させてもらうよ」
スマイルとはただ振り撒けばいいってもんじゃない。メニュー表に書いてあろうがなかろうが、簡単に安く売っていいものではないのだ。
俺は通話を切るとすぐにまた別の通話で秘書を呼び出し、近くまで車を回すよう指示を出した。
【スマイル】
積もった雪が笑っている。
人や車がそれを消していくけれど、積もるたびに雪は笑っている。
今日はそれを眺めていようと、ちいさな子は思っている。
#スマイル
マ○ドナルド
スマイルは0円だよ〜(^∇^)ノ♪
無料で良い気分を頂けるのは尊い
顔中で笑う人好きだな~
この笑顔子供の頃のまんまだろうって人
いい生き方してきたんだなって思う
鏡見てみ?
眉間のシワと笑いジワ
どっちが深く刻まれてる?
どんな人かバレちゃうよ〜
🌈黒猫のつぶやき🌈
シワ…
せっせと伸ばしてる
こっそり高価なもので…(笑)
スマイル
笑顔でいたい 笑顔でいてほしい
笑顔には 何か力がある
他の人の笑顔を見ると 自分も笑顔になる力がある
自分が笑顔になれば 活力が湧く
笑顔は凄い
でも スマイルできないときがある
辛く しんどい時 笑顔にならないし 笑顔を見ても 心寒くなるだけ
そんなとき、無理して笑顔になる必要もないし
笑顔でこられても困る
でも 辛いときは、いつかは克服できると信じている
克服して成長したとき また 素敵な笑顔を送ろう
そして 笑顔になってもらうように努力しよう
※軽くBL要素がありますのでご注意ください。
こんな結末になるのはわかっていた。
「あの、おれ、なんて言えばいいのか」
「いいよ。気にすんなって」
笑っていろ。こいつに余計な気をかけさせるな。しつこくなにがあったのか訊いてきたのだって「親友」の俺が心配でたまらないから、だから。うっかり隠し通せなかった俺が悪いんだ。
「ただ、そういう意味で好きになっちまったってだけだから。同じ気持ちになれっていう気はないし、これからも仲良くしてほしいからさ。もちろん、無理なら仕方ないけど」
ダメだ、まともにこいつの顔が見られない。予想以上にダメージがでかくて、違う意味で笑えてきてしまう。全然覚悟決まってないじゃないか。
「……一人で、苦しんでたんだな」
なんでお前が苦しそうなんだよ。全部俺の都合なんだ、お前には関係ない。
「お前のそんな顔、初めて見た」
一瞬、呼吸が止まった。
抱きしめられていた。そういう意味ではないとわかっていても、心臓がうるさくなるのを止められない。
「そりゃ、好きなやつに振られたら、当たり前だろ」
「そう、だな。おれも振られたときはそうだった。お前が見かねて慰めてくれたっけ」
「はは、あんときのお前顔めちゃくちゃだったな」
「いい加減忘れろよ」
こいつなりの慰め方だと気づいて、自然と頬が緩んでいく。たぶん今、一生懸命考えまくって、言葉を選んでいるんだろうな。
「……おれを好きになってくれて、ありがとう。さっきはびっくりしっぱなしだったけど、お前の気持ちは、嬉しかった」
背中にある両腕に力が込められていく。親愛の証だと充分に伝わってくるから、あたたかくて、苦い。
「おれにとってお前は一番大事な親友だっていうのは変わらないし、離れたくない。だから、これからもよろしく頼みたい」
「……熱烈な告白だな」
無言の彼を不思議に思って抱擁を解くと、眉間にこれでもかと皺を寄せた顔と対面した。
「ばーか、なんて顔してんだよ。俺はこれからも仲良くしていきたいって言ったろ」
「ごめん……あ、ごめん」
両方の頬を掴んで、軽く引っ張ってやる。
「泣くのは俺の役目だからな? お前は笑っとけ」
たぶん俺はまだうまく笑えないから。
つられて泣くのもいやだから、せめてお前は笑っていてくれ。
お題:スマイル
「寿真、いる?」
「いるよ。なに?」
「ちょっと手伝ってよ」
「えー…めんどくさいなぁ」
「なんですって?」
「いえ、なんでもありません」
「はやく」
「はい、はい」
スマイル
君にはスマイルが似合うよ
でも周りにも無理して笑顔をとおそうとするところ
嫌いだよ
俺の前だけでもいいから
スマイルも休憩してもいいんだよ。
見られたくなかったら
俺の腕に飛び込んで
しっかりと受け止めるから
無理してないにこにこスマイルの
君の笑顔が大好きだよ。
─────『スマイル』
スマイル
なんでそこで
笑いが起きるのか
わからない
誰かへの愛想笑い
悲しいのに笑うの
そろそろやめよう
自己肯定感
誰かに求めるの
そろそろやめよう
無意識に誰かに
頼ろうとする
その笑いは
心から笑えないと
知ってるはず
自分に向いて
微笑んだもん勝ち
前に向かって
自然に微笑む
そんな道を
歩いて行きたい
無理に笑うのってこんなに大変なんだね。
毎日あんな笑顔でいれた自分が心からすごいと思えた。
ものすごく笑顔で楽しく出来てたバイトも今ではつらい帰りたい。笑えないってどれだけしんどいことやら。
どうしてこーなるの?何がダメなの?わかんないよ。
辛い。心から笑いたいのに笑えないなんて嫌だよ。
お題:スマイル(本文中は笑顔に書き換え)
#.hpmiマイナス 🎲 (⚠︎︎死ネタ)
私は見てしまった。大好きな彼の浮気現場を。
見知らぬ女の腰を抱き寄せ、口付けを落とす男は、紛れもなく私の彼氏である帝統だった。
いつも私にベッタリな彼だからこそ、隠れてこんなことをしているなんて信じられなかった。
その日はもう帰ってこないだろうと思っていたが、驚くことに帝統は当たり前のように帰ってきた。
「ただいま」
「なに、あの女のとこに行ったんじゃなかったんだ」
「昼間は悪かった。でもあれは違うんだ、信じてくれ」
「違う?あれはどこからどう見ても浮気でしょ」
「あれにはちゃんとワケが」
乾いた音が部屋に響く。私は耐えられずに彼の頬を叩いていた。
「あんたの顔なんか見たくないから。もう今日は出てって」
帝統は自身の頬に手を当てつつも、本当に悪かった、と彼らしくもなく涙を流しながら部屋を出ていった。
それから一週間経っても帝統は帰ってこなかった。元々帰ってきたり来なかったりを繰り返していたから、3日ほど帰ってこなくてもいつもの事だと思っていた。それどころか喧嘩をしたことで、あの女のところに行っちゃったのかな、なんてことも考えたりしていた。
そんな私が真相を知ったのは、喧嘩をしてから2週間ほど経った日の事だった。
「○○さんですか?」
帝統の友人を名乗る夢野という男が訪ねてきたのだ。
彼が言うには、帝統は私と喧嘩をしたあの夜、事故に巻き込まれて亡くなったらしい。
正直に言うと、ひどくショックだった。私が彼を追い出したから彼は事故に巻き込まれたのだ。あの時私が追い出さなければ、私がちゃんと向き合って話を聞いていたならば。
思えば私が最後に見た彼の表情は泣き顔だった。
大好きな彼だからこそ、最期は笑顔でいて欲しかった。でもそれを奪ったのは他の誰でもない、私だ。
これは私が一生背負っていく十字架だ。どうか愚かな私を許さないでいて。
君の笑顔が大好きです
なので僕は、一生をかけて君の笑顔を守りたいと思うのですが、いいでしょうか。
ワン!ワンワン!
小さなお手てで犬をつくる
犬というか狐だけれど
まあそれはいい
なぜ犬を吠えさせているの
犬の視線をたどってみる
そこには笑顔のお兄さん
の、右の手の拳
そこから立てられた親指と小指
あ、なるほどね
あれに応えたのね
マハロのポーズ
犬か何かに見えたのね
「将来の夢は。」
語って微笑ましく観られなくなったのは、何時だった?
向けられる笑顔が、次第に嘲りに変わったのは、何時だった?
けら、けら。
──知ってるか? あいつ、有名人。
けらけら、けらけら。
──知ってる知ってる。学校一、イタイやつだろ?
けらけらけらけらけらけら。
──現実見ろよ。脳内お花畑かよ。
けらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけらけら。
「…………は、っはは」
全く、滑稽だ。なあ? そうは思わないか。
嫉妬か? 羨望か? 優越か?
何れにしても醜いだろう?
笑われたなら、良いじゃあないか。
そんな言葉が一体どれ程稚拙なのか、分かっていないのか。
「呆れたな」
そういって、嗤い返してやれよ。
知ってるさ、そんな事をするやつが一番醜い。醜いやつにはなりたくない。
だから、今だけで良い。今だけ、他人を嗤う自分が一番嫌いな奴の、ふりをしてみろよ。
自分に持てる、精一杯の虚勢で、ただ一瞬だけ、背徳感に浸って周りの全てを見下してやれ。
なあ? たまには。
道化の如く生きてみろ。
【スマイル】
あなたの笑顔がこの世界の何よりも素敵で魅力的。
世界遺産でも、どんなに綺麗な景色でも、
皆に人気な芸能人だとしても、可愛い動物でも、
俺にとってはあなたの笑顔が何よりも素敵なもの。
一生かけて守っていきたいもの。
一生かけて守っていきたい、一生離さない、
そう思わせてくれた一つの部分。
俺はその何よりも素敵で魅力的な笑顔を一生死ぬまで守りたい。
他の誰かの手じゃなく、俺の手であなたを笑顔にさせたい。
今の日本では結婚は出来ないけど、
俺はあなたと結婚したい。
あなたじゃなきゃダメなんです。
この国では認められていないけど、
いつか必ず言います。
俺と、結婚してください。
これからも一生あなたを愛し続けます。