『ススキ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ダイイングメッセージ
ス ス キ
あの時の二人だけの月見
帰宅して発見した男は思いを巡らせた
ス ス キ
女は最後に幸せだった思い出を残したのか…
男は泣いた
スきだったけど
スごく好きだったけど
キらいだから、もうつかれ…
かもしれない
「ススキ」
悔いのない青春をおくるために
負けず嫌いだから
勉強頑張る
笑顔でいたいから
素直になる
好きな人に
好きって言う
悔いのない人生なんて無いけど、
悔いのない人生にする努力は大切
「ススキ」
「わあ、見て見て!あそこ、イネがいっぱいある!」
少し日も傾いてきた頃、私とライトはきれいなイネ畑を見つけ、ライトは少し……いや、かなりはしゃいだ様子で話しかけてきた。
「あれはススキね」
「ススキ?」
「そ。イネの仲間よ」
この世界で植物の種類などに疎いところを見ると、やはり彼女は世間知らずなのだなと感じる。
「初めて見るの?」
「うん!家の近くで普通のイネは育ててたんだけど……ねえ、ススキにも花言葉はあるの?」
「あるわよ」
「どんなどんな?」
「……『活力』とか『精力』ね」
私はグイグイと質問してくるライトに無難な答えを返した。
「そーなんだー。やっぱりロコって物知りだね!」
それでも彼女は満足そうに私の話しを聞いていた。
「それより、早く行きましょ」
「あ、はーい」
私が急かすと少し名残惜しそうにしながらも、元の道を歩き始める。
「………………」
……実はススキにはもう一つ、私が意図的に言わなかった花言葉があった。
だって、それは余りにも私たちには……いや、私にはふさわしくない花言葉だったから。
(偽りだらけの私には………)
ススキ ・・・・・
花言葉 ・活力・精力・心が通じる
ーススキー
ロコ・ローズ
ススキ
一昔前は、これはススキだな
って思えたけど
最近は
これ、本当にススキなのかな
って考えてしまう
似ている外来種なのでは?って
秋といえばススキ。
でも、その秋は今年どこへ...
【ススキ】41 kogi
ススキと満月を独り占めできる場所が
都会にもあったらいいのにね
「ほら見て〜!お月見団子、買ってきたよっ」
風に揺れる金色の穂みたいに
輝く笑顔が揺れて
まぁそれは
僕の独り占めなんだけれどさ
#ススキ
ススキ #16
なんてことない植物なのに、
身のなる頃、とってもふわふわしていて、
日にあたってキラキラ光っている。
稲穂にも似ていて、
触ると鋭く切れる危ない一面もある。
毎年毎年、想い出が重なっていく。
〚ススキ〛
果てしなく続く広大なススキたち
夕日に照らされ、いっそう儚く輝きを灯す
「きれいだなぁ」
そう口に出さずにはいられなかった
心地よいそよ風が秋の香りを運び、私の体を優しく包み込む
なんだかこうして秋を感じたのは幼少期以来かもな
幽霊が苦手なあなたは夜に外出しない。
でもあなたは
我らが王、あの子の父親のことを弔ってくれるし、度々訪れては自分やあの子たちの体調を気遣ってくれたりする。
「わふんっ!」
王が鳴いた方に振り返る。
「す…すみません…久し振りにお伺いに行こうと思ったんですけど…」
「あら、お気になさらないで。嬉しいです」
青く広がる煌びやかな海を眺める。
「………………あの子は
幸せだったんでしょうか……」
あなたは一瞬驚いた顔をして、笑顔に戻る。
それはやわらかく、愛しいものを見るような、優しげな表情だった。
「…幸せですよ。
王としてぼくたちを守って、人と関わって
自分の子供も生まれて、しかも王になって
だから、あの王は幸せだったでしょうよ。」
気づけば零るる泪、それが海の一部になって、きらきらと輝いていた。
_2023.11.10「ススキ」
なびく心。生命力。心が通じる。憂。悔いのない青春。
ススキの季節には、目を痛める花も咲く。
「うわ、この辺はセイタカアワダチソウばっかり。この黄色、何度見てもどぎついわあ。」
同感だ。
母とドライブで田舎方面に走ると、大抵この花を目にする。
菜の花の黄色は好ましい。向日葵の黄色も暖かい。
なのになぜセイタカアワダチソウは嫌われるのだろう。
「でもこれだけ生えてればさ、そのうち居なくなるよ。」
セイタカアワダチソウは生えすぎると自滅する。
最初その話を聞いた時、"なるほど、強すぎる個性にふさわしい"と思った記憶がある。
哀れなセイタカアワダチソウ。
どれだけ咲こうと、秋の一員にはなれず。
黄色を持とうと、月とは並ばない花。
地表で揺れるは、黄金の植物。
細く、そして月にさえも魅了し、光の恩恵を受ける美しいその姿に。
今日も秋の空気は導かれる
---二作目---
月光の輝きに晒されても尚、漆黒の髪を靡かせ、圧倒的な存在感を放つ君に
細く、それでいて美しい君の姿に、
「...どうしたんだ?せいら」
俺は魅了されてしまった。
#ススキ
114作目
(雑っぽくてすみません!!)
ススキ……。
うっそうと茂っていると邪魔。
草刈りのように、人生を台無しにしたあのゲス女の首も刎ねたい。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者・今井貞夫の娘、人でなしの今井裕子。
ススキ……。
告白するなら、ススキをプレゼント。
「ボクは、君のことが、ス……、スキだ!」
失礼……。
「…え、ほんま?」
「なんで疑問系やねん。」
ススキがなびく季節になった。
いつも通り幼馴染と帰路を歩いていると、
幼馴染が唐突に歩を止め真面目な顔して好きだと伝えてきた。
なにがこいつの中の告白スイッチを押したんだ?
そんな疑問はあれど、
自分も同じ気持ちだったから同意を返したらこれだ。
阿呆面晒してぽかんとしていた表情から一気に頬に朱が入る。
…夕焼けってことにしておいてあげよう。
きっと同じく朱が入っているであろう自分への言い訳も兼ねて心の中で呟いた。
ススキの花言葉「心が通じる」
231110 ススキ
『ススキ』
車にぶつけられたんだろうなと見て取れるフェンスに寄り添うようにススキが生えている。
久しぶりに歩く実家への道。今住んでいるところなら、こんな砂利の駐車場は無いし、ススキなんて背の高い草は見ないな。
たった3年なのに、こんなにも懐かしいんだっけ。学校帰りにさっきの自販機でカルピスを買って、あそこで真っ暗になるまで話をしていたな。わたし、まだ若いのに、こんなに懐かしい気持ちになるんだ。なんか、とても、愛おしい。
そうだ、今日はお月見だから、1本貰っていこうかな。お土産になるかは分からないけど。
2023/11/10
「ねえ」
「んー?」
「ススキ、風通しのいい頂とか原っぱでしか見なくなったね」
「そうだね、もうほとんどが黄色い花に侵食されちゃった」
「たしか外来種なんだっけ?」
「そうそう。名前は……セイタカアワダチソウっていうんだっけな」
「あーあ、私、ススキが風になびくときの音、すっごい好きだったんだけどなあ」
「もう家の近くで聞けないと思うと寂しいね……」
「まあお陰でこうしてあんたとドライブできるから結果オーライなんだけどさ」
「あれまあ、そんなお世辞言ったってお昼代奢るくらいしかしませんよ~?」
「いよっ、太っ腹! 素敵! 大好きだよお財布ちゃん!」
「じゃあ私の財布と結婚する?」
「ほんの冗談ですってば、ごめんよ。私が愛してるのは千代さんただ一人です」
「ほんとに?」
「ほんとだって。あんたがなにも言わずに友人とドライブに行った日のこと忘れた?」
「……………よし、それじゃなに食べたい?」
「塩ラーメン!」
「これまたド定番な。んー、近場に一軒あったはずだから、とりあえず行きましょうぜ」
「やったー!」
▶ススキ #38
『朝露』
さらさらと
少し冷たい風に押されて
細く長い尾を風に靡かせる
ススキの群れ
ゆらゆらと
揺れるくすんだ金色は
いつまでも変わらない
秋の景色
ぽろぽろと
項垂れた姿に伝う雫が
小さく朝焼けの渦をうつしては
静かに、落ちた。
エチゾラム0.5mgの人生
僕が生きていける理由は、この小さな、白い錠剤だけなんだ。
これがあるから、安心して生きていけるんだ。
こんなに小さいのに、何よりも心強い味方は君だけなんだ。
死ぬほど怖い思いをした。
死にたくなるほど辛い思いをした。
だけど、いつでも君が僕を救ってくれる。
救うのは神様じゃない。
白い小さな、僕の味方。
少し肌寒さを感じて上着を取りに砂利道を駆ける。
途中、化け狐の噂があるススキのトンネルを抜け、家についた。
上着を羽織り、友の元へ引き返そうと玄関の戸を開く。
少し小腹が空いたからお握りでも作って持っていこう。
上着を羽織り、お握り片手に玄関の戸に手をかけた。
少し暗くなってきた。蝋燭に火をつけて帰り道の目印にしよう。
いくつかの蝋燭とマッチとお握りを手に玄関へ向かう。
少し眠くなってきた。膝掛けを持っていこうか。
蝋燭とマッチ、お握りと膝掛けを持って廊下を渡る。
―少し…少……し…。もう………少………し…。
「お、狐がいる。気をつけな」
婆ちゃんが言った。
ススキ。
ススキを見ると
更に
寒さが増す。
綺麗なお月様の前で
ゆうと一緒に
ススキを愛でよう。
#ススキ
寒風の中
生命を繋ぐ枯れ尾花
負けない強さ
そのしなやかさ
あえて逆らわず
あえて飾らずに生きて生きて
季節の風を見送りながら
時代の風を受け止めながら