少し肌寒さを感じて上着を取りに砂利道を駆ける。
途中、化け狐の噂があるススキのトンネルを抜け、家についた。
上着を羽織り、友の元へ引き返そうと玄関の戸を開く。
少し小腹が空いたからお握りでも作って持っていこう。
上着を羽織り、お握り片手に玄関の戸に手をかけた。
少し暗くなってきた。蝋燭に火をつけて帰り道の目印にしよう。
いくつかの蝋燭とマッチとお握りを手に玄関へ向かう。
少し眠くなってきた。膝掛けを持っていこうか。
蝋燭とマッチ、お握りと膝掛けを持って廊下を渡る。
―少し…少……し…。もう………少………し…。
「お、狐がいる。気をつけな」
婆ちゃんが言った。
11/10/2023, 10:32:27 AM