ススキの季節には、目を痛める花も咲く。
「うわ、この辺はセイタカアワダチソウばっかり。この黄色、何度見てもどぎついわあ。」
同感だ。
母とドライブで田舎方面に走ると、大抵この花を目にする。
菜の花の黄色は好ましい。向日葵の黄色も暖かい。
なのになぜセイタカアワダチソウは嫌われるのだろう。
「でもこれだけ生えてればさ、そのうち居なくなるよ。」
セイタカアワダチソウは生えすぎると自滅する。
最初その話を聞いた時、"なるほど、強すぎる個性にふさわしい"と思った記憶がある。
哀れなセイタカアワダチソウ。
どれだけ咲こうと、秋の一員にはなれず。
黄色を持とうと、月とは並ばない花。
11/10/2023, 10:41:56 AM