「…え、ほんま?」
「なんで疑問系やねん。」
ススキがなびく季節になった。
いつも通り幼馴染と帰路を歩いていると、
幼馴染が唐突に歩を止め真面目な顔して好きだと伝えてきた。
なにがこいつの中の告白スイッチを押したんだ?
そんな疑問はあれど、
自分も同じ気持ちだったから同意を返したらこれだ。
阿呆面晒してぽかんとしていた表情から一気に頬に朱が入る。
…夕焼けってことにしておいてあげよう。
きっと同じく朱が入っているであろう自分への言い訳も兼ねて心の中で呟いた。
ススキの花言葉「心が通じる」
231110 ススキ
11/10/2023, 10:39:09 AM