ススキ』の作文集

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ススキ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/10/2023, 10:28:15 AM

すすきが揺れる学校終わりの帰り道。
空は真っ暗で街灯が光っている。
親友。一緒に帰っていた親友。
君の家の前で話して18時に家に着くはずだったのに
21時に帰って親に怒られたっけ。
もう1回君と帰りたい。
なんで君と喋れなくなったのかな。

11/10/2023, 10:28:10 AM

「ススキの森をぬけた先では猫の集会が開かれているらしい。」

そんな噂が小学校で拡がったのはもう何年前だっただろう。当時、僕はそんなこと信じていなかったがまさか本当だったとはな。

ただの猫たちが集まってニャーニャーと合唱している分には微笑ましい。でも、

「☆☆さんのおうちは喧嘩して離婚したんだって〜」とか

「♡♡ちゃん家は子ども生まれたらしいよ!お祝い行かなきゃ!」みたいに内容が分かるとちょっとどうかと思う。特に前者!どこから嗅ぎ付けた?

…今朝、母親に捨てられた。寝るとこを求めていたところ警察に怪しまれ逃げ込んだススキの森。そこで僕は

「猫の子供になった。」

11/10/2023, 10:27:16 AM

都会のコンクリートジャングルに身をうずめ
ヒトと文明に包まれていると、
どうしても自然を忘れがちだ。

都会の自然は造られたものだ。
どれだけ大きくて古い公園だとしても、
「あえて手つかずで残して遣っている」という
ニンゲンのエゴが見え隠れして、
自然そのものに触れた気にもなれはしない。


今日は手つかずの自然の話をしよう。



小学生高学年の頃の話だ。
近場のスキー場ではオフシーズンのゲレンデで、
毎年コスモスを育てて、見頃になると祭りを開いた。
田舎なので、近場と言っても車で一時間かかる。


例年の如く祭りの会場で友達と出会い、
何を思ったか、ゲレンデの頂上まで行くことになった。

100mもないなだらかなコースにコスモスが咲いていたが、
その先の急勾配な上級者コースには何もなかった。
正確には、草が生い茂っていた。


軽い気持ちで上級者コースまで来たところ、
1mを超える雑草が立ちふさがった。
もはや冒険である。戻ろうとは誰も言わない。
ザクザクと草をかき分けて進むうちに、
満開のコスモスも、麓の祭りの会場も見えなくなった。

山の日暮れは早い、まして自分の背を隠すほどの草の中。
想像よりも暗くなった坂の途中で、
少しだけ母を思い浮かべた。絶対に心配している。
心細さと一握りの思いやりには気付かず、
友達は先へと進む。私も続く。



頂上につく頃には草の壁はなくなり、同じくらい高い
ススキが生えつつも、開けた場所があった。
振り向くと、市内も海も見渡せる絶景であった。
いたずらっぽく、麓に向かって手を振ったものだ。


汗もからりと乾く秋の思い出であった。
無論、下り終えて散々叱られたことも付け加えておく。

お題「ススキ」

11/10/2023, 10:19:54 AM

"ここのを撮ればよかったね''
15夜の翌日
祖母が僕に話した。

あと何年共に15夜を過ごせることか

"来年は僕が取りに来るよ''

【ススキ】
✂ーーー⚠ーーーー✂
あと何年共に過ごせるか
お酒は一緒に飲めるかな

従兄弟とさ皆でお酒飲んで
ワイワイ話して
酔いつぶれちゃったりしてさ
うっかり
"僕恋人できたんだー''
とか言っちゃったりして、
皆がおどろいてんのみたいなぁ、

まだ、置いてかないで、、

【共に過ごす時間】

11/10/2023, 10:19:40 AM

お月見団子とススキを持って俺の家に押しかけるあなたの事うるさいなんて言ってすみませんでした。あの頃はあなたからもらえる優しさを素直に受け取るのが怖かったんです。

何年目かのお月見で、空を見上げた君はぽつりと呟いた。白い光に照らされた端正な横顔に、大きくなったなぁと感慨深い気持ちで縁台に置かれた手と手をちょっと重ねたらこちらを向かないままの頬が赤く染まった。

ススキの花言葉、知ってる?


(心が通じる)

『ススキ』

11/10/2023, 10:18:20 AM

まだ父のことを純粋に大好きだった子供の頃の話。
十五夜で、原っぱからススキを取ってきて花瓶に活けていた。
お月見なのに雲で月が出ず、がっかりした私たちのため、父が折り紙で黄色くてまんまるなお月さまを作り、ススキに貼り付けてくれた。
娘たちに優しくて茶目っ気があり、アイデアマンな父。
今でもススキを見掛けると100%の確率で、あの折り紙お月さまを思い出す。

そんな父だから、女性の心をとらえることも頻繁で。
後に母と私たちは苦しむことになるのですが。


       「まんまるは平和の象徴 
     幸せなこともあったと証してくれる」



〜ススキ〜

11/10/2023, 10:15:58 AM

植物研究者の彼女に、一番好きな植物は何?と聞いてみた。

「うーん、ススキ」

意外な返答に、私はぶっきらぼうな返事をしてしまった。

「なんでススキなの?」

「なんでかぁ……なんだか、貴方みたいだから?」

馬鹿にしてる?と冗談交じりで言う。彼女は、ごめんごめんとふわふわ笑う。

「でもね、ホントだよ。出会った時からずっと思ってたの」

「だから、意味がわからないって」

「うーん、じゃあ今はススキっぽくないかも」

えぇ?と私は間抜けな声を出す。もっと詳しく聞きたかったが、彼女が別の話題について話し始めてしまった。

後でこっそり調べたら、ススキの花言葉は、

『心が通じ合う』

11/10/2023, 10:12:08 AM

[ススキ]
ススキの群れの中で兎たちは餅を突き
真ん丸な団子をこねこねして

11/10/2023, 10:11:34 AM

ふたりでお月見をした時に思ったんだ。
 おまえが月なら、オレは、その下で爽やかな秋の夜風に揺れる植物になろうと。静かでいられるようになったオレは、月下で佇むんだ。
 だから、ずっと共にいてほしい。
 それだけが、オレの願いだ。

11/10/2023, 10:09:15 AM

ススキがゆれる。
その奥に覗く君の笑顔。
あの日の思い出が遠ざかってもう。
見えない。

11/10/2023, 10:02:18 AM

ススキ

もうこんな季節

あなたとは1回疎遠になったけど

ススキが揺れるころ

また出逢えた

11/11/2022, 2:37:59 PM

ここ数年の出不精の反動か、今年の夏は沢山遠出した。
予定をつめ過ぎて疲れた日もあったけど、でも、おかげで手持ちの浴衣全て一度は着られたので大満足だ。

洗って吊りっぱなしだった浴衣を順々に下ろし、たとう紙を広げていると、後ろからあなたが寄ってきた。

「その花柄、よく似合ってた」

視線の先を辿ると黒地に七草柄。
確か水族館デートの日に着たもの。

「この柄は秋の七草。全部言える?」
「桔梗。…あとなんだっけ」

あっさり降参されたので、染めの花模様を順に指で
辿って教えてあげる。

「萩、撫子、藤袴、葛、尾花、女郎花」
「オバナってどの花?」
「花っていうか、これ。ススキのことだよ」
「えっそれススキなの!?」

唐突な驚き声にこっちが驚いた。

「水しぶきの模様だと思ってた」

だって水鉄砲みたいで涼しそうじゃん!とあまりに素直な感想を上乗せしてくるのが呆れるよりも可愛らしい。

「ね、来年、あなたも一緒に浴衣着て出掛けようよ」
「着物全然分かんないから、教えてくれたらね」

おお、案外乗り気な返事。七草に合わせるなら芒に蜻蛉あたりの、隠れお揃い柄とか着せてあげたいかも。
そしたらまた「水しぶきだ!」って笑うかな。


************
「ススキ」

************
所感:
一日中脳内BGMが昭和枯れすすきでした。そこから離れたく可愛い人達を召喚したら文章が伸びすぎ、半分消しました。2スクロール以上は読む気がなくなりません?

11/11/2022, 10:59:14 AM

小さい頃から、ススキが好きになれなかった。

学校からの帰り道、空き地や道端に背の高いススキがあると、視界が遮られる。

そこから何かが覗いている気もするし、それこそ、幽霊の正体みたり枯れ尾花。

冷たい風が吹く頃には、夕方の暗い道に、ふわふわしたものが動くのだから、たまったもんじゃない。

庭の草刈りの手伝いの時も、ススキの葉は、気を抜いた拍子に、ほら、スッと、切りつけられて。
薄い細い線の傷の癖に、いつまでも痛いあの傷。

それにもめげず、戦うんだけど、
根っこはしっかりしすぎて、株ごととるのは諦めて、上っ面を刈るだけ。

春からはまた、ぐんぐん伸びだす。それも、もっとたくましい株になって。

いやだいやだ。そう思ってた。

大人になって、都会に住むようになると、空き地もないし、庭先にある家もあるかもしれないが、ススキに視界を遮られる前に、塀がある。

と思ったら、お月見に飾る用にと、なんと花屋で売っているではないか。

買うものだったのか。
私には、わけがわからない。が、

そういえば、電車から見る川の両岸が、いつの間にか、ススキより、せいたかあわだちそうの黄色が目につくようになった。

気軽に摘む場所もないんだな、

確かに、外来種強し。
一時は、花粉症のもと、他の植物が育たない物質を出しながら、覆いつくしていく、と悪者扱いも、

よく調べてみたら、
ぶたくさと間違えられてるだけで、花粉も重く、なんなら、薬草にもなる。ということなら、それも仕方ないこと。

背の高い、黄色の群生が、あの寂しげなススキにとってかわる。
日本の風情も、変わっていく。

と、思いきや。

せいたかあわだちそうは、他の植物が育たない物質を出しながら制覇していくんだけど。

多くなりすぎると、今度は、自分がそれでヤられて、勝手に減っていくんだって。
なんだか、いじらしくなる。

だから、

最後の最後に残るのは、ススキ。
と読んで、ぎょっとした。

何かが潜んでいる気がした、あの時のように。


ススキの花言葉を、調べてみる。
「活気、勢い、元気」
ああ、やっぱり。
ススキは、見た目とは違う。

私は、今でも、ススキがこわいのだ。

#ススキ 2022.11.11

11/11/2022, 10:56:10 AM

そよぐ花穂に
微かな風を見る

擦れあう音が
一帯をまとめる

季節のバトンを
受け渡す


/ ススキ

11/11/2022, 10:04:48 AM

「今日は帰りが遅いね。部活に行ってたの?」

君が問いかける。
教室には僕と彼女の2人きり。

「君に会いたくて、ね。」

僕のこの答えに、君の顔が少し緊張したのがわかった。

「またまた、そんな冗談ばっかり言ってー」

君のその一言で少し空気が柔らかくなる。
でも、その言葉と同時に見せてくれた笑顔に僕は心を決めた。

「あのさ、夏に『やっぱり今言ったこと、忘れて』って言ったじゃない。あれ、やっぱりなし」

「…。それはどう言う意味?」

少し困った顔をしながら、君は少しの沈黙の後にそう言った。
そして、これから僕が何を言おうとしているのかを察して、
君は頬を赤らめた。
その少し困った顔も大好きだ。
その赤くなった頬も好きだ。
彼女の全てが愛おしい。
彼女への気持ちがとめどなく溢れてくる。
それと同時に、彼女が柔らかくした空気が、またピンと張り詰める。

「あれからずっと考えてた。でもダメなんだ。」

お互いの緊張が一気に高まる。
彼女への気持ちと同じように、僕の口からも次々と言葉が溢れ出す。

「やっぱり君のことが…」

鼓動が早く、大きくなる。
彼女に聞こえているのではないかと思うくらいの音で。

「やっぱり君の事が、ス、スキだ!!」

同時に廊下から入ってきた風が、教室の花瓶に刺さってるススキを揺らした。

そんな高3の秋。
放課後の教室で。




〜ススキ〜

11/11/2022, 9:43:40 AM

河原にたくさんあってワタのようにモコモコしてる。母がススキの綿毛耳に入るとイケナイというのでちょっと怖かった

11/11/2022, 9:04:07 AM

秋愁華



秋茜 哀しき天
風冷たく彩り
刻は流れ…

秋茜 寂しき雫
瞳映した想い
瞼閉じて…

徒華が朱く拡がり
香る切なさ

面影は揺らめいて
擦り抜けた

残された温もり
離れてく指


風の音絲 響かせて…


秋茜 哀しき天
風冷たく彩り
刻は流れ…

秋茜 寂しき雫
瞳映した想い
瞼閉じて…

秋茜 儚き情景
薄笑み浮かべ
雫煌めき…

秋茜 聲にした
想い募らせ
独り夢へ…

11/11/2022, 8:55:11 AM

ぼんやりと月を眺めた。
月の丘のまわりには、たくさんのススキが揺れていた。
月はいつでも凛としていて実に美しい。
特に、私のすむ月の丘でみる秋の月は、この世のものとは思えないような雰囲気があった。
私はこの場所が大好きだった。
だから、私はここを最期の景色に選んだのだ。

遡ること約一年前・・・・・・
私は余命一年だと宣告された。
最初は全然実感がわかなかった。
でも日が経つにつれて少しずつ
「あぁ、死ぬんだ・・・・・・、私。」
と思うことが増えた。

そして今日、私の命のタイムリミットが終わりを告げようとしていた。
別に根拠があるわけじゃない。
ただ、何かが終わる。
そんな感触が私の心をつかんでいた。
お母さんが死んだときもこれに近いものを微かに感じた。
虫の知らせというやつだろうか。

さーっとひんやりとした風が私をすり抜けた気がした。
私の存在がどんどんぼんやりとしたものになっていく。
月の丘のまわりには、たくさんのススキが揺れていた。
あぁ、子供の頃はあのススキをいっぱい抱えて、家に帰ってよくお母さんに叱られたなぁ。
ふと、そんな記憶がよみがえってきた。
ふふふっ、懐かしいなぁ。
そんな思い出をいっぱい抱えて、私はお母さんの所へ走っていった。

   









#ススキ

11/11/2022, 8:49:17 AM

ススキが揺れる。

澄み切った青にたなびく君は、ススキ。



生まれた時からそこにあったけど、
いつだって僕や街のそばにいてくれた

君がサンタクロースのように特別に目の前に現れてくれる、秋と言えば君、である存在のように
子どもの頃は思っていたんだよね。


だけど、いつしか時が経つにつれ、
僕が世界を見る目はただただ純粋でいることができなくなって、

いろんな目で世界を見るようになったとき、
君と目が合うようになっても、同じ感覚を持たなくなった。

子どもの頃の感覚が、僕の胸に今もまだあるのか、
いやもう僕はこの世界を通り過ぎることしかできなくなったのか、 わからない。



あの頃みたいに君を見て、ただただ喜べたらいいなぁ

そんなふうに思う

11/11/2022, 8:48:14 AM

ススキ

人通りのない道を歩いていると
日の光があたって輝くそれを見つけた。

一斉に風に揺られる姿がなんとも魅力的で

持って帰って飾れないだろうかなどと思ってしまう程だった。

けれど、きっと
この場所で見るからこその美しさなのだと気づいて

そっとその光景を目に焼きつけた。

いつだったか知り合いが教えてくれた。
ススキの葉の中央には白い線が通っているのだと。

見知った植物だと思っていたのに
細かいところまでは見ていなかったのだと気づいて
はっとしたのを今でも覚えている。

道端の小さな雑草にも名前があって、
たくさん生えていれば土に栄養があることを教えてくれる。

普段見ていなかった、身近で小さなものほど
新しい発見を与えてくれるかもしれない。

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