『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題『カーテン』
カーテンが揺れた。
ゆらり、ふわり、ゆるいドレープを描いて。
くらくらするような、魅惑。
風が黙って入ってきた。
カーテン_85
わざと閉めなかったから
隣のマンションが眩しくて
月明かりみたい。
それでもスマホの方が明るくて
それでも君の返事のほうが。
それだからか少し胸が痛くて
ちょっと学生以来な息苦しさを感じた。
どう返そうか。
どうすれば君に眩しく思ってもらえるか。
そんなことを思うべきでない
私ではないのか?
いや、そうだろう。思うべきでない。
話は盛り上げないでおこう。
君と近づきすぎることが二度とも
あることがないように。
あのとき私の大嫌い色のカーテンは閉まったままだった。
ありがちな小学生の時に派手な色を選んで今現在後悔していると言う形だ。
そして私は不登校だ、一般的にはそう言った方がいいでもこれはある一種の病気かなんかでいわゆる鬱病。
そんな病気だから私は外に行くのも嫌カーテンを開けるのも嫌で周りを、困らせてばかりだ、、、
別にカーテンの色が嫌いなんじゃなくてカーテンが嫌いなだけ。開けたら光が入ってくるから、
「、、、やっぱカーテン好き」
全部自分以外のせいにしていると言うところがよくないんだと思う。そんなことわかっているけどじゃなきゃ自分のせいなものが多すぎて気持ち悪くなっちゃうよ、そっちの方が良くない。
自分で自分を納得させる言葉を並べて飲み込む、これが一番良くて一番最低な方法。
光が嫌いなのは自分を持ってて正しいを突きつけていて、本当は暗さを消してくれるやつなのに私まで、私まで消してしまうような輝きを持っている。
カーテンから少し漏れた光を遮断し自分の部屋が真っ暗になる。
「変わらなきゃ変わらなきゃ」
下でお母さんが電話に向かって謝っている、こんな私でごめん、謝ることしかできなくてごめん。
周りがそう言ってなくても、雰囲気がそう言っている。
ふと、スマホを慣れた手つきでタップし鬱病治し方と検索する。
“日光を、、浴びる?”
そんなことだけで、そんなことだけで本当に変われるの?
カーテンに視線を移し手をかける。深呼吸をし、少しほんの少しから開けてみる…
「眩しぃ」
いつも見ていた景色なのに初めて見た景色のような気がする、
こんなに変わったんだ、あたりが照らされる。
後ろでドアの開く音がする、そこには驚いた表情のお母さんがいた。
自然と涙と謝罪の言葉しか出てこなかった。
「ごめんなさいお母さん私頑張るよ」
お母さんは私を抱きしめるもうそのところからあまり覚えていない。
高校を卒業した今、
自分の家であの時のカーテンに手をかける。
今でも忘れていない、あの時のカーテンと周りの人たちのおかげで挑戦することができるようになった。
カーテンを大きな音で思いっきり開ける。
「さ!今日も一日頑張ろう!」
【カーテン】
朝起きると
リビングのカーテンが
わさわさ動いていた
私は
ああ、またか
と気にせず
台所でコーヒーの
準備をする
それからやっと
カーテンに近付き
そっとめくる
にゃー
可愛いあの子が
顔を出した
早めに起きた休日。
近所を軽くお散歩してお風呂に入るついでに洗濯。
上がったら目玉焼きとウインナーにトーストを食べて洗い物。
洗濯物干して時計を見るとまだ10時。
最近布団干せてなかったなと思って布団も干して、お昼ご飯はシリアルでいいかな。
ニュース見たりちょっと本を読んだりして13時。
お布団をしまうとちょっと暖かくてふかふかで…
つい畳んだ上に倒れるともうまどろんできた。
雲がゆっくり空を泳いで、カーテンがそよそよとたなびくお昼時。
この時間が続けばいいのにな。
「カーテン」
季節的に日差しが強くなって、カーテンを開けっ放しにしていると冷房の温度がなかなか下がらない。
「カーテン閉めるから電気つけるね」
「はーい」
俺は水色のカーテンを閉めてから、LED蛍光灯をリモコンて付けた。
彼女が麦茶を出してくれて、ふたり揃ってソファに座る。昨日何があったとか、こういう話をしたとか、他愛のない話をしていると気温が下がっていく。
彼女の肩がブルっと震えている姿を見てしまった。
「カーテン閉めたから寒くなったかな、温度上げるね」
そう言いながらリモコンで温度を一度上げた。
「もう少し上げたほうが良かったら言ってね」
「はい」
彼女はふわりと微笑んで、俺の腕に手を絡ませてから肩に寄りかかってくる。
「ありがとうございます。まずは、あなたからあっためてもらいます」
ほんのりと頬を赤らめてから寄り添ってくれる。触れる彼女の体温が冷たくて本当に冷えていると理解したから、俺はその手を離して肩から抱き寄せた。
「じゃあ、まずはこうしようか」
彼女は驚いたけれど、嬉しそうに俺の腰に両手を回してピッタリとくっつく。
いや、本当に冷たいな。
俺はリモコンでもう一度温度をあげてから彼女を抱きしめた。
俺の体温を分け合えたらいいな。
おわり
四一〇、カーテン
カーテン。
風にゆられて、ふわっふわっとカーテンが揺れた。
雨雲から、日差しがさして暖かい空気が流れた。
さっきまで雨が降ってたのに、嘘みたいに晴れた
窓を開けてたら、涼しい風が入ってきた。。
もうそろそろ、梅雨も終わりかな?
もうすぐ夏が来る。。。あの暑い夏が来る。。。
今年の6月は、8月のように暑かったな。
本番の夏は、どんな感じかな?。。。
カーテン
はじめてのカーテンコールはよく覚えている。
もちろん拍手を贈る側だ。
はじめて観た観劇は劇団四季のミュージカル「ライオンキング」だった。
お金をためて社会人4年目に東京まで一人で観に行った。
もともとディズニーミュージカルが好きで、劇団四季のリトルマーメイドの動画をYouTubeで観て感銘を受けていた。
職場の同僚にその話をすると、ならばライオンキングを1度は観るべきだと熱く勧められた。
観劇に一万二千円、新幹線代や宿泊費も合わせると旅行代金になってしまう。
それでも未知なる感動を求めて休みをつくった。
自分だけの力で観たライオンキングは映画くらいしか知らない私に刺激的だった。
大人だけでない、平日の昼間に子供までもが役者として舞台に立っていた。
草の役まであった。風にそよぐ優雅な草だった。
一糸乱れぬ群舞だった。
田舎育ちの私には全く知らない世界だった。
カーテンコールで挨拶をする俳優さんたちの清々しい笑顔と長年の努力を滲ませる謙虚な佇まいは凡人の私には真似できない。
全く知らない人生を歩んできた俳優さんたちの一挙一投足をこの目に収めたくて、自然と席を立った。
拍手を続ければ、閉じたカーテンがまた上がる。
痛くなるほど手を打った。
まだ、観ていたい。
ありがとう!
あのカーテンコールは一生に1度だけ。
「あの夏、川辺で君に出会った」
白いカーテンがゆらゆらと風に揺れている。
今もなお、あの夏の陽ざしと君の笑顔が、
僕の中に焼きついて離れない。
それは、遠い夏の日だった。
僕は田舎のおばあちゃん家へ、一人で向かった。
列車に揺られて辿りついた村には、セミの声と土の匂いが満ちていた。
その日も、うだるような暑さだった。
Tシャツはすぐに汗でぐっしょりになり、
僕は川のせせらぎに誘われるように森の奥へ足を運んだ。
そこで出会ったのが――君だった。
透きとおる川で無邪気に遊ぶ、その姿はまるで夏の精のようで。
水しぶきをあげて笑う声に、僕の鼓動が跳ねた。
気づけば、僕の目は君に釘付けだった。
その日から毎日、僕は川へ通った。
何を話したか、どんなことを一緒にしたか――
些細な一つひとつが、今では宝物だ。
でも夏は、いつまでも続かない。
蝉の声が遠のき、稲穂が黄金に変わった頃、
僕は町へ戻る日がきてしまった。
最後の日、君は何も言わずに、
ただ笑って、冷たい水に手を浸していたね。
僕は今でも、青い夏の日を思い出す。
白いカーテンが揺れるたび、
あの日の風が、心に吹き抜ける。
暑いというか痛い日差しから逃れるためにカーテンを閉める。
それだけでなんとなく暑さがマシになった気がするからカーテンさまさまだ。
だから今度、八月の終わり頃にちょっといい洗剤を使ってカーテンを丸洗いしようと僕は考えている。
こんだけ日差しが強ければきっとすぐ乾くはずだし。
でも……結局カーテンは日差し攻めに遭うんだな。
まあほぼ全てのカーテンに定められた運命のようなものだから感情移入する方が無粋か。
……でも愛情は注いでおこうかな。
カーテンちゃん今日もありがとー!
「カーテン」
朝、目を覚ます。
カーテンからあたたかい光が入り、私は、綺麗だと思った。
「一日の始まりだ」
私は、独り言を呟き、寝室を出た。
カモメが遠くを飛んで、クッキー缶の、中に入ったボタンをざらざらと見つめて、コップに触れたあとの頬の冷たさがうらやましい、パンケーキがうまく焼けて、バターがあればいいのになあなんて考えながら、風はやわらかい海の匂い
『カーテン』
アイツからしたら、うまく隠れているつもりなんだろう。
しかしあのカーテンは傍から見ればあまりに不自然だし、尻尾も丸見えだ。
ガキじゃねえんだから、と思いながら、気配を消して目の前のいたずらっ子にゆっくりと近づき、縮こまっている体をカーテンごと抱き締めた。
【カーテン】
______
捕獲されたときの第一声は「カーテンに喰われた!!」だったそうな。
→短編・内緒
私のお母さまは手先の器用な方で、季節ごとにカフェカーテンをお仕立てになります。
キッチン横の小さな出窓に掛けるためのものでございます。
四季折々、レース編みやクロスステッチ仕様、カットワークを施した刺繍作品などなど、技法も様々、モチーフもデザインも異なったカーテンは、どれもたいそう美しく、思わずうっとりと見とれてしまいます。
お母さまは私に丁寧に手芸を手ほどきしてくださいます。でも私は、ついついお母さまのお手元を目で追うことに気を取られて、手を休めてしまうのです。
「あなたはどのようなカーテンを作るのかしらね」
お母さまは歌うような調子で、未来の私の作品に思いを馳せるのですが、私は心の影を抑え込んで、何も答えずそっと微笑むことにしています。
あぁ、お母さま! 実は私はとても不器用なので、手芸が苦手なのです。
ですから、カーテンが入り用の際はニ〇リのお世話になろうと思っております。
テーマ; カーテン
〚カーテン〛
朝、カーテン開ければ。
明るい光が僕を呼ぶ。
でも今日は、行く気がなくてさ。
布団にくるまっちゃった。
枕はびちゃついちゃってるし。
布団は綿毛がでてるようだし。
僕はこの2日間、泣いているみたい。
恋愛って辛いよね。
女の子が僕を振り向いてくれるかなとか。
考えてみたかったよ。
でも、僕が考えてしまったのは。
男友達だったから。
その人は、誰よりも、かっこよかった。
あしたもすてきな日になりますように。
カーテン反省さーせん
あした目が覚めても
ずっと大好きだといいな
恋愛映画見たけれど
20分で消した。
いつのまにか見ているあの人のSNS
被害妄想で逃亡しようか。
ぜんぶぜんぶ僕のこと、だよねきっと。
「カーテン」
ゆらゆらと揺れるカーテン。
少し眩しい朝日。
しっかりとカーテンを締め直し、もう一度布団を被る。
今はもう少しだけ夢の中に居させて。
お題『青く深く』と『カーテン』6/30
(仮話《かりばなし》)…本編小説に入るかは未定の話
青く深く、海の底の近くへ潜ったらまるでカーテンのようにゆらゆらと海藻が揺れていた。
End
「買ってきたよお、ケーキ」
無味乾燥な部屋に、底抜けに明るい声が響く。
上半身を起こしたベッドの上から月を眺めていたわたしは、声のする方を見ずに「ありがとう」と返事をする。
彼はわたしが心ここにあらずなのを慣れきっているように、ケーキの箱をテレビ台の上に置いた。
「うわあ、綺麗な三日月」
窓辺に寄った彼が、素直に感嘆の声を上げる。
「さっきまで見えなかったのよ」
教えると、彼は相変わらずの明るさで「そうなの?」と言った。言いながら、ケーキの箱の封を切っている。
彼が留守にしていた少しの間、確かに夜空に浮かぶ月はレースのカーテンのような雲に覆われており、その姿を隠していた。
けれどわたしは彼の性格を知っている。
月見を口実に食べる団子は好きだが、月自体にはそんなにこだわりを持たないことを。
取皿にケーキを取り分けた彼は、わたしにフランボワーズのムースを差しだしてきた。
淡い紅色のムースの上に、濃い紫のグラサージュがかかったそれをぼんやり眺めていると、彼がプラスチックのフォークと紙皿を落とさないようにひっしと握らさせてくる。
ブルーベリーや木いちごの載ったそれを、どうしてもおいしそうと思うことはできないまま、私の手は止まっていた。
ムースなら食べられそう。
そう言ったのはわたしだ。これはここ最近食が細いわたしのために、彼がわざわざ買ってきてくれたケーキだった。
こみ上げてくる嘔吐感から顔を背けるべく、窓の外へ目をやった。たぶん、彼にはわたしの隠したい気持ちなどお見通しなのだろう。
「……あ」
「どした?」
モンブランを頬張っていた彼が口に物を入れながら喋る。
「また見えなくなった」
自分では気づいていなかったが、明らかに落胆していたのだろう。彼に名前を呼ばれて、窓の外にやっていた目を彼に移す。
彼が指さしている先には、半分ほど食べかけたモンブランがあった。
「見てコレ。黄色いし、なんか三日月そっくりじゃね?」
カーテンを開けると、見知った景色。
変わらない星空、変わらない夜、そして、
変わらない、青い球体。
あなた達に分かるように言うなら、ここは昔、宇宙ステーションと呼ばれていた場所。未だ開発途中ではあるが、地球を板で完全に覆ってしまう計画である、"アースイーター計画" が世界で進められていて、現時点で地球の赤道上に「環」のようなものが形成されている。
アースイーター第1区画第3位居住区、それが私の住んでいる場所。環の中に司令区、作業区、居住区が存在していて、その中の1番下、実験動物的な扱いをされているのが私たち。
このまま地球をガラスなどで覆えば、水素等の減少を防ぎつつ、太陽光の一部遮断を行い、地球温暖化現象を防ぐことが出来る。。。らしい。
私はここに来てまだ3ヶ月ではあるけど、この生活に慣れてしまった。毎日パソコンで仕事をし、食べ物を買い、遊ぶ。地上より幸せな生活を送れている。
はずだった。
突然環の一部が崩壊したらしい。崩壊した瓦礫はそのまま地球へ落ちて行ったそうだが、そこから酸素が流出し、廊下にいた私はそのまま宇宙へ投げ出されてしまった。
人間の肉体には宇宙環境に耐えられず、そのまま燃え尽きてしまった。
気がついたら、宇宙のど真ん中にいた。周囲に地球も見えず、1人寂しく、闇に飲み込まれていく。