『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『カーテン』
教室のカーテンって薄いよね
君と笑いながらカーテンの後ろに隠れてハグをした
そんなことをしていたあのころに戻りたいな
たかが薄物一枚を引いただけで、内と外の空間が出来るのもなかなかに不思議な話だが、時折どちらが外と内なのか分からなくなる。
大方、私はカーテンに覆われていると思えば、そこは内だ。とは言え、どちらが安らかな内であろうが、恐ろしげな外であろうがそんなの一切関係無く、白いカーテンの隙間から手は現れる。
カーテンの境目というべきか、そこを白い指先がするりとすり抜け、青い血管が浮く手の甲を見せつけて、細い手首を軽やかに捻り、五本の指を鳥の翼のように広げて、真っ白なたなごころを露わにする。
手首より先はカーテンの向こうだ。微かに隙間から暗闇が覗き、ただただ手が影から伸びて浮いているようにしか見えない。なのに、カーテンの向こうには人間がいる、美しい白い手の生き物がいる、とにかく柔らかな暗闇をまとった たましいがいる。
そう私は信じて、自らの手を伸ばした。するりとカーテンの中にのめり込む。掴んだはずの手は無いが、カーテンの向こうに何かいる気配を指先で感じた。手招きをしてみた。唯一可愛いと言われた小さな爪で反射板よろしく光沢の交信をする。こんにちはと。返事はない。反応はない。生きていない。何も掴めなかった。誰も握ってくれなかった。
(250630 カーテン)
カーテンの中 太陽と彼女と私
ぐるぐる包まれたプライバシー
何を話しているのか?教えないよ
チュルチュルチュル………
チュルチュルチュル………
何となく 落ち着くの 教室の特等席
仲のいい友達と2人きりの世界よ
[あのね][私ね]
ぴったり身体寄せ
一つになったら 何だって分かり合える
(彼女と私)
カーテンの中 そよ風と 花の香りと
温もりを包むシークレット
誰に恋したのか
そうよ女の子なら
いつだって死角になる場所くらい
こんな時の為に確保してる
男子禁制
チュルチュルチュルチュル………
チュルチュルチュルチュル………
大抵は ふざけてる 私たちの毎日だけど
思いっきり 泣きたくて ここに来ることもある
[平気][大丈夫]心に近づいて
涙を拭ったり 抱きしめて 聞いてあげる
(誰かと誰か)
カーテンの中 太陽と 彼女と私
ぐるぐる巻かれたプライバシー
内緒話するの
きっと男の子たち さりげなく 耳をそばだてて
ドキドキしながら聞いているでしょう
ガールズトーク
開いた窓 吹き込んだ風が
胸の奥のカーテン
恋の妄想 膨らませてる
カーテンの中 そよ風と 花の香りと
温もりを包むシークレット
誰に恋したのか
そうよ女の子なら
いつだって死角になる場所くらい
こんな時の為に確保してる
男子禁制
チュルチュルチュルチュル
チュルチュルチュルチュル
チュルチュルチュルチュル
チュルチュルチュルチュル
乃木坂46
ぐるぐるカーテン 2012年
カラオケ店の部屋で1人の少年がニヤニヤしながら歌っていたのだ
死柄木弔(カーテルコールじゃないのかよ…)
坂田銀時『おい、しんぱち〜!音程外れてたぞ〜』
志村新八『えへへへ!!!!!』
志村新八は、2次元アイドル好きな男である
死柄木『やけにテンション凄かったな』
志村新八『えふへへぇ!!!!!』
坂田銀時『新八、変な笑い方するな〜〜〜〜〜〜!!』
志村新八『ゲヘヘヘ!!』
死柄木弔と坂田銀時は、新八の口を抑えた
死柄木&銀さん『[うるせぇ‼︎][うるさいよ!]』
その頃、ドリンクバーで全員分の禅茶を入れる3人
エレンイェーガーと、荼毘、轟焦凍は3人で
カーテンコールを入れて歌うことになる
荼毘と焦凍は兄弟関係
エレンと焦凍の声が同一人物のような声の
持ち主だからだ
ピッピッピッ………
可愛らしい少年が音楽を入れた
少年はエレンイェーガーたちを見て先に謝った
『あっ!ごめん!先に入れちゃった!』
エレンイェーガーと共に、一緒に来た
アルミンだったのだ
アルミン
『弔いの花を名前も知らず飛び去りし遺したあとに』
アルミンの声は安定しており完璧に歌い終わった
ビリビリ………
志村新八は、死柄木弔が切り取ったガミテーブを見て
拒絶する
志村新八『おい!やめろって!』
死柄木弔『お前、どう見てもドMだよな?ガミテープを見た瞬間、頬が真っ赤になってたから』
坂田銀時『ガミテで縛られたくなかったら、下品な笑い方をしない事だな』
志村新八『は〜〜〜〜〜〜い!』
死柄木&銀さん『そのテンション!!』
荼毘、アルミン、そして銀魂のエリザベスも遠くから
志村新八が死柄木弔と坂田銀時の手により拘束されて
いるところを無言で見ていた
荼毘『新八、厄介だな』
アルミン『今は、あの輪っかに入るのは‥』
エリザベスは、死柄木、銀さん、新八に
モザイクを掛けた
エリザベス
[これで大丈夫]
銀さん『そっち持って!死柄木!』
死柄木弔『こう?』
グフっと爆笑し始めたのはエレンイェーガーと轟焦凍
モザイクを掛けられた銀さんと死柄木、新八の声が
お爺さんの声だったからだ
そしてエリザベスを飼っている桂小太郎がやってきた
桂小太郎『エリザベス、探したぞ』
モザイク姿になっている坂田銀時は
『ちょっ!ヅラ!この薬は?』
桂小太郎が坂田銀時に投げた3人分の薬を見て
コナン、黒い組織が持つ薬に似ていたのだ。
志村新八(くすり!)
志村新八は、怪盗キッドのような笑みに変わったのだ
新八は、拘束されながらも自らガミテープを解き続けて
怪盗キッドになり、周り全員がビックリしながら
彼だけ
『あばよー〜〜〜〜〜〜〜!!!!!』
と、志村新八に化けていた怪盗キッドは、
逃げたのだった
アニメ界の私の心の夫(よく出る。特に、死柄木弔)
死柄木弔、エレンイェーガー
今日の夢は、エレンイェーガーが出てきた
芸能界の心の夫(レア)
三浦春馬
歴史上での心の夫(非常にレア)
平敦盛、森蘭丸、天草四郎
【カーテン】
夏の始まりにはちょうど良い、涼しい風が吹いていた。それによりカーテンが揺れている。その奥に見える窓の外ではちらほら登校してくる生徒が見える。
「カーテンの由来ってラテン語らしいよ」
突然隣の席の女子が僕に言う。それまで一言も言葉を交えていなかったから驚いた。
「なんで急に言ったの?」
「んー、なんとなく」
そう言った彼女はまっすぐこちらを見てその目でしっかり僕のことを捉えていた。なんだか照れくさくなってきたので視線を窓へと戻す。
そんな青春の1ページ。
お題「カーテン」(雑記・途中投稿)
カーテン……前にも書いたっけ、白が良かったんだけど、お金がなくて微妙に白じゃないやつ買っちゃったって話。
書いた気がするけど、お題はカーテンじゃなかったっけ……?
まあいいや、絶対に書いていない今の部屋の話書こう。
あ、3,400ふぁぼありがとうございます。
大阪に自腹で部屋を借りたまま、不本意にも滋賀県と大阪で二拠点生活が再び始まってしまった……。(前回の二拠点生活は静岡県だった)
滋賀県の方は前回と同じく会社から前回お金が出ているんだけど、冷蔵庫(というか冷凍庫が)小さくて死にそう。
で、転勤初日にカーテンと机と布団を買いに行ったんだけど。
一人暮らしなのに3LDKの大豪邸で、同じ色のカーテン二組を買って行ったら玄関の横にある部屋もベランダがあってカーテンが必要だったというトラップを食らってもう一回買いに行く羽目になったという悲しい思いをした。
布団は会社の偉い人にお勧めされて豪華十一点(!)セットを買ってもらったけども。やっぱりマットレス薄っぺらいから自腹で買いそう。シーツも布団カバーも毛布もタオルケットもついているから便利は便利なんだけど。でも配色何とかしてほしかった……。ニトリめ。
ちなみに3LDKはもちろん自分で選んだ訳じゃなくて、会社の人も当初はワンルームで、と言っていたのに気がついたら豪邸が契約されていた……。どう考えても田舎すぎて一人暮らし向けの物件がなかったんだろうなと思っている。
現住所の市を全く知らなかったんだけど、滋賀県出身の友人に聞いたら、中途半端で何もないところと言われてしまったし。
その時に知ったんだけど、マンションのカーテンは長さ170cmか200cmが多いらしい。短いよりは長い方が便利かと思って長い方を買ったんだけど、短い方が下側が擦れなくて良かったなぁとつけている時に気づいた。
ちなみに170cmだった模様。
下側なんてベランダで外からは大体見えないしね。
買った三組中の二組はつけた時から閉めっ放し。一ヶ所だけ洗濯物を干すのに出入りしている。
……大阪の部屋で使っているレースカーテンはベランダの出入りに片端だけ開けるから、真ん中は安全ピンで留めている。滋賀の部屋も同じようにしたいんだけど、安全ピンは余ってない……。
……夏になったら洗いたいけど。(前にも書いた)
「カーテン」
薄手の真っ白なカーテンが、風を包んでほわっと膨らむ。
冷房もつけないでいた部屋に、開けた窓から、初夏の生ぬるさがするりと入ってきた。
滲みかけていた汗も乾く気がして、目を細める。
窓を遮るカーテンを横に追いやってしまえば、もっと涼しくなるのだろう。
でも。
白が大好きなのだと笑ったあの人が選んだ、カーテン。
その向こうに、誰かがいる気がしたから。
きっと、ずっとこのまま。
「どーこだ!!」
可愛い声が自分を呼ぶ。部屋の中なんて隠れるところは限られるのに、小さい怪獣はそんなことを思いもしないのだろう。
「どこだ〜?風呂から上がったのに拭きもしないでかくれんぼを始めるボーヤは?」
妻から受け取った我が子を拭きあげ保湿剤を塗りパジャマを着せて髪を乾かす。このミッションは妻が風呂から出る前までにクリアしなければならない。
水滴と足跡が点々とリビングのカーテンに続いている。それを拭きながら少しずつカーテンに近づくが、無闇に近づいてもまた逃げられてしまう。ならば。
「あー、どこにいるんだ〜?パパがママに怒られていいのか〜?」
くすくす、と小さな笑い声がカーテンから溢れてくる。きっと自分の姿は見えてない、気づいてないと信じている姿が愛おしい。
「困ったなあ〜。これが早く終わったらママに内緒のことをしようと思ってたのにな〜。」
カーテンと床の間から見える小さな足が、そわそわとした動きをし始めた。しめしめ。
「……アイス食べても、いい?」
可愛らしい声が聞いてくる。
「ママには〜?」
「ないしょー!!!」
バッとカーテン裏から飛び出してきた我が子をバスタオルでキャッチすると、ガシガシと拭きあげる。タオルの中で怪獣はケラケラと笑った。
「パパ、アイス!!」
「保湿剤塗って、パジャマ着て、髪の毛乾かしてから!!」
「多いよ!!ママ来ちゃう!!」
「そうだな、急げ急げ!」
きっと間に合わないだろう。湯船に浸かる際にに奏でられる妻の歌声が聞こえてしばらく経つから、そろそろ出る準備をしているはずだ。
見つかってもそれでいい。2人で怒られて、3人で笑って、特別だよと言って、家族でみんなでアイスを食べよう。
俺は本気で間に合うと信じている我が子の必死な顔が愛おしくて仕方なかった。
【カーテン】
「カーテン」
高級なお肉は、弾力がある、噛みごたえがある。
安めのお肉は、硬い、噛みきれない。
人って思い込みばっかりだなぁって感じた。
あー焼肉美味しかった。
【#166】
まるで呼吸するみたいに
風の形を教えるみたいに
窓辺に揺れる 陰を作って
今日も1日お疲れ様自分
また一つ学ぶことができた
わからないこと
たのしいこと
かなしいこと
たくさんの「こと」がある中で
生きている
頑張ろう自分
静かに揺れる無地のカーテンが
柔軟剤の香りを部屋に運んでくれる
『カーテン』
カーテンの向こうに隠れる娘。
どこかなー?と言いながら娘を探す私。
カーテン膨らんでるし、足も見えてるし。
かわいすぎる。
すぐに見つけてはいけない。
かといって、いつまでも見つけないのもダメ。
娘の様子を伺いながら、謎の緊張感とともに丁度良いタイミングを探す。
幸せな昼下がり。
『カーテン』
ヒラヒラと揺れるカーテン
程よく入ってくる風
『もうすぐ、桜が咲きそうですね』
看護師さんが言った
『そうですね。今年も綺麗に咲きそうですね』
『そういえば、調子はどうですか?』
『だいぶ、安定してきました』
『よかったです。その調子だと今年中には退院できそうですね』
『よかった』
私は昔から体が弱く、入院しては退院しての繰り返し
私はそろそろ死んでしまうのだろうか…
死にたくない 怖い
そんな思いを喉に隠して過ごす日々。
看護師さんたちはみんな優しく、仲良くやっている
『桜が咲いたらみんなでお花見したいですね』
『いいですね。みんなでお花見』
そんな事を話して数日後
〇〇さんの容体が急変して、明日を迎えられるか分からない状態になった。
みんな必死で看病した
休む暇なんてない
〇〇さんを救いたい
そんな思いも虚しく、〇〇さんは新しい世界へ旅立った
『………………』
『みんなでお花見しようって言ったじゃないですか…』
『…〇〇さん。桜、綺麗に咲いてますよ』
一人〇〇さんが居た病室で呟く。
今日は、風が涼しいですね
カーテンがなびいている
桜の花びらが1枚、病室に入る…
子供の頃の夢は、アイスクリーム屋さんになることだった。
食べるのも好なのはもちろん、食べる人の幸せそうな顔を見るのも好きだからだ。
子どもに買ってあげる親。
友人同士で同じものを食べる高校生たち。
一つだけ頼んで、二人で分け合いながら食べるカップル。
みんなが幸せそうなところを見ていると、自分も幸せになった。
小さな愛、中くらいの愛、大きな愛。
アイスクリームはたくさんの愛を運んでくる。
だから僕もアイスクリーム屋になり、たくさんの人に愛を分け与えたいと思った。
でも世界は残酷だ。
僕にはアイスクリーム屋どころか、職業選択の自由すら無かった。
先祖代々武器商人の家系で、自分も武器商人になることが決まっていたからだ。
一度家を飛び出したこともあるが、すぐに連れ戻され罰を受けた。
大好きなアイスクリームを食べることも禁止され、はっきり言って地獄だった。
だが希望が無かったわけじゃない。
粘り強く交渉した結果、副業としてならアイスクリーム屋をしてよいと渋々許可が出たのである。
表面上はアイスクリーム屋として、裏では銃器の売買。
二重経営だが、まさに天にも昇る気持ちだった。
そうして晴れて夢が叶い、アイスクリーム屋(銃器含む)を開業。
僕はおおいにテンションが上が――らなかった。
なぜかって?
アイスクリームがまったく売れないからだ。
理由は明白。
店の立地は人通りの少ない路地裏。
空はこんなにも晴れていると言うのに、日光の届かない陰気臭い場所。
こんな偏屈な場所に人が来るわけがない。
普通ではない人間を除いて、だが……
開店して一週間経つと言うのにアイスクリームの売り上げはゼロ。
銃器ばかりが売れ、これではまるで武器屋さんである。
冗談ではない。
ウチはアイスクリーム屋である。
だが憤ってもアイスクリームは売れることは無い。
そこで僕は、銃器を買いに来る人間にも売り込みを掛けることにした。
「なあ、銃もいいが、たまにはアイスクリームも買っていかないか?
おいしいぞ」
「馬鹿か?
なんでそんなマズイもん食わねえといけないんだよ」
気がついたら目の前の男を殴り倒していた。
当たりどころが悪かったのか、呻くばかりで動こうとしない。
コイツはアイスクリームを馬鹿にした。
それだけで万死に値する。
しかし『マズイ』という発言は引っ掛かる。
アイスクリームはうまいもの。
なのにマズイと言うのはなぜだろう?
と、そこであることに気づいた。
もしかしたら、彼はアイスクリームを食べたことが無いのかもしれない。
いわゆる食わず嫌いというものだ。
そうでなければ、アイスクリームをマズイなんて言う訳がない!
普通ではありえない話だが、彼の住む世界は裏社会。
ありえない話じゃない。
そうと決まれば話は早い。
アイスクリームを口にすれば、きっと彼の偏見も消えるハズ。
僕は使命感に駆られ、よそったアイスクリームを持って彼の側にしゃがみ込む。
「お前、こんなことをしてタダで済むと思って……」
「おい、アイスクリーム食えよ」
「お前何言ってる?
頭でも打ったか?」
「気にするな、サービスだ」
「本当に何を言って――もごお」
「うまいか?」
「待て、息が出来な……」
「もっとあるから遠慮しなくていいぞ」
「ぐああああ」
5個目のアイスクリームを口に突っ込んだところで、彼は動かなくなった。
僕のアイスクリームにまみれた彼の死に顔は、まるで至福を閉じ込めたようだ。
と思うのは僕の妄想だろうか?
それはともかく、今回の一件で気づいたことがある。
「もしかしたら他の人間もアイスクリームを食べたことが無いのかもしれないな。
家族が反対した理由もそこにあるのかもしれない。
こうしちゃいられない。
みんなにアイスクリームの素晴らしさを教えてあげないと!」
🍧 🍨 🍦
「速報です。
最近巷を騒がせていた、アイスクリーム殺人事件の犯人が捕まりました。
被害者は全員裏社会の人間と言うことで、ヤクザの抗争が疑われていましたが、容疑者は『愛を与えたかった』と謎の供述をしており――」
夏! カーテンを干すのにぴったりの季節。近々洗濯しよう。
カーテン
カーテンが好きだった。
私の実家にはクーラーがなくて、夏場はずっと窓を開けていた。
風に揺れるカーテンに身を絡めて、3時間以上ぼーっとしていた。
大学に進学すると同時に、一人暮らしを始めた。
もちろんクーラーのある家だ。
窓を開けることなんてほとんどない。
カーテンが揺れることも、ない。
先日、久々に実家に帰った。
相変わらすクーラーはなくて、家中の窓が開いていた。
カーテンを眺めても、昔のように何時間も見ていられるわけではない。
大人になってしまった自分が、少し憎かった。
【カーテン】
✦ coming soon !✦
【カーテン】
「結婚式にはやっぱりドレスよね」
「真っ白い綺麗なウエディングドレス」
『着てみたいの?』
「着せてくれるんでしょ?」
『…もちろん』
私がそう言うと、彼女はふふっと笑った。
正直、確証は無かった。
この世の中が、私たちの事を受け入れてくれるのか。
白いレースのカーテンに身を包む彼女の姿が、
私には恋しくて痛くてたまらなかった。
そんな2人のお話。
『カーテン』
レースのカーテンで結婚式ごっこをしたことがある人、結構いそうな気がします。私はしました。
レースのカーテンのウエディングドレスって、なんか、可愛いですよね。
すずめの囀りと、カーテン越しに差し込んでくる柔らかな光が、私を目覚めさせた。清々しさと、少しばかりの後ろめたさを、感じながらゆっくりと身を起こす。こんな感覚は、いつもの事、もう慣れっこになってしまった。ただ、いつからそう思うようになったのかは、はっきりとは覚えていない。
キッチンに立って厚切りのパンを焼きはじめる。こうして君に朝食を作ってあげられるのも今日で最後かも、なんて思いながら…