『エイプリルフール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『ないものねだり』
私は、美容💀さんに髪の毛に緩いパーマをあててもらうた。でも、となりに座られたお姉さんは、キレイなストレートだった。
( ´Д`)=3『私も、ストレートのままなしとけばよかったなぁ〜……』と、言ってた。
美美容ㇱのお姉さんは、『あんずちゃんは、ないものねだりだな〜(*^^*)🎶』と、言われたことがあったなぁ〜。
で、私は、何時も美容室に行きたい月は、奇数の月なんだ。
やっぱり、私って、変わっているのかな〜🤔自分では、理解らないもの(。>﹏<。)
何十年か先に、みんなの名字が『佐藤さんになるようだ』、ニュースで、言っていた。
超学生さんの混沌ブギでは、3000体の桑田という名前の人が沢山いたなぁ~🤔www
私は、科学センターで、実験で、向こうの先生と一緒に、磨いた宇宙のカケラのチャートという石を大切にしていた(*^^*)🎶
なんだか、私もファンタジーの一部になれたらようで……。断面の斑点もお気に入りだった(*^^*)🎶
過去形ということは、母に学校に行っている間に捨てられた😱
母に、とってはいらないものなんだ……(。>﹏<。)
私に、だって夢みたいんだヨ……お母さん。
何時も最近お世話になっている、蒼さんにも何かして上げたいなぁ〜(*^^*)🎶
規約とか、オーバーライドとか、ある中でだからあんまり大きいことは出来ないネ(*^^*)🎶
だから、私は、蒼さんの作った作品を自分に落とし込んで、自分なりに解釈して精一杯に自分の感性や語彙力で、感想を言っています。
やっぱり、シンプルに、ありがとうございます🍀なんだネ(*^^*)🎶
ないものねだりは、けして悪いことじゃあないよね。あると、イイかもなぁ〜(*^^*)🎶.。o○とか、夢みる心が私には不足しているから、
以前、作家の先生も仰っていました🌸🌸🌸🌸🌸『あんずちゃん、夢をみてーー。』と、Aliceのままでイイかもネ、私。
また、新しい作品が書けたられいん君たちやかなこちゃんたちに、みんなに会いに行こうかな〜??もちのろん(。>﹏<。)仲よく組のみんなで。
ーー読み聞かせのボランティアさんとして^_^🎶(想先生に、間に入ってもらい、アポイントメントを藤村園長先生たちに、とってもらいま〜す☺)
今年の桜は、遅咲きみたいですネ……。先日、天月さんの歌枠で、今年もみんなが作る桜の画面の桜の花吹雪を見れて嬉しかったなぁ〜(*^^*)🎶
天月さんの『桜のじゅもん🌸』が、あんずは大好きです(*˘︶˘*).。.:*♡
終わり
好きじゃないのにの続き
エイプリルフール
エイプリルフールこの日を意識している
人がどれだけ居るだろう
世の中がする事と言えば精々
フェイクニュースや動画を流す位だろう
嘘を付いても良い日とあるが
実際に嘘を付いても良いと言われると
これと言った嘘を咄嗟には
思い付かないものである。
そうして此処にもエイプリルフールと言う物を意識して居ない人物が一人
「はあ~風邪だぁ~」ハイネは眉を
顰めて大声で叫ぶ。
「そうなんだミーナが風邪引いちゃって
ハイネ悪いんだけど今日ミーナと一緒に
行く予定だった映画のチケット貰って
くれないかなあ.... 勿体ないし」
ナイトがニコニコとハイネにチケットを
差し出す
「二枚あるからシズクと一緒に行って
くれば良いよ シズクもこの映画みたがってたし!」
シズクの名前を聞いてハイネの眉が上がる
そして胡乱な顔でナイトを見る。
「何かなあハイネその表情....」
ナイトはニコニコの笑みを崩さずに
問いかける。
ハイネはナイトのその胡散臭い笑みを見て
今日が何の日か思い当たる。
「テメェ~ナイト本当にミーナは
風邪だろうなぁ....」ハイネは疑いの
眼差しをナイトに向ける。
「本当だよ!」もうその笑顔の清々しさが
一層妖しくて仕方ない
ハイネは断ろうと口を開き掛けるが....
「....ハイネ....」瞬間 微かに自分の名前を
呼ぶ声が聞こえ口を閉じる。
「あ....あのぉ~きょ...今日はよろ...しく
お願い....します...」
見るとシズクがキラキラした瞳でハイネを
見つめていた。
普段の自分をみるびくついた表情とは
違い心から今日を楽しみにしていた
みたいな表情だった。
「っ・・・」その表情を見てハイネの
言葉は止まる。
どうやらシズクがこのチケットの映画を
見たがって居るのは本当らしい....
ハイネには普段は見せない花の様な笑顔を
真っ正面からハイネに見せるシズクを見て
普段なら顔に熱が上がってフリーズしている所だが....何だか作為的な何かを感じ
解せないハイネだった。
(クソ腹立つ~何だかナイトとミーナの手の平の上で踊らされてる様で腹立つ~)
しかもシズクの格好が普段よりもお洒落だった。
フリルの付いたスカートにピンクのカットソー
ふわふわの髪の毛を降ろして頭の後ろ側に
小花が付いたヘアピンで小さく一つの
おだんごにしていた。
その髪型は果たしてシズクが自分でやったのかそれとも第三者にやって貰ったのか
その部分に関しても仕組まれた感じがして
やはりナイトにジト目を向けるハイネだった。
そうこうしている内にナイトに半ば強引に
背中を押されシズクと一緒に映画館に
入ったハイネ
(はぁ~まぁ~適当に見てればその内終わるだろう...)ハイネはため息を付き
背もたれに体を預ける。
横を向くとシズクが夢中になって映像を
見ていた。
内容を噛み砕くと主人公であるヒロインが
好きな男の為に尽くし振り向いて貰う為に
頑張る話と言う何とも陳腐な恋愛映画だった。
(こんなのどこが面白いんだか....)ハイネは
シズクの一生懸命になって映画の
キャラクターに感情移入している
顔を見ながら思う
さっきからシズクの顔が泣いたり笑ったり
はらはらしたり忙しく変化していた。
その顔にハイネは笑いが込み上げて
自分でも無意識に口元を緩めていた。
(映画よりこっちの方が面白い....)
ハイネは映画が終わるまでシズクに
気づかれない様にシズクの顔を盗み見ていた。
映画を見終わって二人が映画館から
出てきた頃 ハイネは係の案内の人から
この映画上映はカップル限定の上映会だと
聞かされやはりミーナが風邪と言うのは
嘘だと確信する。
(あいつら....)ハイネはまたむかっ腹が
立って仕方なかった。
まんまと謀られた。.....
そんなハイネの服の袖を小さく引っ張り
シズクが言う。
「ハイネ....また....出掛け....たい....
今度は....ミーナと....ナイトも....一緒..に..」
その嬉しそうなシズクの顔を見て
(こいつは今日エイプリルフールだと言う
事も気付いてないんだろうなぁ....)
そのシズクの嬉しそうな顔にも腹が立ち
シズクの頬を両手で引っ張るハイネ
「はぁ~次は三人で行け 俺はこんな甘ったるい映画二度とごめんだ フン!」
シズクはハイネに引っ張られた頬を摩って「う~....痛い....」と少し涙目になっていた。
その顔を見てハイネは悪戯っぽく笑って
「そうだなあ....次はホラー映画を見に行く
って言うなら行ってやっても良いけど....」
「ホラー....嫌....怖い....」シズクは
ハイネの言葉に泣きそうな顔を見せる。
「じゃあ三人で仲良く恋愛映画でも見るんだなあガキ!」
「うう~ハイネの馬鹿....」シズクが
涙目で睨んで来るがハイネは無視し先に
歩を進める。
シズクはハイネに置いていかれない様に
懸命に歩を進める。
こうして自分の気持ちに嘘を付き続ける
少年は エイプリルフールだろうが
普通の日だろうが一人の少女に向かって
これからも嘘を付き続けて行くのだった。
貫き通す嘘ならともかく、後からの撤回を前提とした嘘は匙加減がなかなか難しい。
種明かしをして、冗談で許されるにはまずそれに足る信頼関係が必要であるし、吐く嘘の内容にもセンスが問われる。
そこを見誤って、エイプリルフールを機に人気の下落に繋がった著名人の話もまだ記憶に新しい。
「なーんだ」と笑えなければ、折角のお祭り事にも意味がない。お遊びとは言え、その見極めは大切だろう。
それ故に、自分からでは仕掛けづらく、上手く乗っかり切れないイベント、という印象が否めない。
おかげで苦手意識が働いて、ついつい辛口目線で話をしてしまった。
ただその一方で、オタクの身としては四月一日を心待ちにしている面もある。
手を替え品を替え、時には嘘から出たまこととして、本当に商品化や派生アプリをリリースしてしまう気合いの入った企画もあり、気が付けば三月の末の頃にはその先の日付を意識してしまっていたりする。
斯く言う今年も贔屓にしているアプリやSNSのチェックに抜かりなく、今年もしっかり楽しませて頂いた。
ごちゃごちゃと言っておきながら現金なもので申し訳ない。
次はどんな趣向で笑わせてもらえるのか。
日々の仕事に明け暮れながら、また来年のこの日を楽しみにしていよう。
(2024/04/01 title:018 エイプリルフール)
「エイプリルフール」
今日は2024/04/02ですよ
「すき。」
「うそ。」
「ほんとなのに。」
「今日はエイプリルフールじゃん。」
「エイプリルフールだと告白しちゃだめなの?」
「一般的には。」
「へえ、そうなの。じゃあ、明日も言いましょうか。それでも信じてくれないなら、明後日も、明々後日も。」
「……。」
「うそよ。」
「……きらいだ、やっぱり。」
「ふふ。」
「おれのことからかって楽しい?」
「ええ、すきだもの。」
「……おれもすきだよ。」
「うそ。」
「ほんと。」
「エイプリルフールって言ったのはそっち。だからうそ。」
「じゃあそれでいいや。」
「……なにそれ。」
「うそだと思うならうそにすれば。」
「そういう投げやりなのいや。ねえ、どっちなの。」
「君が決めていいよ。」
「……あした、決めさせて。」
私は、今日、エイプリルフールだから、
ウソ告をされるらしい。
ウソ告って本人にバレちゃだめなんじゃない?
隠すのって難しいよね。
私が、なぜそれを知っているのか、それはね…
偶然、横を通った時に聞こえちゃったんだ。皆に聞こえないくらいのすごく小さな声だったから、私って地獄耳なのかもしれない。話の内容は、学校一の人気者のAくんが私に嘘の告白をするらしい。学校一の人が、こんな私に告白する時点でおかしいと思う。理由は、エイプリルフールだから。私は、その告白を受け入れるという考えらしい。それをする意味が分からない。それをして、何が面白いのか。
どうしよう…。断わるべきか、本当の告白だと思っているふりをするべきか。私は、考えた末、覚悟を決めた。
Aくんと仲のいい男の子が声をかけてきて、放課後、体育館裏に来てほしいと言われた。自分で言いに来るぐらいできないのかと思い、口が滑りかけたが、ギリギリセーフ。
放課後…
いざ、決闘のとき!かかってこい!
と思いながら、体育館へ向かった。
Aくんが頬を赤らめて待っているのが見えた。あれも、演技なのか…。俳優にでもなったらどうだろう。感心しているとAくんの前まで来た。周りに人はいないようだ。少しして、Aくんが真剣な目で私を見据えた。(さぁ、来い!)
「俺ずっと、君のことが好きだった。よかったら、俺達付き合わない?本当に大好きなんだ。。」
それを聞いた。私の返答は…。
『続きは、皆で想像してみてね!
もしかしたら、そのAくんは本当に好きなのかもしれないし、ウソ告なのかもしれないし…。告白の返答も気になるところです…!
ウソ告、どうなるんでしょうか!
もっと読みたいと思ってくれたら、すごく嬉しいです!
これからも、頑張ります!』
『エイプリルフール』
よく晴れた空の下、毎年いたずらやウソを仕込んでくる彼に今年は公園に呼び出された。
「まちがい探し5個見つけてね」
そういってポーズを取った彼の今年の仕込みはシンプルかつ簡単そうにみえる。
「靴の左右が違う!靴下も違う!メガネのレンズが入ってない!片目だけカラコン!それから、ピアスがイヤリング!」
「正解正解大正解〜〜!」
ふたりきりの公園にパチパチと彼ひとりぶんの拍手が響く。実をいうと公園にやってきて彼を見たときからわかっていたことだった。なんだかんだで長い付き合いだなぁと思っていると、彼はポケットをゴソゴソと探りだす。
「そんなあなたにこちらをプレゼント」
出てきたのはビロード張りの小さな青いジュエリーケース。開かれた中には透明に輝く小さな石があしらわれた指輪が収まっていた。
「結婚してください!」
「……告白、がウソ?」
「ほんとです!ガチです!」
「えっと、その指輪は実はイミテーションだったり?」
「残念、高級品です!」
「結婚する気が実はないとか……?」
「残念!めちゃめちゃにあります!」
腰を直角に曲げて指輪を差し出す彼。
「ウソみたいに幸せにします!よろしくお願いします!」
しばし呆然としたあとに湧き上がってきたのは嬉しさ。差し出されたままの指輪を両手で受け取るとへんてこな格好の彼は緊張から解き放たれたあとにガッツポーズとともに叫んだ。
「けど今日みたいな日をわざわざ選ばなくていいのに」
「こういう日じゃないと告白する勇気が出なくて……」
照れくさそうに笑った彼は恭しく私の左手を取る。指輪は薬指にウソみたいにぴったりと嵌まった。
嘘は嘘でも
素直に楽しむ君だから、| 誰も傷つけない君だから、
好きになったのだ。
「エイプリルフール」
「エイプリルフール」
「君の趣味は何?」
すこし間を置き、すでに決められていた文章をつらつらと喋る。
「はい、私の趣味はサッカーです。特技とも言えるサッカーは小学一年生のときから……」
全くの嘘である。低脂肪牛乳よりもうっすい味をした嘘だ。何ならそれを水で薄めたくらいがちょうどいいまである。小学生の時は帰りの会を終えたら誰よりも早く教室の扉に触れていた。そして一般的な小学生男子なら誰もがやったことのある趣味をしていた。それはゲームだ。現実世界なんてどうでもよかった。というよりゲームの世界が俺にとっての現実世界だ。そして学校などの現実世界はつまらないゲームだ。しかもハードモード。顔はパーツがそれぞれ孤立していて、他人のパーツから悪い部分を収集してそれをそのままくっつけたみたいな顔をしている。それに加えて友達禁止という縛りプレイもしている。
「……以上です」
「で、ではそれをどうこの会社に活かせますか?」
これも対策済みだ。自分でも薄っぺらだと自嘲してしまうほど薄い嘘なのだが。
「はい、この会社は……」
そういえばいつも嘘をついていたな。学生時代は人と喋るといっ嘘をついてしまう。自分のことを良く見せようと嘘をついてしまう。周りのやつが新作のゲームで盛り上がっているなら、俺は「そのゲームもうクリアしたよ」と、見栄を張り嘘を付く。「最後どんな感じだった?」と聞かれると、いつも焦りながら虚実を並べていた。その後、そのゲームをクリアした人は俺が嘘をついていたことに気付いていただろう。
「では、面接は以上です。最後に質問はありますか?」
「はい、入社までにしておくことは何かありますか?」
ようやく終わる。運が悪ければゲーム三昧の日々も終わりを告げる。
扉を閉めるときに音がたたないよう静かに閉める。
「彼は駄目だね。」
「ずっと黙り込んでいたからね。あのレベルでよく面接を受けようと思えるのだろうね。」
「あのレベルだと逃げずに面接を受けただけでも頑張ったと言えるんじゃないかなw」
「そうだなw」
「かなり手応えあったぞ」そうつぶやくと、受かることを確信した彼は人通りが少ない裏路地で突然立ち止まりボーっと空虚を見ている。
嘘なんてもうつかない、と決めさせられた直後だったから、実を言うと非常に困っていた。私と別れたいんでしょ、とこちらを睨みつける女子大生に、否定もできないし肯定なんかもちろんできない。だって刺されるもん。何その刃渡り。見たことないくらい長い、かろうじて包丁の形をしている鋼鉄は俺の大事なヘソをロックオンしている。いやヘソ刺されたら死ぬって。ヘソって赤ちゃんのときにママとくっついてた内臓なんだけど。内臓刺されたらそら死ぬでしょ。
まずは包丁置こ、と笑いかけるもどうやら聞こえていないみたいで、もうこれは本格的に困った。嘘つくしかない? いやいやそれは、無理。だって祟られるもん。刺されるより祟られる方が怖、いや、実を言うと逃げたい。本当に幽霊として居るなら逃がしてくれ。お前だって俺がヘソ刺されて死んだら辛くて悲しくてか弱い女子大生の枕元に立つわけにもいかないから地縛霊になっちゃうでしょ。ね。逃がしてくれたら何でもするからお願い!
「何とか言ってよ!」
え? 今なんて言った?
現実逃避しすぎて聴覚がどこかへいってしまっていた。なーんて言っても通じるはずはなく、鋭利な鋼鉄は俺の綺麗な顔目掛けて振り下ろされていた。
頼む頼む頼む頼む何でもするから助けて!!
パアン、と、破裂音がした。
手のひらに食い込む痛みに、おそるおそる目を開くと、妙に長い包丁の切先は俺の鼻に届く一センチ手前で静止していた。正確には渾身の祈りが幽霊に届き、白刃どりに成功していた。神様って本当にいたんだ。そう思った瞬間、腕からふっと力が抜けた。包丁はカランと床に落ち……はせず、俺のヘソに向かって再突入。あかん死んだわ。鍛えてたつもりだったけど、俺の腹って結構柔らかかったんだ。俺の筋肉や皮膚はさっくりと切断され、痛みなんて感じる時間もないまま、俺は俺に取り憑いた幽霊を見た。
あーやっぱり。喧嘩別れして以来お久しぶり。生前ボロクソ言ってたわりには俺のことまだ好きだったのね。何年くっついてきたっけ? まあいいか、それなら俺も白状するけど、君がこの前交差点でバイバイして以来、嘘はついてないよ。すまんね罪な男で。でも、もう嘘はつかないって決めたのは本当。嘘つかれたくなかったら嘘つかないしかないもんね。そんじゃしばらくさよなら〜。
ってしたいけど、4/1のアレは嘘じゃないんでしょ? 虚構の日に本当のこと言うなんて信頼なくすって! じゃあまた改めて、よろしく。
「エイプリルフール(2024/04/02)」
作品No.2【2024/04/02 テーマ:エイプリルフール】
※半角丸括弧内はルビです。
「実はオレ、ネコなんだわ」
悠緋(ゆうひ)が突然そんなことを言うので、あたしは箸でつまんでいたタコさんウインナーを危うく落としかけた。
「悠緋さん、エイプリルフールは昨日ですが? あと、エイプリルフールの嘘は午前中までだったと思いますが? 今、午後十二時ですよ?」
「知ってるし、嘘じゃねーっつの。てか、何でいきなり敬語になってんだ、テメーは」
ムッとした顔で悠緋が言うから、何だかおかしくて笑ってしまった。
最近、エイプリルフールならどんな嘘も吐いていいと思っている人が多いような気がする。そんな嘘に振り回されることも多いあたしとしては、悠緋の吐いた嘘だとわかる嘘なんて、とても好感がもてた。
「ま、そういうカワイイ嘘なら、あたしは大歓迎だけど」
「だから嘘じゃね——いいや、もう」
諦めたように言って、悠緋はお弁当に入っていた竹輪の磯辺揚げにかじりついた。
***
「アカー? お待たせ、ご飯だよー」
その声に、オレは行儀よく座って、
「ニャー」
と、返す。遥留(はる)は、嬉しそうに笑いながら、オレの前に皿を置いた。
「ごめんねー。給料日前だから、ストックしてあるツナ缶しか出せなくて」
正直ツナ缶が一番の好物だから、なんなら毎日これでもいい——なんて、そんなことは今のオレでは伝えられるはずがないので、黙って食べることにする。
ツナ缶をガツガツと食べながら、遥留はやはり気付いていないようだ——と、あらためて思った。
自分が数時間前に会話を交わしていた人間の〝悠緋〟が、今目の前でツナ缶を食べているネコの〝アカ〟だとは、遥留はおそらく気付いていない。あのときのオレの発言を、やはり遥留はただの嘘と認識したのだ。
そのことに、ホッとしているオレがいた。自分から打ち明けたくせに、妙な気持ちだ。
本当は多分、オレがアカで悠緋だと、遥留に知られたくないのかもしれない。でも、知ってほしいのかもしれない。そんな感情があったからこそ、エイプリルフールの翌日なんて中途半端な日に、あんなことを口走ってしまったんだろう。
アカとしても、悠緋としても、遥留の傍にいられるのなら。今のオレは、それで充分なのかもしれなかった。
子どもの頃みたいに
嘘はつかないけど
響きが好き
今は専ら
SNSで企業公式アカウントの
分かりやすいパロディ呟きを眺めるくらい
皆さんが
4月1日についた嘘
教えてくださいな
今日はエイプリルフールだよ。
嘘をついていい日だよね。
さて何を言おう、うーん。
─────
そして一日が終わる。
あ、エイプリルフール終わっちゃった~。
って毎年言ってる気がする。
そもそも嘘をついていい日の有用性が分からん。
(エイプリルフール)
『エイプリルフール』
今日はエイプリルフールだから、嘘をついてみよう。
なんてね
エイプリルフール
隅っこで…弱っていた子猫
雨に濡れて…怯えている
人間からの虐待で捨てられた
子猫
人間に敵意さえ感じている
でも…
そんな子猫でも
スキンシップ…
やさしい気持ち、大切な気持ちを
伝えていけば…きっと、分かり合える
時間をかけて
信頼関係を築いていく…
そんなある日…
子猫が人間のことばを
話したの
わたしだけに…他の人には
心を開かないのに…
涙溢れた
ありがと…ありがと…
わたしもあなたと一緒
人間がこわいよ
こわいよ
あなただけには猫の言葉を
話すの。あなただけに…
エイプリルフール
「俺のこと嫌いって言ってみて。」
「…嫌い。」
ぐうとお腹にパンチでもくらったような声を出して
うずくまってしまった。そっちが言えと言ったのに。
「…無理。耐えられない。」
「…ええ…ごめん。」
「いやいいんだ。自分への戒めだから。
実際にこう言われないようにまた努力しないと。」
この人とこういう関係になってかなり経つのに
いまだにこんなことを言う。
私はこの人の
「…そういうところ、わりと嫌い。」
「え?!え、本当に?嫌い?!」
ねえ、実は今日から4月なんだ。
からかってごめん。
本当の気持ちはもう少しあとで伝えるから。
エイプリルフール
〝エイプリルフール〟
最近は異常気象が過ぎるよね。
冬なのに暑かったり、雨ばっかしだったり。
神様なりの、エイプリルフールの冗談ってことかな?
ルールは簡単
朝に嘘をつき、夕にはバラす。
約束事はたった一つ
"人を傷つける嘘はついてはいけない"
4月1日、今日この日だけは!
善なる嘘で埋め尽くそう!
忘れてはいけない。嘘はこんなにも簡単につけると。
忘れてはいけない。嘘はこんなにも簡単に騙せると。
忘れてはいけない。嘘はこんなにも唐突につかれると。
忘れてはいけない。嘘は使い方次第であると。
忘れてはいけない。嘘でこんなにも幸せになれると。
忘れてはいけない。嘘でこんなにも笑いに満ちることを。
忘れてはいけない。嘘で一日の終わりが楽しみになることを。
いつかは嘘が悪ではなく
泥棒の始まりでもなく
笑いと優しさをもたらすためだけのものとなることを願って。
お題「エイプリルフール」
「好きです。付き合ってください。」
私は生まれて初めての告白をした。彼は爽やかな笑顔とともに「はい」と返事をした。
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遡ること数時間前。
私はグループの5人で昼食をとった後、ブラックジャックをして遊んでいた。この中で恋人がいる咲がディーラーとなって賭けをしていた。最下位は罰ゲームとして誰かに告白すること。
誰もが罰ゲームを回避するため当然盛り上がる。騒がしい教室の中でさえ飛び抜けてうるさかった。
「ゲーム終了! ということで最下位は借金千円分の沙耶でーす。」
このような経緯で私は告白をした。
罰ゲームがきっかけで"彼氏いない歴=年齢"のわたしに終止符を打った。
こうして陽キャとして最悪な仕打ちを彼にしてしまった私だが、実は彼のことが大好きだ。1年間積み重ねた思いがやっと報われて告白後に飛んで喜んだほどだった。それでも罰ゲームという卑怯な手段で告白したことは本当に後悔している。だから罰ゲームの期間が終わったら本当の思いを伝えようと思った。
エイプリールフールなどという言葉も一切でずになんともないいつも通りの日常をすごしていた。
もうエイプリルフールではないが、なんとも言えない気持ち。
そう。嘘をつかれて反応に困っている自分が容易に想像できる。
苦笑いか愛想笑いでその場を乗りきるだけ。
もっと返答のバリエーションが欲しいものだ